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比較明コンポジットの弱点②

前回の続きです♪

これまでに、簡単なモデルケースについて考察してみて
比較明コンポジットでは
f0346040_04005686.jpg
このように、そもそも光跡が途切れる可能性が見えてきました。
上記の表をプロットしてみると、
f0346040_04253888.jpg
実際に比較明コンポジットしてできた恒星の光跡部分の明度分布の実測データ↓とよく似た傾向を示します。
f0346040_04274477.jpg
★新しいコンポジット法

私が『イーブンオッドコンポジット法』と勝手に名付けたコンポジット方法は
次のようなものです。


 ここまでの考察から、比較明コンポジットで光跡が途切れるのは、たとえば本来10で有るはずの明るさが、6と4というように前後のコマに分散された結果、それらの最大値をとっても本来の10には戻らず6になってしまうという、ロジック上の問題が効いているようです。これを合計して本来の10に戻すことができればいいのですが、単に加算したり加算平均をとったのでは、夜空のバックグラウンドも強調されるため、恒星が背景に消されてしまいます。

 そこで、撮影したデータを2群に分けることを思いつきました。
  撮影番号が奇数であるものを「オッド群」と命名します
  撮影番号が偶数であるものを「イーブン群」と命名します
それぞれの群の中で比較明コンポジットを行うと、どうなるでしょうか?

<奇数グループ(オッド群)>
f0346040_04370900.jpg
<偶数グループ(イーブン群)>
f0346040_04371672.jpg
ここで重要なのは、コマ間を1つ飛ばしたため、比較明合成する際にコマ同士のデータが重ならないことです。したがって、たとえばオッド群の1コマ目の5番センサーの「1」というデータですら、棄却されずに残っています。

次に、各グループの比較明コンポジットデータを加算平均することを考えましょう。
f0346040_04372843.jpg
平均したため、合成後の値が小さくなりましたが、光跡の途切れはなくなりそうです。


★単なる加算平均と何がちがうのか?


 確かに、単なる加算平均コンポジットした値を2倍すると、「イーブンオッド法」でコンポジットした値と全く同じになったように見えます。
f0346040_04444211.jpg
しかし、それは夜空のバックグラウンドを考慮に入れていないためで、実際にバックグラウンドがあった場合、加算平均値を2倍した段階でバックグラウンドも2倍されてしまい、SN比が悪くなります。

-----------------
次回は、バックグラウンドがあった場合について考察します♪

---Byあぷらなーと☆---


by supernova1987a | 2014-05-28 09:10 | 天体写真 | Comments(0)
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