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あぷらなーとの写真ブログ
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あぷらなーと
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異種混合作戦②

★D5000とASI1600MC-COOLの合わせ

前回の記事の通り、昨年撮影したIR改造D5000によるM42を今年撮影したASI1600MC-CoolによるM42を合体することには成功しました。

f0346040_00460724.jpg
今回は、これをさらに解像度UPすることを目論みます。

★L画像にウエーブレットを掛ける

星雲の画像処理にレジスタックスのウエーブレットを使っている方はほとんどお見かけしません。おそらく、画像が荒れまくるのが原因ではないかと想像するのですが、十分なコマ数をコンポジットした滑らかな原画の場合、意外とウエーブレットがキマることがあるのですよ。

・・・というわけで、やってみた。

★レジスタックスにL画像を通してみる
f0346040_00580637.jpg
条件によりますが、今回の画像に対して好感触だったパラメータは下記の通り

①ウェーブレットスキーム
 :ダイナミック
②ウェーブレットフィルタ
 :ガウシアン
③レイヤー1
 デノイズ:0.5 シャープ:0.26 強度:86.5
④レイヤー2
 デノイズ:0.45 シャープ:0.16 強度:41.7
⑤レイヤー3
 デノイズ:0.4 シャープ:0.12 強度:35.5
⑥レイヤー4
 デノイズ:0.2 シャープ:0.10 強度:20.8
⑦レイヤー5
 デノイズ:0.0 シャープ:0.10 強度:8.5
⑧レイヤー6
 デノイズ:0.0 シャープ:0.10 強度:1.1

まあ、各種パラメータは、実際の画像についてのプレビューを見ながらコツコツ修正するしかありませんので、上記の値は参考にはなりません。念のため。

★ウェーブレットの効果

左が元画像、右がウェーブレット後です。
f0346040_01085573.jpg
トラペジウム付近の解像度が飛躍的にアップしたのが分かります♪
このウェーブレット処理はcorei5機で行いました。私の環境下だけかもしれませんが、どうもハイパースレッディングをONにしたcorei7だとレジスタックスが落ちることが多かったので、それなら最初からハイパースレッディングの無いcorei5で良いか・・・と思ったわけで、最近はもっぱらこっちのマシンばかり使っています。
ちなみに、ウェーブレットをL画像のみに施したのは、カラーノイズを軽減するためです。


★LRGB再合成

解像度を上げたL画像と、元のRGB画像をLRGB再合成してみましょう。
さらに、ステライメージ7のオートストレッチ+Lab色彩調整
さらにさらに、シルキーピクスのテイスト調整+HDR処理
そして最後に、最近発見したノイズ低減の『秘技』:ステライメージの「スターシャープフィルタをかけた後にホットピクセル除去」をも投入すると・・・・・・・


ででん!

f0346040_09524044.jpg


なんか気持ち悪いくらいの画像ができあがりました。

さすがに、2種類の撮像素子を混合した上に344コマコンポジットですから良く写って当然なのですが、ともかく、長所短所が相反するカメラ2台を用いての撮影という方向性が探れたかな・・・?と。

あ、「恒星の周りのリンギング(黒い縁取り)をなんとかしろ」とか「明らかに恒星がシアンにコケてるぞ」とかのツッコミは無しで(笑)。マスク処理はまだ勉強中なもので・・・・。

ちなみに色調をいじらないなら、こんな感じです。
f0346040_01175455.jpeg
むう。これは好みの 問題ですね♪


しかしD5000のRAWってADC1600MC-COOLと同じ12ビットからの出力だったと思うんですが、なんでサチらないんだろう??ガンマ値のせい??ADLの影響?うーむ。

今度ASI1600MC-COOLのベストパラメータを真面目に探ってみないといけませんねぇ。
直感的には、ゲイン139 ガンマ50 R補正50 B補正50 が最も「素」の性能を出しそうな気がするんですが、よく分かりません。いっそのこと、12ビットADCから16ビットFITSを吐き出す時に、階調を15個飛ばさず隙間を詰めて吐き出してくれればいいのに・・・・などと愚痴ってみたり・・・。(ASI1600MC-COOLがサチるのが受光時なのかADC作動時なのかデータ出力時なのか、良く分かりません。)

ところで、D7000のセンサー使ったASIの新型冷却CMOSカメラ、個人的にはAPS-Cサイズのチップである事以上にADCが14ビット駆動である点が非常に魅力的なのですが、いかんせん値段がお高くなりそうなので、静観することにします。


by supernova1987a | 2016-11-02 05:52 | 天体写真 | Comments(7)
Commented by けむけむ at 2016-11-02 08:02 x
これは!ウェーブレットって決まるとスゴいのですね
決まらないと恒星の周辺が黒くなってパンダ化したりしました...
Commented by けむけむ at 2016-11-02 13:35 x
追伸
この秘術を使ったのも、ででんとAstroArtsでお披露目しちゃってくださいな (^o^)
こちらはM27の処理過程をだらだらと投稿しちゃいました。
Commented by にゃあ at 2016-11-02 21:19 x
なんですかこの秘術は! 分子雲のコントラストのかかり方とか恐ろしいくらいです。まったく理屈が分かりませんが、モザイクが消せる機器の通販のようなビフォーアフターのようだということは分かりました(笑)(けむけむさん作のミッフィーの表情を思い出して笑ってしまった)
Commented by supernova1987a at 2016-11-03 00:03
> けむけむさん

なかなか上手くキマる素材に巡り会いませんが、パキーンとキマれば効果絶大ですね。アストロアーツには、恒星のシアンかぶりを補正してからアップしようと思ってます。一応、方法は思いつきました。
Commented by supernova1987a at 2016-11-03 00:15
> にゃあさん

面白いでしょ?!
私も原理を理解してませんが、ざっくり言ってフーリエ解析とアンシャープマスキングのいいとこ取り的なものだと思っていただければ、当たらずも遠からじかと。ただし、ノイズが完全に消え去るまでコンポジットしておかないと、ノイズが強調されて悲惨なことになります。
Commented by オヤジ at 2016-11-03 05:15 x
知識が無いので言いようがないのですが(汗)、スーパーマジックを見てる様です!。
オヤジは、ステライメージ7と一緒に買ったDVDのお姉様の作業手順に忠実に従ってるだけですが、それにしても素晴らしいm42ですね。

Commented by supernova1987a at 2016-11-03 09:02
> オヤジさん

フィルム時代からあったアンシャープマスキングと異なり、ウェーブレット自体が比較的新しい技術ですが、本当に魔法のようです。ただし、この魔法、効くときと効かない時があって、難儀してます。レジスタックスほどの自由度はありませんがステライメージにもマルチバンドウェーブレット機能が有りますよ~。
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