天体写真

バラ星雲のハイライトを再処理

★忙しい時期なので・・・・

色々とやりたいことが山積してるのですが、なかなか時間が取れません(泣)
あまりにブログ更新をサボるのもいけないので、申し訳程度に更新をば・・・。

★フルアーマーBORG+ナローバンド+リバースパレット
この珍妙な組み合わせでバラ星雲を撮ってみると意外に面白い絵が撮れたので、バラ星雲のハイライト部分を少し再処理してみました。
今回変えてみたのは下記の通り♪

①Hαナローの画像を30秒露光×240コマから500コマに増量
②Hα画像をレジスタックスでウェーブレット処理してL画像、『SAOリバース』パレットでカラー化した画像をRGB画像にしてLRGB合成

グロビュール(今でもそう呼ばれてるのかなぁ?)の構造をクッキリと出すことを目的に処理してみました。

すると・・・

ででん!!
バラ星雲のハイライトを再処理_f0346040_01000694.jpg

ビニングや画素数減は行わず、トリミングのみ実施。
BORG89ED+ASI1600MM-COOLの解像度の限界に迫れたつもり♪


★これからやってみたいこと
これから年度末にかけては身動き取れないので、新しいことはできないのですが、
4月になって落ち着いたら、こんなことやってみたいなぁ・・・。
(みなさん取り組まれるであろう『春の銀河祭り』とか『火星の迎撃準備』とか「以外」に・・・)
あ、今年の軍拡は「終了宣言」したので、基本的に「ポチり」は無しの方向で・・・(笑)。

①にゃあさんに先を越されちゃった「クローズアップレンズ転用の望遠鏡」を『4連装』にしてナローバンド撮影。
②完全体に進化して「Hα・SⅡ・OⅢ・RGBの同時露光」が可能となった『フルアーマーBORG』のテスト撮影。
③2個に増えたビームスプリッタ装置を組み直して『3板式CMOSカメラ』を構築して遊んでみる。
④手持ちの機材をフル動員して簡易分光望遠鏡を作り「自宅周辺の光害」のスペクトルを測定してみる。
⑤トリウムレンズを放射線源にして「突発的ホットピクセル」の正体に迫ってみる。
⑥グローバルシャッターを用いて、夜空全体がフリッカー現象を起こしているか調べてみる。
⑦万が一⑥が有意なら、いよいよ『光害チョッパー装置』の設計に入る?
シンクロトロン輻射を起こしている星雲の偏光状態を調べてみる。
⑨簡易的なハルトマンテストで手持ちの機材の収差曲線を描いてみる。
⑩オフアキシスガイダーならぬ『オンアキシスガイダー』のテスト運用開始。
⑪8ヶ月計画で『アマチュアの壁を越えてみるごっこ』プロジェクト始動。

いやー、書き出してみると『ど変態』丸出しですねぇ。
ま、王道以外に生きがいを感じるのがあぷらなーとの生き方ですので、みなさま『生暖かい目』で見守ってやってくださいな(笑)。

それにしても・・・いやはや、本業が忙しい時に限って『元実験屋』の血が騒ぎますねぇ・・・。
蔵出しした大量の教科書もそろそろ読み直さないとなぁ・・・・。


※追記・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふと去年の1月末のブログを見直してみたら、「やりたいこと」としてこんなこと書いてあったので、振り返り♪

 ①ノイズについての「考察ごっこ」
 ②解像度とノイズの妥協点探し
 ③MCとMMのツインシステムの始動
 ④MMのフィルターワーク事始め
 ⑤APTの運用実験
 ⑥光跡途切れとイーブンオッドコンポジット法の検証
 ⑦大気の分散による色ズレの補正実験
 ⑧赤外線撮影による星雲の透過実験
 ⑨偏光フィルタの利用によるシンクロトロン輻射の検出
 ⑩LEDによる光害への対策

うーむ。
 ①:ショットノイズの正体がほぼ判明したので○としましょう。
 ②:いまだ迷走中(笑)
 ③:ツインBORGとビームスプリッタで成功したので○としましょう。
 ④:ナローバンド撮影に成功したので○ですね。
 ⑤:ああ、APT、一度も触ってない(涙)
 ⑥:上手く行くどころか、FlatAideProに実装までして頂いたので○です。
 ⑦:ZWOのADCの運用に成功したので○とします。
 ⑧:ああ、天体に赤外線フィルタ使わないまま1年が過ぎちゃいました。
 ⑨:これ、今回書いた⑧ですね・・・。
 ⑩:これ、今回書いた④+⑥+⑦ですねぇ。
おお、結構達成できているではないか!
やはり、「公言」しちゃうことのパワーは偉大だ(笑)


Commented by にゃあ at 2018-02-26 03:26 x
5000光年の近さ?とはいえ、なぜ、こんな微細構造が地球、しかも地上から撮れるのかが分かりません(汗)
Commented by kem2017 at 2018-02-26 05:54
やってみたい事多過ぎw。時間いくらあっても足りないですね (^o^;
Commented by オヤジ at 2018-02-26 07:15 x
腰が抜けそうな、素晴らしいバラ星雲です。
ここまで、見えるのは世界新記録じゃないですか。金メダルだ!
④番、多いに期待してます。
Commented by supernova1987a at 2018-02-26 07:29
> にゃあさん

フルサイズ換算で1000mm相当ですから、だいたい250光年くらいまで近づいた状態でしょうか。でも(天の川が肉眼ではクッキリと見えないように)そこまで行っても目ではハッキリとは見えないのでしょうねぇ。やはりナローバンドフィルタと(強引な)画像処理の効果が大なのでしょうね。
Commented by supernova1987a at 2018-02-26 07:32
> kem2017さん

ま、「やってみたいこと」は「公言する」か「先に物をポチる」かしておかないとサボってしまいそうなので、今回は公言して自分を追い込んでみました(笑)。これだけネタがあれば、数個は面白い結果が出ることでしょう(?)
けむけむさんには、特に③の動向を見て笑って欲しいですねぇ。
Commented by supernova1987a at 2018-02-26 07:35
> オヤジさん

今回はファーストライトとセカンドライトの画像を合体させてみました。
とにかくHαは良く写りますね。
④番の「なんちゃって分光器」は、ボチボチ制作準備に入りたいところです。
プリズムと双眼鏡を転用するタイプは高校生の頃に作ったことがあるのですが、それ以来のチャレンジとなります。さて、成功しますかどうか・・・?
Commented by HIROPON at 2018-02-28 22:47 x
わぁお!④とか、自分の構想と丸カブリだ(笑)
工作が苦手で手の遅い自分だと、完全・確実に先を越されそうです(^^;

夜空のフリッカーは、確かに気になりますね。もし50Hzとか60Hzとかの周期で「無光害」の空が現れるのだとしたら(実用性はともかく)素敵なことだと思います。

まぁ、実際のところ蛍光灯やLEDが実質的に「蛍光」で光っている以上、蛍光の持続時間を考えると、そうきれいな結果にはならなさそうな気はしますが……。
Commented by supernova1987a at 2018-02-28 23:16
> HIROPONさん
あいにく繁忙期に突入したので、足踏み状態です。遠慮なく追い越してくれても良いですよ~♪
ちなみに、夜空のフリッカー現象は10年近く前から妄想してましたが、検出に失敗。機器によって位相がずれている可能性が一番ですが、そもそもローリングシャッターやフォーカルプレーンシャッターでは検出できない(走査のラグでシマシマになる)ので、ハイスピード動画が可能なグローバルシャッター機ASI174MCに頑張ってもらうつもりです。
『光害チョッパー』の基礎原理は考案済み(回転羽も液晶シャッターもスリットシャッターも使わない『秘策』)なので、ひょっとすると・・・。やはり、無理かなー?
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by supernova1987a | 2018-02-26 00:58 | 天体写真 | Comments(8)

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