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あぷらなーとの写真ブログ
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あぷらなーと
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2017年 11月 09日 ( 1 )

満月に負けない!②

★満月期でもナローなら!

ナローバンドは「満月期や市街地に強い」らしい。
たしかに、前回画像処理したオリオン座大星雲M42は良い感じで撮影できました。

とは言うものの、暗めの天体でも「そう」なのかなぁ?
などと懐疑的だったので、今回は、少し暗めの天体で試してみることに。

・・・まあ、前回に撮りためてたデータを画像処理しただけなんですが・・・ね。


★あこがれの『シャボン玉』

シャボン玉星雲(バブル星雲)NGC7635。数年前から、これを撮るのに憧れてました。
とは言え『明るい天体専門』の あぷらなーと にとっては、これ結構暗いんですよねぇ・・・。
写ってるんだろうか・・・。

撮影機材は、例の「ヘンテコ」なセット
VMC260L+自作レデューサ+自作ビームスプリッタ に
ASI1600MC-COOL+LPS-D1フィルタ(ゲイン400)
ASI1600MM-COOL+Hα12nmフィルタ(ゲイン400)
の2台の冷却CMOSカメラを接続して同時露光
シャボン玉星雲はM42よりも前に撮ったのでオートガイド無しのノータッチガイドです。

f0346040_08543028.jpg
それにしても、満月の明かりが強烈でしたからねぇ。
ゲイン400の30秒露光の1コマ撮りだと(がんばって炙り出しても)こんな感じ。
f0346040_03515136.jpg
全然『シャボン玉』に見えない(涙)

さて、Hαナローだと、どうなりますか。


★驚異のナローパワー

いや、正直、侮ってました。
Hαナローって(安価な12nmタイプですら)スゴく効きますね。
まあ、下の画像を見てやってください。

左がMC+LPS-D1 ゲイン400・30秒露光×107コマコンポジットで
右がMM+Hα12nm ゲイン400・30秒露光×110コマコンポジットなのですが・・・

f0346040_03552392.jpg
げげっ!
あ、圧倒的じゃないか!

ナローバンド恐るべし

条件が揃うもなにも、そもそも全く同時刻に同じ鏡筒の像をビームスプリッタで2分割してそれぞれのカメラに入射させてますので、「完全に公平」な比較なわけですよ。・・・すみません。使う前から侮ってました。

※Hαの方はMCに比べて圧倒的に低ノイズ(SN比が高い)だったので、最大エントロピー画像復元を掛けています。



★早速L-RGB合成してみる

この2つの画像を合成するには、(素人頭では)主として2つの流儀が考えられます。

①MM+HαをL画像、MCをRGB画像として、LRGB合成する
②MCのRGB画像の内、RチャンネルをMM+Hαの画像にスワップする

双方やってみたのですが、①は解像度が高いものの「発色が浅い」ようです。対して②は「発色がエグい」上にノイジーでした。
仕方ないので①②をブレンドしてみます。(なんか胡散臭いですが、所詮遊びなので・・・)

すると・・・

ででん!
f0346040_04060538.jpg
おお! なかなか良い感じです♪

・・・というわけで、「人生初のシャボン玉」は、まさかの満月期にゲットできちゃいました。

めでたい♪


★★★補足★★★
自作ビームスプリッタは、カラーカメラとモノクロカメラを同時露光できる便利なグッズですが、懸念されていたのが「分厚いガラス塊を通過する際に生じる負の球面収差と色収差」でした。
※幾何光学的にシミュレートした試算結果は下記リンク参照↓

正確な考察では無いのですが、クローズアップレンズを転用した自作レデューサでは不可避な「正の球面収差」がビームスプリッタの「負の球面収差」と相殺する方向に働いており、色収差に関してはナローバンドフィルターの特性から大幅に軽減(というか、事実上消滅)されたことにより、たまたま「良い感じ」のコンディションになった可能性もあります。(VMC260Lとクローズアップレンズの設計データが不明なので、詳細な考察ごっこは不能ですが・・・)
無論、選別した光が長波長であることでシンチレーション(シーイング)の影響が軽減される点と、恒星像が暗くなったことによる「見かけ上のシャープさ」も大きく寄与していると考えられます。

ちなみに、ビームスプリッタの使用により各カメラに入射する光量は1/2になりますので、実質フィルタホイールを使った場合と運用効率は変わりません。
・・・でも、カメラごとにピントの微調整ができるので、楽と言えば楽なんですよねー。今後の展開を考えると♪

by supernova1987a | 2017-11-09 06:32 | 天体写真 | Comments(8)


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