あぷらなーと


あぷらなーとの写真ブログ
by あぷらなーと
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
あぷらなーと
「自然写真大好き」
HNあぷらなーと が

いろんな写真ネタを
のんびり語ります。

気合い入れすぎると
続かないので、
「ぼちぼち」いきます。

生息地:香川・徳島
カテゴリ
最新のコメント
> kem2017さん ..
by supernova1987a at 23:18
子供の科学は読んでなかっ..
by kem2017 at 16:39
> オヤジさん オヤジ..
by supernova1987a at 07:38
あぷらなーとさんも、子供..
by オヤジ at 06:19
> kem2017さん ..
by supernova1987a at 23:59
藤井旭先生の「星雲星団ガ..
by kem2017 at 21:40
> にゃあさん 設..
by supernova1987a at 02:22
> HIROPONさん ..
by supernova1987a at 23:13
もっと気軽に遊べるソフト..
by にゃあ at 23:01
> kem2017さん ..
by supernova1987a at 22:58
以前の記事
お気に入りブログ

カテゴリ:天体写真( 124 )

M42オリオン座大星雲 新たな画像処理法①

★気になっていたアイディアとは・・・

その昔・・・といっても十数年前のことですが、
画素数たった30万画素の冷却CCD(ビットランBJ30C)を使って天体写真を撮っていました。
f0346040_01094416.jpg
↑こんなヤツですね。たった30万画素のクセに20~30万円もするという特殊なデジカメでした。

その時、常識的には「画素数の多いL画像(輝度データ)」「画素数の少ないRGB画像(色データ)」を組み合わせて合成するLRGB合成法が主流だったのですが、暗い天体がなかなか写らないことに悩んだ私は、常識の『真逆』を行く「画素数の少ないL画像」「画素数の多いRGB画像」でLRGB合成するという「変な」手法を編み出しました。BJ30Cには「ハードウェアビニング」とよばれる、RGBの各チャンネルを合成してモノクロ画像を得る機能があったので、そのデータをL画像に転用していたわけです。こうすると、輝度データは「たったの」7.5万画素になってしまうものの、SN比が飛躍的に向上して暗い天体が写せたというわけです。(後日、ビットランさんのHPにも『裏技』として掲載されていましたね。同じこと考える人がいるんだなあと驚いたものです。)

その手法をD5000にも生かせるのではないかと、思いついた訳です。

★1枚のデータだと・・・

VMC260LとIR改造D5000でISO1600の30秒露光を行い、明るさのみ画像処理すると、こんなM42になります。
f0346040_01213387.jpg
 ※ダーク補正・コンポジットなど一切無しのデータ

これはこれで、よく写っているように見えますが、M42の「左の翼の先」あたりを拡大してみると、

f0346040_01230154.jpg
 ※上記画像のトリミング

このように、ボロボロです。
 ①ノイズで全体がザラザラ
 ②SN比が悪くて暗部と明部が分離できていない
 ③赤や緑のスポットノイズ(いわゆるホットピクセル)多数
 ④大気差(空気のプリズム作用)で色ズレが生じている

・・・などなど、散々です。

★大元のデータは・・・

ニコンD5000は、ベイヤー配列の撮像素子を積んでいますので、現像前のデータは、ちょうどこんな感じになっています。
f0346040_01353461.jpg
 ※M42の中心部をベイヤーデータのまま読み出した画像

格子状に正方形のデータが並んでいますが、この各正方形の明るさが、下記のようなRGBパターンに対応しています。

f0346040_01380107.jpg
実際には、隣接するいくつか(2×2くらい?)の各色データを混合して、カラー画像を作り出します(デモザイク処理)が、今回ひらめいたのは、上記ベイヤーデータそのものに、ステライメージのビニング処理を掛けることで、質の高いLデータを得られないか?というものです。

 イメージとしては、4つのRGBGの各データを「丸ごと足して4で割る」ことで明るさのデータを生成するという感じでしょうか。これにより、本来1230万画素のD5000から約310万画素のモノクロデータが生成されることになります。

 ・・・こんな↓イメージですね♪

f0346040_01541239.jpg
すると、こんな画像ができあがります。

f0346040_02151713.jpg
 ※1コマのRAWデータからダークファイルを減算した後、ベイヤーデータのままビニングしてモノクロ化

 1コマの画像としては、かなり滑らかになりました。
これをL画像として、大元のカラー画像をビニングして画素数をそろえた物をRGBデータとしてLRGBカラー合成してみます。
f0346040_02241595.jpg
さて、次回は、この画像を普通の現像処理と比較してみます。

★★★以下続きます★★★


by supernova1987a | 2015-10-13 06:05 | 天体写真 | Comments(0)

オリオン座大星雲再処理

★前回の写真が少々グロかったので

満濃池周辺でVMC260Lを用いて撮影したオリオン座大星雲M42ネタですが、
まだ続きます。

ちなみに前回はM42の周辺部を強調した処理を行ったので、
その弊害として生じた
 ・ノイズまみれ
 ・中心部が「のっぺり」
 ・なんかグロい

などが反省点でした。

そこで今度は、同じ日にタテ構図で撮っておいた40枚をモザイク合成したデータを新たに加えて、再処理してみました。

★総計80枚のコンポジット決行・・・

頭の中にある(幻想の)M42のイメージは、なんというか・・・
「綺麗なピンクのHαを下地に白い反射星雲が乗っていて、中心部のトラペジウム周辺がつぶれない程度に輝いている」
などという「わがまま」なもの。

というわけで、もう一度画像処理をやり直してみました。
こんな明るい対象を相手に、常識外れの(?)80枚コンポジットを決行です。

f0346040_00122517.jpg
 ※ビクセンVMC260L+レデューサVMC+ニコンD5000(IR改造) K-ASTEC改造NewAlruxノータッチガイド ISO1600・30秒露光×40コマ ISO3200×20秒×40コマ の加算平均コンポジット

おおっ!
画像処理に4時間ほどかかってしまいましたが、なんとかイメージ通りのM42、ゲットです♪

ちなみに、途中で部分的にモザイク合成処理が入ったので、右下隅の恒星の位置がぶれました。
その代わり、筋状のノイズは軽減できたようです。

・・・・手持ちの機材では、当面これ以上の画像は無理そうですね。

P.S.
実は、途中で色々と試行錯誤しました。
キャプチャーNX2のアストロノイズリダクションと、ステライメージのダーク減算を比較してみたり
キャプチャーNX2で暗部を持ち上げてからのコンポジットと、コンポジット後のレベル調整を比較してみたり
カメラを撮影途中で90度回転させてノイズの移動方向をキャンセルさせようと試みてみたり・・・

・・・結論として、数十枚もの原画があると、細かい処理手法の差などは吸収されちゃうみたいです。
なにしろ、RAWからのコンポジットでも、JPEGからのコンポジットでも、あんまり差が出ず意気消沈したくらいですので・・・。

結論として、非常に有効だったのは
コンポジット後に一度LデータとRGBデータに分解してからLRGB再合成する手法
だということですね。
これでカラーノイズは激減しましたが、輝度ノイズだけは「いかんともしがたい」です。

・・・あとは、先日BJ-30Cを使っていた時代のデータを整理していて、ふとひらめいた
 「ソフトウェアビニングとベイヤー処理に関するアイデア」を試すだけです。
たぶん期待できないけど・・・はあ、天体写真って(面白いんだけど)しんどいなあ。


by supernova1987a | 2015-10-06 06:19 | 天体写真 | Comments(4)

オリオン座大星雲は『面白い』

★シルバーウイークの成果はM42

1日だけ撮影しましたが、今のところ大満足。
自己ベストのオリオン座大星雲が撮れました♪

★昔の自分が見たら、腰を抜かしそう・・・

とにかく、昔想像していたものと全く違う物が写っちゃうのですよ。
たとえば・・・・・

f0346040_20010794.jpg
 昔は、てっきり「切れ込み」だと思ってたんですがねぇ。

f0346040_20021358.jpg
鳥の「くちばし」部分は「本体」のM42と別にM43というメシエ番号が振られているくらいだから、別物だと思ってたんですが、どうもこれ、後でつながってるようにしか見えませんよねぇ・・・。

f0346040_20040684.jpg
鳥の「つばさ」の部分に至っては、以前はHβ線で発光?などと妄想していたのですが、なんか鮮明に写してみると「単なる煙みたい」に見えちゃいますね。
えーと、確か「つばさ」の部分からはOⅢの輝線スペクトルが出ていたはずですが、はてはて・・・・。
ああ、なんか分光測定結果を見てみたくなりますね♪(学生時代は可視光域のスペクトルは専門外だったもので、基礎知識が足りてません。ちと勉強しなきゃ(笑)。)

★去年もやってみた「逆向き」で眺めると

去年、ちょうど天体望遠鏡で眺めたときのように、M42の写真を180度回転して眺めてみると面白いことに気づいたんですが、今回もひっくり返してみましょう。

f0346040_20185563.jpg
わあ!
吸い込まれそうっ!!


・・・やっぱ、M42は飽きそうにないですね。奥が深いわ~。











by supernova1987a | 2015-09-25 06:45 | 天体写真 | Comments(2)

ようやく好天に恵まれまして♪②

前回の続きです。

絶好の撮影チャンスとなった快晴の夜空の元、今年初のオリオン座大星雲M42を撮影してみました。

★オリオン座大星雲は目でも見えてます・・・

大変人気の高いオリオン座大星雲ですが、
初心者の方に「肉眼でも見えていますよ♪」とお話しすると、結構驚かれます。

f0346040_14541699.jpg
まあ、目で見えていると言っても、「星が滲んでいるように見える」程度ですが、それでも双眼鏡を使えば、鳥が羽ばたくような星雲の姿を見ることができます。

・・・ただし、双眼鏡や望遠鏡を使っても、あの魅力的な「ピンクの輝き」は見えません。天体写真集でよくみる星雲の「ピンク」は、電離した水素ガスが発光するHα線(はい、物理を習っている人は、例のバルマー系列の輝線スペクトルですね♪)と呼ばれる特殊な光でして、人間の目だと「赤」ではなく「赤黒く」見えてしまうため、色を識別できません。(まれにピンクに見えるという方がいらっしゃいますが、なぜなのかは不明です。)

同様に、普通のデジカメではこのピンクが上手く写らないので、IRフィルタを換装するデジカメ改造が流行っている訳ですね。


★絶好の機会を活かすべく・・・

快晴の元での、今年初のM42を撮影すべく、下記のシステムで臨みます。

 主鏡:ビクセンVMC260L
 補正レンズ:ビクセン純正レデューサーVMC
 カメラ:ニコンD5000(IR改造)
 フィルタ:LPS-P2
 赤道儀:K-ASTEC改造ニューアトラクス
 ISO:1600
 露光:30秒

オードガイダはまだ調整中なので、いつもの「ずぼら撮影法」:ノータッチガイドの短時間露光を多数枚コンポジットする方針で行きます。

★1枚撮り画像

・・・さて、期待の写りはどうでしょう??
まずは、1ショット画像。上記の撮影手法での1コマ画像です。
f0346040_13590148.jpg
※VMC260L+レデューサVMC+IR改造D5000+LPS-P2 ニューアトラクスノータッチガイド ISO1600 30秒露光

さすが、市街地とは違って1コマ画像ですでに『ウネウネ』が写っちゃいますね♪
前回撮ったのは昨年の10月で、市街地からの撮影でした。光害カットフィルターLPS-P2を常用しているとは言え、本来のきれいな空には勝てませんねえ。

今回の1コマ画像では、いきなり前回のコンポジット処理後みたいな画像が出ちゃいました・・・・はあ(ため息)。

★さらに画像処理!

それならば、ここでさらに市街地撮影時にやっている画像処理を加えたら!!

・・・という訳で、撮影した画像を42枚コンポジットしてみました。
トラベジウム付近の階調は現像時の処理でなんとかなるので、段階露光も無し。
今回は大気差による色ズレを回避するために、いちどカラーデータをRGBの各チャンネルに分解した後に再合成で分散を補正しました。
あくまでも中心部のトラペジウムを消さないように階調を設定します。(ブラケッティングやHDR、およびデジタル現像は使いませんでした。)
ちなみに、あまり時間が無かったのでダーク減算はせず、キャプチャNX2のアストロノイズリダクションのみ掛けました。その代わり、変なカラーのイズがでるのは嫌なので、RGB画像からL画像を取って軽くマルチバンドシャープ処理を行った後、LRGB合成を施します。
f0346040_14035943.jpg
 ※先述のデータ42コマの加算平均コンポジット

おお~!
画面全体が「星雲まみれ」
です。
VMC260LでM42を撮影するのは、今回がまだ2回目ですが、なかなか良い感じです♪
あと、もう1件M42に関して試してみたことがあるのですが、画像処理の時間が取れません。
うまくいけば、そのうちアップしますね♪

P.S.
あ~あ。こうなると、色んな天体を撮りまくりたくなってきます。
・・・・・・が、次の休みに晴れるのって、いつだろう??


by supernova1987a | 2015-09-24 06:28 | 天体写真 | Comments(0)

ようやく好天に恵まれまして♪①

★世間はシルバーウイークで5連休ですか・・・ね?

なんとか1日だけ、フル休日が取れました♪
お仕事も部活指導も無し(笑)の貴重な休日。
しかも、しかもですよ!
月齢が7前後で夜半には沈んでくれる上に、GPV気象予報では、香川県が「真っ黒け(快晴)」!

これは、「出撃」せねばならんでしょう!!

★カプリと遊んでる場合ではありません。

遠征用に入手した10cm屈折のカプリ102EDですが、滅多にないチャンスなので「メイン機材」で行きます。
ちなみに、撮影対象もキメ打ちです。夜半に登ってくるオリオン座だけに全力集中します。
f0346040_13020689.jpg
 ※ごめんなさい。撤収前の写真です。でも、望遠鏡って夜明け前に撮るとキレイなんですよね~

★最高条件では無いですが、なかなかの透明度

 西に傾いた天の川や天頂付近のアンドロメダ銀河M31なども肉眼で見え、なかなかの条件です。
・・・ほんっとに最近(近年?)遠征時には曇ってばっかりだったので、テンション上がりすぎて大変。
f0346040_13060411.jpg
 ※ニコンD5000(無改造)+タムロン17-50mmF2.8 17mm域F6.3 ISO800 20秒露光 固定撮影

行きつけの観測地は、ベストコンディションなら黄道光と冬の天の川がクロスするところが見えたりするんですが、さすがに今日は、それほどではありません。
まあ、5段階評価で言うところの「4」と言ったところでしょうか。

それでも、周りの明かりが比較的少ないので、日周運動を比較明コンポジットで表現すると・・・
f0346040_13192800.jpg
 ※ニコンD5000(無改造)+タムロン17-50mmF2.8 17mm域F6.3 ISO800 20秒露光 固定撮影
  60コマの比較明コンポジット

・・・このように、もう、何が何だか分からない画になっちゃいます。


★待望のM42、まずは双眼鏡で・・・

 セレストロンの7cm双眼鏡でM42オリオン座大星雲を見てみます。
 おお~!
 まさに「鳥が羽を広げているように」見えます。
 あまりに美しいので、しばし見とれてしまいました。
 うーむ。ここまで良く見えたのは久しぶり♪

 これは望遠鏡での撮影も期待できそうです。


★★★以下続きます★★★


by supernova1987a | 2015-09-22 21:58 | 天体写真 | Comments(0)

お盆の反省②

★収穫あり
さんざんだったお盆の撮影ですが、収穫がありました。
NGC7293を195枚も撮影したものですから、いつもの「アレ」やってみました。

★アトラクスのピリオディックモーション測定

いや、一瞬「ぎょっ」としたわけですよ。
いつもの通り「お手軽」ノータッチガイドをした画像を、位置合わせ無しの比較明コンポジットしてみると
f0346040_22533501.jpg
※VMC260L+レデューサVMC+IR改造D5000 30秒露光×194コマの比較明コンポジット(位置あわせ無し)

こんな風に、一瞬ピリオディックモーションが無いような像になったものでして・・・
むろん、よく見ると画面の左右に往復運動が見られますので、単に極軸あわせの誤差による南北方向のエラーが少なかっただけです。

・・・というわけで、せっかく195コマ(時間にして約65分間)ものデータが手に入ったわけですし、久しぶりにK-ASTEC改造ニューアトラクスのピリオディックモーションを測定してみましょう。

★測定の前にステライメージで・・・
ピリオディックモーションが見やすいように、今回もステライメージのメトカーフコンポジット機能を使います。
要するに、東西方向の極軸エラーを補正して、南北方向の極軸エラーを発生させるように位置調整させるわけですね。
f0346040_23005881.jpg
おお、とってもきれいなピリオディックモーションが見えてきました♪
拡大してみます。
f0346040_23100291.jpg
ほぼ8周期分のデータが取れたことになります。
途中切れているところは、撮影を中断した部分です。
比較的運動が安定している下半分の画像からピリオディックモーションを測定してみます。
ステライメージには、望遠鏡の焦点距離と使用したカメラの機種名を入力すると、自動的に見かけの角度を計算してくれる機能があります。今回はその機能を使ってみましょう。
f0346040_23440085.jpg
測定したピリオディックモーションは、
 ±5.5秒
ただし、撮影に用いたNGC7293は天の赤道から南に20.83度ずれているので、見かけの運動が赤道上の天体よりも小さくなります。
そこで、先ほどの値を補正するために、COS(20.83)で割ってやると
 ±5.9秒
となり、これが今回の測定値となります。


★結論
まあ、大変おおざっぱな測定なので、有効ケタ2ケタもないとは思いますので、

私のニューアトラクスのピリオディックモーションは、
 安定時におよそ±6秒
だということに結論づけましょう。

ええ。さすがに最新のAXD赤道儀や往年の名機『旧』アトラクスなどにはとても及びませんが、結構立派な値だと思います♪

それに何より、ウオームネジが1回転すること以外の『変な運動』が見られないことがとても嬉しいです。
以前使っていたEQ6Proだと、主周期以外の短周期のエラーが盛大に出て閉口していました。おそらくウオームネジ以外にモーターの減速ギアなどから発生するエラーではないかと思いますが、このあたり、アトラクスのモーター換装をお願いしたK-ASTECさんがいい仕事してくれたように思います。


★もうそろそろ・・・

毎回毎回「テスト撮影」ばかりだったので、そろそろ腰を落ち着けて撮影したいですね。
コネクタがもげちゃったST-iの代用品も入手したことですし、そろそろオートガイドを再開するとしましょうかね♪
・・・あと、前回書いた「筋状ノイズ」の低減に向けた『秘策』もやってみなきゃ・・・ですね。



by supernova1987a | 2015-09-10 05:45 | 天体写真 | Comments(0)

お盆の反省①

★お盆の休みは・・・
どうも天候に恵まれず、煮え切らない物に・・・。
でも、悪条件下で『神の目』NGC7293を撮影したことで、いくらか収穫がありました。
今後のために覚え書きを・・・

★変なノイズの正体
以前から気になっていたのですが、ノータッチガイド短時間露光による大量コンポジットで「筋状のノイズ」がしばしば出ていました。

↓こんなヤツですね。
f0346040_22081853.jpg
VMC260Lと改造D5000による画像をトリミング

画面の左上から右下にかけて、無数の筋状のイズが走っています。
ずいぶん原因に悩んだんですが、よく見ると、これ、ガイドエラーの方向にピタリと一致しているんですね。

試しに、コンポジット時にガイドエラーを補正しないと
f0346040_22173405.jpg
こんな感じになり、上の画像で見られたノイズが姿を消した代わりに、カメラ起因と思われる水平方向の縞々ノイズと、ガイドエラーによる恒星の光跡が現れます。
また、詳細に見ると195枚もの加算平均コンポジットをしたにもかかわらず、画面全体に輝点ノイズが見られます。

★というわけで、結論
原因不明の筋状のイズの正体は、
IR改造D5000固有のダークノイズが(アストロノイズリダクションでは)除去しきれておらず、
それがコンポジット時の位置ずらし調整の際に筋状に流れて像となったもの。
という結論に達しました。

★一応・・・・
ダーク画像は撮影していたので、ベイヤー段階でステライメージのダーク減算をかけてみたりもしたのですが、完璧にはダークが取り切れず・・・というか、「お気軽な」キャプチャーNX2のアストロノイズリダクションとあんまり差がなかったので、さらなる画像処理は断念。

要するに、今回のような悪条件下で淡い星雲を狙おうとすると、カメラを電子冷却するとか、もっとノイズが少ない機種に替えるとかして、根本的なノイズを減らさないとダメという事ですね。

★というわけで解決策は・・・
空の暗いところで撮影する!!
 (強引な画像処理をしなければノイズは目立ちませんからね)

②これまで避けていた長秒時ノイズリダクションを復活させる??
 (だだし、逆にクールピクセルが発生して悪化するかも・・・です)

③電子冷却カメラなど元々ノイズが少ない機種に替える!!
 (現段階では、ちょっと手が出ませんね・・・)

④真面目にオートガイドする??
 (少なくともコンポジット時の画像ずらし処理は減りますので筋状のイズは消えそうですが、点状のノイズが残るはず)

⑤今計画中の秘策、名付けて『ローテーショナル比較暗コンポジット法』を実行する!!
 (まだ詳細は内緒ですが・・・・って、名称でバレバレですね)

ああ、次に「休み」と「新月」と「晴天」が重なるって、いつの事だろう・・・(泣)



by supernova1987a | 2015-09-08 05:03 | 天体写真 | Comments(0)

貴重な晴れ間!その②

★『神の目』ですと?

数年ほど前でしょうか。
ネット上(とチェーンメール)で『神の目』なる怪文章が出回ったことがありましたね。

曰く
 ・NASAが『神の目』を撮影に成功
 ・『神の目』は3000年に1度の奇跡的現象
 ・『神の目』画像に願をかけると7つの願いが叶う

云々・・・

かくいう私は、
「はあ?『神の目』ぇ?・・・こんなん、どう見てもNGC7293やんか・・・・」
などと、夢のないことを言いながら失笑していたのですが、
この『神の目』こと、みずがめ座のらせん星雲NGC7293は、我々素人が撮影しようとすると結構難敵なのです。

★『神の目』は意外にでかい!

実は『神の目』NGC7293は、巨大な星雲で、その見かけの大きさは実に満月の半分ほどもあります。・・・しかし、「暗い」んですねぇ、とても。
そこで、空のキレイなところで明るい望遠レンズを使わないときれいに写せない(と思い込んでいた)ため、これまで一度も撮影したことがなかったわけです。

さて、先日M27を撮影した後、南天に晴れ間がやってきました。
f0346040_06251203.jpg
ちょうど、みずがめ座の付近が晴れてきそうです。無謀にもVMC260Lで『神の目』を大きく写すことに挑戦してみましょう。

当然、市街地では影も形もありませんのでファインダーは役に立ちませんが、自動導入でVMC260LをNGC7293付近に向け、それらしき所を露光すると・・・
f0346040_05470836.jpg
※VMC260L+純正レデューサ+IR改造D5000+LPS-P2フィルタ ISO3200・20秒露光 K-ASTEC改造ニューアトラクスでノータッチガイド

おお!『神の目』がかすかに写っているではないですか!

★怒濤の195枚コンポジット!!

あとは、ひたすらコマ数を稼ぎ、コンポジットに持ち込み、光害に埋もれそうな『神の目』をあぶり出すことにします。
ISO3200・20秒露光のデータを195コマ取得し、一気に加算平均コンポジットしてみます。

・・・すると・・・
f0346040_06522331.jpg
※上記データの195コマコンポジット

『神の目』現れました♪

総露光時間65分もかけちゃいましたが、初挑戦にて撮影成功です。
NGC7293の別名である「らせん星雲」の名の通り、螺旋状の構造がよく分かります。

・・・ああ、高校生の頃、これを撮るのが夢だったなあ・・・。
ともかく、なんとか撮影できて良かった。

(やはり、黒い筋状のノイズが乗っちゃいましたが、暇なときにでも真面目に画像処理することにします。)


by supernova1987a | 2015-08-19 06:15 | 天体写真 | Comments(0)

貴重な晴れ間!その①

連休が終わる前日のこと、GPV天気予報を見ていると、夜中に何度か雲が切れそうな気配!
天体写真撮影の大チャンス到来です!!

★もう、イヤと言うほど準備していたので・・・

晴れ間が出た方向によって、撮影対象は決めていました。

☆天頂付近が晴れたら、
 こぎつね座のM27亜鈴状星雲キメ打ちで、ISO3200の20秒露光の無限連写。

☆南天が晴れたら、
 みずがめ座のNGC7293らせん星雲キメ打ちで、ISO3200の20秒露光の無限連写。

いずれにしても、短時間勝負のハズなので、VMC260Lには純正レデューサを付け、K-ASTEC改造アトラクスのノータッチガイド一本槍です。
ちなみに遠征する余裕はないので、香川の実家の庭から「お気軽」撮影です。

★8月14日の深夜24:00頃チャンス到来♪
f0346040_04391524.jpg
※ニコンD610+ニコン24-70mmF2.8-24mm域F3.2 ISO1600 20秒露光 固定撮影

肉眼ではどこに雲が出ていて、どこが晴れ間かよく分からないので、D610に24mmの固定撮影で『偵察』。
ちょうど天頂付近を境に、北半分だけが晴れていることが判明しました。

速攻でM27亜鈴状星雲のキメ打ちに取りかかります。

今回は、ノータッチガイドで短時間露光を繰り返し後から大量コンポジットという点ではいつもと同じ「ずぼら戦法」ですが、せめてピントだけは正確に合わせたかったので、珍しくバーティノフマスクを利用。いや、これ考えた人賢いですよね。ライブビューでこと座のベガをモニターしながらバーティノフマスクを使うと、楽勝。一瞬でピント位置が判明します♪

・・・それにしても、実家周辺の光害のひどさが分かる写真ですね。雲の色がいかにも街明かりを拾っているって感じです。天の川も見えそうにありません。

★いつもの大量コンポジット戦法に備えて連写開始

VMC260Lに純正レデューサを併用して、IR改造D5000のISO3200+20秒露光を無限連写します。

1枚の原画は、こんな感じです。
f0346040_04552696.jpg
※VMC260L+純正レデューサ+ニコンIR改造D5000+LPS-P2フィルタ併用 ISO3200 20秒露光 改造ニューアトラクスノータッチガイド

上の星座写真を見れば明らかなように、条件は良くないのですが、ここのところ、薄曇を通しての撮影だったり、月明かりの中での撮影だったりしていたので、こんな空の条件下でも、テンションが上がります。
100枚ほど連写して、そのうち、雲がかかっていないコマを75コマセレクト。
キャプチャNX2でアストロノイズリダクションをかけてJPEG化したファイルをステライメージ6.5で加算平均コンポジットしてみます。

★ステライメージでコンポジットします
f0346040_05014850.jpg
※上記データにて撮影した75コマをステライメージで加算平均コンポジットし、若干のトリミング

おお~♪ なかなか良い感じです。
よくみると、奇妙な黒い横長のノイズらしき物が多数写ってしまいましたが、まあ、よしとしましょう。
ダークファイルも撮影したので、暇ができたら、ベイヤーデータのままでダーク減算処理をすることにします。

シャープ処理や画像復元処理などは一切していないのですが、なかなかシャープな像が得られました。ネット上でも、VMC260Lを使っている人をほとんど見かけませんが、姉妹機のVMC200Lとは根本的に写真性能が異なるような印象を受けます。とにかく、ビクセンにしては珍しく(失礼♪)純正レデューサとの相性が抜群です。いまさらながら、良い鏡筒だと思います。

★★★以下続きます★★★



by supernova1987a | 2015-08-18 06:30 | 天体写真 | Comments(0)

短露光コンポジットの効果

某高校の応援部指導のお仕事が再開して1ヶ月半が経過しました。
筋力付けるために肉とか食いまくってますが・・・10kg痩せました。
この調子だとあと3~4kg痩せるかなあ?(笑)
ちなみに昨日は、部員達と一緒に基礎トレと各種マーチ類(応援曲の振り付け練習)やったあと、
部員達が帰った後に、おっさん1人グラウンドに残って45分ほど寂しく自主トレ(涙)
腕立てや空気椅子めいたものをしっかりやって、250mを1~1分半程度のペースで4周ほど走って、型の練習とストレッチ。
現役時代とは比較にならないほど「貧弱な」メニューが、実に苦しい・・・。
ま、いずれにしても、コーチが居残りトレーニングしてる姿は、部員達には見せられませんなー。

・・・・さて、
梅雨まっただ中ですねぇ。晴れませんねぇ
少し晴れ間が出たと思ったら月が明るすぎますねぇ

★天体写真が撮れないときは・・・
少し画像処理の練習をしておきましょうかねぇ。
いえ、定期的に画像処理をしておかないと
どうも『勘』が鈍ってしまうものでして・・・。

★ここ半年の成果は
K-ASTEC改造ニューアトラクス+ビクセンVMC260L直焦点+IR改造ニコンD5000+LPS-P2光害カットフィルタ
の4点セットでの撮影の場合、
市街地で多少の月明かりがあっても、「メジャーな星雲星団なら」オートガイダ無しのノータッチガイドによる短露光コンポジットで「なんとかなりそう」ということ。

そこで、もう一度5月8日に撮影したM27亜鈴状星雲で画像処理の総復習をしてみました。
そろそろ画像処理のワークフロー(レシピ)を固定化したいなあ・・・などと画策しているので。

★今回の「素材」は・・・
IR改造D5000で撮影したM27で
ISO1600の15秒露光24枚と30秒露光52枚です。
真面目にダークフレーム減算して、コンポジットの効果を見てみましょう。

まず30秒露光1枚の元データはこんな感じです。
f0346040_01372883.jpg
ニコンD5000(IR改造)+ビクセンVMC260L直焦点(レデューサなし)+K-ASTEC改造ニューアトラクス+LPS-P2フィルタ
ISO1600 30秒露光 ノータッチガイド ステライメージ6.5でダークフレーム減算+レベル調整

これを、2枚→4枚→8枚→16枚→32枚→64枚とコンポジット枚数を増やして効果を見てみます。
※厳密には追尾ミスなく撮れた30秒露光コマは52枚しかなかったので、15秒露光×24コマのデータを30秒露光×12コマの代用としました。

f0346040_01445457.jpg
※それぞれ所定の枚数の画像データをステライメージ6.5で加算平均コンポジット
(64枚相当は、正確には30秒×52コマ+15秒×24コマの76枚コンポジット)

はじめノイズでボロボロだった画像が、コンポジット枚数を倍々にしていくごとに、どんどん滑らかになっていきます。(理論上はコンポジット枚数をN倍にするとS/N比が√N倍に改善されます。64コマコンポジットならS/N比が8倍良くなると言うことですね♪)
実際には極軸セッティングのズレに起因する追尾エラーと赤道儀のピリオディックモーションに起因する追尾エラーが盛大に発生しているのですが、コンポジット処理中に位置あわせをすることで回避できています。

★64コマ相当コンポジット画像をさらに調整すると
f0346040_01510103.jpg
各色ごとのレベルなどを調整して背景をニュートラルグレーにした後、RGB画像とL画像に分離。
L画像に対して、ごく軽くウエーブレット処理を加えた後にLRGB合成して、できあがり♪

さすがに64コマ(実際は76コマ)のコンポジットは手作業では苦しいので、ステライメージに位置あわせをやらせました。
そのため若干のズレが生じましたが、まあ許容範囲でしょう。
これで、もしも32分間の露光をしたのと同等の画像なのだとしたら、オートガイダ使った一発撮りよりも楽「かも」しれませんね。
(撮影時の追尾エラーリスクを画像処理時の使用コマ選択作業で回避できるという点で)

実は、コネクタが「もげ」てしまったST-iオートガイダの代用品をすでに入手しちゃったのですが、
なんだか予想以上に短露光のコンポジットが良い感じなので、まだ一度も実戦投入していません。
はい。単に面倒くさいだけなのですが・・・・ね(笑)。

赤道儀の追尾エラーで苦労している方、たまにはこんな「ずぼら」な撮影法はいかがですか??


by supernova1987a | 2015-06-30 06:20 | 天体写真 | Comments(0)


タグ
最新の記事
記事ランキング
ファン
ブログジャンル
画像一覧
外部リンク