あぷらなーと


あぷらなーとの写真ブログ
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あぷらなーと
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カテゴリ:天体写真( 100 )

ASI1600MM-COOLファーストライト①

★8月31日から・・・長かった

前回天体写真を撮ったのが8月31日。それからというもの休日の度に悪天候で、まさかの110日もの欠測日が続くという大惨事。

ところが大阪出張から帰ってくるバスの中でGPVを見てみると「真っ黒け」じゃないですか!

これは、強行ニワトリ、行くしかないでしょう♪

★今日のテーマは

先日入手したモノクロ冷却CMOSカメラ「ASI1600MM-COOLのファーストライト」が目的です。
ところでGPVの「快晴」予報は正しいと言えば正しかったのですが、湿度が90%を超えており、霧が出るかどうかの瀬戸際。あきらかに夜空はガスってて透明度が最悪。その上、シーイングも悪いという劣悪な条件でしたが、とりあえず「ちゃんと写るか」を調べたかったので「超手抜き」撮影に徹することにします。

 ①極軸セッティング:極軸望遠鏡のみ
 ②ガイド:アトラクスのノータッチガイド
 ③露光:とにかく短時間露光あるのみ
 ④夜露対策:結露したら考える
 ⑤天体導入:手動

★ブランクが長すぎて、まさかの悪戦苦闘

いやー、さすがに4ヶ月近くもブランクがありましたので、あらゆる勘が鈍ってしまっていて完全に『ど素人状態』。思いの外悪戦苦闘してしまいました。
まず、ピント合わせのためにシリウスを導入しようとしたら、いくら頑張っても写野に入ってきません。・・・よくよく調べると・・・ファインダーが狂ってました(笑)。

気を取り直して、いざ撮影を開始してしばらく経つと、妙に星像が斜めに伸びてきました。これはおかしい。光軸?スケアリング?・・・・あ!!
鏡筒を前からのぞき込んでみると、VMC260Lの副鏡が見事に結露していました。さすが湿度90%越え・・・・。

★こんなこともあろうかと

ただし、これは想定内でした。

出でよ!
中華木炭っ!!
・・・じゃなくて、
ドリンクウオーマーっ!!

f0346040_07302708.jpg
f0346040_07303820.jpg
接眼部と副鏡セルにドリンクウオーマーを巻き付けて、モバイルバッテリーで通電。ほどなく曇りは全て解消しました。格安製品でしたが、これ「当たり」です♪


★超短時間露光でM42を狙う

シーイングも透明度も最悪ですし、まずは0.5秒という超短時間露光でM42を試写してみます。

<撮影データ>
[ZWO ASI1600MM-Cool]
Pan=0
Tilt=0
Output Format=Fits files (*.fits)
Binning=1
Capture Area=4656x3520
Colour Space=MONO16
Hardware Binning=Off
High Speed Mode=Off
Turbo USB=84(Auto)
Flip=None
Frame Rate Limit=Maximum
Gain=400
Exposure=0.499999
Timestamp Frames=Off
Brightness=1
Gamma=50
Temperature=-10.1
Cooler Power=7
Target Temperature=-10
Cooler=On

1コマ画像をトリミングするとこんな感じです。
(ダーク減算は無し。代わりにステライメージでホット&クールピクセル除去処理)
f0346040_07345206.jpg
うむ-。一応写ってはいるけれど、星像がグニャグニャ。シンチレーションの影響をモロに受けちゃってます。これではさすがにステライメージの1点アライメントコンポジットでは無理っぽいので、AutoStackert!にFITSファイル200個をロードしてスタッキングすることにします。

200コマスタックした画像に対して、
 ①ステライメージでデジタル現像+トーン修正
 ②A:ステライメージで最大エントロピー画像復元処理
 ②B:レジスタックスでウェーブレット処理
 ③ステライメージで②Aと②Bをコンポジット
 ④ステライメージで軽くアンシャープマスク処理
 ⑤今回の画像をL、8/13にASI1600MC-COOLで撮影していたM42の画像をRGBとしてLRGB合成
 ⑥シルキーピクスでノイズ除去とテイスト調整
 ⑦ステライメージでスターシャープ処理とLab色彩調整

・・・すると・・・・

・・ででん!!
f0346040_07495156.jpg
おお!
なかなか良い感じです♪

と言うわけで、約4ヶ月ぶりの天体撮影は、無事ASI1600MM-COOLのファーストライトと相成りました。
めでたい♪

PS ホントは0.5秒露光200コマに加えて、1秒露光200コマ、2秒露光100コマ、4秒露光100コマ、8秒露光100コマ の合計700コマの撮像データを取得したのですが、画像処理する元気がありませんでした。次の休みにでもゴソゴソしてみます。



by supernova1987a | 2016-12-21 07:59 | 天体写真 | Comments(11)

実戦投入の前にもう一度おさらい

★間もなく・・・

後先考えずにポチってしまったモノクロ冷却CMOSカメラASI1600MM-COOLですが、
f0346040_01455232.jpg
次の新月期こそは実戦投入したいところ。
今のところ、
「VMC260Lにフリップミラー付けてMMとMCを切り替えてLRGB合成する」作戦と
f0346040_02304789.jpg
「BORG60EDをツインで運用してMMとMCを同時露光する」作戦を
f0346040_15061166.jpg
それぞれ想定しているのですが
その前に、悶々としていることをもう一度おさらいしてみます。


★「短時間&多数枚」VS「長時間&少数枚」

いつまで悩んでいるのかと言われそうですが、やっぱり悩みますねぇ。

ASI1600MCの運用においては、一応これまでの少ない経験で

①高輝度部分がサチって(飽和して)しまうと救いようがない
②短時間露光でも多数枚コンポジットすれば長時間露光に匹敵する

と把握しているのですが、念のため、8月に撮影したM33のデータを用いておさらいしてみます。


<撮像データA群>
VMC260L+レデューサ+LPS-P2フィルタ+ASI1600MC-COOL
ゲイン400+60秒露光
f0346040_02314810.jpg

<撮像データB群>
VMC260L+レデューサ+LPS-P2フィルタ+ASI1600MC-COOL
ゲイン400+15秒露光
f0346040_02321110.jpg

それぞれの「素の」撮像データでは圧倒的に60秒露光が良く写っていますが、次の加工で比較してみます。

<撮像データA群>
60秒露光×10コマの加算コンポジット
デジタル現像+レベル調整+Lab色彩調整

<撮像データB群>
15秒露光×40コマの加算コンポジット
デジタル現像+レベル調整+Lab色彩調整

f0346040_02354828.jpg
  ※左:60秒露光×10コマコンポ 右:15秒露光×40コマコンポ

ううむ。やっぱり、ほとんど差がないですねぇ。
厳密には、15秒の方にシマシマノイズが残っています。
しかし、15秒露光の方がガイドエラーによる星像の変形が少ないため、若干シャープです。

・・・・ま、実際の撮影時には露出を色々と変えると思いますが、当面の方向性としては「短時間露光+多数枚コンポジット」で正解かな?と・・・・。

あとは・・・
ゲインを変えたときの挙動を慎重に検証する必要がありますね。
果たして、理論通り「ゲイン139が最強」なのかどうか?



PS
久しぶりにM33のモクモクと格闘しました。以前の検証に間違いがないか不安だったもので。
それにしても、ステライメージでのコンポジットは7ではなくて6の方が圧倒的に高速で楽ですね(これ、なんとかならないですかねぇ、アストロアーツさん?)

by supernova1987a | 2016-12-14 23:22 | 天体写真 | Comments(10)

異種混合作戦④

少し前に、冷却CMOSカメラASI1600MCで撮像した画像とIR改造D5000で撮影した画像を合成して、オリオン座大星雲M42の微細構造を出そう作戦を決行した記事を書きましたが・・・・。

★やはり天候が回復しそうに無いので・・・・

前回とは別の組み合わせを試してみました。
今回の混合相手は、ニコン純正の天体専用デジカメD810Aです♪

★まずはD810Aの画像を下ごしらえ

VMC260L(レデューサ無し)にLPS-P2フィルタとD810Aを接続してISO12800・20秒露光した1コマ画像はこんな感じです。

f0346040_21165079.jpg
      ※キャプチャーNX-DでRAW現像(アストロノイズリダクション使用)

なかなか良く写っていますが、さすがにISO12800ではノイズボロボロですね。

★D810Aの画像をスタッキング

最近お気に入りのAutoStackert!2で77コマスタッキングをしてみます。

すると・・・・
f0346040_21211683.jpg
スタッキングの前後で比較してみます。
左が1コマ画像、右がスタッキング後です。
f0346040_21194536.jpg
ずいぶん滑らかになりました。特に分子雲の描写が飛躍的に改善したことが分かりますね。


★対するASI1600MC側の画像は
f0346040_21251932.jpg
5秒露光と10秒露光の200コマコンポジットの画像です。
レデューサを使っていますが、フルサイズとマイクロフォーサーズの差で、かなり大きく写っちゃってます。


★合体!!

D810Aの画像とASI1600MCの画像を倍率調整した上でステライメージで回転コンポジットしてみます。
すると・・・・

ででん!!
f0346040_21314235.jpg
おお。なかなか良い感じ♪
回転コンポジットの影響で左上の領域が斜めに黒くなってますが、仕方ありませんね。


★レジスタックスに掛けてみる

合成した画像を一度モノクロに変換して、レジスタックスに掛けてウェーブレット処理してみます。

左が元画像で、右がウェーブレット後です。
f0346040_21364418.jpg
今回は、緩めにウェーブレット処理してみましたが、かなり微細構造が出てきました♪


★LRGB再合成してみる

ウェーブレット処理したモノクロ画像をLチャンネル、元の画像をRGBチャンネルとして、ステライメージでLRGB合成してみます。

すると・・・


ででん!!
f0346040_21424600.jpg
おお~。
とてもいい色が出て、いい感じです♪


★シルキーピクスで味付けしてみる

シルキーピクス7proで、
 ①軽くHDR処理
 ②フィルムテイストを変更(記憶色1)
 ③ノイズ整列処理
を実行してみます。

左が元画像、右がシルキーに通した後です
f0346040_21475848.jpg
周辺部が炙り出されるとともに色合いが鮮やかになり、画像下部にあったシマシマノイズも消えました♪

最後にステライメージで軽くマルチバンドシャープ処理とLab色彩調整をすると

・・・ででん!!
f0346040_01053684.jpg

『シャープかつ瑞々しい』M42になったのではないか、と自画自賛♪

・・・・というわけで、8月31日の天体撮影からのブランクが3ヶ月になりそうな今日この頃。
画像処理の研究ばかりは確実に(?)進んでいます・・・と思いたいです(涙)。


★★★今回は、続きません★★★





by supernova1987a | 2016-11-21 21:57 | 天体写真 | Comments(14)

昔の写真で遊んでみる

★レジスタックスを用いた異種混合では

オリオン座大星雲のレジスタックス処理がなかなか上手くいったのですが、
見れば見るほど「星雲と言うより実際の雲みたい」だなあ・・・と。

f0346040_02472644.jpg


★雲と言えば・・・

2012年の金環日食で雲にジャマされた写真になんとなく印象が似ていたので、そのときの写真を引っ張り出してきて、ウエーブレット+HDRで処理してみた。
・・・といっても、元画像がニコン1-V1のJPEG1枚撮りなので、それほど画質が向上するわけも無いのですが、とりあえず「お遊び」ということで♪

○元画像
f0346040_09541745.jpg
 ※ニコン70-200mmF2.8→F5.6+ニコン1-V1 絞り優先オート JPEG1枚撮り 

○ウェーブレット+HDR+彩度調整
f0346040_09450168.jpg

なんだかインチキくさいですが、とても面白い描写になりました。
そういった意味では、星雲のハデハデ写真もインチキといえばインチキですもんねぇ。
ま、面白ければそれでよし・・・と。


そういえば、最近ハデな天文現象が無いですねぇ。
ここらで、ドカンと大きな彗星とか、流星雨とか来て欲しいのですけれど、こればっかりは、ねぇ・・・・。



by supernova1987a | 2016-11-11 06:38 | 天体写真 | Comments(8)

異種混合作戦③

★前回画像処理したM42は・・・

IR改造D5000で撮影した画像と、ASI1600MC-COOLで撮像した画像を合成することによって、「オリオン座大星雲の微細構造を出そう作戦」ですが、アストロアーツへ投稿するために、少し手を入れました。
f0346040_09524044.jpg
前回の画像処理は上の通りで、なかなかパンチが効いてて良かったのですが、高輝度部分がシアンかぶりして醜かったのが難点。

★少し直しました♪
修正点は・・・・
D5000で撮影したデータとASI1600MC-COOLで撮像したデータを別々に画像処理(レジスタックスなど)した後、最後の仕上げで両者を合成。さらに前回の仕上げ画像とコンポジットしたというだけですが・・・・すると・・・

・・・ででん!

f0346040_02472644.jpg
かなり良い感じ♪
だいぶ瑞々しくなりました。
今のところ、この辺が限界っぽいですねぇ。
次の一手、ポチってますが、一向に納品される気配無し。
納品される前に好天に恵まれたらイヤだなあ・・・・。


by supernova1987a | 2016-11-09 05:41 | 天体写真 | Comments(4)

異種混合作戦②

★D5000とASI1600MC-COOLの合わせ

前回の記事の通り、昨年撮影したIR改造D5000によるM42を今年撮影したASI1600MC-CoolによるM42を合体することには成功しました。

f0346040_00460724.jpg
今回は、これをさらに解像度UPすることを目論みます。

★L画像にウエーブレットを掛ける

星雲の画像処理にレジスタックスのウエーブレットを使っている方はほとんどお見かけしません。おそらく、画像が荒れまくるのが原因ではないかと想像するのですが、十分なコマ数をコンポジットした滑らかな原画の場合、意外とウエーブレットがキマることがあるのですよ。

・・・というわけで、やってみた。

★レジスタックスにL画像を通してみる
f0346040_00580637.jpg
条件によりますが、今回の画像に対して好感触だったパラメータは下記の通り

①ウェーブレットスキーム
 :ダイナミック
②ウェーブレットフィルタ
 :ガウシアン
③レイヤー1
 デノイズ:0.5 シャープ:0.26 強度:86.5
④レイヤー2
 デノイズ:0.45 シャープ:0.16 強度:41.7
⑤レイヤー3
 デノイズ:0.4 シャープ:0.12 強度:35.5
⑥レイヤー4
 デノイズ:0.2 シャープ:0.10 強度:20.8
⑦レイヤー5
 デノイズ:0.0 シャープ:0.10 強度:8.5
⑧レイヤー6
 デノイズ:0.0 シャープ:0.10 強度:1.1

まあ、各種パラメータは、実際の画像についてのプレビューを見ながらコツコツ修正するしかありませんので、上記の値は参考にはなりません。念のため。

★ウェーブレットの効果

左が元画像、右がウェーブレット後です。
f0346040_01085573.jpg
トラペジウム付近の解像度が飛躍的にアップしたのが分かります♪
このウェーブレット処理はcorei5機で行いました。私の環境下だけかもしれませんが、どうもハイパースレッディングをONにしたcorei7だとレジスタックスが落ちることが多かったので、それなら最初からハイパースレッディングの無いcorei5で良いか・・・と思ったわけで、最近はもっぱらこっちのマシンばかり使っています。
ちなみに、ウェーブレットをL画像のみに施したのは、カラーノイズを軽減するためです。


★LRGB再合成

解像度を上げたL画像と、元のRGB画像をLRGB再合成してみましょう。
さらに、ステライメージ7のオートストレッチ+Lab色彩調整
さらにさらに、シルキーピクスのテイスト調整+HDR処理
そして最後に、最近発見したノイズ低減の『秘技』:ステライメージの「スターシャープフィルタをかけた後にホットピクセル除去」をも投入すると・・・・・・・


ででん!

f0346040_09524044.jpg


なんか気持ち悪いくらいの画像ができあがりました。

さすがに、2種類の撮像素子を混合した上に344コマコンポジットですから良く写って当然なのですが、ともかく、長所短所が相反するカメラ2台を用いての撮影という方向性が探れたかな・・・?と。

あ、「恒星の周りのリンギング(黒い縁取り)をなんとかしろ」とか「明らかに恒星がシアンにコケてるぞ」とかのツッコミは無しで(笑)。マスク処理はまだ勉強中なもので・・・・。

ちなみに色調をいじらないなら、こんな感じです。
f0346040_01175455.jpeg
むう。これは好みの 問題ですね♪


しかしD5000のRAWってADC1600MC-COOLと同じ12ビットからの出力だったと思うんですが、なんでサチらないんだろう??ガンマ値のせい??ADLの影響?うーむ。

今度ASI1600MC-COOLのベストパラメータを真面目に探ってみないといけませんねぇ。
直感的には、ゲイン139 ガンマ50 R補正50 B補正50 が最も「素」の性能を出しそうな気がするんですが、よく分かりません。いっそのこと、12ビットADCから16ビットFITSを吐き出す時に、階調を15個飛ばさず隙間を詰めて吐き出してくれればいいのに・・・・などと愚痴ってみたり・・・。(ASI1600MC-COOLがサチるのが受光時なのかADC作動時なのかデータ出力時なのか、良く分かりません。)

ところで、D7000のセンサー使ったASIの新型冷却CMOSカメラ、個人的にはAPS-Cサイズのチップである事以上にADCが14ビット駆動である点が非常に魅力的なのですが、いかんせん値段がお高くなりそうなので、静観することにします。


by supernova1987a | 2016-11-02 05:52 | 天体写真 | Comments(7)

異種混合作戦①

★結局9月と10月は・・・

まさかの天体観測実績0日(涙)
もう、どうしようもないので、過去の画像をいじくることにしました。


★意外とD5000は優秀で・・・

VMC260Lでの天体写真はIR改造D5000を入手してから本格始動したわけですが、そこからD810AやらASI174MC-COOLやらに進んだ後、現在のASI1600MC-COOLに落ち着きました。
ただし、オリオン座の大星雲M42をASI1600MC-COOLで撮影したのが8月末なので、薄明前で高度が低くシーイングも悪かったため、どうもシャープさに欠けていました。

あらためてD5000で去年撮影したM42を見直してみると、シャープ処理をする以前に格段に星像が引き締まっていて品質が高いことに驚きました。


★D5000によるM42
f0346040_00321687.jpg
※VMC260L(レデューサ無し)+IR改造D5000 ISO1600・20秒露光の144コマコンポジット

・・・われながら凄い写り。それにラチチュードがとても広いのですね。トラペジウムが星雲に埋もれずギラギラ輝いてます。
ただし、周辺の分子雲がイマイチ出ていません。
・・・そこで!
8月にASI1600MC-COOLで撮影した画像を合体させるとどうなるか、やってみることにしました。

★ASI1600MC-COOLによるM42
f0346040_00371401.jpg
※VMC260L+レデューサ+ASI1600MC-COOL ゲイン400 5秒×100 10秒×100 のコンポジット


★異種混合の場合、ちと工夫が必要
ここで問題があります。実はCMC260L自体のレデューサ有無はもちろんのことカメラが異なりますので、そのままでは倍率が異なり上手くコンポジットできません。

・・・そこで・・・

①ステライメージで基準星2点間の距離(ピクセル数)を測定し、画像の倍率比率を算出

ちなみに、D5000で2959.0ピクセル離れている星がASI1600MC-COOLでは2910.6ピクセル離れていることが分かりました。
そこでASI1600MC-COOL側の画像解像度を1.0166で割ることで見かけの倍率をそろえてみました。

②ステライメージでコンポジット

先ほどの基準星2点を再度指定しコンポジットをすることで、画像の回転ズレも補正できました。

・・・・さて、上手く重なりますでしょうか・・・・?

★D5000+ASI1600MC-COOLによるM42
f0346040_00460724.jpg
おおっ!
とても上手く重なりましたよ♪

目論み通り、中心部もモクモクもよく写っています。

さて、次はこの画像を元に解像度を限界まで引き上げてみます。
はい。一度L画像とRGB画像に分解して、レジスタックスの投入です。


★★★以下続きます★★★


by supernova1987a | 2016-11-01 00:52 | 天体写真 | Comments(8)

ステライメージのマスク処理を使ってみる

★VMC260Lの画像処理に疲れたので

8月末に撮影していたD810A+シグマ20mmF1.8の画像を引っ張り出してきて、遊んでみました。
ちなみに元画像はこんな感じ。
f0346040_01351086.jpg
※ニコンD810A+シグマ20mmF1.8 絞りF2.8 ISO1600 露出30秒 RAW
 キャプチャーNXDで現像(アストロノイズリダクション使用)ダーク減算無し

天の川とともに、すばる・ヒアデス・M31・二重星団・カリフォルニアなどなど、「おいしそうな天体一網打尽の図」ですなぁ。

★ちょうどヒアデスとプレアデスの左側に・・・
画像を拡大して観察してみると、なにやらモクモクした領域を発見。
ネットで調べてみると、このあたりには分子雲がウジャウジャいるみたいですね。
f0346040_01393859.jpg
ちょっとわかりにくいですが、上記画面の下中央から画面上部にかけてアヒルの足形のように薄暗い模様が見えます。それが「モクモク」。

★ステライメージ+シルキーピクスで画像処理
まずは、キャプチャーNXDでアストロノイズリダクション+1段増感して現像したTIFFファイルをステライメージで28枚加算平均コンポジット。
これをデジタル現像して最低限の画像処理を施した後、いつもの「L画像とRGB画像」に分割。
その後、私が苦手としている「星マスク」をかけてトーン修正やレベル修正などをゴニョゴニョ実行。
できあがったTIFF画像をシルキーピクスに転送して、色彩を強調した後HDR処理を実行。
再びステライメージに戻って微調整。
すると・・・・

ででん!
f0346040_01463283.jpg
なるほど、たしかにモクモクの正体が分子雲らしきものだと分かりますね。
まあ、分子雲に関しては名手の方々が大勢いらっしゃるので、とてもその域には達していませんが、真面目に撮影すればあぶり出せそうな「気配」がしてきました。
今回はフルサイズデジタル一眼+20mmという超広角画像からのトリミングですが、これを35mm程度のレンズ+ASI1600MC-COOLでたくさん撮影して多数枚コンポジットすれば面白そう♪

しかし、マスク処理って難しいなぁ・・・・。
え?レイヤー処理はしないのか、ですって?
いやー、たしかにフォトショがなくてもGIMPやエレメンツでレイヤー処理は出来ますし職場でちょっとしたチラシとかを作成するときは多用してますが、最近色んなソフトをいじくり回ってるので、頭がパンクしそうです。

・・・という訳で、今回の休日も「晴れたら撮影したいこと」の画像処理予行演習で終わってしまいました。


by supernova1987a | 2016-10-18 02:04 | 天体写真 | Comments(6)

なめらかなオリオンはいかが?

★AutoStakkert!2のおかげで
一度はゴミ箱行きかと思われたオリオン座大星雲M42の5秒露光×200コマのデータが蘇ったのがうれしくて、せっかくなので元々正しくFITSで保存されていた10秒露光のコマ×100コマと合わせて真面目に画像処理してみることにしました。せっかくの休日前夜なのに雨がザーザー降ってるので、現実逃避♪

今回の方針は
 ①トラペジウム近辺をサチらせない
 ②できるだけ周辺部も拾い上げる
 ③荒れない程度に「もくもく感」を出す
です。

<撮影データは>
VMC260L+レデューサVMC+LPS-P2フィルタ (1860mmF7.1 相当)
ASI1600MC-COOL 冷却温度-12℃前後 ゲイン400
K-ASTEC改造Newアトラクスでノータッチガイド
露光5秒×200コマのうち良像100コマ
露光10秒×100コマ
といったところです。

★10秒露光1コマをレタッチすると
f0346040_06584324.jpg
RAW画像をステライメージでデモザイク+ソフトウェアビニング+デジタル現像+Lab色彩調整+レベル調整しただけです。
いや、たったの10秒でこれだけ写っちゃうASI1600MC-COOL恐るべしなのですが、中心部はサチってますし、全体的にボロボロに荒れてます。

<下ごしらえ>
 A群:露光5秒で(誤って)動画保存しちゃったSERファイルを
    AutoStakkert!2でスタック+ステライメージで加工(ダーク減算なし)
 B群:露光10秒のFITSファイルを
    ステライメージで100コマコンポジット+調整(ダーク減算あり)

<本処理>
 ①ステライメージでA群とB群を加算コンポジット
 ②ステライメージでレベル調整+デジタル現像+Lab色彩調整
 ③ステライメージでL画像とRGB画像に分解
 ④ステライメージでL画像について最大エントロピー画像復元+トーン修正
 ⑤ステライメージでLRGB最合成→16ビットTIFF保存
 ⑥シルキーピクスでホワイトバランス+テイスト調整
 ⑦シルキーピクスでノイズ整列処理
 ⑧シルキーピクスで軽くHDR処理
 ⑨シルキーピクスでテイスト調整など微調整→TIFF保存
 ⑩ステライメージで周辺減光補正
 ⑪ステライメージでバックグラウンドスムーズ処理
 ⑫ステライメージでスターシャープ処理
 ⑬GIMP2で微調整
といったところです。


★悪戦苦闘の末・・・

さて、果たしてややこしい画像処理の結果、どうなりますでしょうか?

・・・ででん!
f0346040_07202402.jpeg
おお、これなら自己ベストのM42と言えそうです。
複雑なモクモク構造がたまりません♪

ああ、疲れた。
気が済んだので、少し寝ます(笑)。


by supernova1987a | 2016-10-17 07:26 | 天体写真 | Comments(6)

AutoStakkert!2に慣れる②

★AutoStakkert!2が面白いので

5月にASI174MC-COOLで撮影した月面を再処理してみました。

今回は真面目にdrizzleや画像選別もやってみます。
なお撮影はVMC260L直焦点+ASI174MC-coolです。

<元画像(動画)データ>
[ZWO ASI174MC-Cool]
Pan=0
Tilt=0
Output Format=AVI files (*.avi)
Binning=1
Capture Area=1936x1216
ColourSpace=RGB24
High Speed Mode=On
Turbo USB=80
Flip Image=None
Frame Rate Limit=Maximum
Gain=200
Exposure (ms)=0.010609
Timestamp Frames=Off
White Bal (B)=99
White Bal (R)=60
Brightness=0
Gamma=79
Sensor Temp=-12.5
Cooler Power %=25
Target Temperature=-15
Cooler=On

★スタックした画像の選別効果を見る
AutoStakkert!2に限った話ではありませんが、スタックする前に画像の品質を解析して「品質が高い順に何%分の画像をスタックするか」を設定できます。

早速、この効果をチェックしてみます。
条件を変えてスタックした画像をコペルニクスクレーターで比較してみましょう。

f0346040_19275192.jpg
スタック用の画像は約400コマの30秒間AVI動画ですが、左から順に
 左:全コマスタック
 中:50%スタック
 右:12%スタック
となります。たしかに、右に行くにつれて鮮明度が増すことが分かりますね。
ちなみにスタック時にはDrizzle×3を掛けています。

★画像復元の効果
ここからステライメージに回して画像復元を試みます。
(本来ならレジスタックスに回してウェーブレット処理するところですが、どうも月面のウェーブレット処理が苦手なので)
f0346040_19384413.jpg
左から順に
 左:スタック直後の画像をソフトウエアビニングしたもの
 中:さらに最大エントロピー法を用いて画像復元したもの
 右:さらにアンシャープマスクをかけたもの
です。

個人差はあるでしょうが、やっぱり私は月面の処理には最大エントロピー法+アンシャープマスクが好きですねえ。


★トリミングして仕上げます
画面の周辺は画像復元のエラーで変なゴミが生じますのでカット。
さらに画面の傾きを補正してトリミングして仕上げると・・・。

f0346040_13452714.jpg

おお!なかなか良い感じ♪
以前の処理よりも自然でシャープになりました。

月面は写真よりも眼視の方が圧倒的によく見えるのですが、これでだいぶ眼視に近づいてきましたかね?

うわ~。こんどは久しぶりに月面撮りたくなってきた。(当面無理ですが)
ASI1600MC-COOLではどんな風に写るんだろう??


by supernova1987a | 2016-10-15 05:01 | 天体写真 | Comments(10)


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