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ニコン新旧マクロレンズ比較④

★実際の使用感では・・・

 新タイプ(Gタイプ)のニコン60mmマイクロは、旧タイプに比べて下記の弱点があることが分かりました。
  ①前ボケが汚い (後ボケはきれい)
  ②無限遠撮影時の周辺減光が大きい (近接時は優秀)
  ③前ボケの赤い色ズレが結構大きい (キャプチャーNX2の軸上色収差補正で低減可)


ところで、新旧を比較した際、最も大きな差は、そのフォーカシング機構でしょうね。
新タイプは超音波モーターを搭載していますのでAF・MFともに快適であることはもちろんのこと
それ以上に、IF(内焦式)設計である点が秀逸です。

★実際のシンクロ(ストロボ)撮影では・・・

 焦点深度を稼ぐために絞りを結構絞り込むことが多いのですが、その際、光量不足を補うためにマクロ専用ストロボを愛用しています。
※SU-800コントローラとSB-R200×2機のセットを使用しています。
f0346040_17495874.jpg
 
 その際、レンズの先に装着するスピードライト(ストロボ)は結構な重量なので、筒先がニョキニョキ伸びるタイプのマクロレンズでは、剛性が不安になります。
 ちなみに、下記の写真のように
f0346040_17415192.jpg
旧タイプの60mmマイクロはニョキニョキ伸びるタイプで、新タイプの60mmマイクロは筒先が伸びないIFタイプです。

★恐るべし純正
 普通なら、IFでない点からストロボ併用のマクロ撮影時には旧タイプ60mmマイクロは使えなかったはずなのですが、
なんと、マクロスピードライトのアクセサリとして、旧タイプマイクロ60mm専用のアダプタ(UR-5)があるのです!
通常のレンズのように筒先のフィルター枠に装着するのではなく、ピントリングの先の余白(?)を利用してスピードライトを装着するというアイディア商品。
f0346040_17553390.jpg
これを用いると、ストロボ固定枠と独立してレンズの筒先が動くようになるため、強度に不安はなくなります。
・・・・純正のこだわりってスゴイですね。

★まとめます♪

新旧のニコン60mmマイクロの比較では
 <絞り開放時の先鋭度>
  新:○ 旧:△
 <後ボケ描写>
  新:○ 旧:×
 <前ボケ描写>
  新:× 旧:△
 <フレア>
  新:○ 旧:△
 <軸上色収差>
  新:× 旧:△
 <無限遠周辺光量>
  新:× 旧:○
 <近接時周辺光量>
  新:○ 旧:○
 <シンクロ撮影>
  新:○ 旧:○
 <近年のデジカメとの操作性相性>
  AFカップリングモーター非内蔵デジカメ(D5000とかD3100とか)
  新:○ 旧:×
 <昔のフィルムカメラとの操作性相性>
  電子絞り制御機能無しの一眼レフ(FM2とか、F801とか)
  新:× 旧:○

といったところでしょうか。
性格が異なるため、どちらも捨てきれません♪

注:)あくまで筆者の個人的な感想であり、正確なテストとは言えません。


PS
どうでもいいことですが、ニコンのマクロスピードライトを装着したカメラの姿って、なんとなく
『2代目デスラー艦』みたいに見えませんか?(あ、歳がバレますね・・・)
f0346040_18122634.jpg

by supernova1987a | 2014-12-21 06:09 | デジカメ | Comments(0)

ニコン新旧マクロレンズ比較③

★前ボケはどうでしょう??

f0346040_16260258.jpg
 それほど大きな差でもないのですが、前ボケになると
今度は逆に旧タイプの方が軟らかいボケのように感じられます。
 また、旧タイプのような、見慣れたパープルフリンジっぽい色ズレとは異なり、ややキツめの赤い色ズレが目立ちます。

★そういえば、同じF値ではあるものの・・・

 新旧どちらもフルサイズ対応の等倍マクロレンズですが、周辺光量を比較してみましょう。

<旧タイプ60mmマイクロ>
f0346040_16313384.jpg
 ※ニコンD610+旧60mmF2.8マイクロ絞り開放 (焦点を無限遠にして、ライトボックスを撮影)
 さすがにフィルム時代の銘レンズ。なかなか豊富な周辺光量です。がんばれば、天体写真にも使えそう♪

<新タイプ60mmマイクロ>
f0346040_16344072.jpg
 ※ニコンD610新60mmF2.8Gマイクロ絞り開放 (焦点を無限遠にして、ライトボックスを撮影)
 あらっ!、これはいけません。完全に四隅が暗く落ち込んでしまってます。
 ちなみにコントラストなどは一切いじくらず、現像ソフト(キャプチャーNX2)の各種補正機能を全て切った状態での比較です。

★簡単に光量を測ってみましょう♪
 ステライメージ6.5で光量分布グラフを描いてみます。

 <焦点位置無限遠での光量比較>

f0346040_16482181.jpg
  ※縦軸のスケールは、RGB各色8bitで処理した、0~255の光量
  ※横軸は画像の対角線上の測定位置

やはり、新タイプは相当に周辺光量が不足していることが分かりますね。


★でも、どうして??


 ところが、変です。実際に実写している時には、それほどまでの周辺減光を感じたことがありません。
 そもそも、近接撮影専用に設計されているマクロレンズを無限遠で評価すること自体がナンセンスですね。

 では、焦点を最近接位置にした場合の光量を比較してみましょうか・・・。

 <焦点位置最近接での光量比較>

f0346040_16565065.jpg
 ※同様の撮影をピントリングを最短距離に固定して実施した際の光量グラフ

・・・・おおお。新タイプ60mmマイクロ、すげぇ!!
旧タイプでは無限遠と最近接とでほとんど周辺光量が変わっていませんが、新タイプはまるで別物のように周辺光量が改善されています!
実写時に周辺光量が気にならない要因は、どうやらこの辺りにあったようです。

要するに、新タイプの60mmマイクロは近接撮影時の周辺光量を優先して設計されている、ということでしょうね♪
そもそもマクロレンズなのですから、当然といえば当然ですが、なんだか感動しました。



あと1回だけ、このネタ続きます♪





by supernova1987a | 2014-12-19 01:22 | デジカメ | Comments(0)

ニコン新旧マクロレンズ比較②

★わかりやすい対象でテスト撮影してみましょう♪

<旧タイプ60mmマイクロ>

f0346040_15180180.jpg
 ※ニコンD7000 ニコン60mmマイクロF2.8絞り開放

<新タイプ60mmマイクロ>

f0346040_15181368.jpg
 ※ニコンD7000 ニコン60mmマイクロGF2.8絞り開放

★要所を比較すると・・・

 ●合焦部分のシャープさは、新タイプの方がやや鮮明
 ●旧タイプは全体的にややフレアーっぽい描写
 ●背景のボケには大きな差がある
f0346040_15354150.jpg
①新タイプは
 ボケの輪郭が比較的なめらかでいわゆる「軟らかいボケ」
②旧タイプは
 2線ボケ傾向が強い、いわゆる「硬いボケ」
好みは人それぞれでしょうが、私にとっては新タイプの方が断然好きです。

★実際の撮影でも・・・・
この後ボケの描写の違いにより、実写時にも、前回のような差が生まれます。
f0346040_16140584.jpg
★というわけで・・・

前回の記事の2枚の写真は
 Aが旧タイプ
 Bが新タイプ

でした♪

★ところが、新タイプの弱点も明らかになりまして・・・

以下、つづきます♪


by supernova1987a | 2014-12-18 00:16 | デジカメ | Comments(0)

ニコン新旧マクロレンズ比較①

なかなか写真を撮りに出かけられないので、しばらく機材ネタです。


★マクロレンズは大好き


撮影に出かけるときに絶対に外せないのがマクロレンズ。
普通の被写体も、拡大するとなぜか良い感じに写るのがいいですね。

以前の記事でも書いたようにニコンの60mmマクロレンズは2種類あり併売されています。
私は、なぜか2本とも持っているのですが、それぞれの個性について書いてみましょう♪

★『旧』60mmマイクロ
ニコンの旧60mmマイクロ(厳密にはDタイプ化けする前の機種ですのでさらに古いですが)
60mmF2.8で等倍撮影まで可能。約25年前に購入して、1回のメーカー修理を経て、いまだに現役です。
f0346040_14501258.jpg
メカメカしい外観も個人的に嫌いではありません。
絞りリングが存在したり、超音波モーター非搭載であったりと古さは否めませんが、愛着のあるレンズです。
初めて使ったときにはそのシャープさと便利さに驚いたものです。

★『新』60mmマイクロ

ニコンの『新』60mmマイクロ。
やはり60mmF2.8で等倍撮影まで可能。5年ほど前に購入したものです。
f0346040_14573172.jpg
「今風」のスマートな外観。
絞りリングを廃したGタイプで、超音波モーター搭載のIF式でナノクリスタルコート使用。非球面レンズとEDレンズも搭載・・・と至れり尽くせりのレンズです。

★なんで同じようなスペックなのに??

新タイプを買ったときに旧タイプは手放すか悩んだのですが、
この2本のレンズ、色々と性格が異なり、実は甲乙つけがたいのです。

さて、次の2枚の写真はほぼ同条件で撮影したものなのですが、どちらがどちらのレンズで撮影したものか分かりますか??

<写真A>
f0346040_15123931.jpg

<写真B>
f0346040_15124558.jpg
・・・・レンズに興味の無い方にはどうでもいい話なのですが、しばらく続きます♪


by supernova1987a | 2014-12-16 00:41 | デジカメ | Comments(0)

マクロ『ごっこ』シリーズ⑥

★たまには真面目に・・・

数年前、知り合いに「お店に飾るので、夜桜っぽい写真を♪」と頼まれて撮影した写真。
素人写真家とはいえ、さすがにオファーが来ると気合い入ります。
この1枚の撮影のために2時間粘りました。
あまり上手くはないですが、まあまあいい感じ♪

★夜桜
f0346040_06562447.jpg
 ※ニコンD300+ニコンVR105mmF2.8 ストロボ使用

・・・お花のライティング(光の当て方)って難しいなあと思い知らされた1日でした。

★それにしても

 最近寒いですね。

 早く春が来ないかな?
 きれいな花の写真をたくさん撮りたいぞぉ♪

 ・・・あ、冬は天体観測に絶好の季節だった。
 そろそろ天文モードにもどらなきゃ・・・ね?


by supernova1987a | 2014-12-13 00:33 | 自然写真 | Comments(2)

マクロ『ごっこ』シリーズ⑤

★蚊だとばかり・・・・

撮影したときには、てっきり蚊の仲間だと思っていましたが、実は違うんですね。

★キノコバエ??
f0346040_06390887.jpg
 ※ニコンD7000+ニコンVR105mmF2.8G ストロボ使用

 よく見ると触覚が「蚊らしからぬ」形状をしていたので、ネットで調べてみたら、キノコバエの仲間「らしい」です。

・・・「キノコバエ」っだって??
初めて聞く昆虫名!

香川県初記録のトンボを発見したり、アゲハチョウの新しい食草を発見したりしてドヤ顔していた、かつての『昆虫少年』も今や形無しですねぇ。

ふむふむ。キノコバエの仲間は、結構同定が難しくて未記録の種が多数潜んでいる・・・だって!
たぶん、その道の研究家さん達は日夜同定作業にいそしんでおられるのでしょうね。
・・・昆虫の世界は広い!

・・・あ、そういえば、やっぱり無意識に日の丸構図を避けてる♪(完全にクセだな、こりゃ)


by supernova1987a | 2014-12-10 06:21 | 自然写真 | Comments(0)

マクロ『ごっこ』シリーズ④

★もふもふのヤママユガ
f0346040_06285989.jpg
 ※ニコンD80+ニコンVR105mmF2.8G ストロボ使用

夜中の自販機に大きなヤママユガが止まっているのを発見♪
ぎりぎりまで接近を試みます。

個人的に蛾の類は嫌いなのですが、メジャーな種類の中では
 ヤママユガ・アケビコノハ・オオミズアオ・シンジュサン
あたりは、許せます(笑)。

それに何より、ここまで拡大してしまうと、『もっふもふ』のぬいぐるみ みたい・・・・♪


by supernova1987a | 2014-12-09 00:27 | 自然写真 | Comments(2)

マクロ『ごっこ』シリーズ③

★単なる生態写真は好みでないので

なんだか無意識のうちに「日の丸構図」を避けるクセがあるようです。

 ★ササグモ
f0346040_06174071.jpg
 ※ニコンD7000+ニコンVR105mmF2.8G ストロボ使用

折角の美しいシラーの花の写真がクモのせいで台無し!
という人もいるかなあ?

でも、「花と虫」って大好きな被写体です。

 ★シラー
f0346040_06240565.jpg
 ※ニコンD7000+トキナー35mmF2.8マクロ

 ま、ストレートに撮れば、こんなきれいな花なんですけれど・・・・ね♪


by supernova1987a | 2014-12-07 06:30 | 自然写真 | Comments(0)

マクロ『ごっこ』シリーズ②

★第2弾です

マクロ撮影の名手の方は数多くいらっしゃるので、恥ずかしいのですが、今後の成長を見ていただくとして・・・・(笑)

 ★ミツバチ
f0346040_05503207.jpg
 ※ニコンD300+ニコン60mmF2.8G

ニコンの60mmマクロレンズ(・・・・あ、ニコンではマクロではなく『マイクロ』レンズが正しい呼称でしたね(笑) )は2種類持っています。
この写真は新しい方の60mm。この2本は同じようなスペックに見えながら、現在でも併売されており、実は全然性格が異なるように感じます。自分の感覚では、

 ☆旧タイプマイクロ60mmは、前ボケ→美しい 後ボケ→固い(2線ボケ傾向強い)
 ☆新タイプマイクロ60mmは、前ボケ→固い(2線ボケ傾向強い) 後ボケ→美しい

と捉えています。撮影対象によって使い分けできそうで、2本とも手放せません。

・・・いっそのこと、DC(デフォーカスコントロール)機能付きのマイクロレンズを出してくれるとうれしいんだけど、無理でしょうね(笑)





by supernova1987a | 2014-12-05 00:58 | 自然写真 | Comments(0)

マクロ『ごっこ』シリーズ①

★その昔・・・
子供の頃、生物学者を目指していた時がありました。
 小学1年生の時はコオロギ
 小学2年生の時はテントウムシ
 小学3年生の時はナミアゲハ
・・・・年間で1テーマを決めて必死で自由研究していた懐かしい思い出。

高校生になり宇宙物理への道を決めてからも、ジャンクレンズを組み合わせては、怪しい「マクロレンズもどき」を自作して
昆虫や草花のマクロ撮影に没頭していた時期があります。

その当時、コニカの200mm望遠レンズのマウントをヤスリで整形してニコンの一眼レフに無理矢理取り付け、さらにレンズの先に引き伸ばし機用のレンズを取り付けてクローズアップレンズの代わりにするという荒技で撮影したのがこちら。

 ★華
f0346040_05413123.jpeg
※ニコンFG-20+コニカ200mmF4+Eラッキー75mm SR100ネガ ストロボ使用

この1カットのために1時間以上を費やして撮影に成功した 百日草の花の「どアップ」 なのですが、結構「すごみ」のある写りで、当時お気に入りの1枚でした。あまりにうれしくて月刊写真誌のコンテストに応募し、佳作をいただいたのも古き良き思い出♪

社会人になってデジカメと本格的なマクロレンズを手に入れてからは、いかんせんサクッと撮影できてしまうのが災いして、あまり1カットに時間をかけなくなりました。・・・ダメですね。

というわけで、来春からは真面目にマクロ撮影に取り組もうという決意の下、手元のマクロ写真をいくつか紹介していきます♪

 ★つぼみ
f0346040_05504713.jpg
 ※ニコンD7000+ニコンVR105mmF2.8G→F45 ストロボ使用

ニコンのVR105mmマイクロレンズは絞り開放ではやや甘い像に感じられますが少し絞ると本当に良く写ります。
それに何よりマクロ用のストロボで光を稼げるの上に、「ちゃんと写ったかどうか」がすぐに確認できるのがデジカメのいいところですね。
その分、なんだか手を抜いてしまいますが、それでも昔の写真に比べると桁外れにシャープです♪



by supernova1987a | 2014-12-03 06:28 | 自然写真 | Comments(2)


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