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百均パワーで宇宙線を見る④

★前回のエントリーで終幕のハズが・・・

自作霧箱による自然放射線の「検出実験ごっこ」にハマってしまった あぷらなーと ですが、


本来、前回のエントリーでめでたく完結のハズでした。
・・・で、気分を切り替えてオリオン群の準備とかしていたのですが
残念ながら、超大型の台風21号の影響で、天候は大荒れ
とても観測どころではありません(涙)。



★それなら流星群の代わりに・・・!

今回実験ごっこしてみて再認識したのですが、霧箱の放射線軌跡ってなんだか流星群に似てますね。
いや、原理がじゃなくて、そのビジュアルが

「それなら、徹底的に良い感じの宇宙線写真を撮ってやれ!」

と言うわけで、悪天候の中、お家に籠もってひたすら自作霧箱の改良に取り組むことに。
ええと、(諸般の事情で)まだ詳細は明かせないのですが、相当ノウハウを蓄積できました。
自作霧箱、簡単そうに見えて結構デリケートです。少し条件(材質とか形状)が変わると失敗します。
でも、試作機を3機作った過程で無数の失敗を経験したので改善策は直感的に分かるようになってきました。

・・・そして・・・

ででん!


★改良版(4号機)完成!

今回は『自信作』です!(何が変わったか分からないとは思うけれど)
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さらに、さらに
ASI1600MM-COOLとASI1600MC-COOLのデュアルでステレオ動画が撮影可能に♪

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台風で外が土砂降りなので湿度が高く、すんごい結露が撮影をジャマしますが・・・・

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我ながら素晴らしい性能の霧箱が完成しました。
なんと、エタノールなどの補充やイオン除去などのメンテナンス無しで連続90分間以上に渡り放射線が観察できるという、夢のようなオモチャ♪
しかも、これ相当に感度が高いと思います。



★自作霧箱4号機の威力

なにがスゴいと言って、放射線源を一切使わずに自然放射線(と宇宙線)がドバドバ観察できるんですよー。

f0346040_22194716.gif
 ※自作霧箱4号機+ASI1600MM-COOL+ニコン50mmF1.4 8bitRAWのFITS動画から切り出し。(非冷却)

こんなに自然放射線が飛びまくってるなんて、改めてビックリ。

f0346040_22225792.gif
 ※自作霧箱4号機+ASI1600MM-COOL+ニコン50mmF1.4 8bitRAWのFITS動画から切り出し。(非冷却)

ううむ。
ここまで来ると、2001年の獅子座流星群↓を思い出しますねぇ。
ちょうどこんな感じだったなー。

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 ※ニコンF801S+トキナー17mm+スペリア1600+比較明コンポジット

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 ※自作霧箱4号機+ASI1600MM-COOL+ニコン50mmF1.4 8bitRAWのFITS動画から切り出し。(非冷却)

上の動画なんか、火球の流星痕↓を彷彿とさせますねぇ。面白すぎ♪

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 ※ニコンFG20+シグマ28mmF1.8+スペリア800+比較明コンポジット



★MCでもバンバン写るぜ♪

同時に撮影したカラー版のASI1600MC-COOLでもバンバン写ります。

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 ※自作霧箱4号機+ASI1600MC-COOL+ニコン50mmF1.8 8bitRAWのFITS動画からモノクロ変換して切り出し。(非冷却)

・・・さすがに、3D動画に仕上げるまでには相当な時間が掛かりそうですが、
とにかく、台風にやられちゃったオリオン座流星群の『敵討ち』ができたような気分でした。

さて、ここまで書いたところで風雨が強まってきました。
台風通過前の皆様、くれぐれもお気を付けくださいませ。


by supernova1987a | 2017-10-22 22:53 | 科学写真 | Comments(8)

百均パワーで宇宙線を見る③

★霧箱が面白すぎる

当初、天体撮影時にイレギュラーな輝点ノイズが生じる要因を「検証ごっこ」するために始めた「霧箱作り」ですが、思いの外高性能な物ができちゃったので、正直『当初の目的』を忘れかけて迷走気味のあぷらなーとです。





★静止画では伝わらないこと

D5000 → ASI174MC-COOL → ASI1600MM-COOL
と色々テスト撮影してみた結果、霧箱の放射線軌跡撮影は『圧倒的に』ASI1600MM-COOLが有利との結論に至りました。
(照明を強烈に明るくできてゲインを下げられれば話は別ですが)

ただし、静止画では、この面白さが伝えきれないんですよねー。

・・・と言うわけで
(エキサイトブログ単体では400kBまでのGIF動画しかアップロードできないので、極限までデータを軽くして)
自作霧箱+ASI1600MM-COOLによる「自然放射線動画ギャラリー」を公開します♪

※以下、撮影は全てASI1600MM-COOL+ニコン35mmF2です。(おおむね60FPS)



★『素直』な放射線例

まっすぐ長ーく伸びたヤツですね。
パスレングス(飛程)が長いのと軌跡がくねっていないことから、エネルギー高めと思われますが、地上起源のものか宇宙線起源のものかは分かりません。

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★間違いなく電子かな?

途中で3回ほど向きを変えています。
霧箱中の大気原子から相互作用を受けたものと思われます。
地上由来の典型的な電子線(ベータ線)かな?

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★まるで火球と流星痕のような・・・

今回検出できた最も明瞭な軌跡です。
微動だにしないまっすぐな軌跡から宇宙線由来かも知れませんが、この映像からは分かりません。
それにしても、何も言わずにこの映像をみたら大流星の映像かと思いますね♪

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★高角度から入射したと思われる例

拡散型霧箱の場合、軌跡ができるエリア(過飽和層)は水平に薄く広がっていて、その間を通過しないと軌跡が生じません
ですから、軌跡が短い場合は「本当に飛程が短かった」のか「過飽和層の厚みを見ているだけ」なのか判別できません。
ただし、過飽和層の上下に生じた対流の差によって、垂直成分が含まれていた「らしい」ことが推測できるケースがありました。
(地上から出たのか、上空から降ってきたのかは判別不能です)

※放射線は一般的に「ほぼ光速」で通過するので、カメラでその通過時間差を感知することはできません
軌跡が早く生じている部分と遅れて生じている部分は、入射粒子の挙動では無く周辺の過飽和エタノールの状態などに起因すると思われます。

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★相互作用したっぽい例

高エネルギーの荷電粒子が大気原子に『衝突』すると、色々な相互作用が起こります。
例えば・・・

 電子が原子核に引かれて急カーブした際にガンマ線を放出する「ブレムスストラールング」(制動輻射)
 (イメージとしては、急カーブしたトラックから荷物が遠心力で振り飛ばされるような感じ)

 ガンマ線がその運動量の一部を原子核に渡すことで電子と陽電子を生み出す「ペアクリエイション」(電子対生成)
 (イメージとしては、目に見えないボールが赤インクの中に飛び込んだときに、上には赤インクの水滴、下には赤インクのへこみが生じて目に見えるようになった感じ)

 大気原子核そのものを破砕して別な核種に変えてしまう「フラグメンテーション」(原子核破砕)

その他、入射粒子そのもののディケイ(崩壊)など、挙げていくとキリがありませんが、ともかく今回の「実験ごっこ」でも、いくつか相互作用したらしき形跡が写りました。

f0346040_17001815.gif
もちろん、荷電粒子が通過した際に軌跡が写ること自体も、大気原子をイオン化するという相互作用の一種です。 




★泥沼化の予感・・・・

ともかく、久しぶりに「大興奮」した『実験ごっこ』でした♪
マズいです。
なんか、面白くなってきました。

カメラを複数台配置して軌跡を3D解析することで、到来方向を推測したり
遮蔽板や減衰材を入れて進行の向きを推測したり
強力な磁場を与えて電荷の正負と質量を判定したり
いやいやプラスチックシンチレータとフォトマルを・・・・・

・・・はっ!
泥沼化・ダメ!絶対!

※フォトマルとかに手を出すと、『BORG沼』どころの騒ぎではなくなります。

(注)目が覚めたので、この企画はこれにてめでたく終了と致します(笑)


by supernova1987a | 2017-10-16 19:02 | 科学写真 | Comments(12)

百均パワーで宇宙線を見る②

★百均霧箱が素晴らしく良く見えるので

前回の記事で書いた『百均霧箱』が非常に良い感じです♪


試運転ではD5000の動画機能を使って640×480ピクセルで撮影したのですが、解像度を上げるため冷却CMOSカメラを投入してみました。



★対霧箱撮影仕様の冷却CMOSカメラ

まずは、ASI174MC-COOLです。
グローバルシャッターのおかげで『コンニャク現象』が出ないのが魅力で、ミルククラウンの撮影では大活躍しました。

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今回は、こんな装備で行きます。
ASI174MC-COOL+ニコン35mmF2で、画角の微調整のためにベルボンの微動雲台を装着。

※どうでも良いことですが、この機材写真、いつもより良い感じで写ったと自画自賛。最近、にゃあさんがブツ撮り用ボックスを使ってスゴく格好いい機材写真をアップされているので、負けじと(笑)新兵器『LEDトレース台』(本来はフラット撮影用に買った物)を拡散光源として用いたのですよー♪

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三脚は、変幻自在の変形機能を持ち、真上からの撮影に強いマンフロット190を投入。

速射性を優先して、冷却温度-10度・ゲイン400・8bitモノクロ・HighSpeedMode-ONで撮像。
ところが(ここがASI174MCの最大の弱点なのですが)盛大な横シマノイズが発生してトーンを持ち上げられません。
また、霧箱の運用ミスで底面にホコリが混入して光っていたり、開口部に微少な水滴が付いて丸いボケになったり、もうダメダメ



★一応、アマチュア天文家なので

ま、普通はここであきらめる所ですが、「こういう時に天体写真のテクニックが活きてくる」んですねぇ(笑)。

まずは、背景のゴミとか余計な光:『ダークノイズ』
と見立てて、処理してみます。

撮影した動画は1000コマのSerファイルなので、これをコンポジットして「位置の変わらない光」をノイズとして認識できるようなファイルにします。
ただし、空中に漂う霧粒が流れているので、そのままではその軌跡が悪さをして『縮緬ノイズ』になってしまいます。
そこで、2コマ飛ばしで333コマのコンポジットを行い、出来上がったファイルを『ダークファイル』に見立てて処理

さらにASI174系のシマシマノイズは位置がめまぐるしく変動するので補正は無理と判断してシルキーピクスの「ノイズ整列」(バンドノイズ軽減機能)を掛けます。

その他、ステライメージのホット除去フィルタやNikCollectionのDefineなどを用いて、余計な明暗を目立たなくさせます。

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 ※左:撮って出し 中:背景減算処理後 右:ノイズ処理後

これで随分見やすくなりました。

なかなか良い感じです♪  

f0346040_04151101.jpg
いやー、この軌跡は面白いですね。
明らかに途中でインタラクション起こしてますよ。
・・・いつか「こんなん」撮ってみたかったんだー。


★ASI1600MMだと、さらに

ASI174で良い感じの放射線が撮影できて悦に入っていたものの、「ASI1600MMの方が良く写るんではないか?」と気になったので、早速機材組み替え。
今度は、ASI1600MMーCOOLで霧箱撮影をしてみます。
たしかに、モノクロで撮影するなら最初からモノクロカメラの方が良いですし、ASI1600MMにはほとんど横シマノイズがありませんものねぇ。

・・・すると・・・

f0346040_04215347.jpg
えっ!?

撮って出しのトリミングのみで、コレですか?!

なんという高感度、なんという低ノイズ!!
まるで流星群を撮影したみたいに鮮明な放射線軌跡。
ローリングシャッターとは言え、霧箱の場合はその軌跡がしばらく「漂う」ためにコンニャク現象は起こりません。

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うーむ。

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うーむ。

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うーむ。
画像処理なしでも、とんでもなく良く写るなあ、ASI1600MM-COOL
こうなると、300FPSくらいが必要となる(ミルククラウンなどの)高速度撮影以外では、もうASI174MCの出番が無いかもなぁ。



by supernova1987a | 2017-10-16 06:00 | 科学写真 | Comments(4)

百均パワーで宇宙線を見る

★先日のエントリーで・・・


先日、突発的なホットノイズの一要因としてミューオンなどの二次宇宙線荷電粒子のダイレクトヒットの可能性を考えて遊んでみたのですが、今ひとつ『面白い結果』が出なかったので、それ以後、色々とゴソゴソしていました。

なにしろ、大学院時代とは異なり、現在は「ふつうのオッサン」(しかも文系寄り)なので、『武器』が一切ありません。フォトマルやプラスチックシンチレータも無ければ、デジタルオシロもありませんし、そもそもハイボル(高圧電源装置)やCAMAC(データ記録装置の一種)も無いのでは、何もできそうにありません。

先日のようにデジカメを使って「何か写らないかなぁ」と目論んだり、PET樹脂を用いた積層型シンチレーションディテクタ『まがい』の物を作って『玉砕』したりしたのですが、ここらで一度「初心」に返ってみようかと・・・・・。



★宇宙線の素人実験と言えば、コレでしょう!

学校で習う宇宙線実験の定番と言えば、なんといっても「ウィルソン霧箱」ですね。
荷電粒子が通過した際に生じる軌跡が飛行機雲のようにたなびく様は、見ているだけで楽しいものです。

しかし、これ、意外と難しいと思うんですよねぇ。
気体アルコールをいかにまんべんなく充満させるかとか、いかにして過飽和状態に持ち込むかとか、どうやって見やすく(写りやすく)するかとか・・・・・。
ちなみに、学生時代は放射線源と拡張型の霧箱を使って1回だけ遊んでみたことがありますが、それ以来霧箱自体触っていません。(そもそも宇宙線の研究者は霧箱など使いませんしね・・・)

さて、どうしようか・・・・。



★困ったときの百均とアマゾン

一応、色々と無い知恵を絞って装置を考えてみました。
実は放射線の軌跡を「生じさせるだけ」なら結構簡単なのですが、「視認しにくい」んですね。

できるだけ「手抜き」実験にしたいので、材料集めに百均に出かけました。

買ってきたのは
 書道用の下敷き・PET製の蓋付き容器・クラフト用紙・セロテープ・両面テープ
です。

さらに、アマゾンの日時指定便でドライアイスを発注。
あとは、手持ちの機材でなんとかします。



★ドライアイス到着!

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なんとも便利な時代ですね。
5kgのドライアイスが指定時間帯ピッタリに届きましたよー。
配達員さん、ご苦労様です♪
運送中の「目減り」分も想定の範囲内でした。

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今回は、この1kgのドライアイスプレートを使います。



★主役の百均グッズ

今回の主役は、PET製の蓋付き容器です。
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・・・「なんでそれなの?」と思われるかも知れませんが、
ホントはここまで道のりが遠かったのですよぉ。

アクリルボックスで作った「1号機」は、ドライアイスで冷却した瞬間にバリバリと音を立ててクラックが入り破損。
ガラスビンで作った「2号機」は、ドライアイスで冷却しても過飽和点に達せず断念。

その他、結露してアウトだったり、反射光がジャマして軌跡が見えなかったり、エタノールの充填方法で四苦八苦したり、意図するアングルでライティングできなかったり、過飽和層が薄すぎて軌跡が短かったり・・・・とにかく失敗多数・・・・。



★幾多の困難を超えて・・・

やはり、自分で試行錯誤するのは楽しいですね。
恐らくネット上では入手できないであろう沢山の「ノウハウ」を身につけまして、ついに・・・

・・・ででん!!
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「あぷらなーと流・PET霧箱」完成っ♪

では、早速、D5000で試写してみましょう。
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・・・すると・・・・


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お!

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おお!!

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お、面白れー!!!

たかだか4分間の撮影で、なんと200個以上の放射線イベントを記録!!
しかも、明らかに宇宙線由来の高エネルギーミューオンっぽい長い軌跡や、途中でインタラクション(相互作用)してディケイ(崩壊)したっぽいイベントもクッキリ♪
しかも、10分以上ベストな過飽和状態が継続するという・・・・。

こ・・・これは、『超高性能』霧箱が作れたのでは??

めでたい♪

さて、次は、グローバルシャッター仕様の高速冷却CMOSカメラASI174MC-COOLを投入するとしますか・・・・♪


by supernova1987a | 2017-10-15 17:28 | 科学写真 | Comments(8)

ツインBORG89EDファーストライト

★モヤモヤしてますが、一応晴れなので

せっかく念願のBORG89EDの「ツイン化」が成功したというのに、全く晴れ間に恵まれていませんでしたが、10/9にようやくGPVが「真っ黒」予報になっていたので、ファーストライトを行うことに。

どうせなら、「初ナローバンド」にも挑戦しようということで、こんな布陣になりました。

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※BORG89EDⅠ号機には、ACクローズアップレンズNO4+LPS-D1フィルタを装着して、ASI1600MC-COOLを。
※BORG89EDⅡ号機には、ACクローズアップレンズNO4+Hα12nmフィルタを装着して、ASI1600MM-COOLを。

なお、準備している内にどんどん露が降りてきたので、対物レンズ付近と冷却CMOSカメラ付近をヒーターで暖めます。



★月明かりとモヤのダブルパンチで・・・

正直、コンディションは良くないですねぇ。
とりあえず、今回のテストターゲットは『パックマン星雲』に定めました。
(モタモタしている内に曇りそうだったので、極軸合わせは目視のみで、追尾もノータッチガイドです)

さて、
ASI1600MC(ゲイン300・30秒露光)の一発撮りでは、こんな感じです。

f0346040_06364251.jpg

2×2ソフトビニングを掛けただけで、ほとんど真っ白けですね。

さて、初挑戦のHαナロー+MM(ゲイン300・30秒露光)の一発撮りの方はどうでしょうか・・・
f0346040_06383135.jpg
えっ!?
全く同じゲイン・同じ露光・同じ画像処理 なんですが、ほとんど「真っ黒け」じゃないですか。
さて、単に暗いだけなのか、余計な光をカットしてくれているのかを見るためにコンポジットしてみます。


★120枚コンポジットしてみると・・・

早速、120コマコンポジットを施してみます。
あまり時間が無いので、ダーク減算と「例の」クールファイル補正のみ行い、フラット補正は省きます。

すると・・・・
f0346040_06405661.jpeg
 ※左:LPS-D1+MC 右:Hα12nm+MM


おお!
Hαナローすげえ!!

星雲がクッキリと写るのはもちろんのこと、恒星像が驚くほどシャープですね。
色収差が無視できるので当然と言えば当然ですが、ナローバンド初体験なので、とにかくビックリ♪



★MCのRチャンネルをMMのHαと交換してみると・・・

f0346040_06531943.jpg
うむ。
なかなか良い感じです♪

多少のモヤや月光があっても、ナローなら「なんとかなる」と言うことですね。
それに、クローズアップレンズを転用した「簡易レデューサ兼フラットナ」が意外に良い仕事してくれて嬉しい限り♪
たった1500円のレンズでこれだけ補正できていれば御の字ですねぇ。

さて、次の機会にはOⅢとSⅡにも挑戦しつつ、フラット補正もやってみたいですねぇ。
あ、今回サボったオートガイドとポールマスターも(笑)


by supernova1987a | 2017-10-10 07:04 | 天体写真 | Comments(6)

リング『噛み込み地獄』からのサルベージ

★BORG使いの皆さんは・・・

BORGは、その群を抜くオプションパーツ群とその汎用性が魅力です。
そのため、無意識のうちに機材がドンドン増殖してしまうという恐ろしい病気=通称『BORG沼』が有名です。
また、あまりに多彩かつ複雑な変換リングラインナップがあるが故に、
「新しい変換リングをポチってみたら、すでに持ってるヤツだった。」
とか
「色んな規格のリングまみれになって、何が何だか分からなくなった。」
とか
「一度上手く組めたのに、バラして格納したら組み合わせを忘れて元に戻せなくなった。」
などの、
いわゆる『リング地獄』の恐怖もよく語られていますね。

そんな中、公式サイトでも『BORGの弱点のひとつ』と言及されている問題に、いわゆる『噛み込み』が上げられます。
要するに、ネジが噛んでしまって外れなくなる現象ですね。
たぶん、BORG使いの皆さんのほとんどが経験しているのではないでしょうか?



★あぷらなーとも・・・

あぷらなーと自慢の『秘密兵器』と言えば、モノクロカメラとカラーカメラを同時露光する「ビームスプリッタシステム」なのですが、
f0346040_03053924.jpg
この自作装置にもふんだんにBORGのパーツが転用されています。

手先が不器用で各種工作が苦手な自分にとっては、無加工で自作装置が作製できるBORGのパーツ群は無くてはならない存在なのですが、ついに「やらかして」しまいました。

f0346040_03094847.jpg
スプリッタ装置の対物側、ここは各種フィルタを取り付ける部分です。BORGのM57オスオスリング(7457)に52mm径フィルタを装着して、それをM57-M60変換リング(7901)にねじ込むことで、ビクセン規格の接眼部(VMC260Lとか)に接続させています。
ところが、この7457と7901のネジが噛んでしまって、どんなに力を入れても外れなくなっちゃいました。

f0346040_03152461.jpg
一応、先端から注意深くフィルタ枠に触れて優しく回すとフィルターだけは取り出せましたが、極めて不便です。
どうやら、以前「カメラ付きのビームスプリッタが丸ごと落下する事件」を起こして以来、常に固めにリングを締めていたのが裏目に出たようです。

ちなみに「ゴム手袋で挟み込んでひねる方法」「ゴム版に押しつけて回す方法」「リング全体を暖める方法」「外周に輪ゴムを巻く方法」など、色々と試してみましたが、『全滅』。・・・どうやら本格的に『噛み込み地獄』に陥ったようです。



★良さそうなアイテムを発見♪

途方に暮れて、なにか良い物がないかアマゾンを物色していたとき、「行けそうな」アイテムを発見しました。
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「SUN UP ラバー ベルトレンチ S φ100mm」
アマゾンで700~800円程度の道具です。開かなくなったビンのフタなどに先端のゴムベルトを巻き付け、取っ手の部分を回すことで、てこの原理が働いて楽に外れる、という触れ込みです。「ものは試し」とばかり速攻で2個ポチりました
もともと人間が締めたリングのネジですから、締めたときと同じ力(モーメント)が掛かれば外れるハズなのです。

さっそく、やってみます。

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まず、下側のリングに掛かるようにベルトを掛けて締めます。
この際、ネジが外れる方向に取っ手の矢印(回転方向)を一致させます。

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もう一方のベルトレンチは裏面にして上側のリングにベルトを掛けて絞り込みます。
この際、開けやすいように両取っ手の向きには60~90度程度の角度をつけます。

f0346040_03274685.jpg
両手で取っ手を八の字に広げるような感じで回してみます。


すると・・・・

・・・スコンっ

・・・えっ?

f0346040_03333336.jpg
今までの苦労がウソのように、たった1回の試行で外れちゃいました!!

ああ、なんていうこと。この件で2~3ヶ月間も悩んでたのにぃー。
最初から、こんな道具を使えば良かった・・・・。

ともあれ、これで『噛み込み地獄』から無事生還
めでたい♪

★★★お約束★★★
必ずしもこの商品で成功するとは限りません。
このやり方はベルトの掛け方にコツが要りますし、そもそも上手く行ったのは単なる偶然かも知れません。


by supernova1987a | 2017-10-02 23:32 | 機材 | Comments(8)

BORG89ED『ツイン化』始動♪

★まだ学生だった頃・・・

 学生の頃、発売されたばかりのBORG65アクロマート(プラスチック鏡筒仕様)のモニターに当選したので格安で買い取って、主としてバードウオッチング用に愛用していました。さすがにプラスチック鏡筒は使い勝手が悪かったので、後に金属鏡筒に交換しましたが、なんとこのBORG65アクロはTC16ASテレコンを装着するとニコンのF801Sなどででオートフォーカスが可能だったのですよ(近年では、BORGのAF化もメジャーになりましたね)。しかも写りが結構良くて、トキナーの400mmF5.6SDやニコンAF180mmF2.8+テレコンよりも解像度が高かったのに仰天したのを覚えています。(密かに復活希望の機種です)
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対物セルにフードが付いていない独特のデザインは、今見ると斬新ですね。
その後、ミニBORG60EDを入手したのちは出番が無くなっちゃいましたし、なにしろ20年以上使い込んだキズまみれの鏡筒なのですが、「いつか対物レンズだけを交換して現役復帰させよう」と大切にしまいこんでいたのです。


★大好きな『白』仕様が・・・

 近年のBORGは、黒仕様の鏡筒ばかりになってしまいましたね。あれはあれで格好良いのですが、個人的には暗闇で使う天体望遠鏡は白い鏡筒の方が視認性が高くて好きです。
 さて、以前B品セールでBORG89EDをお安く入手したのですが、「いつか89EDの対物レンズをもう1個買ってBORG65の対物レンズと交換すればツイン化できるよなぁ」と機会をうかがっている内に、白仕様の対物レンズは販売終了してしまい、物理的に入手できなくなっちゃいました。

 ところが、先日、まさかの白仕様のBORG89ED対物レンズが中間決算セールで限定3本出てるじゃないですか!
・・・・思わず『気絶買い』しちゃいましたよぉ・・・(汗)。



★89ED対物レンズが届いた!

というわけで、ほどなく大阪KYOEIさんから「ブツ」が届きました♪
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『幻の白仕様』の89ED対物レンズ!!

さらに、今回は中間決算セールということで、オマケがドッサリついていました♪
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ちなみにオマケの内訳は、
 ○植毛紙2枚セット
 ○ネジ噛みこみ防止用グリス
 ○BORGキャップ2セット
 ○BORGステッカー
 ○アサヒカメラ8月号
そして、御大中川さんサイン入りの月面写真♪(恐らく、これ銀塩写真です。実になつかしいトーンが良いです。かつて天文雑誌上で中川さんの月面写真を見てはため息をつく天文少年だった我々おっさん連中には嬉しいプレゼント。)

ううむ。これは大盤振舞だなぁ・・・ラッキー♪


★早速対物レンズを換装して仕上げてみる

BORG65アクロの金属鏡筒には、もともと直進ヘリコイド接眼部がついていたのですが、すこしヘタレ気味。
そこで、以前買ったBORG89ED鏡筒の接眼部をV-POWERクレイフォードに換装した際に外したヘリコイドを利用。

・・・というわけで、

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BORG89ED鏡筒2本め、完成♪

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80mm鏡筒シリーズのヘリコイドにはちと弱点があります。目で見ても分かるほどタワミが出るんですね。
そこで、K-ASTECさんの80mm鏡筒バンドと60mm鏡筒バンドでヘリコイド前後を挟んでプレートで補強
ピント合わせにコツが要りますが、かなり強固になりました。

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対物レンズの後方には手持ちのドットサイトファインダーを装着。通常のファインダーと違ってドットファインダーはかなり後方から見ても実用になるところが良いですね。ちなみにメイン鏡筒との視差調整をする際だけの利用ですから暗い星が見えなくても無問題です♪



★完成!『ツインBORG89ED』

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うむ。なかなかメカメカしくて格好良いぞ、ツインBORG89ED♪


★あ・・・・!

そういえば、BORG89EDに使えるレデューサやフラットナーも1個ずつしか持ってないよ・・・・。
どうしよう・・・・・。

とりあえず、ACクローズアップレンズを転用した自作レデューサでしのぐしか無いかなぁ。
マイクロフォーサーズのASI1600で使う予定なので周辺画像やケラレの影響は少ないし。

P.S.
ふと気づくと、随分BORGが増殖しました。
89ED×2 60ED×2 45ED×1 50mmアクロ×1 65mmアクロ×1
・・・対物レンズ7個かぁ・・・まさに『沼』ですね(汗)。
FLにだけは手を出さないように気をつけないと、破産だな・・・こりゃ(笑)

by supernova1987a | 2017-10-02 00:56 | 天体望遠鏡 | Comments(14)


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