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D810AとASI174MC-COOLの比較

★先日の撮影で、気になったことが・・・

ようやくまともな写真が撮れたD810Aですが、今後、冷却CMOSカメラASI174MC-COOLとの使い分けが難しいところです。

ニコン:D810A
f0346040_02372794.jpg



ZWO:ASI174MC-COOL
f0346040_02560607.jpg

もっとも、そもそもの画素数が、

 D810A:3630万画素
 ASI174MC-COOL:230万画素

と「あからさま」に違うのですが、実はピクセルサイズ(画素ピッチ)はほとんど変わりません。要するに、ピクセル等倍すればほとんど同じ画角になるということでして、いきなりトリミングできている点でASI174MC-COOLを便利と見るか、広範囲を撮影して後からトリミングできる点でD810Aを便利と見るか、用途次第ということになります。

 あとは、ノイズの出方の違いですね。ASI174MC-COOLは冷却機能によりホットピクセルは激減しますが、アンプノイズや縦横に走る『シマシマノイズ』が取れません。一方D810Aはその画像処理エンジンの優秀さから変なノイズは出ませんが、いかんせん画素数が多すぎて画像処理が大変です。

 ちなみに、RAWファイルのサイズは、

 D810A:約44Mバイト
 ASI174MC-COOL:4.6Mバイト

ですから、およそ10倍もの差があります。


★撮影日や撮影場所は違いますが・・・

 いて座の干潟星雲M8をそれぞれ15秒露光×100枚コンポジットしたものを比較してみます。
望遠鏡はどちらもビクセンVMC260L+レデューサVMC+LPS-P2で1860mmF7.1相当です。


D810Aの画像をASI174MCに合わせてトリミング
f0346040_19133707.jpg

ASI174MC-COOLでのノートリミング
f0346040_19150659.jpg
トーンや発色をできるだけ似せるように画像処理はしましたが、こうして見比べるとほとんど同じですねぇ。
さらにピクセル等倍でトリミングしてみましょう。

D810Aのピクセル等倍トリミング
f0346040_19202935.jpg


ASI174MC-COOLのピクセル等倍トリミング
f0346040_19204354.jpg
若干ASI174MC-COOLの方がシャープなような気がしますが、ほとんど差がありませんね。
ちなみに、どちらもあえてシャープ処理を行っていませんが、ハッブル宇宙望遠鏡での撮影で話題になった『干潟星雲内の巨大なツイスター(竜巻)』が(小さく)写っています。分かるでしょうか??・・・お暇な方はぜひ検索してみてください。(ものスゴイ写真がNASAから公開されてます。)

M8やM42のような明るい星雲を短時間露光のノータッチガイドで撮影し、多数枚コンポジット処理して仕上げるなら、どちらも大差ないといったところです。一般撮影もできるデジカメでありながら冷却の必要なくASI174MC-COOL並みに写ってしまうD810Aの画像処理エンジンの凄さを褒めるべきか、本体価格がD810Aの3~4分の1なのにD810A並みに写ってしまうASI174MC-COOLの先進性を褒めるべきか、なんとも言えませんね。

さて、差が出るとしたらやはり長時間露光時の挙動なのでしょうが、こればかりは(お蔵入りしているオートガイダーの再調整が必要なことと、最近はやりのディザリング撮影法を鑑みると、それなら最初から短時間露光ノータッチガイドの方が良いのでは?などと考えてしまい)ちょっと微妙ですねえ。

★P.S.
ああ、これにて、GWの連休期間終わっちゃいます。
幸い、色々なネタがたまったのでブログの更新には困りませんが、次のまとまった観測チャンスとなると、8月まで『おあずけ』かも・・・・(泣)

by supernova1987a | 2016-05-05 19:55 | 天体写真 | Comments(2)

BORG89ED試し撮り

★昼間の撮影もGW前半勝負

GW後半の天気は悪そうなので、昼間の撮影も前半に前倒しにしました。
ツツジが満開(をやや過ぎたくらい)だったので、KYOEIさんのB品で入手した(今は入手不可能な)BORG89ED『白バージョン』のテストも兼ねて撮影を試みます。

f0346040_16325162.jpg
フルサイズ用の純正レデューサはお高いので、笠井トレーディングの0.8×汎用レデューサを使ってみます。このレデューサ、BORG60EDとの相性は悪かったのですが、BORG89EDは素の焦点距離が600mmあるので大丈夫だと目算。
D610は結構重いので、接眼部は純正ヘリコイドを外して手持ちの笠井トレーディングV-POWER接眼部に交換しました。

しかし、この接眼部良いですね。バッテリーグリップ付きのD610程度ならフォーカスストッパー無しでもいけそうです。
クレイフォードの例に漏れず粗動ネジはギクシャクしますが、微動は感動的なほどスムーズです。ファインダースクリーンで粗動フォーカシングした後、ライビビューで微動フォーカシングすると快適でした。

★『燃ゆる春』★
f0346040_16414089.jpg
 ※ニコンD610+BORG89ED+笠井0.8×汎用レデューサ  シルキーピクスで現像しトリミング

しかし、BORG89EDはシャープですねぇ。
笠井のレデューサとの相性もバッチリで、(天体の適正は未知数ですが)昼間の撮影ならフルサイズでいけます。この組み合わせだと480mmF5.4相当といったところですが十分実用に耐えます。結構重たいので三脚必須ですが・・・。

ちなみに、上記の元画像のうち、下記の黄色い四角の中をピクセル等倍で拡大すると・・・・・
f0346040_17050377.jpg
次のようになります。
f0346040_16525117.jpg
シャープ処理やトーン修正を掛ける前ですが、十分にシャープですね。
また、天体望遠鏡の割には後ボケが結構綺麗です。

・・・これは、天体だけに使うのはもったいないですねぇ♪


by supernova1987a | 2016-05-03 23:29 | 自然写真 | Comments(0)

ミルククラウンに時代の進歩を感じて・・・

★高校生の頃
一時期、ミルククラウンの撮影に悪戦苦闘していたことがありました。
色々と試行錯誤した結果、編み出したノウハウは次の通り

 ①フィルムケースの上下に小さな穴を空け、その中にミルクを入れる
 ②フィルムケースの上の穴にピンを刺し、滴下間隔を調整する
 ③受け皿は平たいものを用いて、できるだけ少量のミルクを張る
 ④部屋は真っ暗にし、バルブであらかじめシャッターを開いておき、手動でストロボを照射した後シャッターを閉じる
 ⑤クラウンに立体感を持たせるために、ストロボの光はクラウンの斜め後方から当てる

実は特に大切なのは③でして、受け皿のミルクは少ないほど好結果が得られるのですが、これに気づくのに随分時間がかかりましたっけ・・・・。
また、撮影のタイミングは実質ストロボを照射することで調整するのですが、こればかりは「勘」と「運」ですね。
撮影機材はニコンのFG20に50mmF1.8レンズと中間リング。それにサンパックの安物ストロボでした。もちろん、撮影はネガフィルムです。

・・・とにかく、初めてきれいなミルククラウンが撮れたときは感激したものです。

★時代は変わって・・・
今はデジカメの時代。
ISO感度も好きなように上げられますし、高速連射も思いのまま。
さらに、お手軽なLED照明もありますので、思いの外簡単にミルククラウンが撮れそうです。
そこで、久しぶりににミルククラウンを撮影してみたくなりました。

★というわけでやってみました
1秒間に60コマの超高速連射が可能なニコン1V3にマウントアダプターをかましてマイクロ40mmを装着します。前述の①と②はそのままですが、ここは現代風にLEDで光量を稼いで普通に高速連射でシャッターを切ってみます。
f0346040_00432380.jpg
撮影風景はこんな感じです♪

★現代風お手軽撮影によるミルククラウン
ニコン1V3+マイクロ40mmF2.8 絞りF8 絞り優先オート ISO3200
f0346040_00445635.jpg
着水の瞬間です。ちとブレていますが、お手軽撮影なので仕方ありません。
f0346040_00464797.jpg
きれいに開いたミルククラウン。美しいですねぇ。
※本当は、もう少し「突起」が長く出て欲しいのですが、たぶんミルクの量が多すぎるか、滴下高度が低すぎたかと・・・。
f0346040_00545251.jpg
「角」を残してクラウンが低くなり、次の球が落下してきます。
f0346040_00560350.jpg
菊の文様のような独特な形状の中、2滴目のミルクにより小さなクラウンが開いています。
f0346040_00570991.jpg
全体に広がっていきます。

★しかし、まあ・・・
驚きました。試行錯誤するまでもなく、一発で撮影できちゃいました。
・・・なんとあっけない・・・。

もう少し照明を明るくして絞りを絞り込むことと、滴下高度の最適化、そして受け皿にたまるミルクの量の調整を工夫すれば、もっと美しいクラウンが撮れそうですが、とにかく撮影機材の進歩に脱帽です。


by supernova1987a | 2016-04-19 06:28 | 科学写真 | Comments(2)

サムヤン14mmF2.8現状復帰作戦②

片ボケ修理に失敗したサムヤン14mmF2.8の現状復帰作戦の続きです

★絞りが作動しなくなった件

・・・この原因に苦戦しました。
実はこの復帰行程こそが、「マウントを先に外す」と不能だったわけです。
さて、色々な部分を穴が開くほど注視して、絞りの動作には2点のポイントがあることが分かりました。

絞り動作復帰のポイント①
f0346040_21195625.jpg
写真の上にあるピンを写真の下部に見えるV字状のカムの凹みに正しく入れないと絞りリングと絞りが連動しないことが分かりました。
ただし、この作業は、銀色のマウント部と前述の黒い部品を分解しないと作業不能です。
f0346040_21225535.jpg
この状態なら容易にピンとカムの位置調整ができます。
さっそく、復帰させます。


絞り動作復帰のポイント②

ニコンのマニュアルレンズは電子絞りではなくメカニカル絞りなので、ボディ側の動作によって絞りが作動しなければなりません。それを担っているのが
f0346040_21273914.jpg
写真中の○で囲んだ部分にある小さなレバーらしいことが分かりました。
さらに、このレバーを動かしているのは、
f0346040_21300892.jpg
この金具のようです。

実際にはポイント①とポイント②の作業を同時に行うことになります。
各レバーやカムは「動くように」作られているので位置あわせが少々やっかいなのですがが、先述のように銀のマウントから黒い部品を外しておけば、なんとか作業が可能でした。
f0346040_21352196.jpg

★カメラに装着してみます

おお!
ちゃんと絞りが動作します。
カメラとの信号通信も正常のようです。
カメラ側からコマンドダイアルで制御しても手動で絞りリングを動作しても、正常に絞りが動きました。
・・・もちろん、クリック感ありです。

★あまりにもうれしすぎて

・・・ええと、白状すると、カメラ用レンズの分解は、大昔(高校生の頃に)コニカのヘキサノン200mmF4を無理矢理ニコンのFG20に装着するという暴挙を行った時以来のことでして、もう内部の仕組みとか「ちんぷんかんぷん」でした。

・・・・え?肝心の片ボケはどうするのかって?

いや、細かいこと(細かくないけど)気にしなければ、ちゃんと写りますよぉ。
f0346040_22341509.jpg
   ※ニコンD610+サムヤン14mmF2.8 絞り開放

これとか、
f0346040_22435011.jpg
 ※ニコンD610+サムヤン14mmF2.8 F5.6

これとか・・・ね(やせ我慢)。

ま、要するに、ゴミにならなくて良かったね♪
ということで、めでたし・めでたし♪


(お約束)
本ブログの記事を参考に、レンズに手を加えた場合、被害を被っても責任はとれません・・・です。
当然、メーカー保証も無くなるでしょうし、あくまで「自己責任」というわけで・・・。


by supernova1987a | 2016-04-13 06:15 | 機材 | Comments(0)

サムヤン14mmF2.8現状復帰作戦①

★スケアリング調整失敗の上、破壊・・・

現状復帰すら失敗し、絞りリングが作動しなくなったサムヤン14mmですが、原因を探ることにします。

★そもそもの失敗は・・・
色々考えて、そもそもミスしたのは、いきなりマウントを外したことにあることが判明しました。
f0346040_21023802.jpg
銀色のマウント本体を止めているネジを外せば、上の写真のように簡単にマウントが外れるのですが、これだと電気信号伝達用のリボンがついたままですし、なによりも後述するレバーやピンとカムの組み合わせ調整が不能なわけですね。

★推測される『正しい』分解手順は・・・
どうやら、下の写真のように、マウントを外す前に、連動接点がついている部品を外すのが正解のようです。
f0346040_21063226.jpg
すると、こんな感じで黒い部品が外れて作業しやすくなります。
f0346040_21071759.jpg
さて、作業を続けましょうか・・・


★絞りリングのクリック感が無くなった件

・・・いやあ、組み立て途中で「イヤな感触」があって絞りリングが外れたんですよねぇ
f0346040_20584306.jpg
リングをよく見ると、多数のミゾが刻まれていることが分かります。
おそらく、ここにボールが当たり、クリック感をもたらしているのだと推測されます。
そして、ボールがあったと推測されるのは、下記の写真の○印の部分・・・
f0346040_21100325.jpg
小さな穴にスプリングが装着されていることが分かりますね。
しかし、肝心のボールはどこに消えてしまったのでしょう??
「お約束」の「本体を振ってみる」をやってみても「カラカラ」音がしません。
まさかの「ボール紛失」勃発のようです。

★部屋の中を決死の捜索!

まあ、スプリングについていたボールでしょうから、絞りリングが外れた瞬間に「飛んだ」のでしょうねぇ。
目を皿のようにして部屋のカーペットの上を這いずり回ると・・・・
f0346040_21125223.jpg
ありました!!

なんという、不幸中の幸い!
少しコツ(絞りリングのミゾ側からボールを内側に押しつけるようにして嵌めるという動作)が必要でしたが、これで絞りリングのクリック感は取り戻せました♪


★★以下続きます★★

(お約束)
本ブログの記事を参考に、レンズに手を加えた場合、被害を被っても責任はとれません・・・です。
当然、メーカー保証も無くなるでしょうし、あくまで「自己責任」というわけで・・・。

by supernova1987a | 2016-04-12 06:55 | 機材 | Comments(6)

サムヤン14mmF2.8修理「大」失敗!

★まずはお約束の・・・

ええと・・・
本ブログの記事を参考に、レンズに手を加えた場合、被害を被っても責任はとれません・・・です。
当然、メーカー保証も無くなるでしょうし、あくまで「自己責任」というわけで・・・。

★期待の新兵器となるほずの・・・

f0346040_20292274.jpg
サムヤン14mmF2.8なのですが、見事に「ハズレ玉」を引いてしまいまして・・・
もう、すさまじいほどの片ボケで、とても星座撮影に使えませんでした。

★諸般の事情で返品交換期間は過ぎてましたので

こうなったら、ネットで収集した先人のお知恵を拝借してスケアリング調整を試みるしかありません。
もっとも、私のサムヤンはいわゆる「後期型」で、絞り連動ピンに加えて電子接点も装備されているニコン用『P型』レンズです。このタイプの分解を試みた方は見あたりませんでしたので、うまくいけばブログのいいネタにもなりますし元理系の血が騒ぎます・・・わくわく!

ちなみに過去の経験から、分解するときは、1工程ごとにデジカメで写真を撮ることにしています。
・・・組み立て直してみると「ネジが1本余った」などというヘマを回避するためです♪

・・・というわけで・・・
f0346040_20350381.jpg
マウントを外してスケアリング用にアルミホイルセットし、その枚数を変えながら試写する
という作戦を決行しました。

★その結果・・・・

はい。
ブログのタイトル通り、「大」失敗でした。

●失敗①
 アルミホイルの枚数が少ないと、スケアリングを補正しきれませんでした。
 かといって枚数を増やすと、マウント周りの構造物との角度が変わりすぎるため、カメラに装着できなくなりました。

ようするに、自前で修理できる程度の軽微なスケアリングズレではなく、大幅なズレがあったということですね。
むう、残念。

★片ボケしたまま活用法を探る・・・ハズが

・・・と、まあ、ここまでは想定内の失敗です。
もともと『自己責任』で『遊んだ』訳ですし、それがイヤなら「ちゃんとした」メーカーのレンズを買えばいいわけです。
・・・ところが、問題はここからです。

泣く泣くアルミホイルを撤去して組み立て直してみると・・・・

●失敗②
 絞りリングのクリック感が無くなりました!

●失敗③
 絞りリングを操作しても絞りが動きません!

要するに、現状復帰すら失敗したわけでして、このままではサムヤンがゴミになってしまいます。

★せめて現状復帰を!!

・・・というわけで、改悪どころか「破壊」してしまった感の強いサムヤン14mmですが、このままゴミにしてしまうのは残念すぎて気が収まりません。
なんとかして改悪の原因を調べることにします。
むろん、ネット上の情報はありませんので、うまくいけば、良いネタになるかも・・・・。

★以下続きます★


by supernova1987a | 2016-04-11 20:53 | 機材 | Comments(2)

ASI174MC-COOLで干潟星雲を撮ってみる♪

★実は色々やっていたのですが・・・

15秒程度の大量コンポジットでノータッチガイド撮影するという、私の「手抜き撮影」スタイルでは、どうもASI174MC-COOLが明るい星雲に向いているような気がしてきました。

もうシーズンが終わってしまいましたが、
オリオン座大星雲M42では、なかなか迫力ある画が撮れました。
そこで夏の星雲の「撮り初め」として、
「夏の星雲の王者」いて座の干潟星雲M8にチャレンジしてみました。

★撮影方法は「いつもの」ヤツです

ビクセンVMC260LにレデューサVMC装着してLPS-P2フィルタを併用します。
ZWOの冷却CMOSカメラASI174MC-COOLは-15℃まで冷却し、ゲイン200で15秒露光します。
追尾は、K-ASTEC改造ニューアトラクス赤道議のノータッチガイドです。
撮像ソフトはSharpCapです。

さて、どうなりますか・・・。

★1コマ元画像
f0346040_23092675.jpg
ノイズでボロボロですが、これ、なかなかいけますよ!
ホットピクセルとアンプノイズはRAW現像前にダークファイル減算で取り除くとして、
横シマノイズも(手抜きノータッチガイドが幸いして)コンポジットの位置あわせ時に相殺軽減できそうです。


★100コマコンポジット

撮像データはすべてRAWファイルで保存していますので、デモザイク前にステライメージでダークファイル減算しておきます。
ダークファイルは事前に設定温度を統一して準備したものを使いました。
(デジタル一眼と異なり、素子温度が記録されるのは便利ですねぇ)
ダーク減算後、RGBデモザイクを行いカラー化し、これを100コマ加算コンポジットします。
デジタル現像でトーンを修正したものを一度L画像とRGB画像に分け、L画像のみにシャープ処理を施してLRGB再合成します。

さて・・・
f0346040_23184365.jpg
おお!とても良い感じです♪
いや、正直これほどとは思ってなかったです。
薄明寸前の撮影だし、シーズンには早いので低空だし、市街地なので透明度も最悪だし、春なのにシーイング悪いし・・・・

それなのに!この写りっ♪
ZWOすげえ。

前回のブログで、ASI174MC-COOLは本来惑星用の・・・などと言いましたが、前言撤回!
やっぱ星雲撮影が面白そうです♪

・・・ただし明るい星雲ならば・・・ですが。



by supernova1987a | 2016-03-23 06:42 | 機材 | Comments(2)

ASI174MC-COOLで木星撮影

★本来冷却CMOSカメラは・・・

本格的な冷却CCDカメラと比べ、驚くほど安価なZWOの冷却CMOSカメラASI174MC-COOLですが、本来はワンショットカラー撮像で惑星写真を撮影するためのカメラなのでしょうね。あくまで「星雲『も』撮れますよ」的な・・・・。がんばって冷却しても一向に消えないアンプノイズとか色々見ていると、そう感じます。

・・・というわけで、
今回は、惑星のテスト撮影、行ってみましょう♪

★まずは接続方法を試行錯誤

ASI174MC-COOLは、これまで使っていたイメージングソース社のCCDカメラDFK21AU618.ASと比べて、画素数が多くチップサイズも大きいです。

●DFK21AU618.AS
 ピクセルサイズ:約11.2μm
 有効画素数:約30万画素
 チップサイズ:約6.3mm
●ASI174MC-COOL 
 ピクセルサイズ:約5.9μm
 有効画素数:約230万画素
 チップサイズ:約13mm

チップ全面をつかって撮像するとコマ落ちがひどそうなので、欲張らずに800×600ピクセルあたりでトリミング出力するとして、
そこそこの大きさに写すためにバーローレンズをかますことにします。
また、視野中心に木星を導入するためにレチクル付きのアイピースとフリップミラーで切り替えることができるようにします。

★まずは、こんな構成に♪
f0346040_22102136.jpg
・ビクセンのフリップミラー
・BORGのTネジ→36.4mm変換リング(7423)×2個
・BORGの直進ヘリコイドS(7315)
・BORGの31.7ミリアイピースホルダー(7317)
・笠井のTリング延長筒
・笠井のアイピースCH-SWA20mm
・笠井の高輝度暗視野照明装置
・笠井のFMC3枚玉2.5×ショートバロー

を組み合わせたものをVMC260Lに接続し、ASI174MC-COOLを装着します。
この組み合わせでアイピース、カメラともにピントがきます。


★テスト撮影・・・のハズが

なんということでしょう。春だというのに、シーイングが悪いです。アイピースで木星を見ても「クラゲのように」ゆらゆらしています。
・・・これ絶対にボケボケの木星しか撮れないですよねぇ・・・(涙)

しかし今日を逃すと、当面休みは取れないので、強引に撮影してみます。
とりあえずゲインを200にして露光は約1/100秒でフレームレート30コマ/秒で、動画撮像してみました。


★元データの1コマ切り出し

SharpCapでRGB24のAVIファイル出力をしてみると、こんな感じです
f0346040_22290577.jpg
 ※VMC260L+笠井2.5倍バーロー+ASI174MC-COOL(-15℃まで冷却)

ああ、なんか『懐かしい』木星像です。
そうそう、フィルム時代の私は確かこんなのしか撮れませんでした。

★レジスタックスで画像処理

次に、比較的質が良さそうなコマ100コマをレジスタックスでスタックさせ、ウエーブレット処理と色ずれ補正をしてみました。
f0346040_22325756.jpg
 ※上記画像の100コマスタック+ウエーブレット処理

おお!
意外に良いではないですか♪

それになんだかDFK21AU618.ASよりも色々と「楽」でした。
ええ、撮像も画像処理も「変な挙動」が起きにくいというか、なんか素直な感じがします。

というわけでASI174MC-COOL、ちゃんと惑星撮影にも使えそうですね♪



by supernova1987a | 2016-03-21 22:38 | 機材 | Comments(5)

アタリ?ハズレ?

★星雲星団のクローズアップばかりではなく

 たまにアストロアーツやガンレフに写真を投稿して楽しんでいるのですが、他のアマチュアカメラマンさん達の作品を見てみると、凄く綺麗な星座や天の川を撮っていて、うらやましくなります。
 最近、星雲星団のクローズアップばかり撮影しているのですが、そろそろ星座写真にも挑戦してみたいなあ、などと模索しています。(普通、順番が逆ですね・・・)

★あのレンズは高すぎて手が出ないので・・・

 ニコンには、俗に言う天体用『神レンズ』として有名なAF-S14-24mmF2.8という「お化けレンズ」があります。なんでも、絞り開放から星座写真に使える卓越した性能を有するそうで、いつかは手に入れたいレンズなのですが・・・・お高いです。しかも、フルサイズ用の14mmなどという超広角は使いこなすのが難しそうです。
 ・・・「まずは14mmという画角を勉強することから始めよう」という訳で、『アヤしいレンズ』を入手しました。 
f0346040_02442694.jpg
はい。サムヤンの14mmF2.8です♪
韓国製の互換レンズで、日本ではケンコーが輸入して取り扱っているようです。とにかくニコンの14-24mmの約7分の1という信じられない値段の『激安レンズ』でして、ネット上のウワサでは「当たり外れが大きいが、当たれば神画質」なのだそう・・・。


★外観など・・・
f0346040_02510323.jpg
 「うわ!小っさ!!」 
実物を手にして、思わず呟いてしまいました。現在の主力広角レンズであるシグマの17-35mmF2.8-4と比べると大人と子供のようです。ニコンの14-24mmとは較べるまでもないでしょう。とてもコンパクトな筐体です。
f0346040_02535564.jpg
 超広角レンズお約束の『出目金レンズ』ですね。
もちろんフードは固定ですし、フィルターなどはつけられません。

f0346040_02552422.jpg
 サムヤンの14mmは電子接点無しの完全マニュアルレンズと電子接点ありのモデルがあるのですが、今回入手したのは後者の方です。おかげでカメラ側から絞り制御できますし、なにより撮影データに絞り値が記録されるのが嬉しいです。もっともマニュアルレンズであることには変わりありませんのでピント合わせは手動です。
ニコンで言うところの「Pレンズ」に相当する位置づけですね。

 早速テスト撮影です!

f0346040_03034506.jpg
 ※ニコンD610+サムヤン14mmF2.8  絞り開放

 スゴイ画角です。あまりに視野が広すぎてクラクラしますね。パッと見たところ絞り開放でも充分シャープですし、後ボケの柔らかさも私好みです。
驚いたのは筐体の造りの「良さ」です。意外と言っては失礼ですが、マウント部にガタはありませんし、フォーカスリングはシットリとした感触で絶妙のトルク感。AF一眼レフが席巻する前の「古き良き時代」のレンズを彷彿とさせます。むろんプラスチックを多用しているので安物感はぬぐえませんが、とにかく操作性は抜群です。
また、ためしに視野に太陽を入れてみましたが、ゴーストがほとんど認められないではありませんか!。

 ・・・これが、このお値段?!・・・反則でしょう!?
 ・・・に、日本のメーカーさん、だ、大丈夫??


★アタリレンズか!?

 条件が非常に悪かったのですが、モヤを通して星空が見えたので、強引にテスト撮影してみました。

f0346040_03150524.jpg
 ※ニコンD810A+サムヤン14mmF2.8 絞り開放 5秒露光


○第1関門:無限遠が出ないことがあるらしい

 ピントリングをいっぱいに回しきっても無限遠にピントが来ない固体が混じっているというウワサ。・・・これは恐怖です。
ライブビューで拡大した恒星を使ってピント合わせをしてみると
おお、かろうじてギリギリ無限遠が出ました。第1関門クリアです♪


○第2関門:片ボケする固体が結構あるらしい


 要するにスケアリングが狂った固体が流通しているとのウワサですね。程度によりますが、被写体が平面である天体写真では致命的です。

では・・・先ほどの写真をピクセル等倍にしてみると・・・

 画面中心から左上に3分の2付近のトリミング
f0346040_03223001.jpg
 なんだかコマ収差の出方が不気味です。サジッタル方向(円周方向)か対角方向にコマが出るはずなのですが、なんだか真横に流れています。
これは・・・・イヤな予感がします。

 画面中心から右下に3分の2付近のトリミング
f0346040_03245036.jpg
 げっ!片ボケ個体を引いてしまったか!
ダメだこりゃ・・・。
完全にスケアリングが狂ってますね・・・(涙)
天体用には使い物にならないかも、です。

ああ、この辺の品質管理が日本製とは異なるのでしょうね。


★悩みは尽きず・・・・

 さて、どうしましょう・・・?

 ①返品交換を依頼する
 ②我慢して使う
 ③ダメ元で自力修理してみる


日本製なら当然①なのでしょうが、・・・うーむ。
これ、返品交換して「もっとダメな子」がやってきたら困るしなあ・・・。

・・・今のところ③になりそうな予感がしてます。
ま、こういう苦労(リスク)もサムヤン選びの楽しみの一つなんでしょうなぁ(苦笑い)。

・・・というわけで、前言撤回。
日本のメーカーさん、素晴らしい!!



by supernova1987a | 2016-03-10 06:32 | 機材 | Comments(0)

ASI174MC-COOLの冷却効果

★天候が回復しないのでこの機会に

ZWOの冷却CMOSカメラASI174MC-COOLのダークノイズと冷却の効果について簡単にテストしてみました。実は、15秒程度の短時間露光では顕著な冷却効果が見られなかったので、今回は5分露光でテストです。

★冷却無し5分露光(撮像温度19度)
f0346040_20462227.jpg
※ステライメージでデモザイク後、レベルを0-20000に切り詰め
画面右下の大きなアンプノイズと画面全体に散らばるカラフルなホットピクセルが見られます。


★冷却有り5分露光(撮像温度マイナス15度)
f0346040_20474354.jpg
※ステライメージでデモザイク後、レベルを0-20000に切り詰め
画面右下の大きなアンプノイズはほとんど変化ありませんが、画面全体のホットピクセルが激減しました。

★ピクセル等倍で比較
★冷却無し5分露光(撮像温度19度)
f0346040_20521780.jpg
※上記画像の左上隅のピクセル等倍トリミングです。


★冷却有り5分露光(撮像温度マイナス15度)
f0346040_20523479.jpg
ホットピクセルが減少したのがよく分かります。
惜しむらくは、画面全体に走る「うっすらとした横縞ノイズ」が非冷却時よりも目立つように感じることでしょうか。
まあ、他のノイズが減少した分横縞ノイズが見えてきた、とも解釈できますが・・・。

★なにはともあれ

冷却機能が正常に働いていることと、冷却に一定の効果があることが確認できました。
とりあえず安心。

しかし、とにかく良い天気になってくれないことにはこれ以上のテストが進みませんねえ。


by supernova1987a | 2016-03-09 06:26 | 機材 | Comments(2)


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