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『クールファイル』補正でM31を再処理してみる

★クールピクセルの軽減のために

「位置合わせ無しコンポジットした画像からクールピクセル情報を抽出して補正する」というアイディアがなかなか上手くいっています。

そこで、ツインBORG60EDで撮影したM31のデータをLRGB合成して再処理するために、今度はカラー冷却CMOSカメラASI1600MC-COOLのクールピクセルについて処理してみました。


★カラーカメラのクールピクセルはどんな様子?

ASI1600MM-COOLの時と同じ手法で、ASI1600MC-COOLのクールピクセルを抽出してみます。

f0346040_01181270.jpg
 左:ダーク・フラット補正したMCのRAW画像を位置合わせ無しで60枚コンポジット
 右:その画像から抽出したクールピクセル(の反転画像)

カラーカメラはそのベイヤー構造のために、ぱっと見クールピクセルが目立ちませんが、抽出処理をしてみると「ウジャウジャ」出てきました。
ただしカラーカメラの場合、実際の画像処理ではクールピクセルが目に付くことは希ですし、一般的にクールピクセルの軽減処理は不可欠では無いとされています。

では、なぜ目立ちにくいのかを確かめるために、上で抽出したクールファイルをさらに反転して、デモザイク(ディベイヤー)処理に掛けてみます。

f0346040_01230046.jpg
 左:ダーク・フラット補正したMCのRAW画像を位置合わせ無しで60枚コンポジットしたものをデモザイク
 右:クールファイルを反転しデモザイク

どうやらカラーカメラの場合はそのベイヤー構造によって、クールピクセルが「輝度の欠損」ではなく主に「色の欠損」として処理されるわけですね。
そのため、クールピクセルを放置していても「黒い筋」にならず、むしろ「色むら」として認識されやすいと推測されます。
ちなみに、ホットピクセルは輝度が過剰になっているため加色混合法にしたがい「赤か緑か青か」で現れますが、クールピクセルの場合は一種の減色を行うことになるため、補色である「イエローかシアンかマゼンタか」で現れるようです。(上の右図参照)



★ASI1600MC-COOLで『クールファイル』補正処理

では早速、ASI1600MC-COOL用に作製した『クールファイル』について、補正の有無を比較してみましょう。

f0346040_01382897.jpg
 左:クールファイル補正なしで加算平均コンポジット(位置合わせあり)
 右:クールファイル補正を加えて加算平均コンポジット(位置合わせあり)

左の画像に見られる「マゼンタやシアンで横に伸びた様な不愉快なノイズ」が右の画像ではキレイに除去されていること分かります。
モノクロカメラほどではありませんが、カラーカメラにもこの手法は効果があるようですね。


★では、全データを使って再処理してみます。

ツインBORG60EDにASI1600MC-COOLとMM-COOLを用いて撮影したM31の画像(MCとMM、それぞれゲイン300・30秒露光×120コマ)を再処理してみました。


f0346040_10260084.jpg


前回LRGB合成したときは、NikCollectionのノイズ処理やシルキーピクスのノイズ整列などを多用する必要(要するにノイズをぼかして誤魔化す必要)がありましたが、今回はほとんどノイズ処理の必要がありませんでした。いい加減なフラットファイル(PCモニタ+ディッシュ)を使ったので色むらは残っていますが、M31本体とその周辺の『縮緬ノイズ』や『色むら』は激減しました。

えらく苦戦しましたが、少し前進したような気がします♪



★さて、次は・・・・

久しぶりに「主砲」VMC260L+ビームスプリッタ装置を用いて、星雲などをドカーンとクローズアップしたいですねぇ。
f0346040_01514360.jpg
  ※この可愛らしいイラストは、『ASI1600仲間』の にゃあさん が描いてくれました。

 どうです? スゴイでしょこれ。
 もうメーカーさんのカタログや説明書に使えそうなクオリティで、ビックリ!



by supernova1987a | 2017-09-11 19:29 | 天体写真 | Comments(6)

モノクロ冷却CMOSカメラは難敵?

★★★ご注意★★★
今回は、自分への覚え書きの意味合いが強いエントリーなので、「ヘビのように長い」です。

 
★今回のお休みも曇ったので・・・

 お恥ずかしながら、ウン十年も天文やっているくせに、一度も「フラット撮影」なるものに手を出していなかったという『汚点』を解消すべく、フラット撮影に初挑戦してみました。
 といっても「フラット初心者」ですから高尚なことには手を出さず、(これじゃダメ『らしい』ことは承知の上で)PCのモニターに白色を表示させたものをティッシュペーパー付きのBORG60EDで撮影するという「いい加減な」ヤツです。

 ・・・でも、その前に、気になっていることが・・・・



★モノクロ冷却CMOSカメラで気になること

これまでデジカメやASI1600MC-COOLで撮影していたときにはあまり気にならなかったのに、MMを使うようになってやたらと目立ってきた現象に『縮緬ノイズ』があります。

『縮緬ノイズ』とは、例えばこんなヤツですね。
f0346040_03075542.jpg
強めの画像処理で暗部を持ち上げようとしたときに必ず現れる筋状のノイズ。上の画像なら右上から左下にかけて無数の黒っぽい筋が写っています。

この正体を明らかにするために、ダークやフラットを補正する前の素のデータを「位置合わせ無し」で加算平均コンポジットしてみます。

f0346040_03121555.jpg
 ※BORG60ED+RD+ASI1600MM-COOL+LPS-D1 ノータッチガイド マイナス10度・ゲイン300・30秒露光×60コマコンポジット 

元画像は同じものですが、左は「位置合わせ無し」で右が「位置合わせ有り」です。
左右の画像を見比べると分かるように、いわゆる「ホットピクセル」があると白い筋に、いわゆる「クールピクセル」があると黒い筋になるようです。
そしてシマシマの方向は、ガイドエラーの方向に一致します。要するに『対象』(天体)を追いかけた結果『背景』(ノイズ)が流れて写ったのが『縮緬ノイズ』の正体というわけです。



★ちなみにカラーCMOSの場合は

 この「ノイズ」のうち、現在頭を抱えているのが『黒い方』です。
ちなみに、ASI1600MC-COOLなどカラーカメラの場合はそれほど致命的ではありません。

f0346040_03200680.jpg
 ※左:MMの画像 右:MCの画像 ともにダークやフラット補正なし+位置合わせ無し
どちらも マイナス10度・ゲイン300・30秒露光×60コマコンポジット

上の画像のとおり、カラーカメラの場合、クールピクセルよりも目立つのはホットピクセルです。この要因を推測してみると

 ①たまたま私のASI1600MMが『外れ個体』で欠陥ピクセルまみれ
 ②カラーフィルター有無により生じるベイヤー素子と非ベイヤー素子の差
 ③画像生成ロジックの違い(デモザイクの有無)による差

といったところでしょうか。

このうち、①は『考えたくない』ので除外して(笑)、今のところ②と③の効果が大きいのではないかと解釈しています。
たとえば、モノクロ素子の場合、1ピクセルが無信号だった場合、明らかな「黒点」として認識されますが、ベイヤー素子の場合は、GRBGのうちたまたま1色が欠けただけに過ぎません。また、各ピクセルの輝度がそのまま現像されるのではなく、近隣素子との補完処理で明るさが決まりますので、輝度の差というようりはむしろ色の差として現れやすいのではないかという仮説です。(そのうち、シミュレーション計算してみますが・・・)



★白い筋を軽減するには

 輝点ノイズ(ホットピクセル)は、主にダークノイズと考えられますので、ダークを撮って後から補正すれば軽減できます。
先ほどの例なら、ダークを引くことによって、下記のように改善します。

   ○ダークの有無を比較(位置合わせ無し) 
f0346040_03380412.jpg
        ※左:ダーク減算なし 右:ダーク減算有り            
 
   ○ダークの有無を比較(位置合わせあり)
f0346040_03382754.jpg
       ※左:ダーク減算なし 右:ダーク減算有り

このように、真面目にダークファイルを引けば、白いノイズは軽減します。

ただし

当然ながら、これでは『縮緬ノイズ』は解消しません
黒い筋が残るからです。
それどころか、「ダークの過剰補正」による黒筋が増加するケース(上画像の画面下部)すら見られます。


★フラット画像を観察してみる

「クールピクセル」(黒点)が常に出ているのかどうかをチェックするために、初挑戦した簡易フラット画像(PCモニタ+ティッシュ)を超拡大して調べてみます。

f0346040_03500627.jpg
 左は今回M31を撮影した無補正の画像を位置合わせ無しで60コマコンポジットした画像です。右は後日撮影したフラット画像(ゲイン300・10msec×120コマ加算平均・シグマクリップあり)です。

それぞれ画面中心の座標を慎重に読み取りながら、1200%で切り出していますので、撮像素子の同じエリアを観察していることになります。これを見れば明らかなように「クールピクセルは恒常的に存在している」ことが分かりました。しかも、ものスゴイ数が・・・・です。


★・・・ということは!?

本来、周辺減光やゴミの影などを補正するのがフラット補正の主目的でしょうが、せっかくクールピクセルがフラット画像中に正確に再現できているのですから、これがフラット補正を行うことによって、どう寄与するか試してみました。

   ○フラットの有無を比較(位置合わせ無し)
f0346040_03570874.jpg
       ※左:フラット補正なし 右:フラット補正あり

   ○フラットの有無を比較(位置合わせ無し)
f0346040_04030035.jpg
       ※左:フラット補正なし 右:フラット補正あり

残念!

今回のケースでは、フラット補正は黒点の解消には無力なようです。
恐らくは(勘違いかも知れませんが)「引き算と割り算の違い」が原因と思われます。
ダーク引きの場合は「信号の上に乗ったノイズを引く」ために減算しているのに対して、フラット補正の場合は「減光などによる信号の出力低下を補う」ために除算(各ピクセルごとの露出倍数を掛けているイメージ)しているからと思われます。

したがって、黒い点の部分が「本来の明るさの何%に低下しているのか」が正確に分からないと除算しても無駄な訳で、もしもフラット補正によって黒点が消えるのだとしたら、フラットフレームの輝度レベルとライトフレームの輝度レベルが完全に一致した時だけでしょうね。(これ、解釈としてあってるのかなぁ??)

 今後、撮影時に同じ条件でフラットを撮影できたら、『検証ごっこ』してみます。いや、それ以前にステライメージの「フラット補正」のロジック(ソース)が分からないと、堂々巡りになる気がしますが・・・。


★ステライメージのクール除去

まあ、以前から使ってはいたものの、ここでステライメージのクールピクセル除去機能を使ってみることにします。
一般的なデジカメやカラー冷却CMOSの場合は、このクールピクセル除去機能はあまり必要性が無いとされていますが、黒点が盛大に発生するモノクロCMOSカメラの場合は重宝しますね。・・・あと、ダーク引きのしすぎで生じた黒点の除去にも使えます。


   ○オリジナル VS ダーク・フラット・クール除去 の比較(位置合わせ無し)
f0346040_04220926.jpg
       ※左:各種補正無し 右:ダーク・フラット・クール補正あり


   ○オリジナル VS ダーク・フラット・クール除去 の比較(位置合わせあり)
f0346040_04233127.jpg
       ※左:各種補正無し 右:ダーク・フラット・クール補正あり

位置合わせ無しの画像を比較すると分かりますが、ステライメージのクール除去を閾値0で適用しても、黒点は完全には消せませんね。

恐らくその要因は、(ガイドズレを含む多数枚画像はコンポジットする前にクール除去を実施する必要がありますが)元の1枚画像データにはクールピクセルの周辺にショットノイズに伴う輝度のバラツキが存在するため、ソフトがクールピクセルの位置を特定できない(黒点だと認識できない)ことにあると推測します。

それでも、位置合わせ有りの画像を比較すると分かるように、相当に『縮緬ノイズ』が軽減されていることは分かります。


★短時間露光+多数枚コンポの唯一の弱点??

 ・サチる心配が無い
 ・シーイングの影響を受けない
 ・オートガイドの必要が無い
 ・階調が豊富になる

などなどのメリットと「不精者に最適」という理由でこれまでこだわってきた「短時間露光+多数枚コンポジット」ですが、こと、クールピクセル除去に関しては、致命的に弱い可能性が浮上してきました。
「天体画像はあとからコンポジットすることによりシグナルを強めらる」のですが「クールピクセルは短時間露光によるショットノイズに埋もれる」のでソフトが位置を認識できずに放置されてしまうからです。(これはある程度ホットピクセルにも通じる弱点です。)

 これが、長時間露光の場合だとクール除去処理一発で消せそうに思えます。

降参!


★・・・・ともあれ

せっかく初挑戦したフラット画像は、本来の目的である「周辺減光の軽減」や「ゴミの影の除去」に対して、一定の成果を得ましたので、M31アンドロメダ銀河の画像をフラット補正ありで再処理してみました。

BORG60EDツインにASI1600MM-COOL+ASI1600MC-COOLで30秒のLRGB同時露光した画像の合計240コマコンポジットです。
フラットで消しきれない減光があったので、少しだけトリミングしてます。

f0346040_04460140.jpg
うむ。
なかなか良い感じです。


★★★今後の抱負★★★ 

 ①さらに良質なフラット画像を撮る方法を考えたい
 ②クールピクセルの位置を特定してピクセルマッピングしたい(コード書いちゃう?)
 ③ある程度の長時間露光も視野に入れなきゃ
 ④そろそろオートガイドも再開しよう
 ⑤鏡筒のタワミをなんとかしなきゃ
 ⑥放置したままのAPT・・・・
 ⑦死蔵しているオフアキ・・・
 ⑧一度も登場させてないナローバンドフィルタ・・・
 ⑨夢想中の「光害チョッパー装置」実現するのか??

・・・・それにしても、曇ったからといって、PCの前にへばりついて30時間以上画像処理してたら疲れちゃった・・・・ふう。

★★★追記★★★

寝ている間に夢の中で妙案(?)を思いつきました。
フラット画像をA
フラット画像にクール除去フィルタ処理したものをB
B-Aの減算処理したものをC
とすると、Cがクールピクセルのみを反転した画像になるので
ライトフレームにCを加算すれば・・・・・・。
あとで試してみます。

by supernova1987a | 2017-09-05 05:05 | 天体写真 | Comments(10)

ツインBORG『観望仕様』完成♪

★色々と課題を残した「ツインBORG」ですが

先日、ようやくLRGB同時撮影に成功した「ツインBORG」ですが、鏡筒のタワミなど課題は山積です。


諸々の課題解決のため、すぐにでも追加テスト撮影をしたいところですが、日頃の行いが悪いのか天候が優れません。
こういう時は、「夢を育てる」に限りますね。



★天体を撮影してる間は結構ヒマですので・・・・

オートガイドするにしてもノータッチガイドで多数枚連写するにしても、一度設定が完了して露光を始めると、結構「ヒマ」ですよねぇ。
そんな時には、初心に返って「天体観望」を楽しみたいもの。
ちなみに、手持ちの機材のうち「お気軽観望」専用の機材として、セレストロンの15×70mm双眼鏡があるのですが、直視型なのでいかんせん高角度の天体を見る時に苦しい体勢になっちゃいます。

そこで、過去には双眼装置を利用した観望仕様のBORG60EDを組んでみて好結果を得たのですが・・・・

ビームスプリッタ装置と同様、双眼装置の弱点は「光の量が半分になってしまう」事です。
・・・で、よく考えたら
撮影用にBORG60EDが2本揃ってる今なら、『本物の』双眼望遠鏡が作れるじゃないか!


・・・というわけで、手持ちのパーツを使って組んでみました。
しかも、「正立像・45度対空型」



★双眼望遠鏡作製にはBORG60EDが「最適」かも??

実際には、双眼望遠鏡を作製しようとすると、色々な困難が予想されます。
たとえば・・・

 ①2本の鏡筒の光軸をどうやって揃える?
 ②正立化の手法は?
 ③正立プリズムなどで光路長が食われてもピントは出る?
 ④アイピースの幅を目幅に揃える機構は?

といったところでしょうか。
ところが、今回『遊び』でお気軽作製してみたところ、BORG60EDはこの手の用途に『最適』なことが分かりました♪
たぶん、何の工夫も要りません。

さて、
「構想」30分「制作時間」15分(笑)
という超短時間で作製した「正立対空型ツインBORG」がこちら。

f0346040_05560260.jpg
ウソの様にあっけなく完成っ!!

BORG系共通のメリットは鏡筒の長さが「変幻自在」のため光路長がどうにでもなるところです。今回の場合も(安物の)45度正立プリズムを付加しても容易に無限遠が出ました。(というか何も試行錯誤する必要すらなかったという・・・・)

さらに(ココ重要♪
BORG60EDだと2本の鏡筒がぶつかる寸前くらいの幅に設置するだけで(あぷらなーとの場合)目幅とドンピシャ一致しちゃうのです。
たぶん、これよりも小口径ならば目幅が『もったいなく』て、これ以上大口径になると目幅調整のためのなんらかの機構が必要です。

光軸を合わせるための機構は、最近「別目的で」入手していたスリックのマイクロモーションヘッド SMH-250 を転用

f0346040_06141123.jpg
この微動マウントはカメラネジにもアルカスイスにも対応していて、微動機構もなかなか良くできています。(押しバネのテンションが調整できたり、諸々)
本来はポラリエなどの軽量なポタ赤を三脚に載せる用途のアイテムでしょうが、他にも色んな使い道がありそうです。(さすがにガイドマウントとして使うのは強度的に無理かな?)

アイピースは双眼装置を導入時に色々「ペア」で揃たので追加購入の必要なし♪
せっかくですから「お気に入り」のハイペリオンアイピースを主力として使うことにします。
BORG60EDの焦点距離は350mmですので、
 ハイペリオン24mmで14.6倍
 ハイペリオン13mmで27倍
 ハイペリオン5mmだと70倍
などなど、明るい星雲探訪から月面観望まで幅広くこなせそうです。

あとは、オーバースペックになるかも知れませんが、
ビクセンNLV2.5mmを使えば140倍まで出せるので、惑星観望まで行けそうますね。



★今は絶版モデルですが

BORG60ED、通常の使い方はもちろんのこと、先日のようにレデューサ併用で星雲を撮影したり、今回の様な双眼化で遊んだり、色んな用途で使い勝手が良くて、本当に良い機種だと思います。絶版になったのが惜しまれます。

f0346040_06441572.jpg

あと、性能とは関係ないですが、BORG60EDはフード先端の丸め方とか、対物セル部と鏡筒との接続部のラインとか、デザインが「美しいなあ」と感心します。
この手のデザインって大型機以外ではあまり見かけませんものねぇ。
再販してくれないかなぁ・・・

・・・・いや、別に、「トリプル化」とか「クアッド化」とかして、ナロー3波長モノクロ+RGBカラーの同時撮影とか目論んでいる訳ではないのですが、たぶん(笑)

えっ?
そこで後継機種の55FLですか?・・・さすがに「お高い」です。
55FL+専用レデューサのクアッド化とかに手を出す軍資金があれば、『余裕で』VMC260L+ビームスプリッタの二連装とかできちゃいますので・・・。
あ、でも、それだとアトラクスが重量オーバーで壊れちゃうか・・・・。


ともあれ、晴れた夜がいっそう楽しみになってきました。
VMCL260L+ビームスプリッタで星雲とか銀河とか撮影している合間に、対空双眼BORGで観望!
早く試してみたいものです♪


★★★ご注意★★★
今回のような簡易的な手法で『双眼化』が成功するかどうかは、当然「個人差」があります。目幅の差はもちろんですが、特に2本の鏡筒間に微妙な光軸のズレが生じたまま観望を続けると気分が悪くなる恐れがあります。
個人的には、ステレオ写真(平行法の)鑑賞に慣れている方以外には、あまりオススメできません。


by supernova1987a | 2017-09-03 07:09 | 天体望遠鏡 | Comments(6)

ツインBORGでM31を撮る

★ビームスプリッタは大口径機用で・・・

ASI1600MM-COOLとMC-COOLを同時露光する「ビームスプリット装置」は、あくまで大口径機種用の便法として『開発ごっこ』したものです。
しかし、小口径の望遠鏡を使うのなら、なにもそんな『ややこしい装置』を持ち出さなくても、望遠鏡を2本用意してL画像とRGB画像を同時露光すれば良いわけです。光量も減りませんので露出時間も(ビームスプリッタの)半分で済むはずです。

一応、BORG60ED(絶版モデルですが、個人的に大好きな望遠鏡です)を2本揃えていたので、いつか「ツインBORG」としてLRGB同時露光を決行しようと画策しつつ、お仕事が忙しかったり天気が悪かったり「VML260L+ビームスプリッタ」の誘惑に負けたり(笑)して、ファーストライトが伸ばし伸ばしになってしまいました。



★GPVは『ダメダメ』表示だったけれど

8/27の夜は、GPV予報がずっと白~灰色でして「常に雲が流れている」残念な天気と思われましたが、いざ夜になってみると意外に雲が『薄く』て2~3等星くらいなら目視できるじゃないですか。

・・・こら、ニワトリに出撃せんとあかんでしょー!
所詮「テスト撮影」なので、少々の雲やモヤは気にしない気にしない



★今回のお題は・・・

「比較的高価な機材(BORG89ED+D810A)に、より小さな機材(BORG60ED+冷却CMOSカメラ)が肉薄できるかどうか」
です。
うーむ。これは面白そう♪

・・・というわけで、この日のために構想を温めてきたスペシャル装備でニワトリ出撃です。

f0346040_09535364.jpg
 K-ASTEC改造Newアトラクスにプレートを載せて、その上に
 BORG89ED×1本 + BORG60ED×2本を搭載します。

f0346040_09551900.jpg
・・・で、BORG89EDにはD810A、2本のBORG60EDにはASI1600MM-COOLとMC-COOLをそれぞれ装着
D810AはISO3200のRAWで30秒露光、ASI1600はゲイン300のRAWで30秒露光を繰り返す作戦です。

空の条件はよろしくないので、オートガイドは無し。ノータッチガイドでお気軽撮影です。



★モヤが光害で光ってる中、M31は写るのか?

BORG89ED+笠井フラットナー+D810Aの30秒露光×140枚コンポジットだと、こんな感じになりました。

f0346040_10011182.jpg
ひゃー。フラットは撮影していないので、すんごい周辺減光。
しかも背景の色が左右で異なるという悲惨な写真。(右の方が光害が強いのでしょうかね?)

f0346040_10031682.jpg
それでも、トリミングすれば、「そこそこ見られる」アンドロメダになりました♪



★BORG60ED+MCの一発撮りでは

BORG60ED+純正レデューサ+LPS-P2+ASI1600MC-COOLの組み合わせで、ゲイン300の30秒露光をするとこんな感じ。

f0346040_10061509.jpg
一応、アンドロメダの中心核だけが分かる程度ですね。

トーンをいじってみると・・・・

f0346040_10070890.jpg
ショットノイズまみれでザラザラですが、周辺部まで写っていることは分かります。
今回の『対決』のキモは、「焦点距離300mmのBORG89ED+フルサイズ一眼」に対して「焦点距離約300mmのBORG60ED+フォーサーズCMOS」を戦わせる所でして、ご覧の通り、ほぼ同じ画角になるのですね。当たり前ですが(笑)。



★MCの画像を120枚コンポジットしてみる

ASI1600MC-COOLのゲイン300+30秒の画像を120枚コンポジットして、トリミングしてみると・・・・。

f0346040_10112828.jpg
ウェーブレットやHDR等のような特殊な処理はせず、単にコンポジット+デジタル現像しただけですが、結構良く写りますね。
このコンディションで、これだけ写れば十分満足なのですが・・・・・・



★MMのL画像は強めに画像処理に耐えられそうだったので

ASI1600MM-COOLのゲイン300+30秒の画像を120枚コンポジットして、NikCollectionのHDRやらシルキーピクスのノイズ整列やらを施してみます。
すると・・・・

f0346040_10160349.jpg
おっ!
これ、なかなか良いんじゃないですか?!

では、いよいよ・・・・


★MM+MCでLRGB合成してみる

実はダークは先日撮影したときの使い回しですし、フラット補正も無し。追尾もノータッチガイド。
いい加減な撮影ですが、雲が薄くなるタイミングのみを狙うので、仕方ありません。

ともかく、MMの120枚コンポジットした画像をLに、MCの120枚コンポジットした画像をRGBにして、LRGB合成してみます。
ついでに、若干のマスク処理とルーシーリチャードソン画像復元と軽くHDRを加えて、シルキーピクスでテイストを調整します。

すると・・・


ででん!
f0346040_10221632.jpg

おお、とても良い感じです♪


えーと、たしか前回M31を撮影したのは・・・・・そうだ!
2009年のお盆に、R200SS+コマコレ+ニコンD700(無改造)で2分露光6枚コンポジットしたきり、8年間もご無沙汰!!

ちなみに2009年のM31がコチラ(満濃池に遠征して撮影)

f0346040_10351411.jpg
そもそも露光量が異なりますし、画像処理の手法が全く違うので比較はできませんが、当時、20cm反射で(空の暗いところまで)遠征してようやく写せたアンドロメダが、薄曇りの自宅でしかもたった6cmの屈折で写せるようになった、ということですねぇ。

・・・これ、ちょっと真面目に撮影行きたくなってきました。




by supernova1987a | 2017-08-28 10:55 | 天体写真 | Comments(10)

ビームスプリッタで一瞬の雲間を狙う

★前回の『考察ごっこ』をしていたら・・・

あいにくの曇天続きのため天体写真が撮れず、ふてくされてビームスプリッタのケラレの考察ごっこをしていたら、なんだか窓の外から月の光が差してる!?
ああっ!
こんな時に限って晴れちゃったのか?

慌てて外に出てみると
・・・あれれ?
こんな天候
f0346040_07204856.jpg
 ※ニコンクールピクスP7800で撮影(トリミング有り)

確かに月光は指しているけど、薄曇り。お月様が見事にカサをかぶってます。
しかし、ここ3ヶ月ほど全く天体写真が撮れていないことだし、雲の切れ間を狙ってなんとか月面を撮影できないかと・・・・・。


★こんな時こそ、ビームスプリッタ♪

恐らく、「チャンスは一瞬」と思われるので、速写性を重視したシステムで行ってみます。
むろん、いつものアトラクス+VMC260Lなんて出してるヒマはありません(セットしている内に薄明)

・・・と言うわけで、
本当に久しぶりのGPD赤道儀を引っ張り出して、BORG89EDを載せます。
さらに、L画像とRGB画像を同時に撮影するために、『例の』ビームスプリッタを装着してASI1600MM-COOLとASI1600MC-COOLの同時挿し
f0346040_07264357.jpg
月を撮ろうと思い立ってから撮影開始まで、わずか15分!!
GPD赤道儀なんて、組み立てたまま物置からヒョイと出すだけだし。

ニワトリでの自己最短スタンバイ記録更新です♪

f0346040_07284802.jpg
ちなみに、時間が無いので

 極軸セットは、極軸望遠鏡の中心に北極星を入れるだけ。
 モーターは通常のステッピングモーターなのでアライメントも無し。
 ノートPCもDELLのcore-i5機1台だけ。
 ファインダーはドットサイトのみで目視導入。
 冷却CMOSカメラ(ASI1600のMM&MC)も冷却無し。
 それぞれをROIでクロップして30コマ/秒で16bitRAW動画撮影。

・・・どうだ。
これなら、雲の切れ間がたったの10秒もあれば、L画像300コマ+RGB画像300コマが撮影できるぜ♪


★ASI1600MC-COOL&MM-COOLの「撮って出し」

MCとMMで撮影したSERファイルから1コマを切り出した「撮って出し」画像はこんな感じです。

f0346040_07350832.jpg
シーイングはあまり良くありませんが、600mmの直焦点ですから、それほど神経質になる必要もないみたい。


★MCとMMをスタッキングすると

MCとMMの画像それぞれをAutoStackert!2で300コマスタッキングして、良像25%に切り詰めるとこんな感じ。

f0346040_07410878.jpg
上の画像からはよく分かりませんが、滑らかさは向上しています。


★レジスタックスにかけてウェーブレットすると

AutoStackert!2でスタッキングした画像をレジスタックスでウェーブレット処理してみます。

f0346040_07455106.jpg
おお!
さすがレジスタックス。一気に解像感が上がりますねえ♪
愉快、愉快。


★ステライメージでLRGB合成すると

出来上がったL画像とRGB画像をステライメージでLRGB合成してみます。
さらに、シルキーピクスで色調やトーンなどを整えると・・・・・


ででん!!

f0346040_14554530.jpg

おお~。なかなか良い感じです♪

・・・て言うか、あの・・・冷静に思い起こしてみると、月の「全体像」を直焦点で撮影したのって、かれこれ20数年ぶりでは?!
前回は確か、ミザールのアルテア15+ニコンFG20+コダックT-MaX400ネガで撮影したのを暗室で覆い焼きして仕上げたんだっけなぁ。
シーイングは良くないのに、あの頃とは雲泥の差のシャープさ。しかも、テレコン無しの「素の600mm直焦」でこんなに写るとは・・・・・。


★最大エントロピー法でも試してみる

ウェーブレット処理した画像は若干の違和感(やり過ぎ感)があったので、ステライメージの最大エントロピー法による画像復元も試してみた。
L画像はスタック後に画像復元処理、RGB画像はスタックのみでLRGB合成してみます。
f0346040_23391942.jpg
なるほど、こっちの方が自然で良いかもしれませんね。まさに「条件が良い夜に望遠鏡で覗いた」時の感じ。



うーむ。
月面のお気軽直焦点撮影ってのも、結構面白いもんだなぁ。



P.S.
デジタル時代の月面撮影は、スタッキングやウェーブレットなどの画像処理技術の進歩はもちろんですが、クイックリターンミラーもフォーカルプレーンシャッターも無いCMOSカメラの場合は原理上ブレが無いことが相当に効いているんでは?
などと今更ながらに気づきました。たぶん、フィルム+一眼レフの時代は「ブレまみれ」だったんだろうなぁ。



by supernova1987a | 2017-08-15 00:12 | 天体写真 | Comments(9)

1キロ手前から「お花見」


★念願の・・・・

なんやかんやで徳島から香川に転勤した結果、通常期は「日月が連休」(!!)という夢のような勤務体系になりつつあります。
(これまでは月が休日、その他週2日が半休という体系でした。)
連休の良いところは、なんといっても遠征しても翌日に休息できることですね。
これなら、徹夜で天体観測しても体調が崩れることもなさそうです。


★しかし肝心の天候は・・・

せっかくの休日でしたが、あいにく天候は曇り・濃霧・小雨の繰り返しで月さえ見えそうにありません。
また満開の桜も光が良くないので冴えない写りになりそう。

・・・こんな日は機材の調整に限りますね。


★1km先にある丸亀城の桜を・・・

「扇の勾配」としてその石垣の美しさが有名な丸亀城は、桜の名所でもあります。
しかし天候が悪いので出かける気にもならず、1km手前にある実家からBORG89EDを使って「遠隔お花見」することにしました。

先日、後先考えずに(無謀なる挑戦として)組み上げたビームスプリッターシステム↓で・・・・

f0346040_21281513.jpg
ASI1600MM-COOLとASI1600MC-COOLの同時露光。約1km遠方の丸亀城を狙います。


★ASI1600MCの一発撮りでは

f0346040_15433167.jpeg
 ※BORG89ED直焦点(600mm)+ASI1600MC-COOL ゲイン139 露出4ms

さすがに600mm+マイクロフォーサーズではフルサイズ換算で1200mmの超望遠になりますので、でっかく写りますね♪
赤外カットフィルターを付け忘れたので赤外線の影響で発色が悪かったりモヤッとしているのはご愛敬。

★MMとMCを比較する

 同時露光したMCのカラー画像とMMのモノクロ画像を200%拡大で比較するとこんな感じです。

f0346040_15484438.jpeg
 ※左:ASI1600MC 右:ASI1600MM (画像処理無し)

ほぼ水平に向けての撮影ですので、大気がユラユラしており、シーイングは良くありませんが、かろうじてMMの方がシャープであることが分かります。


★惑星撮影の絶好の練習になる?

あまりシーイングが良くない素材なので、次の機会に挑戦予定の「ビームスプリット・LRGB同時露光システム」を用いた惑星撮影の画像処理練習になりそう。
・・・という訳で、少し画像をいじってみます。

まずは、MMのモノクロFITS画像32コマをAutoStackert!2でスタッキングします。
画面全体が波打つようなシーイングでしたので、良像40%で切ります。

f0346040_23041729.jpeg
※ちなみにモノクロのFITS画像をスタッキングするときはAutoStackert!のカラーメニューから「モノクロ」を選択しておくことが重要です。
そうしないと、カラーベイヤーだと勘違いしてモザイク状の偽色まみれ画像が生成されてしまいます。

出来上がったスタック画像はTIFFに落として、レジスタックスに読み込み、ウェーブレット処理を行います。

f0346040_23074305.jpeg
さらにステライメージで軽くアンシャープマスクをかけます。
すると、モノクロ画像の解像度が飛躍的にアップしました。

f0346040_23091704.jpeg
 ※左:スタック直後 右:ウェーブレット+アンシャープマスク適用後

そして、MCで撮影したカラー画像をRGBチャンネルとしてLRGB合成をしてみます。

すると・・・・

・・・ででん!!
f0346040_23112588.jpeg
 ※左:MCの画像 右:MMのL画像とMCのRGB画像のLRGB合成

おお!とても良い感じです♪
相当にシャープになりました。

他の場所でも比較してみます。

f0346040_23141646.jpeg
石垣のディテールも出てますね。1km先の画像とは思えません♪
あ、人物がぶれたようになっているのはスタッキングの宿命ですのでしかたありません。

f0346040_23133957.jpeg
けっこう素晴らしい解像度になりました。
松の葉や芝生が1本1本分離しているかのように見えますね。
風に揺れていた桜はイマイチですが、タイトル通り「1キロ手前からお花見」大成功です♪

PS 赤外線の影響で発色が悪いのでIRカットフィルタを付けて撮り直そうとした矢先、雨が降ってきたので撤退。
・・・残念。

by supernova1987a | 2017-04-10 23:21 | 機材 | Comments(11)

実写できないので気分だけでも・・・

★ASI1600MM-COOLを活かすため

早速Hαのナローバンドフィルタなどを使ってみたかったのだけど、あいにくの悪天候なので憂鬱。
せめて気分だけでも・・・と思い、遠征用を想定して機材を組んでみた♪

想定したのは、赴任地のベランダに持ち込むか、気軽に遠征するか、いずれにしても最小限の機材で臨むケース。

★魅惑のフィルターホイール

f0346040_00035969.jpg
先日購入したZWOのフィルターホイールにフィルターを色々とセット。
ちなみに5枚セットできるタイプのホイールなので
 1番:IR/UVカットフィルタ
 2番:ケンコーの光害カットフィルタ
 3番:Hαナローバンドフィルタ
 4番:SⅡナローバンドフィルタ(あれ?いつの間に?)
 5番:欠番(なんだか近日中にOⅢとか入りそう・・・)
などを装填。

うーん。なんだか、テンションが上がりますね♪

★BORG89でコンパクトに組むなら

手持ちのパーツをゴソゴソ出してきて・・・・
f0346040_00084694.jpg
 左:BORG純正フラットナー+M57回転装置
 中:オフアキ装置+ヘリコイド
 右:フィルターホイール

この組み合わせでなんとかなりそう。
これをBORG89ED+V-Power接眼部に取り付けてみることに。

★仮組み決行
f0346040_00110658.jpg
おお。なかなか かっちょええ ではないですか。
BORG89EDの焦点距離600mmなら、ASI1600MMの解像度も無駄にならないかな??
ディザリングは無理だけど、手持ちのGPDはオートガイド対応版なので、オフアキも行けるかな??

・・・・ともかく、休みの日に晴れて欲しい(涙)


by supernova1987a | 2017-02-08 06:00 | 機材 | Comments(6)

GW終盤戦①

★予定外の晴天でした

GWは序盤だけしか晴れないつもりでしたが、5/4が意外にも好天でした。
ただし遠征はキツそうだったので、実家でお気軽天体写真撮影を行いました。
家からだと(市街地のため)空の状態は良くないですが、機材に制限が無いのが良いですね♪

★BORG89EDファーストライト

今回は、赤道儀2台体制で臨みます。
 ①アトラクスにはビクセンのVMC260L
 ②EQ6Proには笠井のカプリ102EDとトミーのBORG89ED
ちなみにBORG89EDでの天体写真は今回が初めて。逆に、K-ASTEC改造ニューアトラクス赤道儀が退院してから『お蔵入り』していたEQ6Pro赤道儀は久々の登場です。
f0346040_02495217.jpg
EQ6Pro赤道議は海外製の『安物』ですが、そうとうに頑丈なため、写真のように色々載せてもギュンギュン動きます。

f0346040_02591761.jpg
BORG89EDには、笠井トレーディングの汎用0.8×レデューサを装着してD810Aで撮影します。

★今回のBORG89EDのテーマは

マニアックなVMC260Lと比べるとポピュラーなBORG89EDですので、こうした一般的機材でも市街地で星雲が写るかどうかテストするのが目標です。
まずは、『夏の定番構図』いて座の干潟星雲M8と三裂星雲M20のコラボを狙います。

さて、GPV予報の通り快晴になりましたが、4等星が見えるか見えないかといった透明度。光害の影響は大きくうけるため、そのまま撮ったのでは星雲は写りそうにありません。

★ノーフィルターでM8+M20撮ると・・・

 BORG89ED+笠井レデューサで480mmF5.4相当となります。これにD810AをISO6400にして15秒露光を試みます。
まずは、ノーフィルターでの「撮って出し」(画像処理はトリミングのみ)は、こんな感じ。
f0346040_03092644.jpg
※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ(ノーフィルター) ISO6400・15秒露光 撮って出し

ああ、懐かしい様相・・・。
フィルム時代には、よくこんな画を量産してました(笑)。星雲は完全に光害に埋もれてしまっています。

★光害カットフィルターを使うと・・・

全く同じ条件で光害カットフィルターLPS-D1(LPS-P2の後継)を使って、撮影してみるとこうなりました。
f0346040_03142597.jpg
※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ+LPS-D1フィルター ISO6400・15秒露光 撮って出し

おお。かなり良くなりましたよ! 背景がぐっと暗くなり星雲が明瞭になりました。

★『怒濤のコンポジット』いってみましょう

LPS-D1フィルタ「あり」の条件で、ガンガン撮影を進めます。
写りが良かった137枚をコンポジットしてみます。
f0346040_03184173.jpg
※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ+LPS-D1フィルター ISO6400・15秒露光×137コマのコンポジット

うひゃー! とても良い感じです♪

「オートガイド無し+ダーク減算なし+フラット補正なし」
という『超』手抜き撮影でこれだけ星雲が写るなら、文句なしですね。

・・・いやはや、スゴイ時代になったものです。これならもっともっと天文ファンが増えても良さそうなものですが・・・ね?

★★★以下、ゆっくり続きます★★★


by supernova1987a | 2016-05-06 06:40 | 天体写真 | Comments(0)

BORG89ED試し撮り

★昼間の撮影もGW前半勝負

GW後半の天気は悪そうなので、昼間の撮影も前半に前倒しにしました。
ツツジが満開(をやや過ぎたくらい)だったので、KYOEIさんのB品で入手した(今は入手不可能な)BORG89ED『白バージョン』のテストも兼ねて撮影を試みます。

f0346040_16325162.jpg
フルサイズ用の純正レデューサはお高いので、笠井トレーディングの0.8×汎用レデューサを使ってみます。このレデューサ、BORG60EDとの相性は悪かったのですが、BORG89EDは素の焦点距離が600mmあるので大丈夫だと目算。
D610は結構重いので、接眼部は純正ヘリコイドを外して手持ちの笠井トレーディングV-POWER接眼部に交換しました。

しかし、この接眼部良いですね。バッテリーグリップ付きのD610程度ならフォーカスストッパー無しでもいけそうです。
クレイフォードの例に漏れず粗動ネジはギクシャクしますが、微動は感動的なほどスムーズです。ファインダースクリーンで粗動フォーカシングした後、ライビビューで微動フォーカシングすると快適でした。

★『燃ゆる春』★
f0346040_16414089.jpg
 ※ニコンD610+BORG89ED+笠井0.8×汎用レデューサ  シルキーピクスで現像しトリミング

しかし、BORG89EDはシャープですねぇ。
笠井のレデューサとの相性もバッチリで、(天体の適正は未知数ですが)昼間の撮影ならフルサイズでいけます。この組み合わせだと480mmF5.4相当といったところですが十分実用に耐えます。結構重たいので三脚必須ですが・・・。

ちなみに、上記の元画像のうち、下記の黄色い四角の中をピクセル等倍で拡大すると・・・・・
f0346040_17050377.jpg
次のようになります。
f0346040_16525117.jpg
シャープ処理やトーン修正を掛ける前ですが、十分にシャープですね。
また、天体望遠鏡の割には後ボケが結構綺麗です。

・・・これは、天体だけに使うのはもったいないですねぇ♪


by supernova1987a | 2016-05-03 23:29 | 自然写真 | Comments(0)

GW間近なので・・・

★年間で最もまとまった時間がとれるのは・・
本業の関係で普段連休が取れない上に、ボランティアでやっている某高校応援部の指導が入ったりするので、なかなか撮影が進みません。
というわけで、1年で最もまとまった時間が取れるのがGWな訳です。今年は5連休が取れる上に、部活もお休み♪

★GWの天体観測の目標は
主砲VMC260Lと副砲CAPRI102EDの両方を使って天体写真を撮りまくろうという作戦です。天体用カメラも今年はIR改造D5000に加えてD810AとASI174MC-Coolが使えることですし、せっかくですからプチ遠征でそこそこ綺麗な空を狙うつもり。

★撮影中は・・・
昔は、半自動ガイドで撮ってたので、撮影中はガイド星から一時も目が離せませんでした。・・・といっても、最近の若い天文ファンだと話が通じないかもしれませんね。ちなみに、私のガイド撮影用語の定義は次の通り。

 ①手動ガイド:赤道議の微動ハンドルを手で回して天体を追尾。
  ※モータードライブの代わりを手でやるわけですね。

 ②自動ガイド:赤道議を恒星時駆動させて追尾。
  ※モータードライブを用いる方法ですね。

 ③半自動ガイド:赤道議の追尾誤差を人間の操作で補正して撮影。
  ※ガイド鏡見ながらモーターのコントローラを手でポチポチし続けるヤツですね。

 ところが、近年は③の操作をオートガイダーに任せる撮影法が「オートガイド」と呼ばれているようなので、②の「自動ガイド」と紛らわしいです。
仕方がないので、②のことは「ノータッチガイド」と表現するようにしています。最近の『正しい定義』はどうなっているんでしょうね?よく分かりません。

・・・GWの撮影では、EQ6PRO(もしくはGPD)でノータッチガイドを、アトラクスは久々のオートガイドをやるつもりなのですが、いずれにしても撮影中は「ほったらかし」で良いわけで、その間のヒマつぶしとして眼視で天体観望できるとうれしいです。

★お気楽天体観望用として・・・
なんだか、色々言い訳してるような気がしますが、ポチっちゃいました。
f0346040_00125698.jpg
実は貯金している間に生産中止になっちゃって、もう二度と入手できないと嘆いていた「白の」BORG89EDです。
KYOEIさんにB品が出てたので、お安く入手できました。最近のBORGは黒鏡筒ばかりになっちゃいましたが、個人的には、屈折望遠鏡は「白がかっこいい」と思うんですよねぇ。・・・夜でも存在がよく分かりますし。やはり「鳥屋さん」は黒鏡筒を好むのでしょうかね?
いずれにしても、貴重な個体を入手できました。

★早速、観望用に組んでみます♪
実は、現在経緯台を持ってないので、手持ちのフリュードビデオマスターⅡを経緯台代わりに使います。
f0346040_00185299.jpg
この三脚、スリックのサイトではもう生産してない旧製品として扱われていますが、KYOEIさんがアウトレットとして定価6万円のところ19980円という『ビックリ価格』で販売されてます。定価を見れば分かるとおり相当に頑丈な三脚で、耐荷重が8Kg(公称)もあります。もちろんその名の通りオイルフリュード式の雲台がついているので、うまくバランスをとればフリーストップ式の経緯台として使えそう♪
f0346040_00274327.jpg
手持ちの80mm鏡筒用のバンドが「まさかの」プラスチック製しかないので、新発売の80mm鏡筒バンドを試してみました。これにビクセンのアリ型プレートを接続して、三脚につけたアリミゾに乗せてバランスをとることにしました。この鏡筒バンドは不思議な構造で、一般的なバンドと異なり「開閉」できません。固定用ネジを緩めた状態でギリギリ鏡筒が回転できるような寸法に作られており、固定ネジを締めるとバンド内側に貼り付けている植毛紙(?)を通してテンションがかかり固定されるという仕組みです。賛否両論でしょうが、私は悪くないと思っています。ちなみに本来はネジ1本止めですが、精神安定上、オプションの止めネジを追加しています。

★接眼部はちょっと豪勢に・・・
f0346040_00271774.jpg
手持ちの笠井トレーディング製V-POWER接眼部(最近はBORGからも発売されていますね)を取り付けて、写真撮影にも使えるようにしました。公称では耐荷重15kgだそうですが、確かにクレイドードとは思えないほどガッシリしています。それに延長筒を取り付けて双眼装置を接続すると、ちょうど上記写真の状態で無限遠が出ました。さすがに正立プリズムをかますと無限遠が出ませんでしたので、そのうち、短い鏡筒に変えるかもしれません。(また『BORG沼』・・・・)
f0346040_00474964.jpg
V-POWER接眼部にはビクセン互換ファインダー台座を取り付けてあるので、そこに笠井のガイド鏡支持脚を使って、ファインダー代わりのミニBORG50アクロを取り付けました。それにしても、笠井の部品は無骨で「男っぽい」ですね。

★あいにく天気が悪いのですが
遠くの鉄塔に光っているランプなどを観察して、特に不具合がないことを確かめ、まずは一安心♪
4月の部活では(体に渇を入れるために)部員たちと一緒にハードなテク練(振り付け練習のこと)をこなしたので、たぶん重たい機材運びも大丈夫でしょう。(部活のオンシーズンとオフシーズンでウエストが15cmほど上下動する私って、いったい・・・・・)
さて、GWは晴れるかなぁ??


by supernova1987a | 2016-04-26 06:43 | 機材 | Comments(0)


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