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お盆の各種テスト覚え書き③

先日来やっている、ASI1600MC-COOLのテスト撮影・検証『ごっこ』第3弾です。
テーマは、ASI1600MC-COOLの場合、「短時間+多数枚コンポ」と「長時間+少数枚コンポ」とで差があるか? です。
これは悩んでいる人、結構多いのでは無いかと・・・・。
f0346040_14280299.jpg

★いよいよ『本題』の比較
※共通データ
 望遠鏡:VMC260L+レデューサVMC 1860mm
 赤道儀:K-ASTEC改造Newアトラクス(AGS1制御)
 カメラ:ASI1600MC-COOL
 追尾:QHY5L-IIM+PHDによるオートガイド
 画像処理:ステライメージ6.5
 ダーク減算:撮影枚数と同じ枚数をコンポジットしたものをダークファイル減算
 ビニング:現像時に2×2ソフトウェアビニング
 
○15秒露光×40コマコンポジット
f0346040_13431092.jpg

○30秒露光×20コマコンポジット
f0346040_13432300.jpg
○60秒露光×10コマコンポジット 
f0346040_13433446.jpg
これは・・・ほとんど差がありませんね。
厳密に言えば、15秒露光のコンポジットだけ、横シマノイズが出ています。ちなみに、これ今まで出ていなかったのですが、おそらくオートガイドのおかげかと。
ノータッチガイドの場合、当然ながらコマごとに星の位置がズレていきますが、これは今「はやり」のディザリングをしている『ような』ものですので、本来あるはずのノイズが消えていたのかもしれません。念のため、15秒・30秒・60秒全ての位置合わせを無効にしてコンポジットしてみると、30秒のコマにも15秒と同等の横シマノイズが発生しました。ところが60秒には発生しません。後日プロファイルをよく見てみると、露光量では無く、SharpcapのパラメータのうちハイスピードモードのON・OFFに依存している可能性が浮上してきました。(これをONにするとノイズが出るという疑い。この点に関しては、いつか『検証ごっこ』してみます。)実は60秒の時だけOFFにしていたことが発覚。対照実験になっていませんでした。


★中心部を拡大して比較してみます
f0346040_14002613.jpg
ある程度予想はしていましたが、やはり、デジタル機材だけのことはあって、総露光量が同じなら同じように写るということでしょうね。
さすがに1秒露光の3600枚コンポジットと1時間露光の一発撮りが同じとまでは言いませんが、少なくとも15秒・30秒・60秒の差はほとんど無いと言えます。
ちなみに、M42を撮影していて気づいたのですが、とにかく明るいところを飽和させないことが大切なようでして、M42の場合、ゲイン400の30秒露光では中心部がサチって(飽和して)しまい救いようがありません。

えっ?・・・ゲインの差はどうなのだ、ですって?

はい。たとえば
「ゲイン200の60秒露光 VS ゲイン400の30秒露光」
とか
「そもそも、露光時間が同じ時、ゲインの差は(画像処理後に)存在するのか」
とかですよねぇ。

・・・すみません。そこまでは時間がありませんでした。



さて、次回は、「別な視点」から、「検証ごっこ」してみます。

★★★以下続きます★★★

 

by supernova1987a | 2016-08-18 05:59 | 機材 | Comments(5)

お盆の各種テスト覚え書き②

※前回の続きです

★今までモヤモヤしていたことが・・・

その露光効果が明確なフィルムと異なり、デジタル機材では「色々と釈然としない」ことが多いですよね。
デジカメの「ISO」設定などは、その最たる物でしょうか。フィルム交換できないカメラにISO設定があることが不思議。
要するに、撮影時のパラメータ設定と後処理で、変化があるのか釈然としない、という訳です。

さて、今回の検証『ごっこ』は、新兵器ASI1600MC-COOLで行います。
「テーマ」は・・・・・

★露光時間の差は出るか?

たとえば、空が10分間だけ晴れたと仮定します。
この場合、
 ①15秒露光で40コマ
 ②30秒露光で20コマ
 ③60秒露光で10コマ
が、それぞれ撮影可能です。

さて、①~③のどれが『正解』なのでしょうか?

・・・今まで検証できなかったのは、ノータッチガイドばかりしていたためです。
追尾精度上、15秒露光が限界だったという訳です。いやはや、まったくお恥ずかしい(笑)。
ようやくオートガイドできるように環境が整ったので、
8/13~14にかけて、M33を下記の通り撮りためました。
 ①15秒露光×50コマ
 ②30秒露光×25コマ
 ③60秒露光×60コマ

色々と検証『ごっこ』できそうですね♪

★検証ごっこ①:まずは1コマ撮影で
 レベル補正で明るさを合わせてみると、どうなるか?
 撮影は全てゲイン400で行い、現像時に3×3ビニングした後、レベル&トーン修正を施しました。

 ○15秒露光1コマ撮り
f0346040_12424808.jpg
 ○30秒露光1コマ撮り
f0346040_12430569.jpg
 ○60秒露光1コマ撮り
f0346040_12443536.jpg
はい。これは予想通りですね。いかに現像時にレベル調整しようとも、写ってない物は出せません。
露光を増やすごとに銀河の写りが良くなっていくのが分かりますね。

中心部をトリミングして比較してみましょう
f0346040_12472207.jpg
はっきりと差が出ました。

・・・ところが、ここで15秒露光のコマを4コマコンポジットすると、事情が変わります。


★検証ごっこ② 60秒1枚 VS 15秒×4枚コンポ

 先ほどの60秒露光一発撮り画像に対して、15秒露光の方に4コマコンポジットを施してやります。
 分かりやすいように、中央部をトリミングして比較してみると・・・
f0346040_12505145.jpg
ちょっと横シマノイズぽいものが出ちゃいましたが、ほぼ互角の写りといえるのではないでしょうか?
また、少し残っているガイドエラーが累積しないため(コンポジット時にキャンセルされるため)むしろ星像は15秒の方がシャープといえます。

※この横シマノイズに関しては後日触れる予定ですが、
どうも露光量では無く、他に要因がありそうな気配です。


さて、次回は、『本題』の「15秒×40コマ VS 30秒×20コマ VS 60秒×10コマ」を検証ごっこしてみます。

★★★以下、続きます★★★


by supernova1987a | 2016-08-17 05:23 | 機材 | Comments(7)

お盆の各種テスト覚え書き①

★お盆休みが終わっちゃいました

また本業で当分の間、身動きが取れなくなっちゃうので、
お盆休み中のテスト撮影結果を覚え書きとしてまとめておきます。

★ポールマスターとオートガイドの導入

これまでK-ASTEC改造Newアトラクスのノータッチガイドばかりやっていましたが、
ポールマスターの導入と、久しぶりのオートガイダー使用に踏み切りました。
さて、追尾精度はいかほど向上したでしょうか??

①ポールマスターの導入で、極軸望遠鏡を用いずに極軸合わせが可能となりました
f0346040_14104054.jpg
②破損したST-iの代わりに、QHY5ⅡMをオートガイダーとして導入しました。
f0346040_14170780.jpg
★ガイド精度の向上比較
f0346040_10541153.jpg
 左:目視極軸望遠鏡セッティング+ノータッチガイド(10分間)
 右:ポールマスター使用+オートガイド(10分間)

※共通データ
 望遠鏡:VMC260L+レデューサVMC 1860mm
 赤道儀:K-ASTEC改造Newアトラクス(AGS1制御)
 カメラ:ASI1600MC-COOL
 露光:15秒×40コマ(総露光10分間)
 コンポジット:比較明コンポジット(位置合わせなし)
 
画像は600%拡大トリミングです。撮影日は1日ズレていますが、撮影時刻・撮影対象の位置はほぼ同じなので良い比較になったと思います。ノータッチガイドの方は極軸エラーによる系統的なズレとピリオディックモーションによる周期的なエラーが分かりますが、オートガイドの方は飛躍的に改善されています。ピクセルサイズから測定してみると、おおむね±1.8秒程度の精度に収まっているようです♪
さらなる精度向上には、機材に生じているタワミの解消と、PHDのパラメータの追い込みが必要でしょうね。


・・・え?オフアキ?
・・・あ、ありますよ。星見屋さんの『OAG9』なる秘密兵器が、なぜか手元に。
ただ、色々と難しい問題があって、まだ一度も運用してません。
まあ、今後の楽しみに取っておこうということで(笑)


★蛇足ながら・・・

ちなみに、星がつながらずにプチプチ途切れているのは、タイムラグがあるのでは無くて、比較明コンポジットのロジックが持つ原理的な現象です。
手前味噌ですが、私メ考案の『イーブンオッドコンポジット法」なら全部きれいにつながります。
f0346040_14340705.jpg
※「イーブンオッドコンポジット法」による15秒×40コマ・ノータッチガイドの追尾エラー(ピクセル等倍)。きれいにつながっているのが分かりますね。

※比較明コンポジットで光跡が切れる原理は、こちら↓の拙作記事に詳細を。

※イーブンオッドコンポジット法については、こちら↓の拙作記事に詳細を。

※『この件』につきましては、諸説あります。
また、デモザイク済みの(JPEG等)データや、RAWデータ自体に映像処理エンジンの加工が入っている一般的デジカメの場合は、理論通り効果が出ない場合もあります。


★★★以下続きます★★★


by supernova1987a | 2016-08-16 05:42 | 機材 | Comments(3)

季節の先取り♪

★ようやくまともに使えるようになった新兵器

新冷却CMOSカメラ ZWOのASI1600MC-COOLですが、
ようやくまともに使えるようになりました。
今のところ、明るい天体は15秒露光の大量コンポジットのままで良いとして
暗い天体は60秒露光まで使えるように極軸とオートガイドの環境が整いました。

前回書き忘れましたが、ピント合わせに関しても、
バーティノフマスク+SharpCapでフォーカスエイドが可能なので、あっというまに完了します。
・・・高校生の頃は、自作のナイフエッジテスターをフィルム装填前の一眼レフのフィルムレールに当てて、光束を切りながら四苦八苦していたものですが、もはや、こんなネタも分かる人が少なくなってしまいましたね。
・・・とにかく、凄い時代になったものです。撮影準備が速い・速い。
f0346040_21130422.jpg
★薄明の中、早くも『例の』天体が・・・

さんかく座のM33を撮影した後、東の空に「オリオン」が上ってきました。
・・・という訳で、オリオン座大星雲M42をASI1600MC-COOLで試写してみましょう♪

望遠鏡:VMC260L+レデューサVMC
フィルタ:LPS-P2
カメラ:ASI1600MC-COOL
冷却温度:-10℃
ゲイン:400
露光:15秒×40コマ
データ:RAW(FITS)

画像処理は、ステライメージでベイヤーのままコンポジットしてビニングしたものをL画像とし
通常のコンポジットしたものとLRGB合成。
デジタル現像で中心部がつぶれないように処理します。
・・・で、今回はステライメージのマルチバンドウエーブレットで微細構造を抽出します。
f0346040_21182292.jpg
おお、なかなか良い感じです。
※ゲイン400だと30秒露光ですでに露光オーバー。トラペジウム付近が飛んでしまってました。

ちなみに「シャープさ」よりも「なめらかさ」が好き・・・という方には、ウエーブレット処理前のこちらをどうぞ。
なんか最近、こっちの路線の方が好きだったりします。
f0346040_21421857.jpeg
ともかく、やはり、明るい天体は処理が自由自在で楽ちんですね♪
(・・・というか、このレベルの天体ならIR改造D5000で十分なのですが・・・・ね。)



by supernova1987a | 2016-08-15 06:10 | 天体写真 | Comments(3)

ASI1600MC-COOLを真面目に使ってみる

★なんとかファーストライトに成功しましたが

ZWOの冷却CMOSカメラASI1600MC-COOLのファーストライトは悪天候の中、無事に終えましたが、
ここらで一つ、真面目に撮影してみようかと・・・・。

★これまでの『やっつけ撮影』では

 ①極軸は極軸望遠鏡だけで適当に合わせる。レチクルが古いけど気にしない。
 ②赤道儀はノータッチガイド。ピリオディックモーションも気にしない。
 ③露光は15秒で切り上げる。一見何も写ってないように見えても気にしない。
 ④基本的に市街地の実家の庭で撮影。光害とか気にしない。

・・・で、あとから画像処理で四苦八苦しながら料理していくわけです。
・・・が、ASI1600MC-COOLが、あまりにも良い感触なので、
ここらで、『少しだけ』真面目に撮影してみようと、思い立ちました。

★今回の撮影では

 GPV予報では2時過ぎから晴れ間が広がるようでしたので、(モヤがかかるのは仕方ないとして)少しでも光害が少ないであろう、満濃池までプチ遠征決行です。
 天候が回復するまでの間を利用して、これまで避けていた『モロモロ』をゆっくりと片付けていきます。

★今回の新兵器①
f0346040_14085746.jpg
話題の電子極軸望遠鏡「ポールマスター」です。ずいぶん前にポチっていたのですが、なかなか使う機会が無かったわけです。(15秒露光なら極軸望遠鏡で十分♪)

f0346040_14104054.jpg
こんな感じで赤道儀に装着します。ぶっつけ本番でやってみましたが、これ、ソフトがものすごく分かりやすいですね。ものの数分で使い方を把握しました。要するに、画面のなかの北極星の位置と周辺の星の方向を指定してから赤道儀を回転させると、『回転軸』と『天の北極』のズレを自動で計算して画面に指標が表示。これが重なるように、高度や方位のネジを操作するだけ。極軸あわせが楽しくなります。


★今回の新兵器②
f0346040_14170780.jpg
格安オートガイダーのQHY5LⅡです。
実は、以前SBIGの-STiを使っていたのですが、USBのコネクタがモゲちゃって、あまりにショックだったので、それからというもの一切オートガイドをやめちゃってました。・・・で、これが代用品。制御はフリーソフトのPHDを使います。アトラクスはK-ASTEC改造なので、コントローラーからガイドケーブルが生えていますので、それを差し込めば完成。ガイド鏡は(今回は様子見なので)ミニBORG50アクロです。

f0346040_14212623.jpg
おお、なんとなく、ガイドグラフも良い感じに安定しています。
まあ、実際はガイド鏡のたわみやミラーシフトなどの影響で流れるでしょうが、良いんです。
今回の目的は、「15秒が限界だった露出を60秒まで延長する」ことですから、気楽なもんです♪

★そして真打ちの冷却CMOSカメラ

ZWOのASI1600MC-COOLですが、前回はフランジバックが合っていなかったので、少し接続方法を変更。
ついでに視野確認用のアイピースもすぐに差し替えられるようにしました。

f0346040_14253623.jpg
★早速、撮影してみます。

午前3時前にようやく晴れ間が広がってきたので、さんかく座の系外銀河M33を狙ってみました。
VMC260L+レデューサで1860mmF7.1相当での撮影です。

f0346040_14280299.jpg
ノートパソコン2台体制はかさばりますが、実際の作業は快適です♪
小さいノートは自動導入+オートガイド専用、大きいノートはASI1600MC-COOLの制御専用にしています。


★撮影終了♪

透明度はイマイチで、3等星は見えるものの4等星が怪しいという程度の明るさでした。
ただ、初物のアイテムがみな上手く動作したのでご機嫌です。気のせいか、朝焼けもいつになく美しく感じました。
f0346040_14313949.jpg
★60秒露光の撮って出しだと・・・
 ・冷却温度:-10度
 ・ゲイン:400
 ・データ形式:16bitRAW(FITS記録)
での撮像結果ですが、撮って出しだと・・・・
f0346040_14325692.jpg
こんな感じです。自宅で撮影したときは、空はとても明るいし、15秒露光だったので何にも見えない原画でしたが、今回は、渦巻きがほんのり分かりますね。これは、期待できます。

★60秒露光×60コマのコンポジットをすると
f0346040_14360282.jpeg
おお!!
コレですよコレ、欲していたのは。
なんか渦巻き状に見えていた黒い部分が、なんかモヤモヤと浮遊しているみたいにモクモク写ってます。
また、ビーズのように連なる散光星雲が何ともいえず美しい・・・。
これは、楽しい♪

こんどは、スカッと晴れたときに再チャレンジしてみたいですねぇ。


by supernova1987a | 2016-08-14 14:40 | 機材 | Comments(3)

ASI-1600MC-COOLファーストライト②

★M27以外の物を・・・

ようやくファーストライトに成功したZWOの冷却CMOSカメラASI1600MC-COOLですが、
M27の撮影を終えた後、薄明までの間に面白そうな物は無いかと物色・・・
本当は、M8かM17かM20辺りが撮りたくて仕方ないのですが、あいにく、もう西に傾いてしまいました。
M27を撮影してみて、ASI174MC-COOLよりもHαの感度が良いように感じたので、やはり散光星雲が良いのですが・・・・もうシーズンが終わりですね。


★そういえば、メジャーなくせに・・・

なぜか、今まで一度も撮影したことのない超メジャー天体があることを、ふと思い出しました。
さんかく座の系外星雲(系外銀河)M33です!
確か、銀河の腕に沿って沢山の散光星雲が写るとか・・・・。

★M27に続き、M33も手抜き撮影でチャレンジ

VMC260L+レデューサVMC+LPS-P2というにASI1600MC-COOLを接続します。
ASI1600MC-COOLの主な設定は
 冷却温度:-10℃
 ゲイン:400
 露出:15秒
 データ形式:16bitRAW・FITS
で、やはり、ひたすら連写です。
短時間露光なので、アトラクスはノータッチガイド

さて、100枚撮影したデータを
ステライメージ6.5でコンポジットして、
ソフトビニング+トリミングしてみると・・・・・
f0346040_15002083.jpeg

おおお!
これが、かの著名なM33ですね♪
確かに、ウジャウジャと散光星雲が写ってますね。
こりゃ、楽しい♪

・・・これは、いつか
 コンポジット枚数を増やすか、
 もっと露出を増やすか、
 暗いところに遠征するか、
しないといけませんね。

なんか、とても面白い絵が撮れそうです。

※なんか、M33っていうと巨大なイメージがあったので、VMC260Lの対象外だと勝手に思いこんでいましたが、
このように中心部を狙うならM31なんかよりよほど面白い対象ですね。

by supernova1987a | 2016-08-13 05:27 | 機材 | Comments(4)

ASI-1600MC-COOLファーストライト①

★ようやくチャンスが巡ってきました

マイクロフォーサーズチップ採用の冷却CMOSカメラ、ZWOのASI1600MC-COOLですが、
いまだ、ダークファイルしか撮影していませんでした。
私よりも先に導入されていた Kola29さん  はもちろんのこと、
私に続いて導入を決意された けむけむさん も、見事な写真を撮られていて、
もう、ウズウズ・・・・・・・。

お盆休みに入って、ようやくファーストライトの機会が巡ってきました!

★VMC260Lに接続します

主としてBORGのパーツを使ってVMC260LとASI1600MC-COOLを接続します。
たわみが出ないように、今回は5点止め作戦です。
f0346040_07195428.jpeg
アトラクスの制御と、冷却CMOSカメラの制御は、それぞれ別なノートパソコンに割り当てました。
f0346040_07213107.jpeg
★さて、まずは「亜鈴状星雲」行ってみます♪
晴れるには晴れたのですが、どうもモヤがかかっていて光害もひどく、2等星までしか見えません。
その上、シンチレーションもひどく、等倍でプレビューしてみると恒星がクラゲのように踊り狂っています。
でも、これ以上我慢できないので(笑)、ファーストライト決行です。

まずは『お約束』のM27亜鈴状星雲で小手調べと行きますか・・・・。
VMC260L+レデューサVMC+LPS-P2という「いつもの」セットにASI1600MC-COOLを接続します。
ASI1600MC-COOLの主な設定は
 冷却温度:-10℃
 ゲイン:400
 露出:15秒
 データ形式:16bitRAW・FITS
でひたすら連写です。
短時間露光なので、アトラクスはノータッチガイド♪いつもの手抜き撮影です。

★まずは1コマ画像から・・・
f0346040_09165735.jpg
15秒露光1コマ撮りのデータをソフトウエアビニング+デジタル現像してトリミングしただけですが、なかなか良いですよ♪
しかも、冷却の効果絶大で、ダークファイルを引かずにこの画像です!

★大量コンポジット、行きます!

さて、120枚ほど連写したものをダークファイルを減算した上で、
ステライメージ6.5でコンポジットして、ソフトビニング+トリミングしてみると・・・・・

f0346040_07304218.jpeg
うわぁぁぁ!!
なにこれ!
むちゃくちゃ良く写るじゃないですかっ!

ASI174MC-COOLにようなシマシマノイズも皆無だし、
とにかく、(先日のダークノイズテストの通り)冷却の効果がすさまじいです。

これ、『当たり機種』だと思います。

P.S.
 けむけむさんから、ステライメージ6.5と7のコンポジット速度の違いについて質問されていたのですが、確かめました。結論から行くと、『圧倒的に』6.5の勝ちでした。
 ※7は基準星のセットのために全ての画像を開かないとダメですが、6.5は1枚だけ開いて基準を指定し、コンポジットに回すと、次々と(裏で)基準星を探しながらコンポジットしてくれるんですね。
  よって、メモリを食いませんし、ASI1600MCのRAWでも位置合わせ+コンポジットで1コマあたり1秒かかりません。100コマや200コマのコンポジットでも楽ちんです。対して7の方は・・・・・・。
 (まあ、私のように短時間露光の大量コンポジットばかりしている人も珍しいでしょうが・・・・)


by supernova1987a | 2016-08-12 07:36 | 機材 | Comments(5)

梅雨明けに備えて

★昨夜は少し晴れましたが・・・
ZWOの冷却CMOSカメラASI1600MC-COOL ですが、まだファーストライトに至っていません。
今夜は月明かりが激しいのでテスト撮影はパス。
代わりに、色々と準備をしてみました。

★小道具①
メインはVMC260Lやカプリ102EDやBORG89EDなのですが、せっかくのマイクロフォーサーズチップですので
カメラ用のレンズも活用したいところですね。
手持ちのニコン用レンズの大半はGタイプレンズなので先日のアダプターだと絞りが操作できません。
・・・というわけで・・・
K&F Conceptsのマウントアダプター(ニコンG→M4/3)です♪
f0346040_22301618.jpeg
アマゾンで2700円ほどの安物ですが意外にもカッチリした作りで驚きました。
目立ったガタもなく、絞りの操作もなかなか快適です。上の写真に写っている銀色のリングを回すとレンズ内の絞り連動レバーが作動するという仕掛けです。
うーむ。これ考えた人、賢いなあ・・・。

f0346040_22343006.jpg
こんな感じでGレンズとASI1600MC-COOLが接続できます。
うん。なかなか格好いいですね♪
f0346040_22353625.jpeg
ニコンのAF-S70-200mmF2.8GⅡと接続すると、フルサイズ換算で140-400mmF2.8相当になりますね。
なんか、短時間露光で星雲がサクサク写せそうです♪

★小道具②
ついでにこんな物も。
f0346040_22395362.jpeg
中一光学のレンズターボⅡです。
こちらは少々高くて19500円でしたが、これはいわゆる「カメラレンズ用のフォーカルレデューサ」なので、焦点距離が0.726倍になった代わりにF値が1段明るくなります。昔はテレコン(フォーカルエクステンダー)はあれどもレデューサーはカメラ用品としては見かけず、天体望遠鏡の世界だけのパーツでしたが、最近は変換アダプターのおかげで一般的になりましたね。
f0346040_22433655.jpeg
シグマのAPS-C用30mmF1.4(初期型)に接続すると、21.8mmに短縮されます。
フルサイズ換算で、43.68mmのF『1.0(!)』相当になりますね。
f0346040_22432955.jpeg
絞り開放から使い物になるかどうかは分かりませんが、なんだか凄そうです♪

ちなみに、こちらのアダプターも作りがしっかりしているのですが、ZWOの接続アダプタと相性が悪いようで、『嫌な』ガタが出ます。
・・・というか、実は相当に深刻なのですが、レンズに少し力を加えると「ペコン」と音がして、わずかにアダプタが下に傾いて微少な隙間が空きます。要するにスケアリングが狂ってしまう訳です。あいにく、『本物の』マイクロフォーサーズカメラを持っていないので、ZWOのリングとレデューサのどちらに原因があるか特定できないのですが、実際の撮影ではパーマセルテープなどで固定してやらないと露光中に「ペコン」と動いてしまうかもしれません。

★三脚台座は(半分)失敗
三脚座の無いレンズで撮影するための、冷却CMOSカメラ本体を保持する三脚台座なのですが、これ、実は2個入手していました。
冷却CMOSカメラの前と後の2カ所に台座をつけて、プレートにがっちり取り付けようと目論んだわけですが、これはちと失敗でした。
この台座は本来、カメラレンズにつける純正台座の代用品としてサードパーティが販売している物では無いかと推測します。
その証拠に、三脚台座本体に「70-200mmF2.8用」と明記されています。
f0346040_23000688.jpeg
純正品に比べてかなり安価なため、全体的にチープな作りが何ともいえない怪しさを醸し出しています。
汚れや傷があったり、クッション代わりの植毛紙がズレていたり・・・と、ここまでは想定内でした。
ところが、深刻だったのが、リングと台座の「直交」が出ていないこと。要するに、三脚に取り付けるとレンズが少し『お辞儀』してしまうんですね。したがって、2個リングをリングを取り付けてもプレートなどに固定できません。
これは痛恨のミスでした。ああ、なるほど、それで星見屋さんのサイトにもアリミゾへの取り付けには木製バンドを推奨と明記されているわけですね。

★とにもかくにも
「月明かりが無い」+「晴天」+「お仕事が休みの前夜」
という条件が来る日が待ち遠しいです。

むう・・・いつになることやら。


by supernova1987a | 2016-07-19 05:17 | 機材 | Comments(8)

ASI1600MC-COOLのダークノイズ

★到着したばかりの新兵器
f0346040_05091325.jpg
ZWOの冷却CMOSカメラ、ASI1600MC-COOLが納品されたので
室内を撮ってみると、予想外に低ノイズで、とても良さそうだったので、早速ダークを撮ってみました。

★室温・約30度でのダークノイズ
f0346040_05583071.jpg
※ASI1600MC-COOL ゲイン:400 撮像温度29.3℃ 露光30秒
 レベル200-20000に切り詰め ノートリミング 縮小

f0346040_06070360.jpg
※上記画像のピクセル等倍トリミング

盛大にホットピクセルが出ていますが、特筆すべきはその「均一さ」です。
画面全体に渡ってとても素直に分布しており、ASI174MC-COOLで泣かされた
「アンプノイズ」や「シマシマノイズ」が見当たりません!!

★-15℃まで冷却したときのダークノイズ
f0346040_06112046.jpg
※ASI1600MC-COOL ゲイン:400 撮像温度-15℃ 露光30秒
 レベル200-20000に切り詰め ノートリミング 縮小

f0346040_06132032.jpg
※上記画像のピクセル等倍トリミング

・・・げげっ!
 ノイズがきれいに取れて、見事なまでに真っ黒けじゃないですか!!
一瞬、データを間違えたのかと思って、何度もプロファイルを見直してしまいました。

★もっとレベルを切り詰めて見ます

思い切って、レベルを200-5000に切り詰めてみます。
ちなみに、ASI174MC-COOLだと、ゲイン200で-15℃に冷却してもこんな感じ↓でした。
f0346040_06421713.jpg


ASI174MC-COOL ゲイン:200 撮像温度-15℃ 露光30秒
 レベル200-20000に切り詰め ノートリミング 縮小

・・・もうね、右下の凄いアンプノイズと画面全体に走るシマシマノイズに泣かされてたわけです。
・・・で、ディザリング代わりにノータッチガイドでわざとノイズをずらしてコンポジットしたり、シルキーピクスでノイズ整列したりしてたんですが・・・・

ASI1600MC-COOLだと、こう↓です!!
f0346040_06190205.jpg
※ASI1600MC-COOL ゲイン:400 撮像温度-15℃ 露光30秒
 レベル200-5000切り詰め ノートリミング 縮小

ああ、なんということ・・・。
アンプノイズがほとんど出ません。シマシマノイズも皆無じゃないですか!!
(レンズをF22に絞ってキャップつけただけの撮像なので、このわずかなムラさえも迷光かもしれません)

・・・・これ、ダーク引きやフラット補正の必要もないかも・・・・
・・・・なんというか、色々ショックです(良い意味で)。

早く、早く天体で実写してみたいっ!!
・・・は、晴れて~!!


by supernova1987a | 2016-07-14 05:18 | 機材 | Comments(8)

ポチってしまった物が・・・・

★梅雨時恒例の・・・・?

天体写真が撮れない時期に蔓延するという、『ポチリヌス菌』ですが(笑)
先日ポチってしまったものが、ついに到着しました。

f0346040_05091325.jpg
ZWO社のASI1600MC-COOL
最新鋭の冷却CMOSカメラです。

マイクロフォーサーズサイズの1600万画素の冷却カメラですが
従来の冷却CCDと比べると圧倒的に安くて、信じられないことに、
およそ10分の1のお値段で手に入ってしまいます。

昨年、200万画素の冷却CMOSカメラASI-174MC-COOLを入手して使ってみたところ、
なかなか良かったので、思い切ってポチりました。

★さすがマイクロフォーサーズチップ
f0346040_05245333.jpg
チップが「でかい」です♪
星見屋さんで購入しましたが、しっかり検品してくれているおかげか、目立った傷やほこりの混入は見られません。

★さらに、いろいろなアイテムを組み合わせると
f0346040_05273471.jpg
本来はCMOSカメラ本体はTネジ接続なのですが、
そこにマイクロフォーサーズ互換アダプタとニコンFマウントアダプタを接続し、ニコンのレンズが使えるようにしました。
心配したガタもほとんどなく、とてもいい感じです♪
さらに、CMOSカメラの外径とピッタリの三脚座も入手して、三脚や赤道儀への搭載も万全♪

上記の写真は、ZWOのカメラにサムヤンのレンズという組み合わせ。
なんとも胡散臭そうで、素敵です。

★とりあえず、室内で試写♪

なにはともあれ、作動するかどうかを早急にチェックする必要がありますが、天気が悪いので
室内を試写してみました。

<ゲインとおおよその感度について>
ニコンD7000と比べてテストしてみたところ、ざっくりと言ってゲイン400でISO1600~3200程度の感度が出ているようです。

<冷却機能について>
SHARP-CAP2.6で制御してみると、外気温30度の状態でも、たった160秒で-15度まで冷えました。
やはり、昔の冷却CCDと比べると圧倒的に操作が楽ですね。

<サムヤン35mmで試写>
f0346040_05431141.jpg
ゲイン400+露光44ms 撮像温度-15℃ ノートリミング

f0346040_05440625.jpg
上記画像のピクセル等倍トリミング
おお?
なんか、とてもノイズが少ないような気がします。若干偽色っぽい乱れが見えますが、シャープさも十分。

ASI174MC-COOLもそこそこ使えるカメラでしたが、
・・・・こ、これ、実は『大当たり』の機種なのでは??

早速、ダークノイズのテストをしてみなければ!!

★★★以下続きます★★★


by supernova1987a | 2016-07-11 05:48 | 機材 | Comments(3)


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