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タグ:ASI174MC-COOL ( 19 ) タグの人気記事

ASI174MC-COOLを見直してみる

★にゃあさんに触発されて・・・

ASI1600MC-COOL&MM-COOLの導入により、最近出番が無くなっていたASI174MC-COOLなのですが、にゃあさんの新兵器「QHY5Ⅲ174-M」の記事
に触発されて、久しぶりにASI174MC-COOLの撮影データをいじくってみました。


★ASI174MC-COOLの弱点は・・・

実は、拙ブログはASI174絡みのアクセスが大変多いのです。
それだけユーザーさんが多いのでは無いかと思うのですが、たぶん皆様下記の2点で苦労されているかと・・・
 弱点①:盛大なアンプノイズがあり、冷却しても消えてくれない
 弱点②:結構な量の横シマノイズ(カラムノイズ)がある
ところが、ステライメージではなくて最近お気に入りのAutoStackert!2には、ASI174系の処理にうってつけの「カラムノイズ低減機能」が実装されていますので、試してみることにしました。

今回処理するのは、去年の5月にVMC260L+ASI174MC-COOLで撮影したM27画像200コマのFITSファイルです。
ちなみに撮影データは下記の通り

[ZWO ASI174MC-Cool]
Pan=0
Tilt=0
Output Format=Fits files (*.fits)
Binning=1
Capture Area=1936x1216
ColourSpace=RAW16
High Speed Mode=On
Turbo USB=80(Auto)
Flip Image=None
Frame Rate Limit=Maximum
Gain=300
Exposure (ms)=15
Timestamp Frames=Off
White Bal (B)=99
White Bal (R)=60
Brightness=0
Gamma=71
Sensor Temp=-15
Cooler Power %=32
Target Temperature=-15
Cooler=On

★AutoStackert!を使う際の『お作法』

私が勘違いしているだけかも知れませんが、ステライメージとは異なりAutoStackert!2には独特な『お作法』があるようです。

①FITSファイルを読み込むと天地が反転してしまう
 →これによりベイヤー配列が変わってしまう

②ダークファイルを読み込むことはできるが、ステライメージでコンポジットしたダークファイルがデフォルトでは読めない
 →エラーが出る。

★デモザイク(ディベイヤー)の設定

ASI174MC-COOLは元来RGGB型のベイヤー配列なのですが、これをAutoStackert!に読ませると

f0346040_04505861.jpeg
こんなふうに天地が反転していると推測されます。
したがって、ベイヤー変換を指定するメニューでは、本来のRGGB型ではなく、GBRG型を指定してやる必要があります。

f0346040_04522289.jpeg
※実際にはプレビュー画像が見られますので、型を覚えていなくても手探りで片っ端から型を変えていけば適正な設定は見つけられます。

★ダークファイルのロード

よく知られているように、ダークファイルやフラットファイルは、ライトフレームに対して「減算」や「除算」を行うためのデータです。
これは画像を滑らかにしてSN比を向上させる「加算」系の処理と真逆の方向性ですので、ダーク補正やフラット補正を行うことにより著しく画質が低下してしまいます。それでもダークノイズや周辺減光を除去しないわけにはいかないので、あらかじめダークファイルやフラットファイル自体を多数(少なくともライトフレームと同数かそれ以上)撮影しておき、それらをコンポジットしてから補正することが大切です。

ところが、AutoStackert!にステライメージでコンポジット済みのダークファイルをロードしようとすると・・・

f0346040_05005636.jpeg
f0346040_05012696.jpeg
こんなメッセージが出て怒られます。
メッセージを意訳すると
「こんな特殊なFITSファイルは読めないよ。読めるようにして欲しければ連絡ちょうだい。」
という訳です。
そこで頭を冷やして考えてみたのですが、そもそもASI系のRAWファイルは16bitのFITS形式な訳で、それが読めると言うことは「悪い」のはコンポジットしたダークファイルを保存したステライメージの方だと言うことになりますね。

そう言えば、ステライメージで処理したファイルは何も考えずに

f0346040_05061565.jpeg
64bitの実数形式で保存してしまってました。
この形式が使えるが故にステライメージは何枚加算コンポジットしてもサチることなく処理できるのですが、それはあくまで特殊な変数空間を使えるステライメージ特有の性質です。これでは他のソフトで読めという方がムリですね。

そこで・・・・

f0346040_05100577.jpeg
汎用性を高めるために、整数型の16bitを指定してダークファイルを保存してみると・・・・

ちゃんとAutoStackert!2が認識しました!!

盛大なアンプノイズはダークファイル減算でかなり軽減できます。


★横シマノイズを軽減する

AutoStackert!2のメニューには、カラムノイズ(横シマノイズ)の補正機能が実装されています。しかも「MX174等にどうぞ♪」と明記されているのですから、これを使わない手はないですね♪

さっそく、使ってみます。
f0346040_05003318.jpeg
これで、スタッキング時に横シマノイズが軽減されるはずですね。

★さて効果の程は・・・?

ステライメージとAutoStackert!2について、それぞれ200コマのコンポジットを施し、レベルを調整した画像を比較してみます。

f0346040_05190327.jpeg
 ※左:ステライメージでコンポジット 右:AutoStackertでスタッキング
 (ともにダーク減算あり、フラット補正は無し)

これだとよく分からないので拡大表示してみます。

f0346040_05202053.jpeg
おお!
左の画像に見られる横シマノイズが、右の画像では見事に消えています!!
AutoStackert!2 すげえ!!

★せっかくなので・・・・

画像を強調すると目立ってしまう横シマノイズが回避されましたので、先日、フォトショップなどを持っていなくても単体で駆動できることを見つけたNikCollectionのHDRを使って加工してみます。


さらにそれをシルキーピクスで味付けしてみると・・・・・


・・・ででん!

f0346040_05261960.jpeg
 ※左:これまでの処理 右:今回の画像処理

まあ、ちと画像が荒れ気味ですが、M27の微細構造が目立ってなかなか面白い画像になりました。


・・・むう。

こうなると、ASI174MC-COOL 現役復帰させるかなぁ♪
(1600万画素のASI1600系と異なり230万画素のASI174は、とにかくデータが軽いのですよね~。ラッキーイメージングには好適かも)

P.S.
もちろん、本命はASI1600MM+MCの「ビームスプリット同時露光によるLRGB」であることには違いないのですが。


by supernova1987a | 2017-04-12 05:31 | 機材 | Comments(4)

AutoStakkert!2に慣れる②

★AutoStakkert!2が面白いので

5月にASI174MC-COOLで撮影した月面を再処理してみました。

今回は真面目にdrizzleや画像選別もやってみます。
なお撮影はVMC260L直焦点+ASI174MC-coolです。

<元画像(動画)データ>
[ZWO ASI174MC-Cool]
Pan=0
Tilt=0
Output Format=AVI files (*.avi)
Binning=1
Capture Area=1936x1216
ColourSpace=RGB24
High Speed Mode=On
Turbo USB=80
Flip Image=None
Frame Rate Limit=Maximum
Gain=200
Exposure (ms)=0.010609
Timestamp Frames=Off
White Bal (B)=99
White Bal (R)=60
Brightness=0
Gamma=79
Sensor Temp=-12.5
Cooler Power %=25
Target Temperature=-15
Cooler=On

★スタックした画像の選別効果を見る
AutoStakkert!2に限った話ではありませんが、スタックする前に画像の品質を解析して「品質が高い順に何%分の画像をスタックするか」を設定できます。

早速、この効果をチェックしてみます。
条件を変えてスタックした画像をコペルニクスクレーターで比較してみましょう。

f0346040_19275192.jpg
スタック用の画像は約400コマの30秒間AVI動画ですが、左から順に
 左:全コマスタック
 中:50%スタック
 右:12%スタック
となります。たしかに、右に行くにつれて鮮明度が増すことが分かりますね。
ちなみにスタック時にはDrizzle×3を掛けています。

★画像復元の効果
ここからステライメージに回して画像復元を試みます。
(本来ならレジスタックスに回してウェーブレット処理するところですが、どうも月面のウェーブレット処理が苦手なので)
f0346040_19384413.jpg
左から順に
 左:スタック直後の画像をソフトウエアビニングしたもの
 中:さらに最大エントロピー法を用いて画像復元したもの
 右:さらにアンシャープマスクをかけたもの
です。

個人差はあるでしょうが、やっぱり私は月面の処理には最大エントロピー法+アンシャープマスクが好きですねえ。


★トリミングして仕上げます
画面の周辺は画像復元のエラーで変なゴミが生じますのでカット。
さらに画面の傾きを補正してトリミングして仕上げると・・・。

f0346040_13452714.jpg

おお!なかなか良い感じ♪
以前の処理よりも自然でシャープになりました。

月面は写真よりも眼視の方が圧倒的によく見えるのですが、これでだいぶ眼視に近づいてきましたかね?

うわ~。こんどは久しぶりに月面撮りたくなってきた。(当面無理ですが)
ASI1600MC-COOLではどんな風に写るんだろう??


by supernova1987a | 2016-10-15 05:01 | 天体写真 | Comments(10)

AutoStakkert!2に慣れる①

★昨日の記事で
うっかり設定してしまったSer動画ファイルを救出するために、初めてAutoStakkert!2を使ってみましたが、なかなかに良い感じでした。
・・・じゃ、本来の使い方も試してみよう!というわけで、3月末に撮影していた木星の画像を引っ張り出してきました。ちなみに撮影はいつものASI1600MC-COOLではなくて、久々に登場のASI174-MC-COOLです♪
f0346040_22102136.jpg


★撮って出しでは
ASI174MC-COOLをVMC260L+2.5倍バーローに装着し、ゲイン200・1/100秒露光のAVI動画出力した木星の画像を1コマ切り出してくるとこんな感じ。
f0346040_21300024.jpg
ちなみに、シーイングは良くなかったです。

★スタッキングすると
AutoStackert!2で400コマほどスタッキングして、レジスタックスへバトンタッチ。
ウェーブレット処理を施しますと・・・・
ででん!
f0346040_21324930.jpg
うん。悪くない♪
以前レジスタックスを主体に処理した画像から特に改善したわけではありませんが、とにかく処理が「楽」だったのは確かです。

★似たような条件で月面も再処理
f0346040_23210746.jpg
こちらは、AutoStakkert!で良像25%をスタックした後、レジスタックスへ通さずにステライメージの最大エントロピー画像復元に回してみました。経験上(というか私のスキル上)月面はウェーブレット処理よりも最大エントロピー法の方が肌に合ってますので。・・・で仕上げにアンシャープマスクを。

うーむ。やっぱりウェーブレット処理とかのシャープ系画像処理は、星雲よりも惑星や月面の方が『劇的』に効果が現れますね。
ま、当たり前ですけど。

さて、AutoStakkert!には色々なパラメータがあり、(レジスタックスほどではないにしても)効果がよく分からない機能があるので、少し勉強してみないといけませんねぇ。それにしても、今回AutoStakkert!を使ってみて驚いたのは、レジスタックスと違って処理中に「落ちない!!」ってことです。当たり前のようで、これ大変なことですよねえ。


★・・・で『秘策』とか『ソフト開発』とかは・・・

あら? 困りましたねぇ。
なんか頭の中から散歩に出かけてしまったようで、見当たりません。
一体、どこに行ったのでしょうねぇ??
たぶん、天気が良くなるとかえって来ると思うんですけれど・・・・。


by supernova1987a | 2016-10-14 08:25 | 天体写真 | Comments(4)

晴れない夜は基本の復習①

★台風一過の秋空・・とはならず
今回の休日は曇りでした。新たなテスト撮影ができないので、基本に立ち返って色々勉強し直すことにします。
さて、ASI1600MC-COOLのノイズ特性は極めて優秀です。
・・・が、前愛機ASI174MC-COOLとどの程度違うのでしょうか。
実際の天体撮影画像で比較してみます。

条件(撮影日)が異なるので直接比較はできませんが、基本的データは次の通り

撮影月:ASI174MC-COOL:2016年5月 ASI1600MC-COOL:2016年8月
望遠鏡:VMC260L+レデューサVMC+LPS-P2 (両者共通)
冷却温度:ASI174MC-COOL:-15℃ ASI1600MC-COOL:-10℃
ゲイン:ASI174MC-COOL:300 ASI1600MC-COOL:400
露出:15秒 (両者共通)
撮影対象:亜鈴状星雲M27(両者共通)
画像処理:レベル調整のみ(ダーク減算も無し)


★ASI174MC-COOLの撮って出し(ノートリ)
f0346040_23252376.jpg
いや、これでも驚異的な写りだと思うんですよ。市街地ニワトリのたった15秒で・・・。
冷却の威力でホットピクセルはほとんど消滅しているのも特筆すべき点です。
ただ残念なことに、画面全体に見られる強烈な『横しまノイズ』と画面右下の盛大なアンプノイズが痛いですね。
また、メーカーサイトの分光特性資料から予測していたことですが、緑に対して赤の感度が低いのが分かります。

★ASI1600MC-COOLの撮って出し(ノートリ)
f0346040_23344439.jpg
対して、ASI1600MC-COOLだと撮って出しでコレです!
ホットピクセル無し・シマシマノイズ無し・アンプノイズ無しの三拍子が揃っています。画素数とかフォーマットが云々以前に基本的な性能が雲泥の差。
しかも、明らかにHα線に対する感度がASI174MC-COOLよりも(緑に対して相対的に)高く感じます。

★ASI174MC-COOLの撮って出し(トリミング)
f0346040_23391719.jpg
中央部をピクセル等倍で切り出した物です。中心星の青い色や星雲内の色の変化など良く写っていますが、ノイズが・・・。


★ASI1600MC-COOLの撮って出し(トリミング+縮小)
f0346040_23393786.jpg
ピクセルサイズが174と異なりますので画像を縮小して切り出した物です。
色特性としては、ちょうどIR改造のD5000と似たような感じでしょうか。とにかく赤い星雲が良く出ます。
変なノイズが一切無いところも素敵です。

★それでも・・・・・
このようにASI1600MC-COOLは驚異的に低ノイズなのですが、それでも淡い天体を炙り出そうとすると、嫌なシマシマノイズが出ます。
・・・というか、出ないカメラってあるのか?というのが正直なところなのですが、とにかく何か工夫がしたいところですね。
試行錯誤するための準備として、今一度ベイヤーデータについて考えてみることにします。
・・・ううむ。色んな原理の理解のため、13年ぶりにEXCELのVBAコード触ってみることにします。
ああ、丸10年以上コーディング(プログラミング)から遠ざかっていたので、もう何も覚えていないでしょうね・・・・。少しは復習しておくんだった。




by supernova1987a | 2016-09-06 01:48 | 天体写真 | Comments(2)

GW終盤戦④

★色々撮れるとうれしくなりますね

「じゃじゃ馬」のZWO冷却CMOSカメラASI174MC-COOLの扱いにも だいぶ慣れてきました。
f0346040_03145494.jpg


色々やってみて分かったのは、
 ①ホットピクセルは冷却するとかなり減る
 ②アンプノイズは冷却しても結構残る
 ③ホットピクセルとアンプノイズはダーク減算すれば消せる
 ④冷やしてもダークを引いても「シマシマノイズ」は相当残る
 ⑤230万画素はデータが軽いので撮影後の画像処理が恐ろしく速い
といったところでしょうか。

今のところ暫定策としてシルキーピクスのノイズ整列機能を使ってシマシマノイズを軽減していますが、たぶん真面目にライトフレームを撮影すれば良くなるんではないかと思案中です。

★5/4~5/5の続き

 さらに色々画像処理が上がりましたのでアップします。


ヘラクレス座の球状星団M13
f0346040_02334089.jpg
 ※ASI174MC-COOL+VMC260L+レデューサVMC+LPS-P2 冷却温度-15℃・ゲイン300・15秒露光×50コマコンポジット

球状星団はとにかく「楽ちん」です。その気になれば、15秒露光の4枚コンポジットでも十分見られます。お手軽に撮影できるので、一晩で「一網打尽」も不可能ではないですね♪


いて座のオメガ星雲(スワン星雲とも)M17
f0346040_02391301.jpg
 ※ASI174MC-COOL+VMC260L+レデューサVMC+LPS-P2 冷却温度-15℃・ゲイン300・15秒露光×89コマコンポジット

期待以上に広がって写ってしまったので画面をはみ出してしまいました。
もっと単焦点で撮るか、D810Aを使うべきでした。

しかし、まあ良く写ること!
白鳥の形とかオメガの文字どころか、まるで積乱雲が盛り上がって雷雨が降る寸前みたいな情景(変なたとえですが)。M17がこんなに立体感にあふれた面白い撮影対象だったとは知りませんでした。
昔撮ったときは、これ↓がベストショットでしたもの・・・。(コレなら白鳥に見えますね)
f0346040_02501775.jpg
 ※フジファインピクスS2PRO+ニコン300mmF2.8+1.4×テレコン 128秒露光の一発撮り (強トリミング)


★今後の課題は・・・

ええと、数多いらっしゃる「名手」の方々と張り合うつもりは無い(絶対に敵わない!)ので、あくまでメジャーな対象のみの「お気軽撮影」しか興味ないのですが、当面の課題は・・・・

 ①冷却CMOSカメラのシマシマノイズを消したい。
  →フラットの撮影で解決する?

 ②デジタル一眼(D810A&改造D5000)は、ホットピクセルが(ダーク引きをしても)消しきれず、刷毛で掃いたようなノイズが残るのを何とかしたい。
  →精密ガイドしてもムダということ。ディザリングめいた工夫が必要??

といったところでしょうか。



by supernova1987a | 2016-05-13 06:21 | 天体写真 | Comments(0)

GW終盤戦②


★すごい強風でした
f0346040_15085046.jpg

5/4~5/5にかけては好天に恵まれましたが、いかんせん風が強くて、なんだか周囲の音が『冬』っぽかったです。メインのVMC260Lとアトラクスは重量級機材なのですが、さすがにこの風だと追尾が乱れまくります。別にオートガイダーで追尾しているわけではなくて、単にノータッチガイドしているだけなのですが・・・
f0346040_15104269.jpg
いざ撮影を開始してみるとこんな感じ↑で、恒星が「踊り狂って」ます。
今夜こそは真面目にオートガイドして長時間露光しようかなぁなどと思っていましたが、こんなんじゃ無理!
・・・という訳でやっぱり「いつもの」短時間露光の多数枚コンポジットに決めました。(進歩しないなあ・・・)


★ブレなかったコマを処理していきます・・・
ZWOの冷却CMOSカメラASI174MC-COOLをマイナス15℃に冷やして、VMC260L+レデューサ+LPS-P2フィルタで撮影した200コマのうち、強風でブレなかった画像はこんな感じ。
f0346040_15191433.jpg
 ※ダーク減算とトーン修正のみ実行。左右をトリミング

うん。悪くないですね。

生き残ったコマは161コマ。これをステライメージで、どんどん重ねていきます。
若干像が甘かったので輝度データに最大エントロピー画像復元をかけ、LRGB再合成します。
CMOSカメラ特有のシマシマノイズが消しきれなかったので、やむを得ずシルキーピクスのノイズ整列機能を使ってレタッチしました。

すると・・・・
f0346040_15244895.jpg
おお。・・・良い感じです♪

これまでのベストショットと比べてみると、


★2015年のベストショット↓
f0346040_15350302.jpg
※IR改造D5000+VMC260L(レデューサ無し)で撮影

うんうん。
周辺部の広がり、星雲の中の透明感となめらかさなどが、「少し」向上したかな??


今回気付きましたが、短時間露光のコンポジットだと、強風でブレたコマだけ取り除けるというメリットがあったのですねぇ。
これも、言ってみれば『一種のラッキーイメージング法』ですよね。
・・・ますますオートガイドへの道が遠のきそうです(笑)。


by supernova1987a | 2016-05-09 16:01 | 天体写真 | Comments(0)

D810AとASI174MC-COOLの比較

★先日の撮影で、気になったことが・・・

ようやくまともな写真が撮れたD810Aですが、今後、冷却CMOSカメラASI174MC-COOLとの使い分けが難しいところです。

ニコン:D810A
f0346040_02372794.jpg



ZWO:ASI174MC-COOL
f0346040_02560607.jpg

もっとも、そもそもの画素数が、

 D810A:3630万画素
 ASI174MC-COOL:230万画素

と「あからさま」に違うのですが、実はピクセルサイズ(画素ピッチ)はほとんど変わりません。要するに、ピクセル等倍すればほとんど同じ画角になるということでして、いきなりトリミングできている点でASI174MC-COOLを便利と見るか、広範囲を撮影して後からトリミングできる点でD810Aを便利と見るか、用途次第ということになります。

 あとは、ノイズの出方の違いですね。ASI174MC-COOLは冷却機能によりホットピクセルは激減しますが、アンプノイズや縦横に走る『シマシマノイズ』が取れません。一方D810Aはその画像処理エンジンの優秀さから変なノイズは出ませんが、いかんせん画素数が多すぎて画像処理が大変です。

 ちなみに、RAWファイルのサイズは、

 D810A:約44Mバイト
 ASI174MC-COOL:4.6Mバイト

ですから、およそ10倍もの差があります。


★撮影日や撮影場所は違いますが・・・

 いて座の干潟星雲M8をそれぞれ15秒露光×100枚コンポジットしたものを比較してみます。
望遠鏡はどちらもビクセンVMC260L+レデューサVMC+LPS-P2で1860mmF7.1相当です。


D810Aの画像をASI174MCに合わせてトリミング
f0346040_19133707.jpg

ASI174MC-COOLでのノートリミング
f0346040_19150659.jpg
トーンや発色をできるだけ似せるように画像処理はしましたが、こうして見比べるとほとんど同じですねぇ。
さらにピクセル等倍でトリミングしてみましょう。

D810Aのピクセル等倍トリミング
f0346040_19202935.jpg


ASI174MC-COOLのピクセル等倍トリミング
f0346040_19204354.jpg
若干ASI174MC-COOLの方がシャープなような気がしますが、ほとんど差がありませんね。
ちなみに、どちらもあえてシャープ処理を行っていませんが、ハッブル宇宙望遠鏡での撮影で話題になった『干潟星雲内の巨大なツイスター(竜巻)』が(小さく)写っています。分かるでしょうか??・・・お暇な方はぜひ検索してみてください。(ものスゴイ写真がNASAから公開されてます。)

M8やM42のような明るい星雲を短時間露光のノータッチガイドで撮影し、多数枚コンポジット処理して仕上げるなら、どちらも大差ないといったところです。一般撮影もできるデジカメでありながら冷却の必要なくASI174MC-COOL並みに写ってしまうD810Aの画像処理エンジンの凄さを褒めるべきか、本体価格がD810Aの3~4分の1なのにD810A並みに写ってしまうASI174MC-COOLの先進性を褒めるべきか、なんとも言えませんね。

さて、差が出るとしたらやはり長時間露光時の挙動なのでしょうが、こればかりは(お蔵入りしているオートガイダーの再調整が必要なことと、最近はやりのディザリング撮影法を鑑みると、それなら最初から短時間露光ノータッチガイドの方が良いのでは?などと考えてしまい)ちょっと微妙ですねえ。

★P.S.
ああ、これにて、GWの連休期間終わっちゃいます。
幸い、色々なネタがたまったのでブログの更新には困りませんが、次のまとまった観測チャンスとなると、8月まで『おあずけ』かも・・・・(泣)

by supernova1987a | 2016-05-05 19:55 | 天体写真 | Comments(2)

月に始まり月に終わる?

★生まれて初めて撮った天体写真は・・・
 記憶が確かなら、小学5年生の頃、C35EF(いわゆるピッカリコニカ)でミザールのメシエデラックス型6cm屈折望遠鏡を覗かせて撮影した三日月の写真が、生まれて初めて撮った天体写真でした。いわゆるコリメート撮影法ですね。
ちなみに「かろうじて」クレーターも写っていて、理科好きの友人達に大いに自慢したものです。
 それから中学高校とミザールのアルテア15(15cmF10カタディオプトリックカセグレン)で月面を色々撮影するものの、なかなかシャープには写せませんでした。シャッターショックによるブレを除くために、大きな黒塗りウチワで『手動シャッター』を行ったり、学校の暗室にこもって引き延ばし機で『手動コンポジット』したり、とにかく色々やりましたが難儀しました。

★最大の敵は2つ・・・
 おそらく、月面写真が難しい理由は2つあると考えます。
 ①いわゆるシーイング(正確にはシンチレーションと透明度の総合評価がシーイングでしたっけ?)
  シーイングが悪いと、大気の揺らぎによって月面が『波打ち』ますので、どうがんばってもボヤけます。
 ②シャッターブレ(特に一眼レフの場合は、ミラーショックの影響が大きい)
  たとえミラーアップしたとしても、若干のショックは残り月面がブレます

★デジタル化が解決の道?
 ①レジスタックスに代表される画像処理ソフトで、シーイングの影響を軽減できます。
 ②電子シャッター搭載のデジカメなら、理論上シャッターショックは皆無です。
・・・ベテランの方々には「当たり前」の事なのでしょうが、私の場合非常にブランクが長かったので、月面に関しては「完全にど素人」の状態に戻っています。それになりより頭が『時代』について行ってません。先日のガッサンデイもなんかスッキリしませんでしたしねぇ。

★予定を変更して「強行軍」
 GWは5連休(5/1~5/5)が取れたのですが、非情にも、夜晴れるのが4/30と5/1だけとの予報
 これはマズイ・・・ということで、4/30の仕事が終わってから強引に実家に移動し、その晩のうちに天体写真を撮ってみました。

 ・・・よし。今夜は「真面目に月面を撮ってみよう」というわけで、機材をセットし撮影開始。

まずは、ASI174MC-COOL230万画素をフルに使って動画を撮影し、画像処理してみます。
ターゲットは、ガッサンデイやグラビウスと並んで私が大好きなクレーター「コペルニクス」です。
f0346040_22465340.jpg

※ASI174MC-COOL+ビクセンVMC260L直焦点(撮像温度-12.5℃)フル解像度で撮影した30秒間の動画をレジスタックスでスタッキング+ウェーブレット処理。ステライメージで最大エントロピー法による画像復元処理。(トリミングあり)

おおっ!なかなか良い感じです♪

なんだ~。真面目にやればシーイング悪くてもボコボコ写るじゃないですか!
ZWOの冷却CMOSカメラ、素敵です♪

続いて、さらに解像度を高めるため、230万画素の中央部30万画素だけをクロップしてフレームレートを稼いでみます。
画素数が著しく低下する点はレジスタックスのDrizzle機能でまかないましょう。
さて、30万画素で動画を撮影してみると、なるほど1秒間に100コマ近い「ものすごいフレームレート」で撮像が進みます。
素の動画を再生してみると、まるで陽炎のように月面が揺らめいているのがリアルに見えます。眼視観測そのままの臨場感です。
さて、2300コマのデータから品質の良い約1000コマをスタックして、最大エントロピー画像復元やウエーブレット処理をかけてみます。
f0346040_22455371.jpg
うひゃー!すごいすごい♪

それにしても、変なノイズが出ることもなく、一発で最大エントロピー画像復元が走ると快感ですね。
さすがは1000コマコンポジット。画像が「恐ろしくなめらか」なので変な収束が起こりません。

なんか、一夜にして月面撮影が好きになってきちゃいました。
たった2回目のチャレンジでこれだけ写るのなら、楽しいですよねぇ♪

・・・ほんと、若かりし頃の苦労はいったい何だったんだろ(涙)。



by supernova1987a | 2016-05-02 23:08 | 天体写真 | Comments(0)

ASI174MC-COOLで干潟星雲を撮ってみる♪

★実は色々やっていたのですが・・・

15秒程度の大量コンポジットでノータッチガイド撮影するという、私の「手抜き撮影」スタイルでは、どうもASI174MC-COOLが明るい星雲に向いているような気がしてきました。

もうシーズンが終わってしまいましたが、
オリオン座大星雲M42では、なかなか迫力ある画が撮れました。
そこで夏の星雲の「撮り初め」として、
「夏の星雲の王者」いて座の干潟星雲M8にチャレンジしてみました。

★撮影方法は「いつもの」ヤツです

ビクセンVMC260LにレデューサVMC装着してLPS-P2フィルタを併用します。
ZWOの冷却CMOSカメラASI174MC-COOLは-15℃まで冷却し、ゲイン200で15秒露光します。
追尾は、K-ASTEC改造ニューアトラクス赤道議のノータッチガイドです。
撮像ソフトはSharpCapです。

さて、どうなりますか・・・。

★1コマ元画像
f0346040_23092675.jpg
ノイズでボロボロですが、これ、なかなかいけますよ!
ホットピクセルとアンプノイズはRAW現像前にダークファイル減算で取り除くとして、
横シマノイズも(手抜きノータッチガイドが幸いして)コンポジットの位置あわせ時に相殺軽減できそうです。


★100コマコンポジット

撮像データはすべてRAWファイルで保存していますので、デモザイク前にステライメージでダークファイル減算しておきます。
ダークファイルは事前に設定温度を統一して準備したものを使いました。
(デジタル一眼と異なり、素子温度が記録されるのは便利ですねぇ)
ダーク減算後、RGBデモザイクを行いカラー化し、これを100コマ加算コンポジットします。
デジタル現像でトーンを修正したものを一度L画像とRGB画像に分け、L画像のみにシャープ処理を施してLRGB再合成します。

さて・・・
f0346040_23184365.jpg
おお!とても良い感じです♪
いや、正直これほどとは思ってなかったです。
薄明寸前の撮影だし、シーズンには早いので低空だし、市街地なので透明度も最悪だし、春なのにシーイング悪いし・・・・

それなのに!この写りっ♪
ZWOすげえ。

前回のブログで、ASI174MC-COOLは本来惑星用の・・・などと言いましたが、前言撤回!
やっぱ星雲撮影が面白そうです♪

・・・ただし明るい星雲ならば・・・ですが。



by supernova1987a | 2016-03-23 06:42 | 機材 | Comments(2)

ASI174MC-COOLで木星撮影

★本来冷却CMOSカメラは・・・

本格的な冷却CCDカメラと比べ、驚くほど安価なZWOの冷却CMOSカメラASI174MC-COOLですが、本来はワンショットカラー撮像で惑星写真を撮影するためのカメラなのでしょうね。あくまで「星雲『も』撮れますよ」的な・・・・。がんばって冷却しても一向に消えないアンプノイズとか色々見ていると、そう感じます。

・・・というわけで、
今回は、惑星のテスト撮影、行ってみましょう♪

★まずは接続方法を試行錯誤

ASI174MC-COOLは、これまで使っていたイメージングソース社のCCDカメラDFK21AU618.ASと比べて、画素数が多くチップサイズも大きいです。

●DFK21AU618.AS
 ピクセルサイズ:約11.2μm
 有効画素数:約30万画素
 チップサイズ:約6.3mm
●ASI174MC-COOL 
 ピクセルサイズ:約5.9μm
 有効画素数:約230万画素
 チップサイズ:約13mm

チップ全面をつかって撮像するとコマ落ちがひどそうなので、欲張らずに800×600ピクセルあたりでトリミング出力するとして、
そこそこの大きさに写すためにバーローレンズをかますことにします。
また、視野中心に木星を導入するためにレチクル付きのアイピースとフリップミラーで切り替えることができるようにします。

★まずは、こんな構成に♪
f0346040_22102136.jpg
・ビクセンのフリップミラー
・BORGのTネジ→36.4mm変換リング(7423)×2個
・BORGの直進ヘリコイドS(7315)
・BORGの31.7ミリアイピースホルダー(7317)
・笠井のTリング延長筒
・笠井のアイピースCH-SWA20mm
・笠井の高輝度暗視野照明装置
・笠井のFMC3枚玉2.5×ショートバロー

を組み合わせたものをVMC260Lに接続し、ASI174MC-COOLを装着します。
この組み合わせでアイピース、カメラともにピントがきます。


★テスト撮影・・・のハズが

なんということでしょう。春だというのに、シーイングが悪いです。アイピースで木星を見ても「クラゲのように」ゆらゆらしています。
・・・これ絶対にボケボケの木星しか撮れないですよねぇ・・・(涙)

しかし今日を逃すと、当面休みは取れないので、強引に撮影してみます。
とりあえずゲインを200にして露光は約1/100秒でフレームレート30コマ/秒で、動画撮像してみました。


★元データの1コマ切り出し

SharpCapでRGB24のAVIファイル出力をしてみると、こんな感じです
f0346040_22290577.jpg
 ※VMC260L+笠井2.5倍バーロー+ASI174MC-COOL(-15℃まで冷却)

ああ、なんか『懐かしい』木星像です。
そうそう、フィルム時代の私は確かこんなのしか撮れませんでした。

★レジスタックスで画像処理

次に、比較的質が良さそうなコマ100コマをレジスタックスでスタックさせ、ウエーブレット処理と色ずれ補正をしてみました。
f0346040_22325756.jpg
 ※上記画像の100コマスタック+ウエーブレット処理

おお!
意外に良いではないですか♪

それになんだかDFK21AU618.ASよりも色々と「楽」でした。
ええ、撮像も画像処理も「変な挙動」が起きにくいというか、なんか素直な感じがします。

というわけでASI174MC-COOL、ちゃんと惑星撮影にも使えそうですね♪



by supernova1987a | 2016-03-21 22:38 | 機材 | Comments(5)


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