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NIKcollectionで遊んでみる

★天体写真の画像処理では

主に使っているソフトは、ステライメージ6.5とレジスタックスとAutoStakkert2とシルキーピクスなのですが、そのうちフォトショップも導入するんだろうなぁ、などと考えている内に、フォトショップ用のプラグインとして最近ウワサのNikCollectionで遊んでみることに。

本来は、プラグインですから、メインアプリであるフォトショをインストールしたからの作業のハズですが・・・・

★あれれ?
インストールしたらEXEファイルが出来上がったので、ダメ元でクリックしてみたら・・・

ん??

f0346040_01112339.jpg
何事も無く単体で立ち上がるじゃないですか!(上記はHDR用のプログラムの起動画面)
しかも「ファイル」メニューがあるので、そこから元画像ファイルを読み込んでみると・・・

f0346040_01124209.jpg
あれ・・・ちゃんと処理できちゃう

・・・え?ひょっとして、これ(NIKCollectionが単体でも使える)って、常識だったの??

・・・うーむ。

HDR処理などはもちろんですが、個人的にはニコンのキャプチャーNXが「D」になって使えなくなっていた「コントロールポイント」機能が使えるようになる点がものすごく魅力的。

※ファイルメニューが無いプログラムもありましたが、画像ファイルをEXEファイルの上にドラッグしてみたら動いちゃいました。


★過去の干潟星雲を処理ってみると

VMC260L+D810Aで撮影したM8干潟星雲の画像をNikCollectionのHDRで処理してみた。

f0346040_01165169.jpg
左:ステライメージで15秒露光×400コマのコンポジットなどを行った画像
右:NikCollectionのHDRで処理したもの

うむ。なかなか面白い♪
画像が荒れ荒れになってしまうこれど、これはこれで「アリ」な方向性ですね。

『天邪鬼』な あぷらなーととしては、これまで「メジャー路線」からは意図的に逃げてきたのですが、そろそろメジャーなアプリにも触ってみようかなあ・・・。


★画像処理とは関係ありませんが

・・・という訳で、フォトショを入れるかどうかはまだ検討中ですが、
手始めにVisualStudioのコミュニティエディション(これ無料なのにほぼフル機能なんですよねぇ)をインストールしてみた。(さよならDelphi・・??)
オブジェクトPASCAL(Delphi)の文法を思い出したばかりなのに、今度はVisualBASICの記憶を蘇らせる必要がありますが、これでビームスプリッタの弊害を評価するためのレイトレーシングプログラムでも組んでみると面白そう。いや、Delphi自体は大好きなんですが、色々と挙動不審なことが多いのと、なにより参考書籍が少なすぎるのがネックでして・・・・。(プロ版はお高いですしね)


by supernova1987a | 2017-03-21 01:35 | 天体写真 | Comments(9)

異種混合作戦④

少し前に、冷却CMOSカメラASI1600MCで撮像した画像とIR改造D5000で撮影した画像を合成して、オリオン座大星雲M42の微細構造を出そう作戦を決行した記事を書きましたが・・・・。

★やはり天候が回復しそうに無いので・・・・

前回とは別の組み合わせを試してみました。
今回の混合相手は、ニコン純正の天体専用デジカメD810Aです♪

★まずはD810Aの画像を下ごしらえ

VMC260L(レデューサ無し)にLPS-P2フィルタとD810Aを接続してISO12800・20秒露光した1コマ画像はこんな感じです。

f0346040_21165079.jpg
      ※キャプチャーNX-DでRAW現像(アストロノイズリダクション使用)

なかなか良く写っていますが、さすがにISO12800ではノイズボロボロですね。

★D810Aの画像をスタッキング

最近お気に入りのAutoStackert!2で77コマスタッキングをしてみます。

すると・・・・
f0346040_21211683.jpg
スタッキングの前後で比較してみます。
左が1コマ画像、右がスタッキング後です。
f0346040_21194536.jpg
ずいぶん滑らかになりました。特に分子雲の描写が飛躍的に改善したことが分かりますね。


★対するASI1600MC側の画像は
f0346040_21251932.jpg
5秒露光と10秒露光の200コマコンポジットの画像です。
レデューサを使っていますが、フルサイズとマイクロフォーサーズの差で、かなり大きく写っちゃってます。


★合体!!

D810Aの画像とASI1600MCの画像を倍率調整した上でステライメージで回転コンポジットしてみます。
すると・・・・

ででん!!
f0346040_21314235.jpg
おお。なかなか良い感じ♪
回転コンポジットの影響で左上の領域が斜めに黒くなってますが、仕方ありませんね。


★レジスタックスに掛けてみる

合成した画像を一度モノクロに変換して、レジスタックスに掛けてウェーブレット処理してみます。

左が元画像で、右がウェーブレット後です。
f0346040_21364418.jpg
今回は、緩めにウェーブレット処理してみましたが、かなり微細構造が出てきました♪


★LRGB再合成してみる

ウェーブレット処理したモノクロ画像をLチャンネル、元の画像をRGBチャンネルとして、ステライメージでLRGB合成してみます。

すると・・・


ででん!!
f0346040_21424600.jpg
おお~。
とてもいい色が出て、いい感じです♪


★シルキーピクスで味付けしてみる

シルキーピクス7proで、
 ①軽くHDR処理
 ②フィルムテイストを変更(記憶色1)
 ③ノイズ整列処理
を実行してみます。

左が元画像、右がシルキーに通した後です
f0346040_21475848.jpg
周辺部が炙り出されるとともに色合いが鮮やかになり、画像下部にあったシマシマノイズも消えました♪

最後にステライメージで軽くマルチバンドシャープ処理とLab色彩調整をすると

・・・ででん!!
f0346040_01053684.jpg

『シャープかつ瑞々しい』M42になったのではないか、と自画自賛♪

・・・・というわけで、8月31日の天体撮影からのブランクが3ヶ月になりそうな今日この頃。
画像処理の研究ばかりは確実に(?)進んでいます・・・と思いたいです(涙)。


★★★今回は、続きません★★★





by supernova1987a | 2016-11-21 21:57 | 天体写真 | Comments(14)

ステライメージのマスク処理を使ってみる

★VMC260Lの画像処理に疲れたので

8月末に撮影していたD810A+シグマ20mmF1.8の画像を引っ張り出してきて、遊んでみました。
ちなみに元画像はこんな感じ。
f0346040_01351086.jpg
※ニコンD810A+シグマ20mmF1.8 絞りF2.8 ISO1600 露出30秒 RAW
 キャプチャーNXDで現像(アストロノイズリダクション使用)ダーク減算無し

天の川とともに、すばる・ヒアデス・M31・二重星団・カリフォルニアなどなど、「おいしそうな天体一網打尽の図」ですなぁ。

★ちょうどヒアデスとプレアデスの左側に・・・
画像を拡大して観察してみると、なにやらモクモクした領域を発見。
ネットで調べてみると、このあたりには分子雲がウジャウジャいるみたいですね。
f0346040_01393859.jpg
ちょっとわかりにくいですが、上記画面の下中央から画面上部にかけてアヒルの足形のように薄暗い模様が見えます。それが「モクモク」。

★ステライメージ+シルキーピクスで画像処理
まずは、キャプチャーNXDでアストロノイズリダクション+1段増感して現像したTIFFファイルをステライメージで28枚加算平均コンポジット。
これをデジタル現像して最低限の画像処理を施した後、いつもの「L画像とRGB画像」に分割。
その後、私が苦手としている「星マスク」をかけてトーン修正やレベル修正などをゴニョゴニョ実行。
できあがったTIFF画像をシルキーピクスに転送して、色彩を強調した後HDR処理を実行。
再びステライメージに戻って微調整。
すると・・・・

ででん!
f0346040_01463283.jpg
なるほど、たしかにモクモクの正体が分子雲らしきものだと分かりますね。
まあ、分子雲に関しては名手の方々が大勢いらっしゃるので、とてもその域には達していませんが、真面目に撮影すればあぶり出せそうな「気配」がしてきました。
今回はフルサイズデジタル一眼+20mmという超広角画像からのトリミングですが、これを35mm程度のレンズ+ASI1600MC-COOLでたくさん撮影して多数枚コンポジットすれば面白そう♪

しかし、マスク処理って難しいなぁ・・・・。
え?レイヤー処理はしないのか、ですって?
いやー、たしかにフォトショがなくてもGIMPやエレメンツでレイヤー処理は出来ますし職場でちょっとしたチラシとかを作成するときは多用してますが、最近色んなソフトをいじくり回ってるので、頭がパンクしそうです。

・・・という訳で、今回の休日も「晴れたら撮影したいこと」の画像処理予行演習で終わってしまいました。


by supernova1987a | 2016-10-18 02:04 | 天体写真 | Comments(6)

満天の星空を求めてリベンジ①

★ここのところ
休みの日にはたいてい曇りか月明かりでまともな星空が見られませんでした。
お盆休みも遠征したのにガスってるし・・・。
で、8月30日はGPV気象予報で『真っ黒』予報の時間帯が結構あったので、それを信じて満濃池まで遠征することに。
メイン機材はVMC260L+アトラクス+ASI1600MC-COOLですが、快晴になった場合に備えてケンコーのスカイメモNS(ああ、一体何年間眠らせていたことか??)にニコンD810A&IR改造D5000を持ち出します。
レンズはシグマの20mmF1.8(初期型)と、サムヤン(性懲りも無く)の35mmF1.4をチョイス。
f0346040_11200175.jpg
※ミザールのAR-1+アルテア15を使っていた学生時代に遠征用として買ったスカイメモNSですが、今となっては「若気のいたり」で至る所に貼りまくったニコンステッカーが『痛い』・・・・。

★早めに出立
取り急ぎセッティングを済ませて、ゆっくりと撮影に入ろうという作戦のため19時過ぎに出立。満濃池に向かいます。
なにしろスカイメモNSを触るのが本当に久しぶりなので、極軸セットできるか不安がいっぱい。
・・・というか、そもそもちゃんと動くのだろうか??
とにかく、出発時点ではそこそこの晴れ間です。ここまではGPV予報通り♪

★日頃の行いが悪いのか・・・・?
ところが、現地に着いてバタバタと三脚と赤道儀を出した途端、狙ったように雲の大群が押し寄せてきてドン曇りに!
北極星が見えないので、極軸望遠鏡もポールマスターも使い物になりません。
とりあえず、適当にセットして配線やらPCの立ち上げやら、CMOSカメラの冷却やらを行いながら北天に晴れ間が来るのを待ちます。
・・・が。
「つ、冷たっ?!!」
まさかの雨が降ってきました。
これはもうパニックです。
撤収している暇すら無いので(こういうこともあろうかと)車に積んであった大量のゴミ袋をパソコンや鏡筒やカメラにかぶせます。漏電が怖いバッテリー類はテーブルの下へ避難。

雨雲レーダーを見てみると、満濃池の上だけにポツリと雨雲が!
・・・・イジメです、これ。

・・・・ああ、最近『ポチリ病』に(自主的に)かかり過ぎたので、バチが当たったのですね?

★結局、3時間半ほどは無駄時間に
雲を眺めつつ、ポールマスターとsharpcapを交互に立ち上げてセッティングとピント合わせのどちらかをしようとするのですが、良いところで晴れ間が閉じて振り出しに・・・・というのを3時間半ほど繰り返す羽目になりました。スカイメモとアトラクスとパソコンの間を行ったり来たりしてしゃがんだり立ったり走ったりしたので、なんかもう、体力トレーニングさせられてる気分。

★日付が変わってようやく!
とうとう日付が変わって8月31日になっちゃいましたが、突然晴れ間が大きくなりました。
これは、一気に晴れ上がるパターンかも・・・・。
一気にセッティングします。
今回はスカイメモと三脚の間にK-ASTEC製の微動台座を挟んだので(本来はポラリエとか用なのでオーバーウエイト)快適。確か標準の雲台に載せていた頃は10分ほど格闘していた記憶があるのですが、1分あまりで極軸セット完了。これはもう天と地の差。もっと早く使えば良かった・・・・。
f0346040_11345391.jpg
※注:真似しないでください。重量オーバーにつき、思わぬ破損事故やガイドミスの恐れがあります。

★早速、秋の銀河を撮影してみましょう♪

ニコンD810A+シグマ20mmF1.8(絞りF2.8)ISO1600・30秒露光
スカイメモNSのノータッチガイドによる撮って出しはこんな感じです。
f0346040_11390547.jpg
良く晴れてます。透明度も(褒めるほどではありませんが)市街地とは雲泥の差。
早速、4枚コンポジットと画像処理を行ってみます。こんかいはRAW画像を読み込むためと、オートストレッチが使いたかったのでステライメージ7を使用します。

画像処理して、画質の悪い左右を切り詰めるとこんな感じです。
f0346040_11413283.jpg
おお。良い感じです♪
さすがD810A。アンドロメダ銀河からカリフォルニア星雲までとても良く写ってます。
光害カットフィルターは使っていませんが、これだけ写れば自分的には満足満足♪

さて、色々と撮影して、夜明け前には東の空に良い感じで冬の星座が上がってきました。
f0346040_11451138.jpg
※D810A+シグマ20mmF1.8(絞り2.8)ISO1600・30秒露光の一発撮り

やはり冬の星座は豪勢ですね。上ってくるとテンションが上がってしまいます。

ともかく、GW以来、本当に久しぶりにまともな星空が見られました。めでたし♪


by supernova1987a | 2016-08-31 12:07 | 天体写真 | Comments(4)

画像処理続行

★次の撮影チャンスは・・・
梅雨は明け、夏真っ盛りですが、撮影のチャンスに恵まれません。
次のチャンスはお盆休みですかね・・・。
その際には『新兵器』ASI1600MC-COOLが活躍する予定なのですが、
(今更ながら)GWにD810Aで撮影していた『爆発銀河』M82の画像を放置していましたので
現像処理してみました。

★D810Aの「撮って出し」でのM82は・・・
VMC260Lで「爆発銀河」M82を撮影したのは今回が初めてでした。
満濃池にプチ遠征して、いつもの通り短時間露光で66枚撮影したデータが手つかずで残っていたので、今更ですが、画像処理して仕上げてみることにします。

D810Aの撮って出し画像はこんな感じです
f0346040_23510731.jpg
※ニコンD810A+ビクセンVMC260L+レデューサVMC+LPS-P2フィルタ
ISO6400・20秒露光 K-ASTEC改造Newアトラクスノータッチガイド
キャプチャーNX-Dで現像+トリミング


★66枚コンポジットすると・・・

RAWデータをキャプチャーNX-Dでアストロノイズリダクションを掛けてTIFF現像したものを
ステライメージ6.5でホットピクセル除去した後、66コマ加算平均コンポジットして仕上げると
f0346040_23572652.jpg
おお、なかなか良い感じです♪
「やっつけ仕事」で軽く処理しただけですが、この銀河、とてもカラフルで楽しいですね。

さて、お盆休みは晴れてくれますように・・・・



by supernova1987a | 2016-08-01 05:15 | 天体写真 | Comments(4)

梅雨の楽しみ

★毎日「じめじめ」ですね

この時期は、天体写真、マクロ写真ともに新作が撮れません。
このままではストレスが溜まるので、先日新調+修理した2台の自作PCの動作テストも兼ねて、GWに撮影した干潟星雲の再処理をやってみましょう。


★今回の『素材』は・・・

GWに満濃町で撮影した、いて座の干潟星雲M8です。

・望遠鏡:ビクセンVMC260L+レデューサVMC(1860mmF7.1 相当)
・フィルタ:LPS-P2フィルタ
・カメラ:ニコンD810A
・露光:ISO6400 15秒露光
・赤道儀:ビクセンnewアトラクス(K-ASTEC改造)
・ガイド:ノータッチガイド

はい。いつもの手抜き撮影ですが、この素材、なんと443枚もあります。
料理のし甲斐がありますね♪

ちなみに撮って出しだと、こんな感じです。(キャプチャーNX-DでRAW現像)
f0346040_04015868.jpg
★中心部をトリミングして30度回転すると

今回は、M8の中心部から広がる「まるで炎が立ち上るような」構造を狙います。
トリミングすると、こんな感じです。

f0346040_04052053.jpg
ああ、良く写っていますが、ザラザラですね。大気差による分散で「色ずれ」も発生しています。
これをコンポジットと各種画像処理で仕上げてみます。

★443コマを加算平均コンポジットすると

f0346040_04074412.jpg
おお! さすがに、443コマコンポジット。
完全にノイズが消えて、滑らかになりました♪

問題は、ここからです。今回はPCのリハビリも兼ねていますので、使えるソフトをフル動員でやってみます。

★画像処理、『全部盛り』で♪

ここからの処理は、下記の通りです。
①ステライメージ6.5のRGBカラー合成機能で、大気の分散による色ずれを補正
②ステライメージ6.5のデジタル現像で、階調補正
③いったんL画像とRGB画像に分離
④L画像を2枚に複製
⑤一方のL画像にステライメージ6.5の最大エントロピー画像復元を3段階で実行
⑥他方のL画像にはステライメージ6.5のマルチバンドウエーブレット処理を実行
⑦ノイズ軽減と恒星の引き締めのため、ステライメージ6.5のスターシャープフィルタを実行
⑧スターシャープの弊害で発生する輝点ノイズをホットピクセル除去機能で削除
⑨⑤と⑥を加算平均コンポジットした後、アンシャープマスク処理
⑩L画像とRGB画像をLRGB再合成
⑪ステライメージ6.5のレベル調整をカラーチャンネルごとに実行
⑫できあがった画像をTIFF変換
⑬キャプチャーNX2でブラックポイントとカラーポイントの部分修正
⑭シルキーピクス7でHDR処理+ノイズ低減処理+シャープ処理
⑮シルキーピクス7でフィルムテイスト(今回はコダクローム調)を実行
⑯完成♪

・・・・なんだか、遊んでますが、今回はコレで良しとします。
すると、

f0346040_04202364.jpg
おお、とても良い感じです♪
火山の火口から立ち上る火焔のような複雑な構造が、描写できました。

・・・やっぱり、干潟星雲は面白い。
オリオン座大星雲よりも「料理」しがいがあるかも、ですね。

★梅雨時と言えば・・・

毎日ジメジメで、一向に晴れ間が見えないこの時期ですが、
天文マニアの間では、恐ろしい『病気』である『ポチリヌス菌』ってヤツが猛威を振るうらしいですね。

ええと・・・
ZWOのマイクロフォーサーズ冷却CMOSカメラ「ASI-1600MC-COOL」を、ですね。
その・・・・・。


by supernova1987a | 2016-06-28 04:33 | 天体写真 | Comments(0)

干潟星雲再処理

★実は、PCの調子が色々悪いのですが・・・

約6年間使ってきた望遠鏡制御用のノートPC(ONKYO製のMX1007A4というレアなヤツ・・・)の調子が悪いです。
毎回、電源を切るたびに毎回内部のCMOSデータが飛びます
まあ、これまでの経験上、メモリ保持用のキャパシターとかではなく『乾電池』が入っていて、寿命を迎えたのではないかと予測。
ネットでググッてみたものの、マイナー機種すぎて1件の情報もなし。これは自力で分解調査しないとダメですねぇ。
・・・でもノートPCの分解は結構苦手だしなぁ・・・・。
もし上手くいったら記事にでもしましょうかね。

画像処理用の自作デスクトップPCも挙動が変です。
突然BIOSが飛んだり、突然マウスとキーボードを認識しなくなったり、突然グラボがバグったり、。ひどいときには画像処理中に電源が落ちる始末・・・。
いつのまにかHDDもSSDも満杯が近いことですし、4年近く『酷使』してきたマシンなのでデータが壊れないうちにパーツ交換か作り直しだな、こりゃ・・・・。

★気を取り直して・・・

5/2にD810AとVMC260Lで撮影した射手座の干潟星雲M8が(スケアリング不良で片ボケしたものの)なかなか良い出来だったので、もう一度画像処理をしてみました。

再処理の方針は・・・
 ①トリミング率を下げて周辺部を出す。
 ②400コマもデータがあるのでウェーブレット処理などで解像度を上げる
 ③シルキーピクスで好みの色調を探して遊ぶ
といったところです。

うん。これは有意義な試みだ・・・と言いつつ、机の上には、買ってきたばかりの3TBのHDD2個と256MBと128MBのSSDと64bitのWindows10とコイン電池積み上がっていて、「それ、現実逃避でしょ?」などとプレッシャーをかけてきます(笑)。

はい。単に現実逃避です!

さて、D810Aで撮影した400コマのデータをNX-Dで現像してJPEGにしたものを
ステライメージで加算コンポジット+デジタル現像
ここまでは、前回やりました。

・・・で、中心部だけトリミングしてこんな感じ↓でした。
f0346040_01042199.jpg
今回は、これを一度モノクロデータに直して2×2ビニング処理したものをレジスタックスにかけてみます。
さすがに400コマコンポジットをさらにビニングですから、ほとんどランダムノイズが少なく。良い感じでウェーブレットが走ります。
ちなみにウェーブレットでは恒星の描写が『変』になりがちなので、今回は真面目にマスク処理しました。
できあがったL画像を元のカラー画像でLRGB再合成して、周辺減光補正を掛けた後、シルキーピクスに回して微調整。

すると!
f0346040_00202318.jpg

おお!とても良い感じです♪

拡大率が低いこともありますが、かなりシャープになりました。
ちなみに、ピクセル等倍で見てみると・・・
f0346040_00022846.jpg
なんだか、星の揺りかごというよりも、火山の火口か地獄の釜みたいですね。
うーむ。やっぱりD810Aってスゴイですね。・・・トリミングしてもビニングしても全然使える♪

あとデータの重さだけ何とかなれば・・・・。
あ、はやくPCをなんとかしなきゃ・・・。



by supernova1987a | 2016-05-17 00:19 | 天体写真 | Comments(0)

ようやく「苦手」の銀河に着手


★とにかく銀河が苦手です

ええと、単に技量が無いだけとか遠征しないからとか言えばそれまでですが、
明るい星雲は何とかなるとしても、小宇宙(銀河)の撮影が苦手です。

異常に明るいアンドロメダ大星雲M31は例外としても、
「子持ち星雲」として有名な、りょうけん座のM51なんて、26cmのカセグレン(VMC260L)を使っても、主銀河と伴銀河の中心核が「かすかに」見えるだけですし、写真に撮ってもノイズに負けてしまって一向に上手く写せませんでした。

ここ2年間のベストショットが、コレ↓ではお話になりませんねぇ。

f0346040_03175384.jpg
★というわけでリベンジ!

GW前半で、まんのうまでプチ遠征したのですが、その際撮影したM51のデータをそのまま寝かしてました。
そろそろ観念して画像処理することにします。

なぜ後回しにしていたかというと、画像処理がしんどそうなんですねぇ。なにしろ、主力のD810A+VMC260L でISO6400の15秒露光の「撮って出し」データのトーンをいじっても、こんな感じ↓。コンポジットで救えるか微妙なラインです。
f0346040_20002194.jpg
・・・まあ、めげずにがんばって処理します。

★悪戦苦闘の結果・・・

ニコンD810AをVMC260L(レデューサあり)につけて、ISO6400の20秒露光で115枚連射したデータをコンポジットしてみました。
色々試行錯誤した結果・・・

f0346040_20104968.jpg
これ、これ!
『こういうの』が撮りたかったの!!

・・・ようやく、M51のグルグルと渦巻く様子が撮影できました♪

しかし、撮影に約1時間、画像処理に約13時間・・・・ほとほと疲れました(涙)
やっぱ、市街地や、モヤのかかった郊外地では苦しいですねぇ。
カツーンと晴れた「真っ黒な夜空」の元で、いつかM51再挑戦してみたいものです。







by supernova1987a | 2016-05-11 06:36 | 天体写真 | Comments(2)

GW終盤戦①

★予定外の晴天でした

GWは序盤だけしか晴れないつもりでしたが、5/4が意外にも好天でした。
ただし遠征はキツそうだったので、実家でお気軽天体写真撮影を行いました。
家からだと(市街地のため)空の状態は良くないですが、機材に制限が無いのが良いですね♪

★BORG89EDファーストライト

今回は、赤道儀2台体制で臨みます。
 ①アトラクスにはビクセンのVMC260L
 ②EQ6Proには笠井のカプリ102EDとトミーのBORG89ED
ちなみにBORG89EDでの天体写真は今回が初めて。逆に、K-ASTEC改造ニューアトラクス赤道儀が退院してから『お蔵入り』していたEQ6Pro赤道儀は久々の登場です。
f0346040_02495217.jpg
EQ6Pro赤道議は海外製の『安物』ですが、そうとうに頑丈なため、写真のように色々載せてもギュンギュン動きます。

f0346040_02591761.jpg
BORG89EDには、笠井トレーディングの汎用0.8×レデューサを装着してD810Aで撮影します。

★今回のBORG89EDのテーマは

マニアックなVMC260Lと比べるとポピュラーなBORG89EDですので、こうした一般的機材でも市街地で星雲が写るかどうかテストするのが目標です。
まずは、『夏の定番構図』いて座の干潟星雲M8と三裂星雲M20のコラボを狙います。

さて、GPV予報の通り快晴になりましたが、4等星が見えるか見えないかといった透明度。光害の影響は大きくうけるため、そのまま撮ったのでは星雲は写りそうにありません。

★ノーフィルターでM8+M20撮ると・・・

 BORG89ED+笠井レデューサで480mmF5.4相当となります。これにD810AをISO6400にして15秒露光を試みます。
まずは、ノーフィルターでの「撮って出し」(画像処理はトリミングのみ)は、こんな感じ。
f0346040_03092644.jpg
※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ(ノーフィルター) ISO6400・15秒露光 撮って出し

ああ、懐かしい様相・・・。
フィルム時代には、よくこんな画を量産してました(笑)。星雲は完全に光害に埋もれてしまっています。

★光害カットフィルターを使うと・・・

全く同じ条件で光害カットフィルターLPS-D1(LPS-P2の後継)を使って、撮影してみるとこうなりました。
f0346040_03142597.jpg
※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ+LPS-D1フィルター ISO6400・15秒露光 撮って出し

おお。かなり良くなりましたよ! 背景がぐっと暗くなり星雲が明瞭になりました。

★『怒濤のコンポジット』いってみましょう

LPS-D1フィルタ「あり」の条件で、ガンガン撮影を進めます。
写りが良かった137枚をコンポジットしてみます。
f0346040_03184173.jpg
※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ+LPS-D1フィルター ISO6400・15秒露光×137コマのコンポジット

うひゃー! とても良い感じです♪

「オートガイド無し+ダーク減算なし+フラット補正なし」
という『超』手抜き撮影でこれだけ星雲が写るなら、文句なしですね。

・・・いやはや、スゴイ時代になったものです。これならもっともっと天文ファンが増えても良さそうなものですが・・・ね?

★★★以下、ゆっくり続きます★★★


by supernova1987a | 2016-05-06 06:40 | 天体写真 | Comments(0)

D810AとASI174MC-COOLの比較

★先日の撮影で、気になったことが・・・

ようやくまともな写真が撮れたD810Aですが、今後、冷却CMOSカメラASI174MC-COOLとの使い分けが難しいところです。

ニコン:D810A
f0346040_02372794.jpg



ZWO:ASI174MC-COOL
f0346040_02560607.jpg

もっとも、そもそもの画素数が、

 D810A:3630万画素
 ASI174MC-COOL:230万画素

と「あからさま」に違うのですが、実はピクセルサイズ(画素ピッチ)はほとんど変わりません。要するに、ピクセル等倍すればほとんど同じ画角になるということでして、いきなりトリミングできている点でASI174MC-COOLを便利と見るか、広範囲を撮影して後からトリミングできる点でD810Aを便利と見るか、用途次第ということになります。

 あとは、ノイズの出方の違いですね。ASI174MC-COOLは冷却機能によりホットピクセルは激減しますが、アンプノイズや縦横に走る『シマシマノイズ』が取れません。一方D810Aはその画像処理エンジンの優秀さから変なノイズは出ませんが、いかんせん画素数が多すぎて画像処理が大変です。

 ちなみに、RAWファイルのサイズは、

 D810A:約44Mバイト
 ASI174MC-COOL:4.6Mバイト

ですから、およそ10倍もの差があります。


★撮影日や撮影場所は違いますが・・・

 いて座の干潟星雲M8をそれぞれ15秒露光×100枚コンポジットしたものを比較してみます。
望遠鏡はどちらもビクセンVMC260L+レデューサVMC+LPS-P2で1860mmF7.1相当です。


D810Aの画像をASI174MCに合わせてトリミング
f0346040_19133707.jpg

ASI174MC-COOLでのノートリミング
f0346040_19150659.jpg
トーンや発色をできるだけ似せるように画像処理はしましたが、こうして見比べるとほとんど同じですねぇ。
さらにピクセル等倍でトリミングしてみましょう。

D810Aのピクセル等倍トリミング
f0346040_19202935.jpg


ASI174MC-COOLのピクセル等倍トリミング
f0346040_19204354.jpg
若干ASI174MC-COOLの方がシャープなような気がしますが、ほとんど差がありませんね。
ちなみに、どちらもあえてシャープ処理を行っていませんが、ハッブル宇宙望遠鏡での撮影で話題になった『干潟星雲内の巨大なツイスター(竜巻)』が(小さく)写っています。分かるでしょうか??・・・お暇な方はぜひ検索してみてください。(ものスゴイ写真がNASAから公開されてます。)

M8やM42のような明るい星雲を短時間露光のノータッチガイドで撮影し、多数枚コンポジット処理して仕上げるなら、どちらも大差ないといったところです。一般撮影もできるデジカメでありながら冷却の必要なくASI174MC-COOL並みに写ってしまうD810Aの画像処理エンジンの凄さを褒めるべきか、本体価格がD810Aの3~4分の1なのにD810A並みに写ってしまうASI174MC-COOLの先進性を褒めるべきか、なんとも言えませんね。

さて、差が出るとしたらやはり長時間露光時の挙動なのでしょうが、こればかりは(お蔵入りしているオートガイダーの再調整が必要なことと、最近はやりのディザリング撮影法を鑑みると、それなら最初から短時間露光ノータッチガイドの方が良いのでは?などと考えてしまい)ちょっと微妙ですねえ。

★P.S.
ああ、これにて、GWの連休期間終わっちゃいます。
幸い、色々なネタがたまったのでブログの更新には困りませんが、次のまとまった観測チャンスとなると、8月まで『おあずけ』かも・・・・(泣)

by supernova1987a | 2016-05-05 19:55 | 天体写真 | Comments(2)


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