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D810AとASI174MC-COOLの比較

★先日の撮影で、気になったことが・・・

ようやくまともな写真が撮れたD810Aですが、今後、冷却CMOSカメラASI174MC-COOLとの使い分けが難しいところです。

ニコン:D810A
f0346040_02372794.jpg



ZWO:ASI174MC-COOL
f0346040_02560607.jpg

もっとも、そもそもの画素数が、

 D810A:3630万画素
 ASI174MC-COOL:230万画素

と「あからさま」に違うのですが、実はピクセルサイズ(画素ピッチ)はほとんど変わりません。要するに、ピクセル等倍すればほとんど同じ画角になるということでして、いきなりトリミングできている点でASI174MC-COOLを便利と見るか、広範囲を撮影して後からトリミングできる点でD810Aを便利と見るか、用途次第ということになります。

 あとは、ノイズの出方の違いですね。ASI174MC-COOLは冷却機能によりホットピクセルは激減しますが、アンプノイズや縦横に走る『シマシマノイズ』が取れません。一方D810Aはその画像処理エンジンの優秀さから変なノイズは出ませんが、いかんせん画素数が多すぎて画像処理が大変です。

 ちなみに、RAWファイルのサイズは、

 D810A:約44Mバイト
 ASI174MC-COOL:4.6Mバイト

ですから、およそ10倍もの差があります。


★撮影日や撮影場所は違いますが・・・

 いて座の干潟星雲M8をそれぞれ15秒露光×100枚コンポジットしたものを比較してみます。
望遠鏡はどちらもビクセンVMC260L+レデューサVMC+LPS-P2で1860mmF7.1相当です。


D810Aの画像をASI174MCに合わせてトリミング
f0346040_19133707.jpg

ASI174MC-COOLでのノートリミング
f0346040_19150659.jpg
トーンや発色をできるだけ似せるように画像処理はしましたが、こうして見比べるとほとんど同じですねぇ。
さらにピクセル等倍でトリミングしてみましょう。

D810Aのピクセル等倍トリミング
f0346040_19202935.jpg


ASI174MC-COOLのピクセル等倍トリミング
f0346040_19204354.jpg
若干ASI174MC-COOLの方がシャープなような気がしますが、ほとんど差がありませんね。
ちなみに、どちらもあえてシャープ処理を行っていませんが、ハッブル宇宙望遠鏡での撮影で話題になった『干潟星雲内の巨大なツイスター(竜巻)』が(小さく)写っています。分かるでしょうか??・・・お暇な方はぜひ検索してみてください。(ものスゴイ写真がNASAから公開されてます。)

M8やM42のような明るい星雲を短時間露光のノータッチガイドで撮影し、多数枚コンポジット処理して仕上げるなら、どちらも大差ないといったところです。一般撮影もできるデジカメでありながら冷却の必要なくASI174MC-COOL並みに写ってしまうD810Aの画像処理エンジンの凄さを褒めるべきか、本体価格がD810Aの3~4分の1なのにD810A並みに写ってしまうASI174MC-COOLの先進性を褒めるべきか、なんとも言えませんね。

さて、差が出るとしたらやはり長時間露光時の挙動なのでしょうが、こればかりは(お蔵入りしているオートガイダーの再調整が必要なことと、最近はやりのディザリング撮影法を鑑みると、それなら最初から短時間露光ノータッチガイドの方が良いのでは?などと考えてしまい)ちょっと微妙ですねえ。

★P.S.
ああ、これにて、GWの連休期間終わっちゃいます。
幸い、色々なネタがたまったのでブログの更新には困りませんが、次のまとまった観測チャンスとなると、8月まで『おあずけ』かも・・・・(泣)

by supernova1987a | 2016-05-05 19:55 | 天体写真 | Comments(2)

晴れたのでD810A本格始動♪

★予定通り晴れました♪

GPVの予報通り、5/1の夜は晴れました。
満濃まで遠征した・・・のですが、なんかモヤっぽい感じで、北部からの光害が伸びてきてました。
月もないのに足下が見えるという、まるで市街地か田舎の月夜のようなイヤな雰囲気です。
夏の天の川も目をこらさないと見えないという(満濃にしては)悪条件ですが、観測することにします。

★前半は、観望に徹して・・・

今回は、天文ファンの知人を誘って現地に向かったのですが、どうも空の条件が悪いので、前半部分は観望に徹しました。VMC260Lに笠井の双眼装置を付け、ハイペリオンアイピースでお気楽観望です。
木星・・・球状星団M3・・・子持ち銀河M51・・・ソンブレロ星雲M104・・・球状星団M13・・・などを楽しみました。お気楽観望に双眼装置は良いですね♪

★今回の主役はD810Aに決定

色々機材は積み込んできたのですが、空の状態から考えて星雲星団はVMC260L+D810Aの一本槍で行くことにしました。

・・・あっ、パソコンを置くテーブル持ってくるの忘れた!

・・・げっ、バーティノフマスク持ってくるの忘れた!

まあ、色々トラブりましたが、いて座の干潟星雲M8をD810Aで撮った原画はこんな感じ
f0346040_00560462.jpg
※ニコンD810A+ビクセンVMC260L+レデューサVMC+LPS-P2フィルタ ISO6400で15秒露光

これをトーン修正してトリミングするとこんな感じです。
f0346040_00593575.jpg
うん。ノイズでざらざらですが、1枚画はこんな感じで十分なのです。むしろ冷却CMOSカメラと違って「シマシマノイズ」がないだけ画像処理が楽そうです。

・・・撮ります。
・・・さらに撮ります。
・・・どんどん撮りまくります。

M8ばっかり430枚ほど撮影して薄明間近となりました。

★怒濤の400枚コンポジットを施すと・・・・
f0346040_01042199.jpg
※ISO800-15秒露光の400コマを、キャプチャNX-Dでアストロノイズリダクション+1段増感でJPEG変換
 ステライメージでホットピクセル+クールピクセルを除去
 ステライメージで100コマずつ加算コンポジットしたのちデジタル現像+レベル修正
 100枚コンポ4セットをさらに加算平均コンポジット+軽くシャープ処理

おお。とても良い感じです♪

なんか、オリオン座大星雲とは異なる面白さがありますね。
中心部の砂時計型をした明部とその周辺の『ウネウネ』が、たまりません。
f0346040_01272684.jpg


ダーク減算すらしてない上にかなり手抜きな処理ですが、あまりにも数が大きいのと1コマのデータが巨大すぎて、画像処理に12時間もかかってしまいました。・・・自作PCのcorei7-950はまだしも、メモリ3GBはきついですねえ。そろそろ64bitOSに換えないと限界かも。

※実は、このM8の撮影中に「ありえないポカミス」やらかしてました。カメラを接続するワイドマウントが緩んでいてスケアリングが狂ってました。
全体画像ではなく、中央部トリミングで画像処理したのは、「画面右の方」はケラレでアウト。「画面左の方」は変な像の流れが出てアウト。
400コマ以上も撮影した時に限って、今までやったことのない痛恨のミス
・・・これはもう、先日のブログでdisりすぎたサムヤンレンズの祟りですね(笑)




by supernova1987a | 2016-05-04 20:55 | 天体写真 | Comments(0)

D810Aで撮る桜

★ようやくD810A用の現像ソフトを入手しました

いままで、ステライメージ6.5を使っていたのでD810AのRAWデータを扱えませんでした。
仕方なくキャプチャーNX-DでTIFFに落としてから処理していたのですが、やはりベイヤーデータをそのまま扱いたいものです。また、どうもキャプチャーNX-Dの操作性に慣れないので、現像ソフトを2種類ほど入手しました。

①ステライメージ7
 ステライメージ6.5からのバージョンアップです。
 色々な新機能が付加されて相当にパワーアップされています。当然D810AのRAWデータも処理できます。
 ただし、コンポジット時の挙動がどうも意図したとおり(ステライメージ6のように)いかないので、仕様なのか勘違いなのか調べ中。

②シルキーピクス7pro
 ニコンの純正ソフトキャプチャNX-Dがシルキーピクスベースらしいというのは有名なお話ですが(というか、一目でバレバレですよね?)どうも馴染めません。
 それならいっそのこと・・・というわけで本家のシルキーピクスを入手しました。
 シルキーを使うのは久しぶり(フジのS2-proを愛用していたときにフリー版をよく使ってました)ですが、なかなか良いですね。

★D810Aを天体だけに使うのはもったいないので

 IR改造デジカメとD810Aが根本的に異なるのは一般撮影「にも」使える点でしょうね。カラーバランスが変なときがあるなど、色々とウワサは聞きますが、やってみましょう。ようやく春が来たと実感させるポカポカとした陽気。休日に実家に帰省してみると、桜(ソメイヨシノではなくて、サクランボができるオウトウの方)が満開でした。
 早速、D810Aにマイクロニッコールの60mmを装着して、マクロスピードライトの2灯ライティングで桜を狙ってみましょう♪

★D810A+シルキーピクスで桜を撮る
f0346040_17333418.jpg
 ※ニコンD810A+AF-S60mmF2.8 絞りF40 2灯ライティング ISO200 1/250 
シルキーピクスでRAW現像しましたが、ほんのり色づいた紅色も再現できて、なかなか良い感じ♪
ちなみに、昼間の撮影ですがF40でシンクロしたので、まるで夜桜ですね。

★D810A+ステライメージで桜を撮る
今度は、ステライメージ7の動作チェックも兼ねて、先ほどの写真をRAWデータのままステライメージで処理してみました。ねらいは「バリバリにシャープな白黒写真」です。ベイヤーデータのまま2×2ビニングをかけ、RGBデータを4画素混合させてモノクロデータにします。デモザイク処理でソフトになるのを避けるためデモザイクせずにL画像とし、トーンやシャープネスを修正してみました。
f0346040_17400862.jpg
※撮影データは同上。画像処理のみ別行程。

うん。これはこれで「アリ」ですね♪
硬調に仕上げたので少々造花っぽく(?)なりましたが、抜群にシャープで花びらの陰影が面白く描写できたと自画自賛。

いやはや、おもしろい!
・・・今は時間が無いけれど、色々撮ってみたいなあ・・・



by supernova1987a | 2016-03-08 06:01 | デジカメ | Comments(2)

D810Aによるオリオン座大星雲

1/10に事実上のファーストライトを行ったニコンD810Aですが、
オリオン座大星雲M42の画像処理をやり直してみました。

★先日の画像処理は「やっつけ仕事」だったので・・・

とりあえず、「使い物になる」ことは分かったので、
もう少しだけ、真面目に画像処理して見ました。

※撮影データは、
ビクセンVMC260L直焦点(3000mmF11.4相当)+ニコンD810A +LPS-P2フィルタ
K-ASTEC改造ニューアトラクス赤道儀ノータッチガイド
ISO6400・15秒露出40枚+ISO12800・15秒露出37枚

※画像処理ソフトは
キャプチャーNX-D ステライメージ フォトショップエレメント

です。

★D810A一発撮り画像「撮って出し」
f0346040_00330064.jpg
※ISO12800の15秒露出一発撮りでここまで写りました。光害地であることを考えると悪くありません。

★D810A一発撮り画像「キャプチャーNX-Dで画像処理」
f0346040_00345640.jpg
※ようやくNX-Dの操作にも慣れてきました。上記の画像を処理したものです。
ホットピクセルはアストロノイズリダクションできれいに消せました♪
かなり明瞭に星雲があぶり出せましたが、いかんせんISO12800ですから、ザラザラです。


★D810A画像「77枚コンポジットなど処理後」
f0346040_00385705.jpg
※77枚のコンポジットを行い、ビニング処理とLRGB分解再合成処理を施します。
また、若干のアンシャープマスキングをかけています。
いつもとは異なり、星雲周辺部まであぶり出すことを優先したため、中心部が飛んでしまいましたが、まあ良いでしょう♪

★一発撮りと77枚コンポジットの比較

もともとノイズの少ないD810Aですが、さすがに光害地で強い画像処理をかけてしまうとノイズでボロボロです。
それを救うのがコンポジットですが、「一発撮り」と「77枚コンポジット画像」を比較してみます。

f0346040_01045044.jpg
やはりコンポジットの威力は絶大ですね。
短時間露光のコンポジットでこれだけ写せるとなると、オートガイダーの出番は当面無いかもしれません。
(私が不精者なだけですが・・・)

さて・・・・あとは、
ステライメージを早く7にバージョンアップしてベイヤーデータを直接叩けるようにしないと、ですね。



by supernova1987a | 2016-02-02 06:24 | 天体写真 | Comments(0)

『本命』の投入④

しぶしぶ固定撮影でオリオン座を撮ってファーストライトとしたD810Aですが、その翌日、1~2時間ほど晴れ間が期待できる天候になりました。

★VMC260L+D810A強行軍

北極星を探すだけでも四苦八苦するほど雲が流れてきている中、強引にセッティングを済ませました。
狙うは、当初の目的・オリオン座大星雲M42です。
流れゆく雲々が光害でオレンジ色に光っている中、短時間露光のコンポジットを画策します。

★D810A一発撮り

まずはVMC260L直焦点(3000mmF11.4)にD810Aを装着して、ISO6400の15秒露光を試みます。
『素』の性能を見るために、高感度ノイズリダクション・長秒時ノイズリダクションともに切ります。
後から加工することを考えて、WBはデイライト、アクティブDライティングは少なめ、ピクチャースタイルはニュートラルを選択しました。・・・さて、どう出ますか・・・。
f0346040_02141564.jpg
※ビクセンVMC260L+D810A+LPS-P2フィルタ ISO6400 15秒露光 RAW一発撮り K-ASTEC改造ニューアトラクスノータッチガイド 現像はキャプチャNX-D

・・・おおお!良く写りますね!
IR改造デジカメほどではないですが、ノーマルデジカメとは全く違う写りです。

それに、『嬉しい誤算』だったのは、
なんと、素のVMC260Lがフルサイズでも結構使い物になることが分かったことです。
・・・ううむ。これ、VMC200とは基本設計が異なるんでしょうかね。変形マクストフカセグレンのくせに意外なほど画像が平坦で、致命的な像の流れも見えません。しかも周辺減光がごくわずかです。もちろん、よく見るとサジッタル方向(円周方向)に周辺星像が流れていたり、再周辺部では十文字形に星像が変形していたりします。しかし、そもそもVMCは写真用ではなく眼視用の鏡筒のハズ。VMC260Lは他のVMCシリーズと根本的に何かが違いますね・・・これ、写真鏡としてもっと宣伝しても良いのでは??。(もちろん、レデューサを用いてAPS-Cで撮るのがベストなようですが)

★「やっつけ仕事」でコンポジット!

得意の短時間露光コンポジットを試みてみます。
ただし、IR改造D5000で用いていた複雑な現像処理はパスします。
なにしろキャプチャーNX2とステライメージ6がD810Aに対応していないので処理できないのです。仕方なく、キャプチャーNX-Dでトーン修正とノイズリダクションをバッチ処理してTIFFファイルを吐き出させ、それをステライメージに突っ込みます。

・・・・さて、うまくいきますでしょうか?

f0346040_02295363.jpg
※ISO6400 15秒露光の40コマコンポジット キャプチャNX-Dで現像+ノイズ低減したものを ステライメージでコンポジット+デジタル現像+トーン修正

すばらしいっ!!

・・・なんというか、「無理」がありません。
改造デジカメと異なり、『好みの色』を出しやすいのは、一般撮影も視野に入れたD810Aならではですね。

もちろん、以前IR改造D5000で撮影したM42ほどの「スゴみ」はありませんが、昔懐かしいフィルム撮影のような色。
・・・うーん。この色なんですよねぇ、欲しかったのは♪

★M42の『記憶色』

オリオン座大星雲はじめ散光星雲が発するHα線は可視光の赤の中でもかなり赤外線寄りの「赤黒い光」なので、肉眼ではその色は分かりません。
それなのに自分の中にはオリオン座大星雲について、いわゆる『記憶色』があります。

思いかえせば、アマチュアの天体望遠鏡でも星雲の撮影ができるということを初めて知ったのは、小学6年生の時に買った藤井旭氏の「星雲星団ガイドブック」でした。毎日のように読みふけってボロボロにし、ついに2冊目を買ったほどに没頭した本です。そこに掲載されたM42の「もの凄く綺麗なピンク色」に衝撃を受けて以来、その色が『記憶色』として脳内にすり込まれていたようです。

以来、オリオン座大星雲の色を出すための試行が始まるのですが・・・
  中学の頃のSR400では感度が足りず、そもそも写らない
  高校の頃のGX3200では赤茶けた発色となり、粒子もボロボロ
  社会人になってからのデジタル一眼では青紫にしか写らない
  近年のIR改造デジカメでは真っ赤に写ってしまう
・・・・まあ、レタッチ次第である程度色の操作は可能なのですが、階調と色を両立させるのは難しいわけです。

その点、D810Aは少しレベルをいじるだけで、この『記憶色』が出てしまいます。
あまりにも色が綺麗なので、今後使い方をさらに考えないといけませんねぇ。


★覚え書き★

・・・それにしても、キャプチャーNX-DのRAW現像は遅すぎます。しかも、しばしば「落ち」ます。
これは早々にステライメージ7に行くか、本家のシルキーピクス(キャプチャーNX-D、どう見てもシルキーの改造版ですよね?)に行くか決めないといけませんね。
さて、色々と試行錯誤した結果分かったことをメモ。ベテランの方には常識かも?

①ステライメージのコンポジットがあまりにも重い時
 →環境設定でキャッシュファイルをSSD上に移してやると劇的に速くなりました♪

②キャプチャNX-Dが重すぎる原因の一つは
 →デフォルトで「ノイズリダクション2013」がかかってしまうことのようです。
  これを切ると劇的に速くなりました♪


by supernova1987a | 2016-01-13 06:09 | 天体写真 | Comments(0)

『本命』の投入③

★不本意なファーストライト

新たに入手したD810A。
本来は、VMC260Lにつけて、オリオン座大星雲をババ-ンと拡大撮影する予定だったのですが、曇りました
GPV予報を見ても長時間の晴れ間は期待できず、アトラクスのセッティングの時間は取れそうにないので、不本意ですが、一瞬の合間を見て50mm標準レンズと三脚で固定撮影しました。


★どうせならISO12800とやらを・・・
せっかくなので、D810Aの常用感度上限のISO12800を試してみました
レンズは初めて一眼レフ(ニコンFG20)を買ったときに入手したニッコール50mmF1.8Sです。当時、全てのニコンレンズの中で最も安かったのですが、なかなかどうして、クセのない描写とコンパクトな筐体が魅力で、未だに使い続けています。
絞りをF4にして、固定撮影の5秒露光でいきます。
f0346040_01445019.jpg
※ニコンD810A+ニコンAi50mmF1.8S 絞りF4  ISO12800 5秒露光 RAW一発撮り

・・・すごい!!

ノイズリダクション系は全て切っているにもかかわらず、とても良く写りました。
大昔、GX3200やTMAX3200で固定撮影していたときは、ノイズボロボロの画像を見て「おお、固定撮影でもちゃんと星座が写ってる」と驚いたものですが、これは、もう『別物』。充分に実用になります♪

それに何より、オリオン座大星雲M42の「ピンク」がちゃんとピンクに写っているではないですか!

もちろん、Hα線が写ることがD810Aのウリなのですが、期待以上に綺麗な色です。もちろん、以前D3やD700で閉口した「恒星が変な色に写ってしまう」偽色現象も目立ちません。(厳密には多少偽色が出ています。まあもともとローパスレスですから仕方ないでしょう)

f0346040_01585756.jpg
※上記画像のトリミング

よくみると、NGC2024までうっすらと写ってしまってますね。
F4でたった5秒なのに・・・・。
・・・・こりゃ、星座撮影にはもう赤道儀がいらないかもですねぇ。(ため息)

・・・むう。とんでもない時代になったものだなあ・・・。

★★以下続きます★★

by supernova1987a | 2016-01-12 06:40 | 天体写真 | Comments(0)

『本命』の投入②

★ファーストライト・・・のハズが

数ヶ月ぶりの連休だったので、さっそくVMC260LにD810Aを装着して撮影!
・・・のハズだったのですが・・・
悪天候に祟られました。

仕方がないのでまずは、定番のノイズテストです。

★ダークノイズの比較テストごっこ

気温約13度の中でのノイズテストをやってみました。
比較対象は、これまで天体写真で大活躍してくれていたIR改造D5000と、一般撮影用に重宝しているD610です。
いずれもISO6400の30秒露光のRAWで、ノイズ低減処理系の機能は全てオフ。後からキャプチャーNXDで3段増感してノイズをあぶり出します。

 ①D5000のダークノイズ
f0346040_03581447.jpg
※おなじみの輝点ノイズとランダムノイズです。見慣れた絵なのでホッとします(笑)
エントリー機で、しかも古い機種なのに、とても優秀だと思います。(最近のD5000台系ってどうなんでしょうね??)

 ②D610のダークノイズ

f0346040_03595521.jpg
※さすがにフルサイズなのでノイズは少なめに見えますが、輝点ノイズランダムノイズともに乗っています。全体的には赤くカブる傾向にあります。画面下部の赤いノイズ(アンプノイズ??)は少々やっかいです。

 ③D810Aのダークノイズ

f0346040_04001824.jpg
※一見ノイズが見られません。上記2機種とは全く異質なものを感じます。確かにランダムノイズも乗っているのですが、奇妙なことに「青」です。
特別な素子なのか、水面下で特殊なノイズ処理をしているのかは不明です。

★ピクセル等倍で比較してみましょう



 ①D5000
f0346040_04081484.jpg
※D5000 のダークノイズは、輝点ノイズがやや肥大化する傾向にあります。素子上の問題なのか、デモザイク上の問題なのかは不明です。
総じて現像ソフトでのホットピクセル除去機能のみでは取り切れませんのでダークファイルの減算が必要です。

 ②D610
f0346040_04082872.jpg
※D5000に比べると、ノイズ像が小さくまとまっています。ピクセル等倍なので拡大率が小さい訳ではありません。


 ③D810A
f0346040_04085074.jpg
※ううむ。何とも言えませんね。確かに赤いノイズは激減していますが、その反面青いノイズが多すぎるような気がします。ただし、ホットピクセルは肥大しておらず、いかにも除去しやすそうです。・・・ひょっとすると、Hα線で輝く星雲を強引な画像処理で「あぶり出す」ユーザーが多いことを想定して、赤いノイズを重点的に排除する方針なのかもしれませんね?

本来、5分とか10分などの長時間露光下においてD810Aの優位性が際立つのではないかと推測していますが、私の撮影スタイルは当面10~30秒の短露光を繰り返すものなので今回のテストで充分です。


★それにしても!

さすがに、36メガピクセル越えのデータは巨大ですね・・・。
しかも愛用のキャプチャーNX2が使えないのが痛いです。
後継ソフトのキャプチャーNXDが無料でリリースされているのは素晴らしいのですが、いかんせん動作が重すぎて、私の環境(corei7-950+3GBメモリ)ではほとんど使い物になりません。それにデータが大きすぎてステライメージまで檄重に。・・・いきなりの大きな壁・・・どうしよう・・・(泣)

★以下続きます★

by supernova1987a | 2016-01-11 06:29 | 天体写真 | Comments(0)

『本命』の投入①

2015年は星雲撮影にこだわったのですが、おおよその方向性が見えてきたので、意を決して『本命』機種を入手しました。

★ウワサのヤツです
f0346040_02372794.jpg
・・・はい。
ニコンの天体専用チューンナップ機・D810Aです。
ただし、非常に「お高い」のですぐに買うわけにもいかず、年末年始の実売価格の上下動を見ながら、「底値かな??」というタイミングに発注。
それでも軍資金が足らないので、(泣く泣く)愛用の機材を2点ほど『ドナドナ』しました。

★ちなみにドナドナしたのは・・・

2008年から7年ほど愛用してきたニコンのフルサイズデジタル一眼・D700と、いわゆる大三元ズームの1つであるAF-S24-70mmF2.8です。どちらも非常に良い道具だったので悩みましたが、背に腹は替えられません。

 D700は、風景写真には画素数が足らず、天体写真にはひどい偽色が出るのを理由に
 24-70mmは、抜群の解像度を誇る反面、あまりにも後ボケが汚いのを理由に

それぞれ自分に言い聞かせながらピカピカに掃除して丁寧に元箱に詰めてドナドナ・・・結構良い値で引き取っていただきました。

最近はネットでおよその査定が分かるので安心ですね。ちなみに、査定基準見ながら自分なりに『皮算用』していたのですが、1円の誤差もなく、ピッタリでした。

★D810Aの特徴

ノーマルのD810と比べてどこがスゴイのか?
もちろん、メーカーサイトを見れば分かるのですが、私が特に心惹かれたのは下記の点です。

 ①特殊なIRカットフィルタを搭載し、本来写らないはずのHα線(星雲の光)が良く写る(4倍の感度とのこと)
 ②IR改造デジカメと異なり、一般撮影にも転用できる。(改造機だと真っ赤になっちゃいます)
 ③ノイズが通常機よりも少ないらしい

・・・と、ここまでは有名・・・というか製品自体の「ウリ」ですよね。
ところが、さらに

 ④悪名高い、いわゆる『100コマ制限』が取り払われた!!
 ⑤Mモードに加えて、理論値ではなく実時間で制御される『M※モード』が搭載された!
 ⑥30秒よりも長い露光時間を設定できる!
 ⑦ライブビューを明るくできるためピント合わせやフレーミングが楽になった!

という機能が実装されていて、とてもよさげです。

★100コマ制限の撤廃について

 これ、結構やっかいな問題だったのですよ~。なぜだかニコンのデジカメは100コマ連写すると強制的に止まってしまう「仕様」でして、カスタムメニュー内の連写上限も100までなので、いじりようがありません。通常写真はともかく、大量の撮影が必要な比較明コンポジットの途中で連写が止まってしまい、星の軌跡がとぎれてしまう恐れがあります。そのためリモートコントローラを操作して一時的に連写をオフにしたとカメラに思わせるなど特殊な工夫が必要となり、意外と大変です。
 元々、機体を保護するための仕様なのではないかと推測するのですが、なんと、D810Aにはこの制限がありません。英断だと思います。(ひょっとして耐久性も向上したのかな??)

※追記
ノーマルのD810も、100コマ制限回避されてましたね。
勘違いでした。すみません。


★実時間制御の新マニュアルモード

 カメラ歴が長いベテランの方はご存じでしょうが、実は、カメラに表示されているシャッタースピードは「ウソ」です。そもそも、フィルムカメラのダイアルに刻まれていたシャッタースピードはあくまで「近似値」であって、実際には(1段ごとのシャッタースピードの数値列は)2を公比とする等比数列になっています。こうしないと、シャッターを1段遅くしたときに露光量が2倍にならないからです。

たとえば、表示上1/60秒のシャッターは、実際には2のマイナス6乗である1/64秒で制御されています。
f0346040_03305781.jpg
長秒時も同様で、表示上30秒露光となっている時、実際には32秒露光になっているというわけです。

15秒や30秒露光で連写しているとき、妙に撮影時間がずれていく原因がここにあります。
「30秒の40連写だから、20分後に回収に来よう・・・」
 ↓20分後
「あれ?まだ撮影続いてる・・・??」
などということが起こるわけです。

 ただし、これまでの慣習ですから、さすがに表示を変えるのはできないよなーなどと思っていたところ、なんと、D810Aは、通常のマニュアルモードに加え、「表示された数値の通り露光する」特殊なマニュアルモードが併設されているのです。つまり、D810Aなら、30秒露光は32秒ではなく「本当に30秒」に(も)できるという訳です。

・・・・うーん。もろもろの特長を数え上げて、散財を正当化しているだけかも・・・。

★以下、続きます★





by supernova1987a | 2016-01-10 06:34 | 天体写真 | Comments(0)


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