夜中の1時頃にほぼ快晴になったのを確認して、大急ぎで機材を運び出します。
お目当ては、IRフィルタ除去改造したD5000のテスト撮影です。
さらに余裕があれば、オフアキシスガイダのテストもやりましょう♪
・・・・が、はしゃぎすぎてバチが当たったのか・・・・。
どうもオートガイダST-iの接触が悪いようです。
慌ててゴソゴソしていると、なんとST-i本体のUSBコネクタが・・・・もげました。(涙)
これで本日は、オートガイド不可+オフアキのテスト不能 となりました。
★方向転換!
せめてIR改造D5000のテストだけはやりたかったので、方向転換を。EQ6PROを1点アライメントにし、できるだけ素直な駆動をするようにしておきます。あとから画像データを重ねることを前提に、追尾エラーが目立たない15秒~30秒程度の露光で「撮りまくる」作戦。
こうなると、できるだけ明るい天体が好ましいので・・・・・・よし「初心に返ろう」・・・と。
★初心といえば、M42♪
なんといっても、「オリオン座大星雲」M42は冬の星雲星団の王者です。
試行錯誤の上、高校生時代に撮影したベストショットは、これ↓でした。

時は巡って、社会人になってからビクセンの20cmニュートンと冷却CCDで撮影すると、こんな感じでした。

・・・・・・で、それ以来、しばらくM42を撮っていませんでいた。その間のブランク、実に10年以上・・・・。
★強行軍で撮影したM42は
VMC260Lに純正フォーカルレデューサを装着。ST-iの破損により、まともなガイドができない状況なのでIR改造D5000のISOを3200まで上げRAWで15秒露出を試みます。

あの・・・・たった15秒なんですけど、画像処理無しでコレ、ですか・・・・・。
恐るべしIR改造D5000っ!!
★画像処理してみましょう
ISO3200で15秒露光したコマとISO1600で30秒露光したコマをキャプチャーNX2で現像し、TIFFに変換したデータをステライメージで合計18枚コンポジット。多少トーンやシャープを調整すると・・・
EQ6PRO ノータッチガイド

特に、中心あたりを拡大してみると・・・・

今まで星雲の「切れ込み」だと思っていたところが、実は煙や雲のようなガスのシルエットだったり、自分で光るというよりも、まるで外光を反射しているかの如く立体的な濃淡がついている部分があったり・・・。
さらにこの近傍を上下を逆(北が下)にすると・・・

M42って、こんなに面白い被写体だったのかっ!
とにかく、なんだか立体感や動きすら感じられるような気がして、しばし、画像処理用のPC画面を凝視してしまいました。
ともあれ、R200SS+BL30Cに代わる主力システムとして数年かけて準備中だったVMC260L+改造デジタル一眼のシステムもようやく本格的に動かせそうです。めでたい♪
★・・・いや、待て・・・・
・・・・あ!
喜びすぎて肝心なことを忘れていた。
コネクタがもげて壊れちゃったオートガイダST-i、どうしよう・・・(涙)。
☆Byあぷらなーと☆