★先日の大失敗写真を・・・
カメラの取り違いという大失敗でボツりかけた写真ですが、もったいないので少し真面目に処理してみました。
★いつもは、たいてい・・・
本来必須のダークフレームを無精して取得していませんでした。
ちなみに、ダークフレームとは、
こんなヤツ↓ですね。
※ニコンD5000 ISO1600 30秒露光 8枚コンポジット トーンカーブ持ち上げ 等倍切り出し
この画面に点在する赤や緑の点々がいわゆる「ホットピクセル」とか「ダークノイズ」と言われるもので、高感度で長時間露光すると、たいてい画面に現れるとてもウザいヤツなのです。
特に天体写真や蛍の撮影でこの点々が出ると非常にやっかいです。
ニコンのカメラの場合は、これを除去する方法が、
①撮影時に「長秒時ノイズリダクション」を有効にする
②RAW現像時にNX2の「アストロノイズリダクション」を有効にする
③別途ダークノイズのみを撮影しておき現像時に減算する
の3つありまして、それぞれ一長一短があります。
ま、一般的には①でしょうが、1コマ露光が終わった後にカメラが自動でークフレームを撮影しますので、どうしても撮影時間が倍かかってしまいます。
(例)30秒露出開始→露出終了→ダーク取得開始→ダーク取得終了(露出と同時間)→カメラが自動でダーク減算→撮影完了
また、過剰なダーク減算により、黒いノイズが残る場合もあります。
本来、天体写真家は③を用いるべきで、被写体とは別に撮影したダークノイズ画像(ダークフレーム)を用意しておき、後から現像時に(正確にはベイヤー配列データをデモザイクする前に)減算させてノイズを消します。
・・・・でも、不精者のあぷらなーとは、(効果は万全ではないものの)クリック一発でたいていのノイズを消してくれる②を多用していました。
とにかくお手軽なのが魅力です。
★今回は「超」悪条件だったので・・・
めずらしくダークフレームを撮影しておいたので、真面目にダーク減算してみることにします。
いえ、別段特別な準備が必要なわけではありません。望遠鏡にふたをしたままシャッターを切っておしまいです。
ステライメージでの画像処理の手順は下記の通り♪
①撮影データ(RAW)とダークフレーム(RAW)を用意します
②ダークフレームをベイヤーデータのまま加算平均コンポジットします
③コンポジットしたダークフレームをベイヤーデータのまま保存します。
④撮影データをベイヤーデータのまま読み込みダークフレームを減算します。
⑤ダーク減算後の撮影データをデモザイク処理でRGB画像に変換します。
⑥変換した画像を保存します。
⑦撮影したデータ全てのコマに④~⑥を施します。
⑧⑦まで処理した画像を加算平均コンポジットします。
⑨レベル・トーンなどを修正します。
⑩だめ押しで、画像をLとRGBに分解し、LRGB再合成します。
★PCと5時間格闘の末・・・
うんうん唸りながら40コマの撮影データに画像処理を施しました。
88コマあるんですが、目が痛くなってきたので挫折。
元データはこんな感じ
ただでさえカメラを間違えたので感度低い上に、月の明かりとノイズにまみれて、もう悲惨なことに・・・(涙)
「創造の柱」付近をトリミングしてトーン修正しても、この程度↓が限界
これを真面目に画像処理してみると・・・
・・・すばらしい。
悪条件の割には良い感じです♪
全体像は、こんな感じになりました。
※ニコンD5000(無改造)+ビクセンVMC260L+レデューサVM+LPS-P2フィルタ
K-ASTEC改造ニューアトラクス ノータッチガイド ISO3200・30秒露光×40コマコンポジット ダークフレーム減算処理あり
★・・・ああ、もしも・・・
やっぱ、真面目に処理するときれいになりますね(当たり前か・・・)
こうなると、これが、もし
・ちゃんとIR改造の方のD5000で
・ちゃんと月明かりが無い日で
・ちゃんと空が暗いところに遠征していて
・ちゃんとオートガイドして
・ちゃんと極軸も慎重にセットして
・ちゃんとバーティノフマスク使ってピント合わせて
・さらにライトフレーム処理もしてたら・・・・・
どんなにスゴイ画像が撮れたんだろう?!
・・・などと、妄想しちゃいます。
5月中旬から練習再開した某校応援部(なぜか私が専属コーチ(汗))のおかげで2週間で8kgほど痩せて筋力も戻ってきたことだし・・・・・。
とりあえず、遠征時に備えて体力強化しておきます。
なにしろ、アトラクスとVMC260Lは総重量約60kgの重量級望遠鏡。
油断すると運搬中にケガしますので(笑)
カメラの取り違いという大失敗でボツりかけた写真ですが、もったいないので少し真面目に処理してみました。
★いつもは、たいてい・・・
本来必須のダークフレームを無精して取得していませんでした。
ちなみに、ダークフレームとは、
こんなヤツ↓ですね。
この画面に点在する赤や緑の点々がいわゆる「ホットピクセル」とか「ダークノイズ」と言われるもので、高感度で長時間露光すると、たいてい画面に現れるとてもウザいヤツなのです。
特に天体写真や蛍の撮影でこの点々が出ると非常にやっかいです。
ニコンのカメラの場合は、これを除去する方法が、
①撮影時に「長秒時ノイズリダクション」を有効にする
②RAW現像時にNX2の「アストロノイズリダクション」を有効にする
③別途ダークノイズのみを撮影しておき現像時に減算する
の3つありまして、それぞれ一長一短があります。
ま、一般的には①でしょうが、1コマ露光が終わった後にカメラが自動でークフレームを撮影しますので、どうしても撮影時間が倍かかってしまいます。
(例)30秒露出開始→露出終了→ダーク取得開始→ダーク取得終了(露出と同時間)→カメラが自動でダーク減算→撮影完了
また、過剰なダーク減算により、黒いノイズが残る場合もあります。
本来、天体写真家は③を用いるべきで、被写体とは別に撮影したダークノイズ画像(ダークフレーム)を用意しておき、後から現像時に(正確にはベイヤー配列データをデモザイクする前に)減算させてノイズを消します。
・・・・でも、不精者のあぷらなーとは、(効果は万全ではないものの)クリック一発でたいていのノイズを消してくれる②を多用していました。
とにかくお手軽なのが魅力です。
★今回は「超」悪条件だったので・・・
めずらしくダークフレームを撮影しておいたので、真面目にダーク減算してみることにします。
いえ、別段特別な準備が必要なわけではありません。望遠鏡にふたをしたままシャッターを切っておしまいです。
ステライメージでの画像処理の手順は下記の通り♪
①撮影データ(RAW)とダークフレーム(RAW)を用意します
②ダークフレームをベイヤーデータのまま加算平均コンポジットします
③コンポジットしたダークフレームをベイヤーデータのまま保存します。
④撮影データをベイヤーデータのまま読み込みダークフレームを減算します。
⑤ダーク減算後の撮影データをデモザイク処理でRGB画像に変換します。
⑥変換した画像を保存します。
⑦撮影したデータ全てのコマに④~⑥を施します。
⑧⑦まで処理した画像を加算平均コンポジットします。
⑨レベル・トーンなどを修正します。
⑩だめ押しで、画像をLとRGBに分解し、LRGB再合成します。
★PCと5時間格闘の末・・・
うんうん唸りながら40コマの撮影データに画像処理を施しました。
88コマあるんですが、目が痛くなってきたので挫折。
元データはこんな感じ
「創造の柱」付近をトリミングしてトーン修正しても、この程度↓が限界
悪条件の割には良い感じです♪
全体像は、こんな感じになりました。
K-ASTEC改造ニューアトラクス ノータッチガイド ISO3200・30秒露光×40コマコンポジット ダークフレーム減算処理あり
★・・・ああ、もしも・・・
やっぱ、真面目に処理するときれいになりますね(当たり前か・・・)
こうなると、これが、もし
・ちゃんとIR改造の方のD5000で
・ちゃんと月明かりが無い日で
・ちゃんと空が暗いところに遠征していて
・ちゃんとオートガイドして
・ちゃんと極軸も慎重にセットして
・ちゃんとバーティノフマスク使ってピント合わせて
・さらにライトフレーム処理もしてたら・・・・・
どんなにスゴイ画像が撮れたんだろう?!
・・・などと、妄想しちゃいます。
5月中旬から練習再開した某校応援部(なぜか私が専属コーチ(汗))のおかげで2週間で8kgほど痩せて筋力も戻ってきたことだし・・・・・。
とりあえず、遠征時に備えて体力強化しておきます。
なにしろ、アトラクスとVMC260Lは総重量約60kgの重量級望遠鏡。
油断すると運搬中にケガしますので(笑)
by supernova1987a
| 2015-06-06 07:37
| 天体写真
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