手持ちのBORG関連機材の「軽ーい」テストをしました。
今回テストするのは、ミニBORG60EDと、そのオプションの各種補正レンズ系機材です。
本当は星空でやりたかったのですが、天候が悪いので泣く泣く昼間の風景でテスト「ごっこ」です。

今回は、クローズアップレンズなどを用いた自作レデューサなどは一切無し。BORG純正と笠井トレーディングの製品を使います。
★素のBORGでは
ミニBORG60EDは、2枚玉のEDアポクロマートで、そのサイズからは想像できないほど高性能な望遠鏡だと思います。
ただし、望遠レンズの代わりに使おうとすると、仕様上、画面の周辺部の像が流れます。たった2枚の対物レンズなのですから、主要な波長について、色収差の補正はもちろんのこと、光路長一定の原理(球面収差の補正)や正弦条件(コマ収差の補正)を満たしていたとしてもペッツファール条件(像面湾曲の補正)までは補正できません。

ごらんの通り、画面中心は非常にシャープですし、フルサイズデジタル一眼でも、そこそこの周辺光量を誇りますが、画面周辺になるにつれてピントがぼけて像が流れて写ってしまいます。この辺が、多数のレンズを用いた望遠レンズとの差異といえます。
この周辺部の画像悪化を補正するために、オプションの各種補正レンズの登場となるわけです。
★BORG純正0.85倍レデューサ
純正のフォーカルレデューサです。
本来は、焦点距離を0.85倍にしてF値を小さくし、像を明るくするためのオプションです。


ごらんの通り、かなり写野が広がり、焦点距離が圧縮されたことが分かります。また、ビックリするほど周辺像が改善されていることに驚かされます。ちなみに本来はAPS-C専用なのですが、うるさいことを言わなければ、フルサイズでも(多少の周辺減光はあるものの)使えそうです。

上記のとおり、レデューサ無しに比べると周辺画像が劇的に改善されているのが分かりますね♪
さすが純正品。サードパーティの汎用品とは最適化のレベルが異なるのでしょうね。
★★★以下続きます★★★