第5弾は笠井トレーディングのED屈折用汎用フラットナーです。

BORG純正フラットナーが40937円もするのに対して、笠井の汎用フラットナーは18360円と恐ろしく安価です。
さて、相性はどうでしょう??

あれ? あまり効果がないみたいです。周辺部がボケたままですね。

ああ、よく見ると周辺部のボケが減っています。確かに効果はあるようですが、純正ほどではありません。
ちょうど、素のBORGと純正フラットナーの中間ぐらいでしょうか?
やはり、想定されている屈折望遠鏡よりもBORG60EDの焦点距離が短すぎるOR像面湾曲が大きすぎるようですね。
★バックフォーカスを増やしてみると・・・
純正フラットナーの最大の強みは、使用するマスターレンズに応じてフラットナーの位置を変えられることです。
・・・ということは、笠井の汎用フラットナーもバックフォーカスを大きくすれば像が改善されるかもしれません。
やってみましょう。
汎用フラットナーのTねじに、BORGのTネジ→M57変換リングを接続し、延長チューブ&マウントホルダー&カメラマウントを装着します。さて、もくろみ通り改善されますかどうか・・・。

おおっ! かなり良くなりましたよ♪

この手法を思いついたのが一度機材を片付けた後だったので、対象物のフレーミングと光線の具合が少々異なりますが、あきらかに改善されています。
★うれしくなってきたので、もう少し撮ってみましょう♪
BORG60EDにバックフォーカスを調整した笠井汎用フラットナーを装着して、もう少し撮影してみます。


・・・・・あとは、実際に天体を撮影してみてどうなるか・・・ですねぇ。(いつになることやら・・・)
P.S.
笠井の0.8倍汎用レデューサでも同じ事をやってみたのですが、ダメでした。像面を平坦にすると、強烈なコマ収差が出てしまい、ピントは合っているのに像が盛大に流れてしまいました。・・・なかなかうまくいかないものですねえ。餅は餅屋・・・ま、純正品を買っておけば間違いないと言うことですね(笑)
試行錯誤に用いた笠井のレデューサとフラットナーに加え、ケンコーのクローズアップレンズなどを合わせると、BORG純正のマルチレデューサ、買えてましたね。ま、所詮趣味ですから、「色々と遊べた」ので良しと言うことにしておきましょう・・・・。
こんばんは。ご無沙汰しております。
フラットナーやレデューサの調整は難儀しますよね。該当記事では1cm近くズラしたように記憶していますが、定かではありません。
さて、笠井の汎用フラットナーなのですが、恐らく焦点距離が600mm~700mm近辺に最適化されているのではないかと感じています。焦点距離420mmとのことですので(昼間の風景ならともかく)天体の撮影(特にフルサイズ)にはバックフォーカスを調整しても苦しいかも知れません。また、このフラットナーの弱点としてゴーストが出やすいという問題もあり、個人的にはBORGのマルチフラットナーなど、元々様々な焦点距離に使用されることを前提とした商品の方が安全では無いかと考えます。ただし、72mmEDの現物を触ったことがありませんので、果たして目論見通り行くのかは全く不明です。
ご参考までに、天体の実写で各補正レンズの特徴をチェックした際の記事はこちら↓です。
https://apranat.exblog.jp/24470117/

所詮この世は金次第ということみたいですね。葛西トレーディングのフラットナーは現行のⅡでしょうか。
笠井のフラットナーはⅡではなく、一世代前のタイプです。現行のⅡのゴーストがどうなっているのかは不明です。
BORGのフラットナーはお高いだけのことはあって、中々高性能だと感じていますが、最近はレデューサ&フラットナーの代用としてケンコーのクローズアップレンズを用いることが多くなりました。