天体写真

冷却CMOSカメラ④

★忘れないうちに整理、整理・・・

四苦八苦して、なんとかファーストライトに成功したZWOの冷却CMOSカメラ
ASI174MC-COOLですが、ようやくオリオン座大星雲M42を撮影した120コマ分すべての画像処理が終わりました。

※共通データは、
 ビクセンVMC260L+レデューサVMC+LPS-P2フィルタ K-ASTEC改造ニューアトラクスノータッチガイド
 ASI174MC-COOL 冷却温度-15℃ ゲイン200 露出15秒 16bitRAW出力
 ほぼ正方形にトリミング 
です

★1コマ撮って出し
冷却CMOSカメラ④_f0346040_20233545.jpg
 ※1コマのベイヤーデータをステライメージでデモザイクしただけです

★1コマレタッチ
冷却CMOSカメラ④_f0346040_20402324.jpg

※ステライメージでトーンカーブを修正したものです
ぱっと見、きれいですが、ダークノイズまみれです。

★120コマコンポジット
冷却CMOSカメラ④_f0346040_20252588.jpg
 ※120コマのデータをベイヤーデータのままでダーク減算した後に加算コンポジットし、レベル修正。大気による色ずれも補正しました。
 非常になめらかになりましたが、ボケボケです。

★レジスタックスにてウエーブレット
冷却CMOSカメラ④_f0346040_20273999.jpg
 ※データを一度モノクロに変換してレジスタックスでウエーブレット処理。これをL画像としてLRGB再合成しました。
 ノイズが出るのが怖いのでウエーブレットは軽めに掛けました。空の条件が良ければもっと線の細い処理が可能かと・・・。

★中心部重視の処理なら
冷却CMOSカメラ④_f0346040_01052251.jpg
こんな路線もアリですね♪
暗部を持ち上げなければ、ハイライトの処理は楽です。
トラペジウム付近の星雲の『へこみ』がよく分かって、これはこれで面白いと思います。

★・・・疲れました

今回の画像処理は、この辺で終了ですかね?
まあ、とにかく色々と勉強になりました。
実際のところ、これまで使っていたIR改造D5000のベストショットを超えられなかったのですが、撮影時のコンディションが悪かったので仕方ありません。
今度は暗い空の元で撮影してみたいものですねぇ。



Commented by G at 2016-02-16 07:57
おはようございます。
120枚のコンポジットはステライメ-ジでの合成ですか?LRGB合成とかまだやったことはありませんが冷却CMOSカメラの可能性を見出だすことができるのではないでしょうか。大いに参考にさせていただきたいと思っています。是非これからも画像のアップをお願いいたします。有り難うございました
Commented by supernova1987a at 2016-02-17 10:34
> Gさん
はい。コンポジットは、ステライメージです。LRGB合成は、本来的モノクロカメラの画像をカラー化するための機能ですが、カラー画像を一度モノクロ化してから再合成すると色ノイズが飛躍的に減るので、多用しています。
まだまだ画像処理の試行錯誤が必要ですが参考になれば幸いです。
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by supernova1987a | 2016-02-15 23:10 | 天体写真 | Comments(2)

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