たまにアストロアーツやガンレフに写真を投稿して楽しんでいるのですが、他のアマチュアカメラマンさん達の作品を見てみると、凄く綺麗な星座や天の川を撮っていて、うらやましくなります。
最近、星雲星団のクローズアップばかり撮影しているのですが、そろそろ星座写真にも挑戦してみたいなあ、などと模索しています。(普通、順番が逆ですね・・・)
★あのレンズは高すぎて手が出ないので・・・
ニコンには、俗に言う天体用『神レンズ』として有名なAF-S14-24mmF2.8という「お化けレンズ」があります。なんでも、絞り開放から星座写真に使える卓越した性能を有するそうで、いつかは手に入れたいレンズなのですが・・・・お高いです。しかも、フルサイズ用の14mmなどという超広角は使いこなすのが難しそうです。
・・・「まずは14mmという画角を勉強することから始めよう」という訳で、『アヤしいレンズ』を入手しました。

韓国製の互換レンズで、日本ではケンコーが輸入して取り扱っているようです。とにかくニコンの14-24mmの約7分の1という信じられない値段の『激安レンズ』でして、ネット上のウワサでは「当たり外れが大きいが、当たれば神画質」なのだそう・・・。
★外観など・・・

実物を手にして、思わず呟いてしまいました。現在の主力広角レンズであるシグマの17-35mmF2.8-4と比べると大人と子供のようです。ニコンの14-24mmとは較べるまでもないでしょう。とてもコンパクトな筐体です。

もちろんフードは固定ですし、フィルターなどはつけられません。

ニコンで言うところの「Pレンズ」に相当する位置づけですね。
早速テスト撮影です!

スゴイ画角です。あまりに視野が広すぎてクラクラしますね。パッと見たところ絞り開放でも充分シャープですし、後ボケの柔らかさも私好みです。
驚いたのは筐体の造りの「良さ」です。意外と言っては失礼ですが、マウント部にガタはありませんし、フォーカスリングはシットリとした感触で絶妙のトルク感。AF一眼レフが席巻する前の「古き良き時代」のレンズを彷彿とさせます。むろんプラスチックを多用しているので安物感はぬぐえませんが、とにかく操作性は抜群です。
また、ためしに視野に太陽を入れてみましたが、ゴーストがほとんど認められないではありませんか!。
・・・これが、このお値段?!・・・反則でしょう!?
・・・に、日本のメーカーさん、だ、大丈夫??
★アタリレンズか!?
条件が非常に悪かったのですが、モヤを通して星空が見えたので、強引にテスト撮影してみました。

○第1関門:無限遠が出ないことがあるらしい
ピントリングをいっぱいに回しきっても無限遠にピントが来ない固体が混じっているというウワサ。・・・これは恐怖です。
ライブビューで拡大した恒星を使ってピント合わせをしてみると
おお、かろうじてギリギリ無限遠が出ました。第1関門クリアです♪
○第2関門:片ボケする固体が結構あるらしい
要するにスケアリングが狂った固体が流通しているとのウワサですね。程度によりますが、被写体が平面である天体写真では致命的です。
では・・・先ほどの写真をピクセル等倍にしてみると・・・
画面中心から左上に3分の2付近のトリミング

これは・・・・イヤな予感がします。
画面中心から右下に3分の2付近のトリミング

ダメだこりゃ・・・。
完全にスケアリングが狂ってますね・・・(涙)
天体用には使い物にならないかも、です。
ああ、この辺の品質管理が日本製とは異なるのでしょうね。
★悩みは尽きず・・・・
さて、どうしましょう・・・?
①返品交換を依頼する
②我慢して使う
③ダメ元で自力修理してみる
日本製なら当然①なのでしょうが、・・・うーむ。
これ、返品交換して「もっとダメな子」がやってきたら困るしなあ・・・。
・・・今のところ③になりそうな予感がしてます。
ま、こういう苦労(リスク)もサムヤン選びの楽しみの一つなんでしょうなぁ(苦笑い)。
・・・というわけで、前言撤回。
日本のメーカーさん、素晴らしい!!