★予定外の晴天でした
GWは序盤だけしか晴れないつもりでしたが、5/4が意外にも好天でした。
ただし遠征はキツそうだったので、実家でお気軽天体写真撮影を行いました。
家からだと(市街地のため)空の状態は良くないですが、機材に制限が無いのが良いですね♪
★BORG89EDファーストライト
今回は、赤道儀2台体制で臨みます。
①アトラクスにはビクセンのVMC260L
②EQ6Proには笠井のカプリ102EDとトミーのBORG89ED
ちなみにBORG89EDでの天体写真は今回が初めて。逆に、K-ASTEC改造ニューアトラクス赤道儀が退院してから『お蔵入り』していたEQ6Pro赤道儀は久々の登場です。

EQ6Pro赤道議は海外製の『安物』ですが、そうとうに頑丈なため、写真のように色々載せてもギュンギュン動きます。
BORG89EDには、笠井トレーディングの汎用0.8×レデューサを装着してD810Aで撮影します。
★今回のBORG89EDのテーマは
マニアックなVMC260Lと比べるとポピュラーなBORG89EDですので、こうした一般的機材でも市街地で星雲が写るかどうかテストするのが目標です。
まずは、『夏の定番構図』いて座の干潟星雲M8と三裂星雲M20のコラボを狙います。
さて、GPV予報の通り快晴になりましたが、4等星が見えるか見えないかといった透明度。光害の影響は大きくうけるため、そのまま撮ったのでは星雲は写りそうにありません。
★ノーフィルターでM8+M20撮ると・・・
BORG89ED+笠井レデューサで480mmF5.4相当となります。これにD810AをISO6400にして15秒露光を試みます。
まずは、ノーフィルターでの「撮って出し」(画像処理はトリミングのみ)は、こんな感じ。

※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ(ノーフィルター) ISO6400・15秒露光 撮って出し
ああ、懐かしい様相・・・。
フィルム時代には、よくこんな画を量産してました(笑)。星雲は完全に光害に埋もれてしまっています。
★光害カットフィルターを使うと・・・
全く同じ条件で光害カットフィルターLPS-D1(LPS-P2の後継)を使って、撮影してみるとこうなりました。
※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ+LPS-D1フィルター ISO6400・15秒露光 撮って出し
おお。かなり良くなりましたよ! 背景がぐっと暗くなり星雲が明瞭になりました。
★『怒濤のコンポジット』いってみましょう
LPS-D1フィルタ「あり」の条件で、ガンガン撮影を進めます。
写りが良かった137枚をコンポジットしてみます。

※D810A+BORG89 ED+笠井0.8倍レデューサ+LPS-D1フィルター ISO6400・15秒露光×137コマのコンポジット
うひゃー! とても良い感じです♪
「オートガイド無し+ダーク減算なし+フラット補正なし」
という『超』手抜き撮影でこれだけ星雲が写るなら、文句なしですね。
・・・いやはや、スゴイ時代になったものです。これならもっともっと天文ファンが増えても良さそうなものですが・・・ね?
★★★以下、ゆっくり続きます★★★