★このままだと間に合いません
先日来調子の悪かった自作PC。
急ぎ後継機を組み上げつつも仕事の関係上週に1回しか作業できないため、完成した後継機にデータを移す作業に難航していました。本業用のデータはバックアップを頻繁に取っているので大丈夫なのですが、趣味のデータがとにかく大変でして、特に写真のデータが巨大化の一途を辿っているので、どうもいけません。MOやCD-Rにバックアップが取れていた時代が懐かしい・・・。
また、各種ソフトの移行も進んでいません。ソフトによっては一度オンラインで登録情報を削除しないとアクティベーションに失敗するものもありますし、メーカーへ電話して別PCへの移行許可を取る必要のあるものもあって頭が痛いです・・・。
このままだと、現PCが壊れるのと新PCのセットアップが完了するのと、どちらが早いかの勝負・・・・だったのですが。
★ついに、死亡
データ移行作業を進めようとPCの電源を入れると、Windowsが起動して数秒後に落ちました。
何度か再起動をしているうちに、ついにBIOS画面すらフリーズするように・・・。
・・・自作Corei7-950機、ついに死亡です。
新PCへのデータの移行が済んだらのんぴり使える部品を使って復活させて楽しもうと目論んでいたのですが、そうもいっていられません。というわけで予定を変更して、急遽復活させることにしました。
・・・毎週恒例の応援部の指導を終えた後(テーピングが甘くて、人差し指の骨を「やっちゃた」ぽいですが、ぐっと我慢して)作業に取りかかりました。
(ああ、年甲斐もなく『片手拳立て』とか、『全力の手刀』とか、して見せるもんじゃないですね、全く。・・・痛いよう・・・。)
★もう、挙動が怪しい部品だらけ
だましだまし使っていたので、とにかくダメっぽい部品「だらけ」です。
なにしろ『死ぬ』直前のエラーログがこんな有様ですので・・・

だましだまし使ってきたツケが一気に回ってきた感じで、もう笑うしかありません。
エラーメッセージは色々な原因が複合的に作用した結果ですので、ログを解析したところで不良箇所が特定できる気がしません。とりあえず本気でヤバそうなのは下記の項目
①シルキーピクスでバッチ処理するとCPUの温度が85℃を超えてマザーが鳴る
→CPUのヒートシンクが埃まみれな上に、おそらく熱伝導グリスも劣化してるのでは?
②メモリのエラーが頻発
→トリプルチャンネルなので3本まとめて交換しないと改善し無さそう
③突然電源が落ちることが多くなった
→マザーのコンデンサは傷んでなさそうなので、電源が怪しい?
④CMOSが飛ぶ
→マザーボード上のリチウム電池が弱っているかも
⑤SSDが満杯に近い
→そろそろ120GBでは限界ですね
⑥USBカードリーダが不安定
→寿命のようですね
・・・この際、変なところを徹底的に直すことにしました。
★まずは、CPU周りを・・・
純正のリテールクーラーを外し、パリパリになったグリスを掃除します。
ヒートシンクのグリスも掃除しましたが、埃まみれになっていたので、流水で掃除してドライヤーで乾燥。
ピカピカになりました♪
グリス塗りはあまり得意ではないので、ショートしにくそうなセラミックグリスをチョイス。
・・・CPU周りの補修完了です♪
★メモリは、思い切って・・・
現状はDDR3・1GBの3枚差しなのですが、ゆくゆくはOSをWin10の64bitに換えるつもりなので・・・
DDR3・4GBの3枚差しに決めました。
・・・しかし、6年間のうちに『恐ろしく』安くなりましたね、DDR3メモリ。
CPUに続き、メモリ周りも完了♪
★作業を進めつつ、その時間を利用して
システムディスクの引っ越しとバックアップを進めます。

120GBのSSDから240GBのSSDへシステム丸ごとの引っ越し。
最近は、PCにつながなくてもスタンドアロンでコピーする装置があるので、楽ちんですね。
あっという間にクローン完成です。
次に、2.5インチHDDにシステム丸ごとをコピーします。非常時の起動用バックアップです。
★マザーのバックアップ電池も・・・
まだ生きてる可能性はありますが、今後の憂いを絶つためにコイン電池を交換します。
電池がまさかの半田づけされていたONKYOノートPCの時と違って、今回は『ちゃんとソケットに』電池が刺さっているので数秒で交換完了。楽勝です♪
★電源も交換
安物ですが、500Wから600Wに交換しました。
SSDや電源やカードリーダーを接続すると・・・
修理完了っ♪
★問題はここからです
おそるおそる電源を入れます。
・・・これでダメなら、「まさかの」マザーボードかCPUが死んでいることになり、復活は不能ですので、緊張します。
・・・動きました!!
早速、シルキーピクスでD810AのRAWファイル200枚を現像するバッチ処理を走らせてみます。
おおー。(どの作業が功を奏したのか微妙ですが)落ちません!!
室温28℃でのテストですが、CPUフル回転でコア温度もMAX74℃程度に安定。
ちなみに、ステライメージで200枚のコンポジットを行う程度の処理なら

余裕の57℃。
素敵です♪
★という訳で・・・・
PC復帰記念(というか、復帰検証テストとして作業しただけですが)として、
D810AとBORG89EDで撮影した(まま処理せず放置していた)北アメリカ星雲のデータを仕上げてみます。
BORG89EDに笠井トレーディングの0.8×汎用レデューサ+LPS-D1フィルタ併用
追尾はケンコーEQ6-PRO赤道儀にてノータッチガイド
D810AでISO6400・15秒露光した200コマのデータを画像処理すると・・・
※RAWファイルをシルキーピクスで現像し、TIFFファイルに変換。
TIFFファイルをステライメージでホット&クールピクセル除去した後、2×2ビニング処理
上記の加工を施した200コマのデータを加算コンポジットした後、
デジタル現像・L画像にアンシャープマスク処理・LRGB再合成処理・周辺減光補正処理・トリミングなど実行
おお、なかなか良い感じです♪
★えっ?
メインPCが復活するなら、
先日新しく作ったcore i5機ってムダでは・・・ですって?
いや、そんなハズは無い・・・・です。たぶん。