★お盆休みが終わっちゃいました
また本業で当分の間、身動きが取れなくなっちゃうので、
お盆休み中のテスト撮影結果を覚え書きとしてまとめておきます。
★ポールマスターとオートガイドの導入
これまでK-ASTEC改造Newアトラクスのノータッチガイドばかりやっていましたが、
ポールマスターの導入と、久しぶりのオートガイダー使用に踏み切りました。
さて、追尾精度はいかほど向上したでしょうか??
①ポールマスターの導入で、極軸望遠鏡を用いずに極軸合わせが可能となりました
②破損したST-iの代わりに、QHY5ⅡMをオートガイダーとして導入しました。
★ガイド精度の向上比較
左:目視極軸望遠鏡セッティング+ノータッチガイド(10分間)
右:ポールマスター使用+オートガイド(10分間)
※共通データ
望遠鏡:VMC260L+レデューサVMC 1860mm
赤道儀:K-ASTEC改造Newアトラクス(AGS1制御)
カメラ:ASI1600MC-COOL
露光:15秒×40コマ(総露光10分間)
コンポジット:比較明コンポジット(位置合わせなし)
画像は600%拡大トリミングです。撮影日は1日ズレていますが、撮影時刻・撮影対象の位置はほぼ同じなので良い比較になったと思います。ノータッチガイドの方は極軸エラーによる系統的なズレとピリオディックモーションによる周期的なエラーが分かりますが、オートガイドの方は飛躍的に改善されています。ピクセルサイズから測定してみると、おおむね±1.8秒程度の精度に収まっているようです♪
さらなる精度向上には、機材に生じているタワミの解消と、PHDのパラメータの追い込みが必要でしょうね。
・・・え?オフアキ?
・・・あ、ありますよ。星見屋さんの『OAG9』なる秘密兵器が、なぜか手元に。
ただ、色々と難しい問題があって、まだ一度も運用してません。
まあ、今後の楽しみに取っておこうということで(笑)
★蛇足ながら・・・
ちなみに、星がつながらずにプチプチ途切れているのは、タイムラグがあるのでは無くて、比較明コンポジットのロジックが持つ原理的な現象です。
手前味噌ですが、私メ考案の『イーブンオッドコンポジット法」なら全部きれいにつながります。

※「イーブンオッドコンポジット法」による15秒×40コマ・ノータッチガイドの追尾エラー(ピクセル等倍)。きれいにつながっているのが分かりますね。
※比較明コンポジットで光跡が切れる原理は、こちら↓の拙作記事に詳細を。
※イーブンオッドコンポジット法については、こちら↓の拙作記事に詳細を。
※『この件』につきましては、諸説あります。
また、デモザイク済みの(JPEG等)データや、RAWデータ自体に映像処理エンジンの加工が入っている一般的デジカメの場合は、理論通り効果が出ない場合もあります。
★★★以下続きます★★★