★ここのところ休みの日にはたいてい曇りか月明かりでまともな星空が見られませんでした。
お盆休みも遠征したのにガスってるし・・・。
で、8月30日はGPV気象予報で『真っ黒』予報の時間帯が結構あったので、それを信じて満濃池まで遠征することに。
メイン機材はVMC260L+アトラクス+ASI1600MC-COOLですが、快晴になった場合に備えてケンコーのスカイメモNS(ああ、一体何年間眠らせていたことか??)にニコンD810A&IR改造D5000を持ち出します。
レンズはシグマの20mmF1.8(初期型)と、サムヤン(性懲りも無く)の35mmF1.4をチョイス。

※ミザールのAR-1+アルテア15を使っていた学生時代に遠征用として買ったスカイメモNSですが、今となっては「若気のいたり」で至る所に貼りまくったニコンステッカーが『痛い』・・・・。
★早めに出立
取り急ぎセッティングを済ませて、ゆっくりと撮影に入ろうという作戦のため19時過ぎに出立。満濃池に向かいます。
なにしろスカイメモNSを触るのが本当に久しぶりなので、極軸セットできるか不安がいっぱい。
・・・というか、そもそもちゃんと動くのだろうか??
とにかく、出発時点ではそこそこの晴れ間です。ここまではGPV予報通り♪
★日頃の行いが悪いのか・・・・?
ところが、現地に着いてバタバタと三脚と赤道儀を出した途端、狙ったように雲の大群が押し寄せてきてドン曇りに!
北極星が見えないので、極軸望遠鏡もポールマスターも使い物になりません。
とりあえず、適当にセットして配線やらPCの立ち上げやら、CMOSカメラの冷却やらを行いながら北天に晴れ間が来るのを待ちます。
・・・が。
「つ、冷たっ?!!」
まさかの雨が降ってきました。
これはもうパニックです。
撤収している暇すら無いので(こういうこともあろうかと)車に積んであった大量のゴミ袋をパソコンや鏡筒やカメラにかぶせます。漏電が怖いバッテリー類はテーブルの下へ避難。
雨雲レーダーを見てみると、満濃池の上だけにポツリと雨雲が!
・・・・イジメです、これ。
・・・・ああ、最近『ポチリ病』に(自主的に)かかり過ぎたので、バチが当たったのですね?
★結局、3時間半ほどは無駄時間に
雲を眺めつつ、ポールマスターとsharpcapを交互に立ち上げてセッティングとピント合わせのどちらかをしようとするのですが、良いところで晴れ間が閉じて振り出しに・・・・というのを3時間半ほど繰り返す羽目になりました。スカイメモとアトラクスとパソコンの間を行ったり来たりしてしゃがんだり立ったり走ったりしたので、なんかもう、体力トレーニングさせられてる気分。
★日付が変わってようやく!
とうとう日付が変わって8月31日になっちゃいましたが、突然晴れ間が大きくなりました。
これは、一気に晴れ上がるパターンかも・・・・。
一気にセッティングします。
今回はスカイメモと三脚の間にK-ASTEC製の微動台座を挟んだので(本来はポラリエとか用なのでオーバーウエイト)快適。確か標準の雲台に載せていた頃は10分ほど格闘していた記憶があるのですが、1分あまりで極軸セット完了。これはもう天と地の差。もっと早く使えば良かった・・・・。

※注:真似しないでください。重量オーバーにつき、思わぬ破損事故やガイドミスの恐れがあります。
★早速、秋の銀河を撮影してみましょう♪
ニコンD810A+シグマ20mmF1.8(絞りF2.8)ISO1600・30秒露光
スカイメモNSのノータッチガイドによる撮って出しはこんな感じです。

良く晴れてます。透明度も(褒めるほどではありませんが)市街地とは雲泥の差。
早速、4枚コンポジットと画像処理を行ってみます。こんかいはRAW画像を読み込むためと、オートストレッチが使いたかったのでステライメージ7を使用します。
画像処理して、画質の悪い左右を切り詰めるとこんな感じです。

おお。良い感じです♪
さすがD810A。アンドロメダ銀河からカリフォルニア星雲までとても良く写ってます。
光害カットフィルターは使っていませんが、これだけ写れば自分的には満足満足♪
さて、色々と撮影して、夜明け前には東の空に良い感じで冬の星座が上がってきました。

※D810A+シグマ20mmF1.8(絞り2.8)ISO1600・30秒露光の一発撮り
やはり冬の星座は豪勢ですね。上ってくるとテンションが上がってしまいます。
ともかく、GW以来、本当に久しぶりにまともな星空が見られました。めでたし♪