天体写真

満天の星空目指してリベンジ③

★やはり星座は冬の優勝ですね
とにかく冬の星座は豪勢ですよね。先日のプチ遠征で薄明前に冬の星座が上ってくるのを見て、一人でテンションが上がってしまった、あぷらなーとです。
・・・というわけで、8月30日に撮影した『冬』の写真データを処理しました。

★星座の王者オリオン
満天の星空目指してリベンジ③_f0346040_20092076.jpg
久しぶりに持ち出したポータブル赤道儀ケンコースカイメモNSにIR改造D5000+サムヤン35mmF1.4を載せてオリオン座を狙いました。

絞りF2.8・ISO1600・30秒露光の撮って出しだと、こんな感じ。
満天の星空目指してリベンジ③_f0346040_20104527.jpg
さすがIR改造D5000+カメラ内蔵型のLPS-P2フィルタの威力で、なんだかオリオン座大星雲M42とか鮮烈に写っています。
ただ、背景色が汚いですね。また、バーナードループやエンゼルフィッシュ星雲が弱いです。

そこで、ソフトウェアビニング+16枚コンポジット+デジタル現像その他色々調整してトリミングしてみると・・・
満天の星空目指してリベンジ③_f0346040_20135678.jpg
ああ、良い感じです♪
さすがに分子雲などを炙り出すほどのテクニックは持ち合わせていませんが、なんか天文少年だった頃に憧れた写真のイメージですね。
ベテルギウスのオレンジとリゲルの青白色もきれいに出せました。本当に久しぶりにオリオン座を撮りましたが、そらの状態が良いと楽勝ですね・・・。

★星雲の王者M42
超メジャーですが、本当に奥が深くて何度撮っても飽きないのがオリオン座大星雲M42です(私だけ??)。
今回は、自己ベストの滑らかさを出すべく、初の二段階露光に挑戦です。

撮影データは次の通り
 VMC260L+レデューサVMC(1860mmF7.1相当)+LPS-P2フィルタ
 ASI1600MC-COOL 冷却温度-15℃
 K-ASTEC改造newアトラクス+QHY5-IIMオートガイド(PHD使用)
 ゲイン:400 露光:10秒×100コマ&5秒×50コマ

さて、150コマコンポジットをしてみましょう。
満天の星空目指してリベンジ③_f0346040_20305395.jpg
※ほぼノートリミング

さすがにASI1600MC-COOLで明るい天体を150コマコンポジットすると、ほとんどノイズ感無しになりますね。
(厳密にはガイドエラー方向【画面短辺方向】に縮緬状のノイズが残っています。)
ややシャープさに欠けますが、いつもよりフンワリと仕上げてみました。
ありきたりな描写ですが、いかにもM42っていう感じがしますね。


★ちょっと気になったことが・・・
段階露光したのに中心部が飛んでしまったのには理由があります。
実は市街地でニワトリした際にはゲイン400の15秒露光でも全然サチらなかったので、余裕見て5秒と10秒で楽勝と読んでいたのですが、なぜか10秒露光のコマの全てが中心部トンでました。??????? バックグラウンドがあると飛びにくい??いやいや、そんなバカな・・・・・。
ASI1600MC-COOL、どこまで行っても謎だらけです。ま、そこが面白いんですがね。






Commented by けむけむ at 2016-09-03 07:23 x
>バックグラウンドがあると飛びにくい??
へぇぇ... 空が暗い場所で撮影できてないので、なんとも...ですが、ASI1600MC-Coolちゅーより、SharpCap側が何かやってるかも...
Commented by オヤジ at 2016-09-03 07:51 x
M42を撮ると、白飛びして(汗)飛んでない人ってどんな風にしてるのだろうと、何時も不思議に思ってました。
多段階露光と言う手法があるんですね。メモメモ。(笑)

サムヤンの14mmをASI1600MC-Coolに繋いで、夜を待っているのですが、もう、10日間位望みなし。
もしかすると、明日の夜、少しの時間期待が持てるような天気。
7月に、庭で撮った天の川と、冷却の比較をしてみたいです。
Commented by supernova1987a at 2016-09-03 09:46
> けむけむさん
あ!よく考えたら前回VMC260LでM42を撮影した時もニワトリじゃなくて遠征だった!(汗)・・・・・ということは、単に透明度悪いために『減光されてた』だけかも知れませんね。もいちど調べてみます。いずれにしてもサチってないか現場でよく確認するべきだったと言うことですねぇ。ちなみに5秒のコマは例の『勝手にser保存』されたケースで、棄てようかと思いましたが、10秒がサチってたため急遽動画からTIFFに変換して救済しました。もう色々混乱してますね(笑)
Commented by supernova1987a at 2016-09-03 10:09
> オヤジさん
天の邪鬼な私は段階露光の是非についてはまだ懐疑的なのですが、一応定番のテクニックです。効果は絶大で原理も理解しているつもりなんですが、10秒×1+5秒×1で段階露光するくらいなら、最初から5秒×3で良いのでは?とも思えるので。いずれにしても、カメラ側は14bit越すと飽和するのに対してステライメージは32bitまで飽和しないので、後から足しましょうということですね。
Commented by にゃあ at 2016-09-04 18:37 x
バーナードループが綺麗に写っていますね!肉眼では見えない世界が写真を通じて目に見えるというのが天体写真の面白さの一つですよね。実は赤外線を通しているんじゃないかという疑惑?のあるASI1600で写るか今度やってみます〜
Commented by supernova1987a at 2016-09-06 01:50
> にゃあさん
IRフィルタ付きですのでさすがに赤外線は通さないでしょうが、ASI174MC-COOLに比べると、かなりHα線に対する感度が高いように感じます。おそらくバーナードループも改造デジカメ並に写るのでは無いかと期待しています。ぜひチャレンジしてください。
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by supernova1987a | 2016-09-03 05:33 | 天体写真 | Comments(6)

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