前回の続きです
★ASI1600MC-COOLの『謎』とは
謎①:ASI1600MC-COOLはどのようにデータを書き込んでいるのか? → ほぼ解決♪
謎②:撮影時のパラメータ「HighSpeedMode」の正体は?
謎③:ハードウエアビニングできるのは本当か?
謎④:MMだけではなくMCも赤外線を透過している疑惑
<お約束>
以下の考察は、あぷらなーとの独断によるものです。あんまり参考にしちゃダメです。
★謎②:HighSpeedModeの正体
SharpCapでASI1600MC-COOLを駆動しているとき、意味深な「HighSpeedMode]というフラグがあって、デフォルトではONになってはいるものの「気色悪」かったのですが、どうやら、この設定の「意図」が見えてきました。
販売店からも長らくリンクが張られてないので、つい最近まで知らなかったのですが、ASI1600MC-COOLのマニュアルがZWO本家にアップされていました。(
にゃあさん に 先越されちゃいましたが)念のため、こちらです↓
結論として
「HighSpeedModeは、転送速度をアップさせるために通常12bit変換するADCを10bitで作動させるモード」
なのだそうで、
「画質は落ちるがコマ数が稼げる」
とのこと。完全に月惑星の撮影用ですね。マニュアルにも
「星雲星団の撮影に用いないでね。」(意訳)
と明記されていました。もう!それならデフォルトをOFFにしておいてよ!!
・・・という訳で、お悩みの皆さん、ご納得いただけたでしょうか?
とは言うものの、ちと釈然としないことがあって、さらに色々調べてます。(素のデータを叩いていると、なんか色々と不気味なものが見えてきちゃって色々と考えてしまいます・・・。ガンマ値を1にして撮像すれば、リードノイズとシグナルを弁別できそうな気がする・・・とかの『怪しげ』な妄想。)
※10/7追記※
詳しく検証した結果、Highspeedmode:Onでも12bit駆動していることが分かりました。
★謎③:ハードビニングの正体
先日来、冷却CCDと異なり冷却CMOSカメラでは原理的にハードウェアビニングは出来ないのではないかと勘ぐっていたのですが、実際には撮像時にビニング設定があって、謎でした。しかも、通常カラーカメラで2×2ビニングをすれば画素混合されることになり、完全なモノクロ画像になるはずが、なぜかカラーで出力されるという摩訶不思議な現象・・・・。
けむけむさんの検証実験でも、「後からソフトウェアビニングしたのと変わらない気がする」との結果が得られていて、もやもやしていたのですが、本家サイトで有益そうな情報が拾えました。「中の人」らしき人物の発言によれば、
「ハードウェアビニングと呼んでいるけど、実はカメラの中でソフトウェアビニングしてるだけだよ。ちなみに、ビニングを実行するときは、速度を上げるためにADCを12bitから10bitに強制切り替えしてるので、月や惑星専用に使い、星雲星団撮影には使わないでね。」(意訳)
とのこと。ああ、だから2×2ビニングしても画素混合されずにカラーのまま出力されていたのかぁ。『本物の』ビニングができるCCDと異なり、どうもSN比が上がらないような気がしたのも、AD変換時に階調が1/4に減ってるからですね。ビニングして4画素加算でレンジを4倍に増やしても大元が1/4なので相殺・・・・と。
・・・だったら最初から「ハードビニング風機能」とか言って欲しかった・・・・。
★謎④:「MCだって赤外線を透過してるんじゃ?」疑惑
最近色々情報交換させてもらっているASI1600ユーザーの皆さんから、「不思議なコメント」をいただき首を傾げていたことがあります。
それは、ズバリ
「ASI1600MC-COOLは赤外線を透過しているのではないか?」という疑惑です。
皆さん、ごめんなさい。つい先日まで、あぷらなーとは全否定してました。
・・・・だって・・・販売店のサイトとかカタログとかには、こんなこと↓書いてたんですよぉ。
「ASI1600MMはモノクロでARフィルタ装備。よって赤外線透しちゃいますので適宜赤外カットフィルタを入れてね。」(意訳)
「ASI1600MCの方は、カラーで『IR』フィルタを装備してるので、赤外線は透しません。分光特性グラフの長波長側のデータは無視してね。」(意訳)
ところが、
本家のサイトのQ&Aに「中の人」らしき人物がこんな事を暴露してた。
(ひょっとして販売店さんも知らない情報??)
「えーと・・・当初、MCの方はIRフィルタ付けて売るつもりだったんだけど、発売の最終段階でARフィルタに変えちゃった。なので、実際は赤外線を透しちゃうから赤外カットフィルタを追加しないと普通の写真は撮れないよ~。」(超意訳)
げげっ!!
そ、それ、ほんまですか?!
ていうか、「最終段階」っていつのことなの?
Rev2のこと?それともRev1を量産した段階ですでに??
LPS-P2とかの光害カットフィルタは赤外カット特性を持ってるので、天体写真を撮る段には実害はないけど、そ、それ早く言ってよね~。
暗い所だと普通に写るのにピーカンの昼風景がハチャメチャな写りだったので(ちょっぴり)怪しいとは思ってたけど、まさかカタログスペック自体が嘘だったとは・・・。・・・・・悪夢だ。
しかしよく考えると
これ、無改造で『冷却赤外カラーカメラ』になるってことですよね?
あぷらなーと個人にとっては無茶苦茶魅力的です。早速、やりたいこと(満月時の流星撮影とか・赤外カラーの風景写真とか)が増えました。夢がふくらみますねぇ。(例のコメントが事実だったとすれば・・・ですが。)
※10/10追記 確かに赤外線に感光する事を確かめました。
※2017.10.16追記:現在、主要な販売店さんのサイトでも「MCはARフィルタ仕様である」と明記されています.
★「開発ごっこ」の方は・・・
ついに素のRAWデータを上手く読めたと思ったら、RGB各8bitに圧縮しようとしたら表示が変になっちゃった。
という訳で、徐々に色んなものをテスト実装しつつ、迷走してます♪
ま、こんなのがパズル解いてるみたいで楽しいのですが・・・・。

★★★以下、「進展」したら更新予定♪★★★
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