天体写真

復活の狼煙?

★お仕事も落ち着いてきましたので
そろそろ天文の世界に復帰したいのですが、
色々と考えていることがあったので、少しずつやっつけていきたいと思います。

★これからやってみたいこと

 ①ノイズについての「考察ごっこ」
 ②解像度とノイズの妥協点探し
 ③MCとMMのツインシステムの始動
 ④MMのフィルターワーク事始め
 ⑤APTの運用実験
 ⑥光跡途切れとイーブンオッドコンポジット法の検証
 ⑦大気の分散による色ズレの補正実験
 ⑧赤外線撮影による星雲の透過実験
 ⑨偏光フィルタの利用によるシンクロトロン輻射の検出
 ⑩LEDによる光害への対策

あかん・・・。やりたいことだらけで、こりゃ1年がかりですなぁ(汗)
まあ、どれだけできるか極めて怪しいですが、はじめに宣言しておかないとサボりそうなので(笑)。

①ノイズについての「考察ごっこ」

 昔の勘が蘇ってきたので、少し真面目に考えてみようかと。
ちなみに、若かりし頃は、約40画素(40万では無く、だだの40)の検出器で天体の撮像めいたことをやっていました。
ただし、(デジカメに例えるなら)1画素の大きさが畳2枚分くらいあるという超巨大なヤツですが。・・・で、それで検出していた天体というのが暗いのなんのって、光の粒(※)が1時間に1粒しか飛んでこなかったり、下手すると1年間で1粒しか飛んでこなかったり、という難儀な対象です。それをがんばって『写す』のですね。
・・・で、ショットノイズの正体は、そもそも光子がやって来る頻度のバラツキによるものだとの仮定の元、色々考察ごっこしてみようかと・・・。
(※実際は、フォトンばかりではなく、プロトンだったり他の原子核も飛んで来ますが、これらはバックグラウンドノイズ扱いなので・・・)


②解像度とノイズの妥協点探し

どうやら、シーイングの影響やら何やらで、ASI1600MMの解像度は活かせそうにないので、じゃあ、解像度を犠牲にしてノイズを減らす方向性を探ろうかと。
その第一歩は早速ゴソゴソ始めました。
「えっ?モノクロカメラでベイヤー現像?」
とか、アヤシいことを楽しんでみようかと。


③MCとMMのツインシステムの始動

BORG60ED2本を使って、せっかく構築したMMとMCのツインシステムですので、早く実写しなきゃ・・・という訳です。
輝度データをASI1600MM-COOLで撮像すると同時に、カラー情報をASI1600MC-COOLで撮像するという作戦ですね。


④MMのフィルターワーク事始め

別に「いわゆるナローバンド」に走るつもりは無いのですが、Hαだけはナローで得たいので、フィルターホイールやらなにやら買い込んでしまいました。
もう少しだけ買いそろえるものがありますが、色々と勉強してみようかと・・・。


⑤APTの運用実験

インストールだけして放置していたAPTですが、最近、にゃあさん や けむけむさん や オヤジさん が本格的に参戦したようで、居ても立ってもいられず・・・。
プレートソルブとかディザリングができれば良いなあと夢想中。K-ASTEC改造アトラクスが難しいなら、サブ赤道儀のEQ6PROで運用しても良いかも・・・。


⑥光跡途切れとイーブンオッドコンポジット法の検証

2013年に突然ひらめいた「イーブンオッドコンポジット法」は、理論的に回避できない「比較明コンポジットによる光跡途切れ現象」を本質的に解消するための突破口として自信満々だったのですが、一般のデジカメだと画像処理エンジンがジャマして、理論通りに上手くいきませんでした。(例えるなら、補正が効き過ぎてしまう状況)・・・なので、素のデータ(に近いもの)が得られる冷却CMOSカメラで、この手法の有効性を検証ごっこしてみようかと。


⑦大気の分散による色ズレの補正実験

惑星撮影はもちろんなのですが、長焦点のVMC260Lでは星雲撮影ですら、大気によるプリズム効果で光が分散してしまって色がズレる現象に悩まされています。
大気の分散を打ち消す(逆方向に分散させる)プリズムは入手したので、実戦テストをしてみたいなあと。


⑧赤外線撮影による星雲の透過実験

明るい星雲の中心部がサチってしまい、恒星がうまく見えないなら、いっそのこと赤外線で透過しちゃえ、というお遊びです。
学術的には無意味ですが、赤外線フィルタ+MMでL画像、光害カットフィルタ+MCでRGB画像、それらをLRGB合成とかやってみたいです。


⑨偏光フィルタの利用によるシンクロトロン輻射の検出

かに星雲などの超新星レムナントの中には、中心星である中性子星の影響で強い磁場が発生し、シンクロトロン輻射が起こっているものがあります。シンクロトロン輻射の特徴として強い偏光が挙げられますので、偏光フィルタでコイツを検出できると楽しいなあ・・・などと。


⑩LEDによる光害への対策

輝線スペクトルを持つ蛍光灯やナトリウムランプと異なり、連続スペクトルを持つLED照明の場合は光害カットフィルタでもその影響を排除できません。
・・・・が、これを回避できそうなアイディアを思いついたので(たぶん失敗しますが)実験してみようかと・・・。



★上記の内一体どれだけが・・・
実現できるか分かりませんが、これだけ遊べればASI1600MM&MCコンビも無駄な出費では無かったと自己満足できるでしょう(笑)。
あ、⑩は理論的にASI1600系では無理ですのでASI174MCを用いる予定です。


<お約束>
何度も言いますが、現在のあぷらなーとは天文の素人なので、厳しいツッコミは無しの方向性で、お手柔らかに・・・。
ええと、実は本業では大学入試対策の講義で教壇に立ってますが、担当の専門科目は(意外なことに)入試現代文ですので(爆)


Commented by にゃあ at 2017-01-31 00:54
ええぇ、現代文の先生ですかっ? 下手なブログを晒してるのが恥ずかしくなってきました…… ともあれ、復活おめでとうございます!
Commented by supernova1987a at 2017-01-31 01:14
> にゃあさん
公教育と違って民間なので、理学修士の国語講師もアヤシくて良いでしょう?
あ、私自身、本業以外の場では文章乱れまくりなのでお気になさらず。「なので」とか普通に使ってますし、生徒には絶対に見せられないです。
Commented by にゃあ at 2017-01-31 01:36
今気づきましたが、出願って、生徒さんの願書だったんですね。季節柄そうですよねぇ。てっきり光学の特許出願かと思っておりました。失礼いたしました(^^;
Commented by けむけむ at 2017-01-31 02:10
まさかの出願違い... (^o^;
こちらは、公地例調査が返ってきたら、次のステップで乙と甲がアレする文章で脂汗予定です。

ってのは、いいとしても、野望の塊ですねぇ!すばらしい。こんなにしゃぶり尽くしたら、CMOSさん達もうれしいでしょうね。

でも、素粒子がどうのこうのと言ってる国語教師って...ナニモノッ?!
Commented by オヤジ at 2017-01-31 10:19
とは言っても、年度末のお仕事は突然!!!な事多いですよね。
身体は1つですので、御身大切でお願いします。
「これからやってみたいこと」興味深いこと多々で、目が離せません。
Commented by オヤジ at 2017-01-31 10:28
<お約束>読んでませんでした。(汗)
Commented by supernova1987a at 2017-01-31 22:57
> にゃあさん

いやいや、コレが現代文の怖いところでして、どの様にも解釈できる表現だったので(汗)。日本語は難しいですねぇ。
Commented by supernova1987a at 2017-01-31 23:08
> けむけむさん

まさに業界の違いですねぇ。
分かりづらい表現、失礼しました。

あ、一応、物理も教えてますので(笑)
生徒の間では「奇妙な講師」で通ってます。
昔はさらに、音楽教えたり情報処理教えたりし小説の書き方教えたりしてましたので、まさにカオスです。
Commented by supernova1987a at 2017-01-31 23:11
> オヤジさん

やりたいことを宣言してから実践に入る、
オヤジさんの姿勢を少し見習ってみようかと♪

出来そうなことかから、ボチボチ進めていきますね~。
Commented by G at 2017-02-01 07:45
これからやってみたいこと〉どれも自分には???ばかりでコメントするレベルではないので恥ずかしいのですが、
成果を楽しみにしています。
Commented by supernova1987a at 2017-02-06 20:24
> Gさん
別に学術的な意義は無くて、単なる道楽として色々模索しているだけなので、ゆる~く ご覧くださいませ。好天に恵まれれば新しい撮影素材を取り込むのに必死になると思いますが、これまでの経験上、休みの日はたいてい曇るか月が明るいので、開き直って色々ネタをひねり出しています。
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by supernova1987a | 2017-01-30 23:47 | 天体写真 | Comments(11)

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