天体写真

ビームスプリットシステムで撮るオメガ星雲

★LRGB同時露光用のビームスプリットシステムが

・・・思いの外、星雲にも有効だったので、

ビームスプリットシステムで撮るオメガ星雲_f0346040_14415879.jpg

今度はM17オメガ星雲を画像処理してみました。
共通撮影データは以下の通りです。

望遠鏡:VMC260L
レデューサ:自作
フィルタ:LPS-P2
カメラ:ASI1600MM-COOL+ASI1600MC-COOL
 ※自作ビームスプリットシステムによる同時露光
赤道儀:K-ASTEC改造Newアトラクス ノータッチガイド
ゲイン:400
露光:15秒
撮像温度:-15度

※ちなみに手抜き撮影なので、
 ○極軸は極軸望遠鏡で適当に合わせただけ。
 ○オートガイダーも使ってません。
 ○ダークもフラットも無し。
です(汗)

『天然ディザリング』+『短時間露光の多数枚コンポ』バンザイ♪


★ASI1600MC-COOLの一発撮り

 100コマ撮影した内の1コマです。トリミングしています。

ビームスプリットシステムで撮るオメガ星雲_f0346040_23383802.jpg
市街地からのニワトリで15秒露光ですから、まずまずの写りですね。


★ASI1600MMーCOOLの一発撮り

176コマ撮影した内の1コマです

ビームスプリットシステムで撮るオメガ星雲_f0346040_23402536.jpg
若干ですが、MCよりは良く写っています。


★それぞれをコンポジットすると・・・

 MCのカラー画像100コマとMMのモノクロ画像176コマをそれぞれコンポジットすると

ビームスプリットシステムで撮るオメガ星雲_f0346040_23421389.jpg
一気に微細構造が出てきますね♪
では、LRGB合成してみましょう。


★MM×176コマ+MC×100コマのLRGB

ビームスプリットシステムで撮るオメガ星雲_f0346040_23430213.jpg
なかなか良い感じです。
ただし、少しノッペリしているので、先日単体でも動くことを見つけたNikCollectionのシルバーエフェクトでL画像にメリハリを付けてみます。

すると・・・

・・・ででん!
ビームスプリットシステムで撮るオメガ星雲_f0346040_01061492.jpg
いやー、オメガ星雲って、面白い構造しているんですね。
星雲の中をいくつもの黒筋が走っていたり、いろんなウネウネした構造があったり、

・・・M8もそうですが、この手の星雲は思いっきり拡大しても楽しそうですね。




Commented by オヤジ at 2017-04-26 06:45
もう、あぷらなーとさんに覗かれたら、星雲もおとなしく無抵抗で撮られてしまうんですね。篠山紀信のスタジオ撮影のモデルさんと星雲が似てるなーと、妙に感心。(爆)
途中経過の画像処理が載せられているので、良く解りました。
これは凄いです。
Commented by らっぱ at 2017-04-26 08:15
凄いですねえ、暗部の荒れも目立たないので大画面で印刷も見てみたいです、引き立っているんでしょうねえ(^_^)v
普通のLRGBでもRGBは同じ枚数撮られる事が多い様なので発色などは変らないのかなと思います、一発取りが出来るメリットってとても大きい様に思います、光量半分だとしても時間は大幅に短縮できるのは素晴らしいです。夜は短いですからね
Commented by supernova1987a at 2017-04-26 08:20
> オヤジさん

撮影時に「ご機嫌取り」の声がけが不要な分、天体の方が楽ちんですね。(声がけしても無駄とも言えますが・・・)

M17に関しては未処理のコマが、MCについてあと180コマ、MMについてあと100も残っています。
これらを総動員するとLRGB合計で実に約750コマのコンポジットが可能になるので、ダークを撮影したら一度真面目に画像処理し直してみます♪
Commented by supernova1987a at 2017-04-26 08:30
> らっぱさん

ズボラな私でもそれなりに写せるシステムになりつつあります。
ダークもフラットもオートガイドもアライメントも無しで、しかも市街地のニワトリでコレですものねぇ。

あ、もちろん今度真面目に撮ってみるつもりですが。

Commented by kojiro-net5 at 2017-04-26 09:31
いよいよ本格稼働、ニワトリLRGBの威力ですねー。
後何年かしたらニワトリは変態でもなんでもなくなるかも^^;
Commented by にゃあ at 2017-04-26 11:09
あぷらなーとさんが撮影に復帰されたのが何よりも万歳です。スプリッタシステムでいう15秒は、一般のシステムで7.5秒露光したのと同じということでしょうか?よく写りますね!
Commented by kem2017 at 2017-04-27 12:20
明け方ごそごそいいですねぇ
色々やりたい事があるのですが、風邪引いてしまってトホホ中です(-_-;)
Commented by supernova1987a at 2017-04-27 23:19
> kojiro-net5さん

案の定シーイングの影響とガイドエラーの影響で、モノクロで撮影しても解像度はほとんど上がりませんでしたが、光量だけは稼げそうです。
後はレデューサ代わりのレンズの調整と、できるだけ暗い場所でのテスト運用が課題ですね。
Commented by supernova1987a at 2017-04-27 23:26
> にゃあさん

いざ連休が始まってみると体が楽で、その気になれば、毎週連休初日に撮影して翌週まで画像処理の研究、などという夢のような運用も視野に入ってきました。
ただし解体した実家の母屋の跡地は売却して、建て売り住宅用地になったのでニワトリは間もなく不可能になりそう。
これでは残念すぎるので、駐車場に隣接するように機材収納の倉庫を建てて、迅速に機材の積み下ろし可能な体制を画策中です。
Commented by supernova1987a at 2017-04-27 23:30
> kem2017さん

今までは夜中にゴソゴソでしたが、オヤジさんを見習って極力早寝早起きの体質にして、朝にゴソゴソ作業出来るように変えようかと。

何しろ本業が「お昼出社」ですので、早朝ビラ配りが無い日は午前が暇ですので♪
Commented by supernova1987a at 2017-04-27 23:33
> にゃあさん

あ、肝心な事を書き忘れました。

ご推察の通り、ビームスプリッターでの15秒露光は、ストレート接続の7.5秒露光に相当します。明るい対象はこれで十分ですね。
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by supernova1987a | 2017-04-26 06:15 | 天体写真 | Comments(11)

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