試運転ではD5000の動画機能を使って640×480ピクセルで撮影したのですが、解像度を上げるため冷却CMOSカメラを投入してみました。









全コマ連続だと、放射線軌跡の周囲のエタノール滴(霧粒)の動きがつながってしまうので、苦肉の策として間引きしました。(それほど絶大な効果があるわけでは無いですが)
トレース台の拡散光、やはりブツ撮りには効果大でした。
ちなみに、背景の布は・・・・・ただの黒いタオルです(笑)

霧箱うまくいってますねえ。
ASI1600MM-Coolよりも宇宙線の方が面白そうです。
科学館などで実際に霧箱を見たことが無いので、こんなに沢山飛ぶものですか?
先日の太陽フレアの影響というよりも、ここのところ太陽活動が低調なので銀河宇宙線が増えているのでしょうか。
ようこそいらっしゃいませ!
私の(学生時代の)専門は、「高エネルギー宇宙線物理学」だったのですが、現在は全く異なるお仕事(民間教育系)をしているので、もはや研究者としてのスキルは失いました。
ただ、趣味の世界は、研究とは異なり「成果を出すことを求められない」ので、厳密な検証や考察無しで純粋に楽しめて気が楽ですね。(ところで、voyager_cameraさんは、もう新天体のサーベイや測定系はされていないのですか?)
※太陽起源の宇宙線は地球磁場によりほとんどがカットされます。また銀河宇宙線のうち低エネルギーのものは大気中で減衰してしまうので地上まで届きません。そして高エネルギーの銀河宇宙線はそもそもの頻度が少なすぎて滅多に飛んできません。我々が研究していたときは、大気の影響を避けるため、標高5000m超の高地に巨大な検出装置を建設して観測していました。(天文風に表現すると、口径1~2m級の装置を100機以上展開)
※透過率が高いために地上まで生き残りそうな放射線は、一次粒子と大気原子核の相互作用で生じたミューオンですが、オーダーレベルでザックリと見積もると1平方センチメートルあたり1分間に1個程度と思われます。したがって、今回検出した放射線の大半は、岩石や建材はじめ、生活圏から放射している低エネルギーの電子などが主体と思われます。(宇宙線らしきイベントも検出されましたが、希でした。)
※もちろん、太陽フレアに伴うCMEが『直撃』したり、超新星爆発に伴うガンマ線バーストが『直撃』するような事態になると、生活圏に多大なるダメージを与えるほどの被曝量になる可能性があります。
以上、中途半端に堅いお話で申し訳ございません。先ほど、霧箱で放射線を検出した面白い動画をアップしましたので、お楽しみください♪