★カメラ用の『老眼鏡』
どうです、この勇姿?!
どうです?
趣味たる物、他人とは違った『妙なこと』やる方が面白いですよねぇ?
失敗しても良いネタになるし、成功すればなお良し♪
さて、カメラレンズの先に付けて簡易マクロ撮影をするためのアイテムとして「クローズアップレンズ」がありますね。
これをつけると最短撮影距離が短くなる・・・早い話が、カメラにつける『老眼鏡』ですな。
大抵のクローズアップレンズは1枚玉なのですが、「ACタイプ」と呼ばれる高級品は2枚玉のアクロマートになってまして、色収差が軽減されています。
近年では、天体望遠鏡の接眼部やカメラアダプタに組み込んで「簡易レデューサ」や「簡易フラットナ」として用いられることも多くなりました。
これ、以外と侮れない性能なので、あぷらなーと自身もVMC260LやBORG89EDでの天体写真撮影に多用してます。
・・・とまあ、ここまでは良くあるお話なのですが・・・。
★せっかくの『アクロマート』なので
銀塩カメラ時代には、良く知られていたウラ技として「ACクローズアップレンズそのものを望遠レンズの替わりにすると意外に良く写る」ってのがありました。
これはメーカーさんも認識されていたようで、例えばケンコーからは「その用途」専用の鏡筒まで販売されてました。
残念ながら、今はそのパーツは売られていませんが、BORGのパーツをフル動員すると、クローズアップレンズを対物レンズにした簡易望遠鏡が作れます。
たとえば、2500円程度で販売されているACクローズアップレンズNo2の52mm径(口径約50mm・焦点距離500mm)を用いて「ちょい本気」で望遠鏡を作ると・・・
ででん!
こんな格好いい屈折望遠鏡が作れちゃいます。
あ、皆さんが言いたいことは分かります。
「2500円の対物レンズに対して、パーツにいくらつぎ込んでるんだ?!」
はい。その通り、コスパが良いんだか悪いんだか分からないアヤシい望遠鏡です。
名付けて
「にせBORG50L」!!
・・・とまあ、ここまでならジョークで終わるのですが、『変態』あぷらなーとはこれで終わらせませんよー。
★にせBORG50L出撃!
今日は台風通過後の晴れ間が広がったので、「にせBORG」出陣となりました。
撮影対象は、ちょうど見頃のお月様♪
とても2500円の対物レンズとは思えないでしょう??
撮影用カメラはいつものASI1600ではなくて、ニコン1V3をチョイス。
焦点距離500mmだと、マイクロフォーサーズでは月の像が小さすぎるので1インチフォーマットがちょうど良いのです。
それになにより撮影にPCが要りませんしね。
さて、ニコン1V3の「必殺技」秒間60コマの超高速連写で50コマほどRAW撮影して、本日の撮影会は終了。
★ほんとに2500円のレンズで月面が写るのか?
さて、「にせBORG」の実力をお見せする時がやってきました。
あいにくシーイングは最悪でユラユラした月面でしたが、そこは画像処理で乗り切ります。
50コマ撮影した画像をAutoStackert!で100%スタッキングしたものをステライメージで最大エントロピー画像復元+軽くアンシャープマスクすると・・・
ででん!
まさかこれが2500円のレンズとは思えないでしょう?
と言うわけで、(個人的に大好きだった)ミニBORG50アクロが絶版になった今でも、ケンコーのACクローズアップレンズがあれば、大丈夫。
いくらでも「にせBORG」が作れますね。
今回は、No2(焦点距離500mm)を使いましたが、No4(焦点距離250mm)を用いると、まさに「ミニBORG50アクロ」と同等のスペックに!!
★あれれ・・・・・
「にせBORG」が、いつの間にか
ぞ・・・増殖しちゃった(笑)
★ご注意★
①ケンコーのACクローズアップレンズには色々な焦点距離の物が揃っていますが、No3だけは対物レンズに転用できません。
なぜかNo3だけは「強烈な球面収差」が残っていて、「アクロマート」ではなく単なる「色消しレンズ」のようです。
②短焦点になればなるほど、像面湾曲の影響で画面周辺の像が大きく乱れます。
③短焦点になればなるほど、色収差が盛大に出ます。
※どうでもいい蛇足:
色消しレンズ:色収差を補正したレンズ
アクロマート:2色について色消しで、1色については球面収差もコマ収差もないレンズ
セミアポクロマート:3色について色消しで、そのうちの1色については球面収差もコマ収差もないレンズ
アポクロマート:3色について色消しで、そのうちの2色については球面収差もコマ収差もないレンズ
いずれもペッツファール条件を満たすことは要請されていないので像面湾曲は残ります。
うわー、またなにか悪いものを見てしまったような……。手元にケンコーのクローズアップNo10 55mmというのがあるんですが、ACでないと対物レンズにならないのでしょうか?
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supernova1987a at 2017-10-31 01:15
> にゃあさん
おお!MCクローズアップNo10とは、またマニアックな物を・・・(笑)。
恐らくこのレンズはシングルレンズのNo5を2枚重ねした状態の商品だと思われます。
単なる凸レンズを重ねただけなので色収差は補正されませんし球面収差も大きいかと・・・でもたスゴく良い感じのソフトフォーカスレンズになると思いますよ。
『100mmF1.8のソフトレンズ』といったところでしょうか。
お花撮影とかにぜひ♪
おお!MCクローズアップNo10とは、またマニアックな物を・・・(笑)。
恐らくこのレンズはシングルレンズのNo5を2枚重ねした状態の商品だと思われます。
単なる凸レンズを重ねただけなので色収差は補正されませんし球面収差も大きいかと・・・でもたスゴく良い感じのソフトフォーカスレンズになると思いますよ。
『100mmF1.8のソフトレンズ』といったところでしょうか。
お花撮影とかにぜひ♪
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なおじゅ
at 2017-10-31 14:31
x
初めまして
いつもブログ拝見させていただいております
ACクローズアップレンズ No.2、なんと77mmまであるんですね
これだと懐かしのBorg77アクロと同じスペックになります
アマゾンだと7000円ちょっとですね(笑)
いつもブログ拝見させていただいております
ACクローズアップレンズ No.2、なんと77mmまであるんですね
これだと懐かしのBorg77アクロと同じスペックになります
アマゾンだと7000円ちょっとですね(笑)
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G
at 2017-10-31 17:56
x
またまた変態ネタを・・・有難うございます。
NO2をレデューサーにしてみようと購入、nikon用Tリングには少々サイズが足りづ加工しましたが、星像確かに改善します。しかし鏡筒まで作ってしまうとは唖然!写真もスタックしたとはいえとてもクローズアップレンズで作った鏡筒とは思えませんね。
NO2をレデューサーにしてみようと購入、nikon用Tリングには少々サイズが足りづ加工しましたが、星像確かに改善します。しかし鏡筒まで作ってしまうとは唖然!写真もスタックしたとはいえとてもクローズアップレンズで作った鏡筒とは思えませんね。
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supernova1987a at 2017-11-01 06:30
> なおじゅさん
はじめまして。ようこそいらっしゃいませ!
大口径のクローズアップレンズでもシャープに写るのかどうかは懐疑的なので試す勇気が出ないのですが、おっしゃるように77mm径のACNo2とか、まさに『にせBORG77アクロ』ですね。
標準パーツで接続できる52mm径と異なり、接続方法とかを考えないといけませんが面白そうです。試してみますか??
はじめまして。ようこそいらっしゃいませ!
大口径のクローズアップレンズでもシャープに写るのかどうかは懐疑的なので試す勇気が出ないのですが、おっしゃるように77mm径のACNo2とか、まさに『にせBORG77アクロ』ですね。
標準パーツで接続できる52mm径と異なり、接続方法とかを考えないといけませんが面白そうです。試してみますか??
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supernova1987a at 2017-11-01 06:45
> Gさん
クローズアップレンズ転用のレデューサ作製も(鳥屋さん中心に)メジャーになりましたね。
この手法は子供の頃から色々試してたんですが、当時は(BORGのような)便利なパーツが無かったので、上手くいきませんでした。今では特注パーツを使わなくてもアヤシい手法が試せるので楽です。
対物レンズ:クローズアップレンズ
レデューサ:クローズアップレンズ
鏡筒:塩ビ管で自作
マウント:海外製激安接写リング
カメラ:中古のデジイチを自力でIRフィルタ除去
という構成でお金を掛けずに天体写真を撮る、なんていう物好きな生徒とか出てこないのかなぁ。(近年は何でもスマホで事足りてしまうので、カメラや望遠鏡自体に憧れる子供が少ないか・・・)
クローズアップレンズ転用のレデューサ作製も(鳥屋さん中心に)メジャーになりましたね。
この手法は子供の頃から色々試してたんですが、当時は(BORGのような)便利なパーツが無かったので、上手くいきませんでした。今では特注パーツを使わなくてもアヤシい手法が試せるので楽です。
対物レンズ:クローズアップレンズ
レデューサ:クローズアップレンズ
鏡筒:塩ビ管で自作
マウント:海外製激安接写リング
カメラ:中古のデジイチを自力でIRフィルタ除去
という構成でお金を掛けずに天体写真を撮る、なんていう物好きな生徒とか出てこないのかなぁ。(近年は何でもスマホで事足りてしまうので、カメラや望遠鏡自体に憧れる子供が少ないか・・・)
これも、BORG沼のお蔭様なんでしょうか。
オタク色、濃いですね。(笑)
オタク色、濃いですね。(笑)
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supernova1987a at 2017-11-02 02:48
> オヤジさん
おっしゃる通り、まさにBORG沼にハマっているオタクのなせる技ですね。
対物レンズ以外のパーツがそろってますので、それ以上の出費がありませんので。
今回のACクローズアップNo2は「ネタ」でして、実は記事末で増殖してるACクローズアップNo4の方が本当にやりたかったことです。
おっしゃる通り、まさにBORG沼にハマっているオタクのなせる技ですね。
対物レンズ以外のパーツがそろってますので、それ以上の出費がありませんので。
今回のACクローズアップNo2は「ネタ」でして、実は記事末で増殖してるACクローズアップNo4の方が本当にやりたかったことです。
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フジノン
at 2020-02-15 08:32
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こんにちは。テレビカメラ用のフジノンクローズアップレンズってどうなんですかね。径が100mm近いものもあります。焦点距離は800mmでよさげですが
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supernova1987a at 2020-02-18 09:00
> フジノンさん
コメントありがとうございます。
フジノンのテレビカメラ用クローズアップレンズってあったんですね!
口径10cmのF8だと相当に強力そうです。
果たしてシングルレンズなのかアクロマートなのか、また色消しの基準波長がC線とF線になっているのかどうか、など興味津々です。
コメントありがとうございます。
フジノンのテレビカメラ用クローズアップレンズってあったんですね!
口径10cmのF8だと相当に強力そうです。
果たしてシングルレンズなのかアクロマートなのか、また色消しの基準波長がC線とF線になっているのかどうか、など興味津々です。
by supernova1987a
| 2017-10-31 00:42
| 天体写真
|
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