★『年越し薔薇』バッチリ成功だぜ!?
・・・と思ったら、好事魔多し。
せっかく『フルアーマーBORG』で望んだSAO同時撮影作戦ですが、Hα画像こそ大成功したものの、あとはダメダメでした。
★SⅡを担当したMM2号機の痛恨のポカミス
ビームスプリッタの直交方向に装着したASI1600MMーCool2号機ですが、
『網目状ノイズ』の一件が解決して調子に乗っていたらバチが当たったようです。
本題に入る前に、ちとUSBメモリについてお話しします。
今のところ、ニワトリでも遠征でもノートPCに溜めた撮像データをUSBメモリにバックアップして、そこから画像処理用PCにコピーしているんですが、データ転送用のUSBメモリは主に2種類を愛用しています。
◎主力USBメモリその①
ソニーのUSM32GQX(高速タイプ32GB)※1個保有
見た目も格好いいメタルボディのノック式USBメモリです。
特に読み出し速度は素晴らしく、実測で150~200MB/Sもの爆速で稼働します。
ただし、当方の環境では画像処理用自作デスクトップPCと相性が悪いようで、転送途中で接続が切れてしまうことも。
◎主力USBメモリその②
グリーンハウスのピコドライブ L3 32GB GH-UF3LA32G-WH(32GB)※2個保有
いわゆる格安USBで、どうもネット上での評判が芳しくないのですが、個人的に『隠れた逸品』だと思ってます。
読み出し速度も十分に高速で、実測で50~100MB/Sを叩き出します。
ただし、このシリーズの16GB版、これはいただけません。
見かけ上32GB版と全く同じに見えるのですが、実測で5~10MB/Sの劇遅で『まるで別物』です。
※32G版を2本、16GB版を3本保有していますが、全てこの差異があります。
※なぜか密林でも(肝心の)32GB版だけあまり見かけなくなりましたねぇ。謎です。
このうち、ソニーのUSBを使うときは、万が一のデータ損失に備えて「移動」ではなく「コピー」を心がけていたのですが、今回、あまりに多くのデータを輸送したために頭がこんがらがっている時にまさかの「転送中の接続切れ」。
もちろんWindows側でロールバックが作動するのでファイルが消失するケースは希なのですが、「転送に成功したファイル群」を消さずに「転送に失敗したファイル群」を消してしまうという大ポカ(ヒューマンエラー)をやらかしてしまいました。
・・・というわけでSⅡ画像120コマが消失してしまいました。
上書きする前に気づけば復元処理も不可能では無かったのですが、32GBフルに次のデータを上書きしてしまった後にミスに気づくという・・・。
いやーこんな初歩的なミスは初めてです。せっかく、将来起こるであろうHDDの故障に備えてバックアップ用のNASも配備したのに、それ以前の問題。
やはり、3台のカメラを同時稼働させて一晩に約5000コマ(約160GB)もの画像データを徹夜収集してると、頭がこんがらがってミスしますね。
今後は気をつけます。
★OⅢを担当したMCの失敗
一応、モノクロ版ではなくカラー版のASI1600MC-COOLを使う上での『ハンデ』として、こちらはビームスプリッタを介さずに光を丸々1機に独占させました。しかもベイヤー配列の中でピクセル数が他の色の2倍あるG素子を使うので大丈夫だろうと自信満々だったのですが・・・・。
なんじゃこりゃ?
なんですか、この巨大な『人魂』は!せっかくのOⅢ薔薇が台無しやん!
単なるゴーストにしてはでかすぎるなぁ。そもそも輝星なんて視野に入ってないし・・・。
はっ!
バックグラウンドからの微弱な光がナローバンドフィルタに反射して、それが(レデューサ代わりの)クローズアップレンズの凹面によって集光したんじゃないか??
・・・ならば、フラットフレームに再現されるはず!!
・・・で、『どこでもフラット板』を初登板させてゲットしたフラット画像を見てみると・・・
うむ!周辺減光とともに『人魂』も再現されたぜ。
良い感じ♪
よし、フラット補正で解決するか?
すると・・・
ありゃ?
周辺減光が過補正なのは良しとしても、なんか『人魂』の補正が変だよ?
なんか位置がズレてる~!
★というわけで・・・
せっかくの『フルアーマーBORG』で『年越し薔薇でSAO』作戦は、見事に潰えました。(面目ない・・・)
ま、『人魂』の件は、なんとか(対処療法ではなく)原因を探ってはみますが・・・ね。
ちなみに、この『人魂』HαとSⅡでは影も形もないんですよねー。
同じBORG89EDで、しかも(色々と悪さしそうな)ビームスプリッタが『無し』の方でこれが出るとなぁ。
んん?
ええと・・・
同じBORG89EDで・・・
同じレデュ・・・
ああっ!!
装着したレデューサのチョイスを間違えてた!!
HαとSⅡ用カメラの方にはACクローズアップレンズN03の「Pro1Dバージョン」を付けてるのに、OⅢ用カメラの方にだけACクローズアップレンズN03の「ノーマルバージョン」を付けてた・・・・デジタル非対応の安物コーティング仕様だ・・・こりゃ、ゴーストも出るわなー。
とは言え、ここまでの差が出たのは意外だったので、感光する波長の違いも含めて色々と「検証ごっこ」してみます。
ふむ!
これで、また「検証ごっこネタ」がひとつ増えたわ。
こりゃ、新年早々、縁起がええのー♪
はい。転んでもタダで起きたと『思いたくない』のが信条ですので・・・(ぐすん)。
P.S.
というわけで、カラー版の『年越し薔薇』のリザルトは無期延期。
当面は、『人魂事件』の検証ごっこと、クールピクセル軽減秘策「パートⅡ」として今回密かに試行した、その名も『秘技:くるりんぱ撮法』(バレバレ?)の検証ごっこを中心にブログを更新していこうと思います。
あ、クールピクセル関連では、間もなく(ぴんたんさんがらみで)「驚愕の急展開」をレポートできる見込みです♪