機材考案

『光害チョッパー』製作プロジェクト その④

★RPMに関する大チョンボ

秒間120回の点滅周期に同期させる『光害チョッパー』構想ですが、
秒間120回=120×60=7200RPMでOKじゃね?
などと考えて、手持ちの7200RPM仕様ジャンクハードディスクをバラしたまでは良かったのですが、
シャッター機構として考案した回転式PLフィルタは原理上180度回転で位相が一周してしまうので、
実際に必要なモーターは
7200RPMではなく3600RPMだった!(泣)
という情けないオチ。


慌てて、手持ちのジャンクHDDをガサゴソ漁るも、4200RPM・5400RPM・7200RPMの3種類しか見当たらず玉砕。

別な方法を考えることにしました。


★HDDのスピンドルモーターを直接制御する?

あぷらなーとは、元理系ですが、これがまた中途半端な『理系』でして、
 「理論物理」に傾倒できるほどの「頭脳」(数学力)はなく
 「メカやエレキ」を製作できるほどの「器用さ」もなし
という有様で、結局、大学院での研究では「理論屋」と「実験屋」の中間である『観測&解析屋』だったのですね。

だから、電子工作は苦手・・・・・
・・・・なんですが

「そもそも、色んな光源に対応するには、同期タイムを制御できないとダメだ!」

と思い立って、ちょっぴりお勉強してみることに。

ええ、ポチりましたとも。

なんぞコレ!?
『光害チョッパー』製作プロジェクト その④_f0346040_22472959.jpg
はい。
ELEGOOのArduino互換機です!


ハードウェア制御用の、いわゆる『マイコンボード』ですね。

PWM制御も可能な仕様なので、コイツを使えばHDDのスピンドルモーターの回転数を制御できるのではないか、という作戦。


★初心者のつらさ
メカやエレキに強い人であれば一瞬で構築できるんでしょうが、残念ながら(謙遜ではなく真の)ど素人なあぷらなーとは、イチからお勉強です。

ふむふむ。
Arduinoでは、拡張ボードのことを「シールド」、制御用のプログラムコードのことを「スケッチ」と称するのかー。
では、さっそくタイポイントブレッドボード(半田付け不要の部品突き刺し基板)にスイッチとLEDを載せて配線をば・・・

『光害チョッパー』製作プロジェクト その④_f0346040_23052458.jpg
マニュアルなどを参考にメインボードに転送するスケッチ(ソースコード)を書きます。
ふむふむ。
この文法は、私の嫌いな(苦手な)C++系の言語だなぁ。
ボク、FORTRANとPASCALとBASICが好きなんだけどなぁ。
『光害チョッパー』製作プロジェクト その④_f0346040_23164396.jpg
「スイッチ押したらLEDが光るよ」
っていうだけのスケッチを書いて転送。

すると・・・

ででん!
『光害チョッパー』製作プロジェクト その④_f0346040_23174564.jpg
光った♪

よし、互換機だけど、ちゃんと動作はするみたい。


★お次は、簡単なPWM制御をば・・・

いや、以前、フラット撮影用の光源として、
美術用のA3サイズLEDトレース台をポチったことがありまして、




なかなか良い感じでフラット撮影できてたのですが、このトレース台の光量を絞った状態でASI1600シリーズでフラット撮影すると画面に盛大なシマシマが生じていたので、
「ああ、ローリングシャッター機で撮影してシマシマになるということは、これ光量を絞ってるんじゃ無くて、高速で点滅させて暗く見せかけてるんだろうなぁ。」
と推測していました。

ま、要するに、LEDをPWM制御してるってことですね。

じゃ、そのマネっこをすることで、PWM制御のお勉強をしてみましょう♪

『光害チョッパー』製作プロジェクト その④_f0346040_23304628.jpg
スケッチを描き直して、パーツの接続を変えてみます。
すると・・・
『光害チョッパー』製作プロジェクト その④_f0346040_23315586.jpg
おお!
一定周期でゆっくりと
「明るくなったり暗くなったりを繰り返す動作」(蛍の明滅的な)
が簡単にできたちゃった♪

うむ。なかなか良い感じです♪

・・・と、今日のお勉強はここまで。



★★ご注意★★
本エントリー途中で出てきた「LEDトレース台」は、フラット光源に転用可能な安価なアイテムだと思うのですが、表面がフラット(全面が光る)なタイプと、点光源が並んでいるように光るタイプが存在しています(拡散板の仕様でしょうね)。上記メーカーの場合、A3タイプは大丈夫でしたが、A4タイプはダメなタイプでした。お気を付けくださいませ。


Commented by にゃあ at 2018-04-30 01:05 x
うわー、あぷらなーとさん素敵です!ハードウェアの制御素晴らしい! こういうの憧れるんですよ。夢が広がります。3600回転に一歩近づきましたね。えっと、これはデ○ゴスティーニのシリーズだったりしますか?(笑)
Commented by supernova1987a at 2018-04-30 01:13
> にゃあさん

いやー。この分野は全く未知の領域だったので、一からお勉強です。
なんというか、3%くらい完成に近づいたというレベルですかねぇ。
例えるならば、以前ASI1600MCのFITSファイルを読むコードを書いた時の「Delphi でHello World! ができた」のレベル。
突破しないといけない壁が沢山あるので、だんだんとパーツが増えていって自前「デ○ゴスティーニ」になりそうな気配。
戦いは長期化必至の様相(笑)です。
Commented by kem2017 at 2018-04-30 03:57
この手の世界が全然ダメなので、電子ブロックでも買ってお勉強しようかと思いましたが、それも無理そうなので、じっとりしてます...
Commented by オヤジ at 2018-04-30 07:13 x
にゃあさんと同じで、ハードをソフトで制御するって、素晴らしいですよね。
オヤジも仕事ではプログラム開発もしましたが、ファイルデーターの処理をC++で作った位で。(汗)
10歳の時、フィリップフロップ回路(電球が点いたり消えたり)を、当時、トランジスターとか積層カスタムICも有りましたが、敢えて真空管で作って夏休み工作で○○賞を貰ったこともありました。(爆)
オヤジも、ぼけ防止で、電子ブロック欲しいです。
けむけむさん、飽きたら、声かけてくださいね。高額買取します。(キリッ!)
Commented by supernova1987a at 2018-04-30 08:11
> kem2017さん

私はついに苦手分野と格闘することにしました。
だって・・・右腕上がらないので天体観測できないし入院時期が先に伸びたし、GWにすることが無くなってしまったので・・・ねぇ。
はたして目論見が上手く行くかどうかは別問題ですが(笑)
Commented by supernova1987a at 2018-04-30 08:15
> オヤジさん

出た!「ラジオ少年」のオヤジさんだー♪
真空管でフリップフロップ!?
い、一応原理は学生実験で習いましたけど、実際に真空管で回路作る器用さはありませんでしたねぇ。
オヤジさんなら、Arduino使えば一瞬であらゆるデバイスを作ってしまいそう。

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by supernova1987a | 2018-04-29 23:41 | 機材考案 | Comments(6)

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