★せっかく色々と作っていたのに・・・
ケンコーのACクローズアップレンズを対物レンズに使った『にせBORG』ですが
ACNo2を使った長焦点仕様機『にせBORG50L』は天体の実写に成功したものの
ACNo4を使った短焦点仕様機『にせBORG50S』の方は日中のお花撮影などにしか使っておらず、天体写真に使えるのかどうか全く未知数の状態。
そうこうしている間に、にゃあさんがACNo5を使った『なんっちゃって望遠鏡』の制作を敢行。驚くべき事にオリオン座大星雲のナローバンド撮影に成功されていました。
あぷらなーとは、かねがね
「ナローバンドならアクロマートでも行けるのではないか?」
という時論を持っていて
「いつか『3連装にせBORG砲』を作って一気にSAO撮影してやるぜー」
と目論んでいたのですが、ちょっぴり先を越された形に(笑)。
・・・しかも、にゃあさん製の『なんちゃって望遠鏡』の方がカッコいいという・・・。
でも、にゃあさんの実証結果によると、
「Hαナローバンドはシャープに写るが、普通のカラー写真はボケボケになる」
そうで、コボーグ36EDを求める旅に出立されたようです。
(にゃあさんは、これでシングルレンズ・アクロマート・EDアポ・フローライトアポの4カテゴリーをコンプリート。うらやましすぎ♪)
★にゃあさんの敵を討つ!?
通常カラー撮影戦においては、にゃあさんが投入した『なんちゃって望遠鏡』ですら通用しなかった難敵:「星雲」というモンスター。
よーし。ここはひとつあぷらなーとが『敵討ち』の名乗りを上げようではないですか。
今回はモンスターに負けるわけにはいかないので、ファーストライトの前に少し『ドーピング』します。
ただし「パソコン関係の利用は反則」というルールも付加しましょう。
よって自動導入もポールマスターも電子ファインダーも使いません。
よし!
燃え上がれ
俺の変態小宇宙(コスモ)っ!
・・・もう、なにやってんだか(笑)。
★対物部の構成

ケンコーの
ACクローズアップレンズNo4を対物レンズにチョイスし、
光害カットフィルタLPS-D1を装着します。
★接眼部の構成

昼間の撮影では、簡易レデューサ兼フラットナーとしてACNo3かNo5を用いるのですが、今回は『負けられない戦い』なので
BORG純正の0.85×レデューサを投入します。そこから
ニコンD810A(APS-Cクロップ)につなぎます。
★導入用ファインダー部の構成

一眼レフ越しに対象物を見つけることは不可能で、しかも今回は「自動導入を封印する」という方針ですので、
30mm光学ファインダーを装着します。
いわゆるX-Y支持脚は(メーカーを問わず)その構造上(押しバネと輪ゴムで固定されてる)衝撃に弱く、すぐにズレたり脱落したりするものがほとんどですが、今回のように、軽量級の移動機材に取り付けるのにはベストですね。(初期調整が一瞬で終わるので)
★架台の構成
最初はスカイメモTを使おうかと思っていたのですが、諸般の問題(標準装備ではパワーが足りない)で挫折。
以前から保有していたスカイメモSとそのパーツをチョイスしました。(この赤道儀、ホントに良くできています。)

長い戦いになるかもしれないので、スカイメモSには
単3エネループ4本を装填します。

正確な極軸合わせのために、
マンフロットの190三脚→K-ASTECの微動台座→スカイメモSという構成をチョイス。
※純正の微動架台パーツ(三脚と本体を接続する物)は、色んな理由で(個人的には)あんまりオススメできません。
マンフロットの三脚はちと撓み(というか、しなり的な)が大きいのですが、なんといってもイタリーデザイン。赤い色づかいがスカイメモSやZWOのCMOSカメラにマッチして実にカッコいいんです。最大のメリットは雲台取り付け部がいわゆる太ネジ規格になっていること。変なアダプタをかまさなくてもK-ASTECの微動台座がくっつく点でポイント高いです。(この三脚が真価を発揮するのは、実はマクロ撮影時なのですが、話題が逸れるので触れません♪)
★完成形態
おおー、カッコいい♪
・・・一体なにと戦ってるんだか(笑)
ちなみに、全体像を見るとなかなかコンパクトに仕上がっていることが分かります。
★ファーストライト決行!
いよいよ出撃です。
極軸のセットは、30秒で完了。
なにしろ高々200mmクラスの望遠で短時間露光の多数枚コンポジットですから設置精度を求めても無意味。
光学極軸望遠鏡でのセットを一瞬で切り抜けます♪
うむポールマスターより10倍は早いぜー。
ピント合わせにはバーティノフマスク無しのライブビュー目視で行きます。
PC使わないルールはもちろんですが、今回の主鏡はアクロマートなのですよ。だから、焦点内外像の色の変化を目視で確認して青ハロのみが生じるポイントを探ります。
そもそも一般的なアクロマートは
「g線(青色)の二次スペクトル(残存色収差)を散らして(犠牲にして)、その分だけ他の色をシャープに見せかける設計」
が定石のはず。ここで青ハロが消えるようなポイントにピントを合わせると他の色が破綻します。
さて、今回の撮影対象は最初から決めてました。
『にせBORG50S』の初陣として撃破する対象は「北アメリカとペリカン」です。
しかし、久々ですねー。
紙の星図見て明るい恒星から対象物へのアプローチ法を頭に入れて、光学ファインダーで構図を決定するというクラシカルな戦い。
(あぷらなーとは、子供の頃、飛び石式に恒星をたどることで目標天体を導入することを得意としていました。)
・・・ターゲット発見!
D810AをAPS-Cクロップして、ISO3200のRAWで30秒露光の無限連射を開始します。
他のニコン機と異なりD810シリーズは、忌まわしい100コマ連射制限タイマーが実装されていないので、100コマごとに一旦撮影を止めるというおまじないは不要です。
そして、その結果は・・・・
ででん!!

※『にせBORG50S』+0.85レデューサ+ニコンD810A(APS-Cクロップ)+LPS-D1
ISO3200・RAW・30秒露光 スカイメモSによるノータッチガイド
126コマの画像をコンポジット処理
ま、色々とツッコミどころ満載の画像ですが、
これ1600円の対物レンズなんですぜ?!
ふう。
なんとか、にゃあさんの敵は討てたか・・・。
P.S.
※画像処理については、次回書く予定です。
ええ、『光害チョッパー』か『メカニカルPEC』が進展していなければ、の話ですが(笑)。
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