天体写真

北アメリカ星雲さらに画像処理

★初陣に勝利した『三連装ガチBORG・グランデ』

なんやかんやで苦労しましたが、ようやくファーストライトに成功した『グランデ』ですが・・・

『お楽しみ』はこれから♪

とりあえず、Hα・SⅡ・OⅢの各バンドで撮影した画像を下ごしらえしておけば、それらをどのように組み合わせてカラー化するかは表現者の自由ですものねぇ。


★自然な風合いを求めてみる

ナローバンドで赤い星雲を撮影したとき、最も『自然』に見られるのは「AOO」パレットでしょうね。
今回はこれを発展させて、
 Hα+SⅡを加算平均したもの→Rチャンネルに
 OⅢ→GチャンネルとBチャンネルに
それぞれ充ててみます。

すると・・・

ででん!
北アメリカ星雲さらに画像処理_f0346040_03282761.jpg
おお。なかなか自然な風合いになりましたなぁ♪


★見慣れたナローっぽい風合いに

次に、前回作製した『OSAリバース』パレット画像と、上記の(SA-O-Oパレット?)を加重平均合成してみます。
すると・・・

でででん!!
北アメリカ星雲さらに画像処理_f0346040_03312915.jpg
うひゃー。
面白れぇー♪

たかがノータッチガイド60分相当の露光+適当フラットなので縮緬ノイズやムラは残ってるのですが、マスク処理やレイヤー処理無しでこの程度ならいけることを確認。ま、北アメリカ星雲が明るくて大きいのが主要因でしょうが、とりあえず『三連装ガチBORG・グランデ』のファーストライトとしては、上々だろう・・・と自画自賛。

とりあえず『ナロー初心者』のあぷらなーととしては、難しそうな対象は敬遠してメジャーどころを少しずつ攻めていこうかと画策しています。



★最近の稼働兵器推移の差

前にクローズアップレンズ転用対物レンズ+ビームスプリッタで構成された超小型魔道兵器:『にせBORGクローチェデピエトロ』で撮影した北アメリカ星雲AOOを再処理してみた。


北アメリカ星雲さらに画像処理_f0346040_09102807.jpg
今見るとコイツも(1600円レンズの割には)なかなか良い仕事してるなあ。

うむ。
「真っ当な手法でマイナーな天体を攻める」名手の方々には敵いそうにないので、「邪道な手法でメジャーな天体を攻める」としよう。
まだまだ楽しめそうだ。

★ぼやき★
ああー。しかし、なんでフラットナーの取り付け位置をミスったかなー。それも3本とも(泣)。


Commented by kem2017 at 2018-08-15 16:27
北アメリカの壁がなんとなく、創造の柱っぽくて、すっげぇ。
ニワトリでこれは卑怯だと思います (^o^)
Commented by supernova1987a at 2018-08-15 16:38
> kem2017さん

最初、紡錘状の何かが生えてるように見えてたのですが、そそり立った崖っぽいですね。とにかくナローバンドは面白いです。あと、どうしても消し切れない縮緬ノイズをごまかすため強めのノイズ低減処理したので解像度が犠牲になりました。アベレージではなくメジアンを使うことで改善しないか実験中です。
Commented by kem2017 at 2018-08-15 18:29
言われてみると確かに縮緬してますね。
先日の彗星、かなり縮緬してたので、Siでフラット補正する時にレベル調整してガンマいじって、Hot&Cool除去したら、随分マシになりました(多分、最後が効いただけ)
Commented by supernova1987a at 2018-08-16 00:31
> kem2017さん

けむけむさんのコメント見て、もう一度処理してみたらかなり良くなりました。
(コンポジット前のHot&Cool除去はMMーCOOLと相性が良くないので避けて『クールファイル補正法』ばかり多用していたんですが、MM-Proとは相性抜群の様です。)
明日にでも改善例アップします。
Commented by にゃあ at 2018-08-16 01:27 x
こうやって並べてみると、それぞれに味わいがありますね。リバースパレットは曇天夜に紹介すれば、海外にも広がりそうな予感がします。
Commented by morito at 2018-08-16 16:36 x
これって、あぷらなーと謹製治癒ポーション???

さてさて、ナロー経験の無い私には深い所は宇宙語で翻訳エンジン無の解読は不可能ですが
クジラベーコンがゆらゆらと焼きあがってるのはなぁんとなくわかります。

私が冷やしに挑めないのは、フィルター切り替えながらの微妙なピント調整やってたら放置できないんじゃ?ってのと、やたら時間がかかるんじゃ?って勝手に想像しているからなんですけど
これだったら、同時だからそこら辺クリアーできそうですね。
Commented by supernova1987a at 2018-08-16 22:03
> にゃあさん

いやー、曇天夜は敷居が高くて、チキンな私にはとても無理っす。そもそも色相変換すればパレットを変えなくても事足りますし。当面個人的に楽しみます。

ちなみに、他の方が真似しても上手くいかない秘密はステライメージの演算ロジックにあります。各波長の画像を加工した後、いったんFITSからTIFFに落としてから再度ロードしてからCMY合成するってお作法が必要です。
Commented by supernova1987a at 2018-08-16 22:08
> moritoさん

治癒ポーション、効果絶大です♪

さて、三連装の真価は、ご推察の通り、撮影開始したら放置できることにあります。その分、初期セットアップが大変ですが薄明中に完了しておけば、一晩で三晩以上の成果をあげられます(・・・のハズです。)

それにしてもクジラベーコンって絶妙な例えですねぇ♪
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by supernova1987a | 2018-08-15 07:58 | 天体写真 | Comments(8)

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