あぷらなーと


あぷらなーとの写真ブログ
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あぷらなーと
文系寄りの元理系(?)
「天体」「マクロ」「実験ごっこ」その他諸々の科学写真が大好きな HN:あぷらなーと が いろんな写真ネタをのんびり語ります。あまり気合い入れすぎると続かないので、「ぼちぼち」いきます。
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わぁー、これがカラーシフ..
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北アメリカ星雲さらに画像処理③

★3色ナローバンドの『全』パレット総当たり

さて、先日の『三連装ガチBORG・グランデ』ファーストライトで、NGC7000北アメリカ星雲のHα・SⅡ・OⅢ各色について120コマの原画を確保することに成功しました。

となれば・・・。

『あれ』をやらねばなるまいっ!

というわけで、久々にやってみましょう。
3色ナローバンドの既存RGB合成6パターンに、あぷらなーとオリジナルの邪道『リバースパレット法』6パターンを加えた全12種類のカラーバリエーションの総当たり大作戦♪

まずは、お馴染みの『通常パレット』6パターン行くぜっ!
ででん!
f0346040_02152411.jpg
 左上:AOS 中上:SOA 右上:OAS
 左下:ASO 中下:OSA 右下:SAO

うむ。このように、最もシグナルが強いHαのバンド(A)をRGBのどこに充てたかによって全体的なイメージが決まり、のこりのSⅡ(S)とOⅢ(O)を入れ替えるとカラー分布が入れ替わる訳ですな。そろそろ色の傾向を掌握してきたぜぇ♪
バラ星雲や北アメリカ星雲の場合、Hαは全体に分布し、SⅡとOⅢは排他関係にあるため、全体的にはHα&SⅡが重なっている領域Hα&OⅢが重なっている領域の2つのエリアで構成されていることになります。よって、全体的なカラー分布はイエロー・シアン・マゼンタのうちいずれか2色が支配的になります。ただし、Hαは他の2色よりもシグナルが強いので(多少は調整できたとしても)先述の色にさらにAが充てられたチャンネルの色が加算されたイメージ。

たとえば、SAOの場合は、
 ①Sの赤+Aの緑でイエロー。そこにAの緑を加えて黄緑のエリア
 ②Oの青+Aの緑でシアン。そこにAの緑を加えて青緑のエリア
以上①②2つに大別される色彩構成になります。

ナローバンド撮影の名手の方々は、そこに様々な秘策を投入して『極彩色』を実現しているのでしょうね。(この辺は、我々素人にはうかがい知れぬノウハウがあるかと。)

お次は、あぷらなーとの魔道『リバースパレット』6パターン行くぜっ!
でででん!
f0346040_02362003.jpg
 左上:AOSリバース 中上:SOAリバース 右上:OASリバース
 左下:ASOリバース 中下:OSAリバース 右下:SAOリバース

あぷらなーとの『リバースパレット』の場合、一般的なRGB合成ではなくCMY合成を用いていますので、各リバースパレットは元パレットと補色関係になります。
通常パレットの色合いが、先述のようにイエロー・シアン・マゼンタよりになるのに比べ、リバースパレトでは原色系の色が支配的になるのが特徴です。

これで、ナローバンド撮影データを3色カラー合成する場合のカラーバリエーションは全部で12種類も楽しめる訳です。


さらに、AOOパレットなどのように、3色の内2色だけを充てるパレットも視野に入れると、表現可能なカラーバリエーションは・・・

①3色使用でRGB
 3!=6パターン

②3色使用でCMY(リバースパレット)
 3!=6パターン

③2色使用でRGB
 C×3!÷2!=9パターン

④2色使用でCMY(リバースパレット)
 C×3!÷2!=9パターン
 
というわけで総勢30パターンのカラーバリエーションが理論上可能ですね♪
うーむ。1回出撃して素材を釣り上げておけば、曇りの夜とかでも楽しめるなぁ。

たいていの場合SAOパレットとAOOパレットを愛用される方が大多数でしょうが、せっかくですから残り28種類のパレットについても遊んでみませんか??


P.S.
ところで皆さんは、
「グーグル先生などに天体名で画像検索を掛けて、一括表示させ、その中から自分の作品を素早く見つけ出す」
って遊び、やってみたことないですか?
・・・で、
「あ、この天文家の作風は自分と似てる♪」
などと親近感を覚える人を見つけて喜んだり・・・。

あぷらなーと魔道の1つ『リバースパレット法』で描出される原色バリバリの色合い、例えば『SOAリバース』とかは
f0346040_03054239.jpg
こんな感じで、今まで見たことの無いインパクトを生むと自己満足していたのだけれど・・・・・


なんだと?!
とある生徒が持っていた物語本の表紙裏に、下記の写真が ででん!と載せられてるのを見つけて、凍りついちゃった。
f0346040_03225751.jpg
 ※Credit: Zoltan Balog (Univ. of Arizona / Univ. of Szeged) et al., JPL-Caltech, NASA

思わず、心の中で
「こ・・・これは、まるでSOAリバーステイストのバラではないかっ!」
と叫んでしまって、本を奪い取ってガン見してしまった・・・・。

生徒:「どうしたの?せんせー。これだけで、どこ写した写真か分かるの?」
あぷ:「ああ、NGC22・・・いや、ええとバ、バラ星雲っていう天体だ・・・」
生徒:「怖い顔してー。・・・ん?負けたの?」
あぷ:「いや、そういう問題じゃ無い・・・・」

なるほど・・・・スピッツアーの赤外線観測結果を示すバラ星雲の写真が挿絵として引用されてたのかー。
ううー。
「星雲の表現にケバケバ原色系のテイストを使う人は他に居ないだろう」
とタカを括っていたので、嬉しいような悲しいような
あはは・・・。


★★★お約束★★★
①『リバースパレット』は単に あぷらなーと の造語です。
一般的にこのような用語が存在するわけではありませんのでベテランの方に質問しちゃダメです。
②ステライメージでCMY合成しようとして失敗された方、実はちょっとしたノウハウが必要です。
そのうち(もう少し検証ごっこしてから)コツを公開します。
 ・ハチャメチャな色になる 
 ・カラーノイズまみれになる
 ・色がギラギラになる
などの諸現象については、それぞれ回避法がありますので・・・。


by supernova1987a | 2018-08-19 03:51 | 天体写真 | Comments(4)
Commented by kem2017 at 2018-08-19 05:09
リバースパレット面白いですね。
別にナローぢゃなくてもいいよね?ってコトで、先日のM27をRGB分解して、CMY合成してみたら、なんか、ナローで撮ったっぽくなりましたのでブログに書いてみました。なんちゃってナローですw
Commented by にゃあ at 2018-08-19 13:20 x
「自分の作品を素早く見つけ出す遊び」やりますよー。同じ天体の写真なのに自分の写真だって分かります(笑)リバースパレットに先行研究があったとは、世の中広いですね。しかし、あぷらなーとさんの作品の色には黒が乗っていますが、物語本の方には黒が乗っていないですよね(たとえば右下のグロビュールとか)。なにか処理が違うのでしょうか?
Commented by supernova1987a at 2018-08-19 20:54
> にゃあさん

あ、やってるんですね♪
ちなみに、私の場合、オリオン星雲は階調が独特なのですぐに見つかります。バラ星雲は色が独特なハズだったのですが(笑)。

さて、NASAのバラ星雲は赤外線を使っているので、暗いモクモクが明るく写っているんだと思います。
Commented by supernova1987a at 2018-08-19 22:45
> kem2017さん

けむけむさんブログにはコメントしましたが、面白い発想ですね。
リバースパレットはコントラストが高くなりすぎたりザラザラしたりするので、ワークフローをもう少し研究してみますねー。
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