天体写真

たまには『変態性』の低い(?)ニワトリを♪

★最近、天気が悪かったとはいえ
ここ1ヶ月半ほど、クローズアップレンズ転用の三連装『にせBORG』の開発ごっこや、人工星テスターによる回折現象(?)の検証ごっこや、ダークファイル減算についての考察ごっこ等々、『変態性』の高い課題がどんどん捗っています・・・・・が。

ちがうー
「天文」ってこんな遊びじゃ無いッ!


★たまには心に潤いを与える天体観測をしてみよう
ほら、天体写真と言えば、ガイド鏡のレチクルを凝視して延々モードラのコントローラをポチポチ押し続けること(半自動ガイド)が必要で、観望と撮影の両立とか絶対無理だった20世紀の天文少年は、夢見ていたのですよー。
「いつか、勝手に追尾エラー補正とか自動レリーズとかしてくれて撮影の間はのんびりと観望できる時代が来ないかなぁ・・・」
って。正直、がんばって貯金して赤道儀+モータードライブを買ったのに追尾エラーがあるとか、子供心に詐欺かと思った。

あれから○十年、今では機材の進歩(というか主に情報処理関連機器の進歩)でその気になれば機械が勝手に天体写真を撮ってくれる時代。
よし、
たまには『変態ネタ』封印して、PC無しの天体写真撮影+のんびり観望とかやってみるか!

当然、狙うのは超メジャー天体




★今こそ出でよ、真っ当な機材っ!
パソコンもオートガイダーも・冷却カメラも・ヒーターも・電子ファインダーも・自動導入アプリも・ナローバンドも・ビームスプリッタも・・・ぜーんぶ無しッ!
今夜は『変態性ゼロ』のお気楽ニワトリを目指します。

というわけで
ででん!!
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庭に常設しているEQ6Pro赤道儀にニコンのサンニッパD810A・・あとはレンズの中にLPS-D1フィルタ
今夜の撮影機材はコレだけっ♪

①アライメントなんてしません。
 ※コントローラが恒星時駆動状態にするために1点アライメント機能は走らせますが、位置合わせをせずにエンターボタン押すだけです。
②自動導入もやりません。
 ※300mmの焦点距離+フルサイズ一眼なら、ファインダーすら不要です。
③バーティノフマスクも使いません。
 ※色収差があるレンズはむしろハロの出方をライブビューで見た方が正確だったりするので・・・。
④オートガイダーやPECやディザリングも使いません。
 ※短時間露光の多数枚コンポジットねらいです。きちんとダークを引けば追尾エラーが累積しても『縮緬ノイズ』が出ないことが分かりましたもの。
⑤段階露光もしません。
 ※ISO400・F4・30秒露光ならさすがにサチらないでしょう(笑)

撮影しようと思い立ってから、わずか20分で全セットアップが完了!!

どうです?
「はじめて星座写真をポラリエとかで撮る初心者並のステージ」にサンニッパとD810Aを投入しちゃうという潔さ♪

さて、赤ハロではなく青ハロが出る位置(あぷらなーと好み)にサンニッパのピントを持って行ったら、D810Aを無限連写にセット。
あとは、ほったらかし(笑)



★D810Aが無限連写している隙に・・・・
なんだかんだ言って、近年操作系統が多くなりすぎて撮影中にのんびり観望とかやったこと無かったんですよねぇ。
今回は、極限までシンプルかつ信頼性が高い(失敗しようがない)陣容なので、安心して観望しますかねぇ。

うむ。
2年間休眠していた笠井のカプリ102EDよ、今こそビデオ三脚に載って蘇るが良い!!

ででん!!
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口径10cmのEDアポに双眼装置+広角アイピースの組み合わせ
これはもう、よく見えないわけが無い
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では、撮影ターゲットと同じオリオン座大星雲M42をじっくりと眺めてやりますかねぇ♪

さて、見え味はどうか?

・・・・・

ぐはぁ、すんごい臨場感!
み、見えすぎるッ!!

もう、30分もオリオン座大星雲を見つめてしまった(笑)。

撮影は約1時間30分ほどかかるので、その間、のんびりと冬の星雲星団を堪能できました。



★・・・で、撮れたの?
ま、サンニッパとD810Aですからねぇ。オリオン座大星雲くらい楽勝で写るんでしょうけれど、この組み合わせは初挑戦。
ちなみに1コマの画像はこちら
ダークやフラットも補正せず純正NXDで現像してレベル調整だけしたもの。
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天文少年時代だったら、これでビックリ仰天ですね。
だってISO400で30秒って・・・・。恐ろしい時代になったものです。


★だが、その先がある
さて、この日撮影したオリオン座大星雲付近の写真は・・・・
 ①30秒露光のライトフレーム169コマ
 ②30秒露光のダークフレーム208コマ
 ③1/8000秒露光のフラットフレーム186コマ
 ④1/8000秒露光のフラットダーク160コマ
合計723コマのRAWファイルです(しめて25GBなり)

ASI1600などの冷却CMOSカメラと違ってFITSに変換するだけでも膨大な時間がかかっちゃうのですが、半日かかって暫定的処理が完了。

すると・・・

ででん!!
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ま、恒星の色が出てなかったり、フラットが決まってなかったり、星雲の色が浅かったり・・・とツッコミどころは満載ですが・・・
手抜き撮影でこれだけ写れば、十分じゃないか♪

誰ですか?
「これ、ある意味『変態』」
って笑ってるのはー。

P.S.
あぷらなーとも元「昭和の天文少年」ですので、今風ではないけれどこんな感じの(フィルムっぽい)テイストも捨てがたいなあ♪
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Commented by ゴットハンド at 2018-10-14 20:51 x
わかる~。
望遠鏡にカメラをくっつけて、コードが一杯ぶら下がっていて、その先がパソコンにくっついていて、周りを歩くときは、まるで猫のように抜き足差し足で、星を撮っているのに眺めているのはパソコンばかり・・・。
満天の星空でセコセコ撮るより、満天の星空だからこそ、生で楽しむ。気持ちのゆとりも、時間の使い方も贅沢ですね。
わかる~。
Commented by Sam at 2018-10-14 21:19 x
自宅庭でお気軽撮影でこれだけ出れば十分ではないでしょうか。
でもその後の画像処理は全然お気軽ではなさそうなところがあぷらなーとさんらしいです。
Commented by supernova1987a at 2018-10-14 21:29
> ゴットハンドさん
小学生の頃6cmの屈折経緯台(ミザールのメシエデラックス型)で毎晩のようにM42を眺めていたのを思い出しました。ある意味、M42は自分にとっての原風景なのかもしれません。昨夜は比較的透明度が良かったので翼を広げた鳥のような姿が感動的でした。
多連装BORGは協力なのですが、これを持ち出した日には、もう観望する元気も無くなるのが弱点だなぁ・・・と。
Commented by supernova1987a at 2018-10-14 21:35
> Samさん
はいー。実は画像処理は修羅場でした。画像処理する前にメインPCのHDDを増設するところからはじめる始末。しかもステライメージ7が死ぬほど遅くて、いつフリーズするかとハラハラ。FITSに変換した後はステライメージ6.5が使えるのでスイスイ行くのですが・・・。
さて、この構図で撮ったのはたぶん20年ぶりくらいなのですが、面白いですね。LEDトレース版を使ってフラットを撮りましたが、上手く合わなかったようで今後の課題が増えました(笑)
Commented by uto at 2018-10-15 00:11 x
フィルムテイスト。いいじゃないですかー。
個人的には、こういう方が無理に分子雲を炙りだすより、画質にゆとりを感じて好きですよ。
もっとも、無理もしたくなっちゃうのが性なんですけどねぇ、、

限界を突き詰めるよりも、ポジフィルムのような透明感を追求してみたいな、と思ったりもします(いや、これはこれで難しいんですが・・)
Commented by supernova1987a at 2018-10-15 00:25
> utoさん
炙り出ししてたら「あら?ニコンのサンニッパ、ボケボケやん」と思ったのだけれど、『普通』に処理したら、やっぱりシャープで安心したという(笑)。(ま、まだ腕が追いついてないだけかも知れませんが。)
HDRやナローバンドやレジスタックスも含め、同じ対象を色んなテイストで表現してみるのも、面白いかも知れませんね。風景写真撮ってるときに、いまだにポジを使いたくなるときがありますし・・・。
Commented by にゃあ at 2018-10-15 02:50 x
オリオン座を向いている白い望遠鏡が美しいです。白壁と瓦屋根との組み合わせが和の雰囲気で素敵。分子雲が綺麗に出てますね。このエントリーを読んでいたら眼視で夜空を楽しみたくなってきました。
Commented by supernova1987a at 2018-10-15 09:48
> にゃあさん
オリオンを向いているカプリ102ED、オリオン座と望遠鏡の両方が見えるようにするためにHDRしたりデジタル現像したり、大変でした。機材と星座が両方写った写真って難しいですね。
にゃあさんの経緯台なら眼視も楽しいでしょうねぇ。空の暗いところに撮影に出た際には、ぜひ♪
Commented by Te Kure at 2018-10-15 18:01 x
723コマですか・・(驚・笑)
Commented by kem2017 at 2018-10-15 20:54
正しい天文道への矯正の一歩でしょうか
はたまた、ドロドロした変態考察への伏線でしょうか

... このブログ、裏がありそうで、ドキドキしながら読まなきゃならないっつ~ (^o^)
Commented by supernova1987a at 2018-10-16 03:55
> Te Kureさん
え、ええ。
だって・・・手抜き撮影においては『撮影枚数の多さは絶対的正義』ですもの(笑)
Commented by supernova1987a at 2018-10-16 03:57
> kem2017さん

うっ。読まれてたか。
実は密かに水面下では・・・・なんてね♪

ああ、「久々の双眼装置でのんびり観望」の件はマジですよー。
なんか忘れていた素朴な心が蘇ってきたっていう(笑)
Commented by せろお at 2018-10-16 19:00 x
黒と言ったらティターンズカラーのガンダムMk2
えぇ、そう書きたかっただけです。

ISO400 30秒でここまで写るとは、うらやましいお庭です。
セッティングの腕が悪いので、いつもISO3200 30秒×10枚くらいでやってます。
マニュアル通りにセッティングしているつもりなんですけどねぇ・・・
性格がいい加減だから?
もしかして自分が思っている北極星が間違ってる?

あげく撮るだけ撮ってロクにいじらないので結果、フィルム調になります。
分子雲とか炙り出せたことありません。
まぁ、めんどくさがりなので、そうにしかならないんですが。
Commented by supernova1987a at 2018-10-16 22:32
> せろおさん

変態性を排したノーマルな機材で臨んだつもりが、これはこれでなかなか邪悪な出で立ち。やはり黒は敵キャラですね。
どうもD810AはISO設定にはあまり意味がないような気もしていて、低感度で撮ってみました。そのうち詳しく検証ごっこしてみますね。
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by supernova1987a | 2018-10-14 18:53 | 天体写真 | Comments(14)

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