★脱『変態』とは言うものの・・・先日のエントリーで、へんてこな(変態的)機材無しの『清く正しい手抜き撮影』でオリオン座大星雲付近を試し撮りしてみましたが、さすがはD810A+サンニッパ。思いの外良く写ってました。
・・・で、今回は、少し『邪道』に走ってみます。
いえ別に秘技を繰り出すわけではなくて、「もっと手を抜いてみる」という遊びです。
★前回からの変更点
前回手抜きしたのは撮影時のみ。いざ画像処理の段階では色々といじくったのですが、
今回は同じ素材(169コマ)を用いて、さらに手抜きしてみます。具体的には・・・
①ダークファイルを引かない
②フラット補正しない
③RAW現像は純正のNX-Dに丸投げ
ただし
④オリオン座大星雲付近だけ強トリミングしてみる
という遊びです。
え?
「うけけけ、そりゃ無理。フルサイズの利点は拡大率を抑えて見かけ上の画質を向上させられるところ。それを捨てた上で補正もやめたら解像感も出ないしノイズでボロボロだぜ。」
ですか?
まあまあ、そう言わずにやってみようではないですか。
ででん!!
これにNikCollectionで味付けすれば・・・

画像復元もレイヤー処理もしてないけど、
もうコレでいいんじゃね?的な・・・(笑)。
ま、特に(ダーク減算やフラット補正などの)技法を用いなくても、ノータッチガイド+短時間露光の多数枚コンポジットならこの程度は楽勝で写りますよーってことですね。昔買ったサンニッパとかサンヨン(今回はF4に絞ったので)とかが眠っている方、この冬はカメラ用の望遠レンズでオリオン座大星雲でも狙ってみません?
★★★お約束(というか補足説明)★★★
①D810Aはニコンデジカメの中ではノイズが(ホットピクセルもアンプノイズも)異常に少ないと感じます。
②ニコン純正現像ソフトNX-Dには「アストロノイズリダクション」があり、これを用いると簡易的にホットピクセルが消せます。
③NX-Dのベースになったと『思われる』シルキーピクスには②の機能はありません。
④純正ソフトを用いる限り、色合いなどは恐ろしく簡単に調整できますが、ステライメージで修正は掛けています。
⑤ちなみに撮影時のパラメータは「高感度ノイズ低減:しない」「長秒時ノイズ低減:しない」「アクティブDライティング:弱め」「ホワイトバランス:晴天」「ピクチャーコントロール:ニュートラル」「ISO:400」「露出:30秒」「F値:4」「画質:ロスレス圧縮RAW(14ビット)」です。
P.S.
などと油断させておいて、水面下では(とうとう国立天文台のFITS解析ソフト「マカリ」を投入♪)ダークノイズの『解析ごっこ』が着々と進行していたり♪


だって・・・
NX-Dが延々とバッチ処理している間、ヒマなんだもん(笑)