機材レビュー

『総点検ごっこ』仕切り直し

★先日のエントリーで
300mm級レンズの『総点検ごっこ』を行いました。
ただし、手持ち撮影であったことと、(一眼レフのマット面を用いたMFでの)ピント合わせが雑だったので少々意図せぬ結果になったかもしれません。
また、テレコンを付けて合成焦点距離を300mm相当にそろえたものの実際の撮影では画素ピッチが小さなカメラでトリミングした方が本来の性能を反映するかもしれないという危惧も・・・。

本来なら実際の星空で『本戦』をやってみたかったのですが、あいにく天候が優れません。


★というわけで・・・
今回はお気に入りの『電柱テスト』を使って『再試』といきましょう。
あと、かねがね気になっていた「カメラ用レンズ」と「望遠鏡」の比較も盛り込んでみます。

★今回の出場選手★
 ①ニコンAF-S300mmF2.8D
 ②ニコンAF-S70-200mmF2.8G-ED-VRⅡ
 ③トキナーAT-X828(80-200mmF2.8)
 ④トキナーAT-X304(300mmF4)
 ⑤ニコンAF-S-VR70-300mmF4.5-5.6G
 ⑥ニコンAF-S-VR55-200mmF4.5-5.6G
 ⑦ニコンAF-S-VR18-200mmF3.5-5.6G
 ⑧ミニBORG60ED+純正レデューサ
 ⑨ビクセンED70SS+純正レデューサ
 ⑩ミニBORG50アクロ+自作レデューサ
 ⑪自作『にせBORG50』
 ⑫ケンコーMILTOL200(200mmF4)

はい、⑥~⑫は今回新たにエントリーした選手です。
⑪番にはクローズアップレンズ2枚を使って自作した邪悪な望遠レンズがエントリー。
⑫番にはアウトレット品を大人買いしちゃったMILTOLがエントリーしてます♪
⑩~⑫番はスペック的にほとんど「丸かぶり」なので面白い競走になりそうですね。

★撮影条件
カメラ:ニコン1V3・ISO400・絞り優先オート
フォーカス:ライブビューによるマニュアル
絞り:全て開放に統一
三脚:あり
現像:JPEGの撮って出し画像をステライメージ6.5で自動レベル補正のみ付加
撮影:各5回マニュアルでピントを合わせ直し、ベストと判断される物を採用


★では『ブラインドテスト』行ってみましょう♪
それぞれ撮影した画像を
200mm級レンズ:ピクセル等倍
300mm級レンズ:66%に縮小
したトリミングしてものを、それぞれA~Lとします。

では、行きますよ~

ででん!!
『総点検ごっこ』仕切り直し_f0346040_15031142.jpg
これだと紛らわしいものもあるので、さらに拡大したものがこちら
※200mm級レンズ:300%
 300mm級レンズ:200%
『総点検ごっこ』仕切り直し_f0346040_15042796.jpg
★さて問題です♪
上記のA~Lの各画像は
 ①ニコンAF-S300mmF2.8D
 ②ニコンAF-S70-200mmF2.8G-ED-VRⅡ
 ③トキナーAT-X828(80-200mmF2.8)
 ④トキナーAT-X304(300mmF4)
 ⑤ニコンAF-S-VR70-300mmF4.5-5.6G
 ⑥ニコンAF-S-VR55-200mmF4.5-5.6G
 ⑦ニコンAF-S-VR18-200mmF3.5-5.6G
 ⑧ミニBORG60ED+純正レデューサ
 ⑨ビクセンED70SS+純正レデューサ
 ⑩ミニBORG50アクロ+自作レデューサ
 ⑪自作『にせBORG50』
 ⑫ケンコーMILTOL200(200mmF4)
のどれで撮影した物でしょうか??
『総点検ごっこ』仕切り直し_f0346040_15524135.jpg
前回の『ブラインドテストごっこ』ではダークホース:⑤番が順位を引っ掻き回しましたが、今回はさらなる曲者:⑪と⑫が居ますから、相当に難易度が高いです。
悪天候にやられてウィルタネン撃破に失敗したという方、お暇つぶしに如何ですか??


★★★お約束★★★
◎テレコンは一切使用していませんが、フィルターの有無はあります。
◎薄曇りの日中での撮影ですので光線の具合や背景の様子には若干の差異があります。
◎各レンズ・望遠鏡は全てあぷらなーとの個人所有物で、その大半が中古購入なので、個体差を拾っている可能性もあります。
◎前回不本意な結果となったトキナー80-200F2.8が可哀想なので、フィルターをPro1-Dプロテクタに換装しフード内には植毛紙を貼ってあげました。
◎前回ノーフィルターだったトキナー300mmF4には、Pro1-Dプロテクタを装着しました。
◎今回ノーフィルターなのは①⑧⑨⑩⑪⑫の6本です。その他はプロテクタ系フィルタを装着しています。
◎フードは⑪以外純正のものをそのまま使用しています。
◎⑪のレンズ構成は、対物レンズ:ACクローズアップレンズNo4、レデューサ:Pro1-D・ACクローズアップレンズNo3です。


Commented by 是空 at 2018-12-10 22:36 x
A:⑫ケンコーMILTOL200(200mmF4)
B:⑪自作『にせBORG50』
C:⑩ミニBORG50アクロ+自作レデューサ
D:⑨ビクセンED70SS+純正レデューサ
E:⑧ミニBORG60ED+純正レデューサ
F:⑦ニコンAF-S-VR18-200mmF3.5-5.6G
G:⑥ニコンAF-S-VR55-200mmF4.5-5.6G
H:⑤ニコンAF-S-VR70-300mmF4.5-5.6G
I:④トキナーAT-X304(300mmF4)
J:③トキナーAT-X828(80-200mmF2.8)
K:②ニコンAF-S70-200mmF2.8G-ED-VRⅡ
L:①ニコンAF-S300mmF2.8D

エントロピーってなに?手抜きってなに? 
いや、真剣に見たんですよ、途中まで・・・
最初、フリンジが多く出ているABCをアクロの⑩⑪⑫に対応させようと考えたとき、ふとよからぬことを思いついちゃって。
ディセンディングソートしたら、若干違和感があるものの概ねいい感じに対応してしまったんですよ。
この数は老眼にはつらいんです。いや目のせいでなくこれはにゃあさんが悪い。^^;
Commented by supernova1987a at 2018-12-11 00:10
> 是空さん
うわー。この難問にチャレンジされるとは恐るべし!
しかも「ディセンディングソート」戦法を投入されるとは想定外(笑)。

・・・でも正解は・・・『小説よりも奇なり』かもしれませんよ?

とりあえず、今回分かったことは
☆デジタル対応レンズは廉価版であっても色収差が少ない
☆アイピースでの拡大にも耐えるよう設計された天体望遠鏡は根本的に強い
☆トキナー300mmF4は『異質』(フワフワなのに解像度が高い)
☆にせBORGは意外に高性能
ってところですかねぇ。
いや、検証ごっこした本人がビックリしてまして・・・こりゃ色々と困ったなぁ・・・。
Commented by にゃあ at 2018-12-11 02:00 x
これは難題ですよー。すでに私の力量を超えてます。しかし、あれ? 是空さんの回答をみると、投げやりですねー(笑)いや、あぷらなーと先生のことだから、敢えて回答をこの形に? 「デジタル対応レンズは廉価版であっても色収差が少ない」とか勉強になります!
Commented by supernova1987a at 2018-12-11 04:25
> にゃあさん

いやー、我ながら『鬼畜』な出題だなぁ・・・と(笑)。
一応、比較写真は『ダメっぽい』のから『よさげ』なものまで順に並べてみたのですが、いかんせんエントリーされた選手が多すぎて(汗)。
これ、全部当てられたら『レンズソムリエ』になれますよー。

そもそも、市販されてない『にせBORG』とかが混じってる時点で『悪問』確定。
Commented by 是空 at 2018-12-11 20:34 x
>☆デジタル対応レンズは廉価版であっても色収差が少ない
そう言われると確かにそうですね。
ここ数年に発売されたレンズのMFTチャートなんか、どれも粗い方は天井に張り付いてますからね。
最初は「ほんとかよ?」と思ったが、そんなチャートを見慣れたせいか、最近ではウネリが少なくて物足りなさを感じている。^^
Commented by supernova1987a at 2018-12-11 22:59
> 是空さん
昔と違って、最近のレンズは『優等生』が多くて、『味』というか個性が少なくなりましたね。
とにかく、昔の高級レンズよりも最近の廉価版レンズの方がよく写る事があるのは複雑な気持ちです。

その点、フィルム時代の末期に登場したトキナーの300mmF4の描写は個性的で面白いです。画像復元と組み合わせるかナローバンド用途にすれば即戦力になりそうな予感。
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by supernova1987a | 2018-12-10 15:14 | 機材レビュー | Comments(6)

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