★生きてるのか?えー。すっかりブログの更新をサボっていたので、このままでは
「あぷらなーとは生きてるのか?」
などと言われそう・・・。
(そう言えば、2003年頃に本業でDELPHIとの格闘が忙しすぎて予告なくHPを閉鎖したら、『死亡説』が同窓生の間で流れたことがありましたっけ・・・)
ええ。大丈夫。
かろうじて生きてます。
・・・というわけで、天文界復帰に備えて画像処理の復習をしてみることに。
★すっかり放置していた画像データ
昨年の11月に『くわとろ☆みるとる+α』と題して組み上げた変態マシン(笑)
BORG60ED×1機とMILTOL200×4機という『まさかの5連装』でハート星雲を撮影してはみたものの、改造D5000+BORG60EDの画像データを未処理のまま放置してました。
だってー、冷却CMOSカメラになれちゃうと普通のデジタル一眼レフの画像処理は面倒くさいんですもの・・・。
※諸説あるでしょうが、やっぱりRAW画像はFITSファイルが楽ちんだと思います。
★30秒露光の1コマ画像は・・・
たしかこの晩は、ライトフレーム+ダークフレーム+フラットフレーム+フラットダークフレームの合計で、実に7540コマを撮影したんですが、そのうちD5000+LPS-P2+BORG60ED+純正レデューサで撮影した画像を処理してみます。
30秒露光の1コマ画像はこんな感じです。
※キャプチャNX-Dで現像。トリミングあり。
わはは、こりゃヒドイ。
心眼を用いないとハート星雲の存在すら分かりませんねぇ。
今回はリハビリも兼ねて、このヒドイ画像からハート星雲をサルベージしてみましょう♪
★64コマの画像処理を施すと・・・
さて、そもそもどうして画像処理を放置していたかというと、ニコンD5000の弱点:『100コマ連写制限』&『SDカード保存』&『バッテリー駆動』のせいなんです。良く知られているように、ニコンのデジタル一眼は諸般の事情で100コマまでしか連写できません。(D810Aなど一部機種のぞく)また、寒い中で数百枚を連写しようとすると、途中でバッテリーが上がっちゃいます。(D5000の様な小型バッテリーパック仕様の機種は特に)
(※もちろん、その全てに有効な解決策はあります。単にサボってただけです。)
さて、あぷらなーとの『邪道流』では、ノータッチガイドのまま30秒露光を無限連写して『後からなんとかする』という流儀なんですが、100コマ制限で撮影がストップしたときに、撮影データの確認も兼ねてSDカードを交換しつつ、バッテリーも交換ちゃったんですが・・・。これ、相当にマズいです。せっかく方向や回転角を他の4本に合わせてるのに途中でカメラ本体をいじくったら、全てが台無しですもん。
・・・というわけで、撮影画像がハチャメチャにズレちゃったので、やる気消失してたという顛末でした。
ついでに、うっかりカメラ側の『自動縦横判定』をONにしてたために、撮影中に縦画像と横画像が混在してるという、まさに修羅場・・・・。
とりあえず、300コマ中の64コマをNX-Dで現像してTIFFに変換し、ステライメージ6.5でコンポジット。
その後、フラットエイドPROで簡易的にカブリ補正と対数現像を実施。
さらに、ステライメージ7とNikCollectionでゴソゴソ処理を施して、仕上げにシルキーピクスで味付けを。
すると・・・・
ででん!!

おお、なかなか良い感じです♪
ダークファイルもフラットファイルも使わなかったですが、ハート星雲が浮かび上がりました。
・赤道儀はノータッチガイド
・カメラは改造D5000(級のカメラ)
・ダーク&フラット無し
・ダークノイズはキャプチャNX-Dのアストロノイズリダクション
・フラット補正はフラットエイドPRO
この手抜き撮影ってのも、悪くないなぁ・・・・。
恒星が赤いのは、まあご愛敬ってことで(笑)。
※4/22追記
さすがに恒星が赤すぎるので、少し処理しました。
うむ。ちょっとはマシになったかなぁ・・・。
★と言いつつ
などと油断させておいて、MILTOL200+モノクロ冷却カメラ×2セットを用いて真面目にAOO合成した画像と比べちゃうと・・・

ああ・・・こりゃ
とてもかなわないなぁ。
ええ。今回の収穫は・・・・
「EDアポクロマート+光害カットフィルタ+改造デジタル一眼」
の組み合わせよりも
「アクロマート+ナローバンド+モノクロ冷却CMOSカメラ」
の方が、良く写る。
という『アクロマートの逆襲』的なお話でした。
よし、そろそろMILTOL軍を復活させるとするかな・・・えへへ。