機材

BK150750のセカンドライト

★15cmアクロマートのセカンドライト

Skywatcherの15cmF5アクロマートBK150750『エクスカリバー』。
サイトロンさんからレビューの依頼を受けたからには、頑張らないといけない。
ファーストライトは悪天候下だったけれど、まずまずの成果♪



とりあえずは、素の状態(接眼部の換装などをしない状態)でどこまでいけるかチェック中なのだけれど、前回のファーストライトでは、クローズアップレンズを使ったので、今回は汎用レデューサを試してみよう

BK150750+笠井の0.8xレデューサ+IDASのNB1フィルター+ASI294MC-Proでのセットアップ
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ええ、曇り空です。でも、短時間露光の多数枚コンポジットなら、晴れ間を縫って撮影も可能ッ!!

ー10℃冷却のASI294Mc-Proをゲイン300+20秒露光にセットして、ひたすら連写です。ノータッチガイドなので雲の影響でガイドが乱れる心配もありません。


★1コマでも写るM42
結局、約120コマの画像が生き残りました。
撮影対象は、定番中の定番、オリオン座大星雲M42です。
さて、今回は15cmF5アクロマート+0.8xレデューサですからねぇ、カメラ用レンズ風に表現するならまさに『ロクヨン』(600mmF4望遠レンズの俗称)な訳ですよ。
またM42自体も明るいので、20秒露光×1コマでもこれくらい写っちゃいます。
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まさに口径の暴力+短焦点の暴力ですなぁ。
さて、こんな感じのライトフレーム120コマについて、ダーク減算+フラット除算+クールファイル補正などを施して120コマコンポジットを行います。

すると、こんな感じに。
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120コマコンポジットの威力でスベスベになりました。また、フラット補正の効果で酷い周辺減光も解消。


★お楽しみはこれから
個人的には、上記のテイストも『昭和のフィルム』っぽくて好きなんですが、ここは『令和のデジタル』っぽく処理を進めていきましょう。

①FlatAideProで対数現像
②レジスタックスでウェーブレット処理
③NikCollectionのストラクチャ強調

主に上記の3つの処理を行いました。

すると・・・

ででん!!
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ふはははは。
BK150750よ。我が邪道流撮法により、今から堂々と『星雲撮影用ロクヨン』の名を語るが良い。

というわけで、とりあえず、「15cmF5アクロマートでも星雲を綺麗に写すことが可能」ということは確認できた。

あとは・・・・
 ①接眼部の撓みによると思われる片ボケ・不均一な周辺減光の軽減のため、接眼部の換装
 ②周辺像の改善のため、レデューサ・フラットナーの相性と位置調整
 ③倍率色収差の影響による周辺像の色ズレの解消策を模索
の3点を探っていきましょうかね・・・。
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※今回撮影したM42の等倍チャート。(0.8xレデューサ+NB1併用)
※接眼部の撓み・倍率色収差・軸上色収差・レデューサの位置調整不足などなど、複数の要因が絡み合った結果だという点に注意してください。
※個人的には、15cmF4のアクロマートの性能としては驚異的だと感じます。
※下記のクローズアップレンズ転用レデューサの方が最終像が良くなりそうな気配もありますが、重量が異なるため撓みの出方が異なります。
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※前回撮影した馬頭星雲の等倍チャート。(Pro1D-ACクローズアップNo3+NB1併用)


★★★お約束★★★
①『エクスカリバー』はあぷらなーとの個体に付けた愛称です(笑)
②3本保有するSE120とは異なり、BK150750は1本しか触っていませんので個体差は不明です。
③C線とF線の焦点には若干の差がありますので、ワンショットAOO撮影においては若干の色ズレが生じます。
④詳細なテストは行っていないため、ケラレの詳細はまだ不明です。
⑤今後接眼部を換装してテストを続行する件については、サイトロンさんの承諾をいただいています。


Commented by オヤジ at 2019-11-12 06:33 x
あぷらなーとさんのご活躍素晴らしいです。読んで楽しい・見てため息です。
オヤジの撮影するのっぺらぼうな画像にも、もしかして、色々な情報が閉じ込められているんですね。
それを、引き出してあげられない、溶け出し気味の脳味噌が辛い!。
早く、オヤジにも、あぷらなーとさんの雄たけび、ブファファファとかふはははとか、出てくると嬉しいですが、何時もため息ばかり。(笑)
Commented by UTO at 2019-11-12 08:40 x
何がすごいかって、こんな悪天候の中、望遠鏡組み立てて撮影して、しかも、こんな戦果まで出しちゃうあぷらなーとさんが凄い! 

星雲撮影用ロクヨン。いいですねぇ~。
ロクヨンなんて、憧れのレンズです。
Commented by noritos1047 at 2019-11-12 17:02 x
コレですよこれ、あぷらさんらしいモコモコ。
前回のは赤単色でらしくなかったのですが、これは私には魔法としか思えない画像処理ですね。
ウェーブレット処理ってのが怪しいと踏んでいるのですが、何をやってるのか分かりません。
Commented by te kure at 2019-11-12 17:30 x
いや〜 もう・・(笑)
Commented by 是空 at 2019-11-12 17:32 x
おそるべし、120㎜の口径の暴力+ASI294のダイナミックレンジの合わせ技。
Commented by 上杉蒼太 at 2019-11-12 19:00 x
さすがですね! M42は明るいのでやっぱりよく写りますが、アクロマート屈折で撮影したとは思えないほどの鮮やかさです。アクロマート万歳!
ところで、笠井の0.8×レデューサーが使えるとは思いませんでした。もしかすると同じF5のSE102でも使えるのでしょうか? 少しぐらい収差が出ても400mm、F3.9ならばお釣りがきますからね。
Commented by supernova1987a at 2019-11-13 05:12
> オヤジさん
ありがとうございます。でも、オヤジさんの望遠鏡制御装置の進化スピードにはかないませんよー。15cmもアポクロマートですもの。本気で画像処理されたら勝ち目ありません。
Commented by supernova1987a at 2019-11-13 05:19
> UTOさん
ありがとうございます。
なかなか撮影時間が取れないので、多少の曇りは無視して強行突破です。本物のロクヨンは手が出ないので、なんちゃってロクヨンで頑張るしかありません。まだまだ課題は山積ですが、次回こそは快晴の下で撮影してみたいものです。
それにしても、ナローバンド主体だと光害や月明かりはもちろんの事、曇りやモヤにも強いなぁと感じています。
Commented by supernova1987a at 2019-11-13 05:26
> noritos1047さん
モコモコはNikcollectionの階調圧縮やストラクチャ強調を用いるとあっと言う間に炙り出せるんですが、今回は対数現像で拾った周辺部をレジスタックスで強調してみました。
撮影対象や画像のコンディションによって破綻しにくい処理が異なるので、実はまだまだ試行錯誤中です。
Commented by supernova1987a at 2019-11-13 05:30
> te kureさん
オリオン座大星雲の周辺部を炙り出しは苦手だったんですが、今回はうまくいきました。でも、撮影コマの半数以上が雲にやられてボツになったのでノイジーになりました。あと3倍くらい露光すれば・・・。
Commented by supernova1987a at 2019-11-13 05:37
> 是空さん
屈折望遠鏡は扱いが楽なので『大失敗』が少ないですね。さらにASI294は他の赤缶(ASI1600などの12bit機)と比べて階調が4倍広いので、サチりにくい気がします。本当はもっと1コマに露光を与えた方が良いのでしょうが、そうなると苦手のオートガイドしないといけませんしねぇ。
Commented by supernova1987a at 2019-11-13 05:46
> 上杉蒼太さん
色々な筒と試した感じだと、笠井の0.8xレデューサは600~700mm前後の筒と相性が良いような気がします。個人的にはレデューサやフラットナーの相性はF値ではなく焦点距離で決まると信じています。(でないと、同じ望遠鏡でも口径を絞ったらレデューサを交換しないといけない理屈になりますので。)SE102は500mmなので少し焦点距離が短いですが、いけるのではないかと思います。
ちなみに、クローズアップレンズの方が像が良さそうだというのは内緒です(笑)
Commented by タカsi at 2019-11-15 15:31 x
こんにちは。
う~ん、アクロマートでここまで写ると、コスパ最強かもしれませんね~^^
お手軽?ナロー専用筒でもいいですし、接眼部を強化すれば、それこそ色々なバリエーションを楽しめそうですよね!
流石に重量的に複数同架は厳しそうな感じでしょうか。。
Commented by supernova1987a at 2019-11-17 03:40
> タカsiさん
NB1+カラーカメラでこれだけ写るとなると、ナローバンド+モノクロなら・・・等と考えてしまいますが、さすがに15cmアクロの多連装は重すぎますねぇ。コスパ的にも12cmアクロの三連装が最強なのかもしれません。

とりあえず、片ボケとケラレの軽減のため、15cmアクロの接眼部を換装してから再チャレンジ予定です。
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by supernova1987a | 2019-11-12 05:01 | 機材 | Comments(14)

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