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CP+2023のオンラインセミナーに登壇しました♪

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★サイトロンジャパンさんから3回目のオファー♪
いつもお世話になっているサイトロンジャパンさんから、CP+2021・CP+2022に続きCP+2023でもセミナー登壇のオファーをいただきました。今回はなんと久々のリアル会場開催ということでしたが、諸般の事情で会場入りは無理だったため、リアルタイムでのオンライン配信でサイトロンジャパンさんのブース内モニターを通してトークするという形式にしていただきました。また、同時にYoutubeでもライブ配信していただけるとのことで、会場に来られない方にもお楽しみいただけそうです。早速、よろこんでお受けすることにしましたが、今回はなかなか難儀しました。


★ネタを何にするか?
見たところ、CP+のセミナーは大きく分けて「製品レビュー型」と「活用ノウハウ型」に分かれると感じているのですが、できればその両方の要素を盛り込みたいところです。ちなみに「活用ノウハウ型」で組んだCP+2021のセミナーでも、こっそり「サイトロンジャパンさんのQBPは魔法のフィルタ」という宣伝要素を混ぜてます(笑)。また、登場する機材についても、サイトロンジャパンさんが直接扱われているSkywatchereさんの商品以外はグループ会社であるケンコーさんの商品と中川さんつながりのBORGに限定するという一応の工夫を凝らしたのでした。(扱う商品についての制限要請はありませんでしたが。)


また2回目の登壇となったCP+2022のセミナーでは、内容をより「理論的側面」と「商品紹介」に寄せて構成し、アクロマートとの相性が向上された「サイトロンQBPⅢ」と新商品の「PlayerOneの非冷却CMOSカメラXena-M」の宣伝も兼ねた構成にしました。ちなみに「理論的側面」を強化したのは、CP+2021や星ナビの連載記事をすでにご覧の方を飽きさせないためで、特に「なぜアクロマートがQBPで化けるか」という核心部分の解説には、これまで使わなかった方向(実は3パターンの説明法を持ってます♪)から攻めてみました。

今回のCP+2023では、鏡筒もカメラも正真正銘サイトロンジャパンさん扱いの商品で固めたいと目論んでいましたので(しつこいようですが、そうしろという指示は皆無です。)夏頃からコツコツとSkyWtacher製のアクロマート屈折望遠鏡を買い増しし、PlayerOneのApollo-M-MaxかUranus-Cを主軸に組めないか密かに解析ごっことテスト撮影を進めていました。

ちょうど本番の1ヶ月前にリモートで打ち合わせ会を組んでいただけたので、「カメラ寄り」か「望遠鏡寄り」かの希望を聞いたところ、「とにかく天文ネタに全振りしてほしい」とのことでしたので、年末に自腹ポチした10cmアクロマート屈折赤道儀:StarQuest102SSフルセットを主役に据えた物語に決めました。また、その際に「邪悪な三連装の実物を会場展示したい」というビックリ仰天の依頼もいただいたので、どこかで三連装にも触れる必要性が出てきました。


★問題は、方向性・・・
ここで悩んだのが、説明の方向性です。CP+2021と2022では特に「アクロマートとフィルタ特性の考え方」に寄せた説明をしていました。一方で星ナビさんの「DEEPな天体写真」記事連載では「天体写真の基礎知識と撮影の効率、そしてステライメージによる画像処理」に寄せた説明をしていました。そして、CANP2022では「素人なりの収差論と測定方法」に寄せた発表をしました。場合によると、これらを全てご覧になっている猛者もいらっしゃる可能性もあったのと、CP+会場にお越しになっている方のことも考えて、最初の1台を末永く楽しむためには?という方向性に固まりました。そこでセミナータイトルは「アクロマートで星雲を楽しむための3ステップ」に決定しました。


★阿鼻叫喚の地獄?
実はここからが大変でした。すでにケンコーのSE102とStarQuest102SSの混合で三連装化していたものの、これでは詰めが甘すぎてどうにも納得できません。仕方なく3台目となるStarQuest102SSのフルセットを自腹ポチします。(※現状ではStarQuest102SSの鏡筒は単独で販売されていません。)
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※お約束の「増殖した」ネタで笑いを取るのに最適なStarQuest102SSフルセット×3

そして「ステップ2」の具体例を示すために、最新鋭の高機能小型赤道儀であるSkyWtacherのStar Adventurer GTiをポチります。そして、大急ぎで実写テストをしてCP+2021で示したスカイメモS利用と比較してピリオディックモーションが改善するかどうかを測定。その結果、Star Adventurer GTiはスカイメモSとは比較にならない高精度(実測で±26秒という好成績で、なんとEQ5GOTOと同等)であることや、AZ-GTiと比較して操作性などが格段に向上していること、彗星などの移動天体でも自動導入可能であることなどを確かめました。
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※今回の実写例をゲットするために組んだ「ステップ2専用セット」
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※ZFT彗星の移動動画をSkyAdventurerGTi+ニコンZ30で撮影した際に、ピリオディックモーションも実測

また、すでに絶版のパーツや直営のシュミットさんでは扱っていないパーツが多数混じるのは良くない(セミナーを見てシュミットさんに問い合わせられると迷惑がかかる)ので、ごく一部を除きパーツ類を全部シュミットさんで注文可能な物に買い直しました。そして、相性などをテストし、問題点や改善法も見出した上で、会場展示用の三連装についてパーツリストと組み立てレシピをサイトロンジャパンさんに送りました。また、指示どおりにパーツを揃えていただくのは申し訳ない「自作レデューサ周り」については、レシピではなく手持ちの現物3セットを送ることに決めました。さらに会場展示に間に合うギリギリまで粘って実写テストの機会を狙い、その成否によって「3つのステップのトーク比率」を変えることに決めました。本番まであと2週間での状況はこんな惨状でした。

★晴れない!!
ところが、毎日雨や雪で、とにかく晴れません。年末年始の『ひとり星まつり』プロジェクトで、手術した両肩と右足に負担を掛けないように機材運用ができるように必死のトレーニングを行っていたのですが、全く晴れないのではお手上げです。幸い、サイトロンジャパンさんからは「会場展示用の作例写真はアクロマートの三連装で実写した物ならなんでも良い」との指示をいただいていたので、これまでに撮影した星雲写真の中から、5cmアクロ三連装と12cmアクロ三連装で撮った物をいくつかセレクトしてデータ納品しました。当初はラムダプリント予定だったようですが、最終的にはブース内モニタでスライドショーしていただくことに決定しました。
問題は40分(延びても50分)という尺の中で、各ステップの比率をどうするかです。本音で言うとStarQuest102SSは筒だけ欲しかったのですが、仕方なくフルセットをポチってみると、これがなかなかどうして眼視観望用に使いやすく工夫された良品だったので、これを用いたお気軽眼視観望をステップ1に据えて全時間の約50%を充てることに決めました。
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※素のStarQuest102SSセットでオリオン大星雲を眼視観望して楽しんでいる様子

そして、残りの時間を「ステップ2」としてStarQuest102SS+StarAdventurer+QBPⅢ+Uranus-Cという『サイトロンジャパンさん固め』での星雲撮影法と、「ステップ3」として会場展示される10cmアクロ三連装砲の組み立てレシピに充てることに決めました。
これが、本番前日のことです。

★一夜城作戦
白状すると、CANP2022の発表用スライドも登壇前日に他の方の発表を拝見してから、ネタが被らず誤解(流儀の衝突)も招きにくいような物語を考えて、一晩で作りました。今回も、流れさえ固まればPPTを作る作業には慣れてるので、奥義「一夜城作戦」で一気に仕上げます。ところが、ステップ1のスライドを作っている途中で壁にぶち当たります。どう考えても素のStarQuest102SSで星雲を眼視観望するとどう見えるのかが、表現できないのです。
実際にM42などを眼視観望で楽しめたのは事実です。しかし、特に星雲の「色」に関しては、たとえアイピースをスマホに覗かせたとしても、これから星雲観察を始められる方には大いに誤解を与えてしまいそうです。あの淡い霧のような儚くも感動的な星雲の光をどう表現するか・・・悩んだ末に辿り着いたのは、自分が中学生の頃にミザールの68mmアクロマートGT68で観察した星雲のスケッチでした。早速これを過去の観測ノートから探しだし、白黒反転させて眼視観望イメージとしました。
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※セミナー中でも補足しましたが、ちょうどこんな感じで星雲が楽しめました

後のことは記憶が飛んで覚えていませんが、とにかく本番の直前には108枚のスライドが完成していました。念のため本番に臨む前に、各ステップの尺と「ででん!」を入れる箇所だけ紙にメモして準備完了♪
準備運動として、各種の商品名だけは噛まないように数回早口で唱えて発声練習をした上で配信に臨みました。

★配信開始
実は、相当に緊張しました。対面でのトークはCANP2022で経験済みですし、リモートでのトークはCP+2021と2022で経験済みでしたが、ライブ配信を会場で見ているお客様がいるというシチュエーションが初めてだったからです。とりあえずこれまでの配信よりは「テンポ速め・トーン高め・緩急強め」を意識して喋ってみました。もう、汗だくでしたが、なんとか無事本番を終えることができました。



★意外な反響
当日の会場には、サイトロンジャパンさんのブースに「あぷらなーと氏のアクロマート多連装撮影の世界」という恐ろしいコーナーが出現していました。



フォロワーさんからは「『邪悪な三連装砲』の前に立っていると天文界隈の知り合いにたくさん会える」との報告が寄せられており、大爆笑してしまいました。
また、あまりに多過ぎて紹介できませんが、開催期間中のタイムラインには『邪悪な三連装砲』の目撃談が次々と流れてきて、感謝感激でした。

貴重な機会をいただいたサイトロンジャパンさん、当日の配信作業を行っていただいた天リフ編集長さん、そしてセミナーや展示物をご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました!!

★★★補足★★★
①セミナー中で公開した「三連装組み立てレシピ」と、会場で展示されていた三連装セットとでは、構成部品が多少異なります。
セミナー中のレシピはモノクロ冷却CMOSカメラ3機を搭載した本格運用を想定したもので、会場の展示は軽量のカメラを装着しているためです。

②セミナー中の各種テスト結果には、個人の主観的な感想を含みます。

Commented by nex55as7 at 2023-09-18 03:19

アクロマートで星雲のYouTubeを見ました。

【CP+2023】「アクロマートで星雲を楽しむための3ステップ」あぷらなーと 2023/02/23 にライブ配信

このYouTubeを見て自作レデューサを作ろうと思います。

このYouTubeの中で48分53秒ぐらいに自作レデューサ部品の図解があります。

BORGパーツ 7425 7457 7428 7508があります。

7428の部品が生産中止で入手出来ません。

どうすればいいのでしょうか?

代替部品などくわしく教えてほしいです。

よろしくお願いいたします。

Commented by supernova1987a at 2023-09-19 06:45
> nex55as7さん
現行品だけで組めるように構成したつもりだったのですが、確認したところ判明しました。申し訳ございません。型番をミスタイプしていました!!
正しくは「7458」となります。ご迷惑をお掛けいたしました。
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by supernova1987a | 2023-02-26 23:17 | イベント | Comments(2)

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