天体写真

紫金山アトラス彗星が撮れた!その②

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★お天気は悪いものの・・・
10月13日(日)は、自分にとっては1997年のヘールボップ彗星以来となる「肉眼で明瞭に尾っぽが見える大彗星」に急成長した紫金山アトラス彗星を堪能しました。

幸い翌日もお休みだったので、雲が多い悪条件であることは承知の上で再出撃することに。なにしろ、こんな凄い彗星はそうそう見られるものではありません。

昨日の経験から、メインレンズはニコン70-200mmF2.8とし、抑えとしてニコン85mmF1.8とニコン50mmF1.8を用意。
カメラは、ニコンD810A・D810・D610の三台体制で臨むことにしました。
それらを3本の三脚に載せ、それぞれ短時間露光の固定撮影で連写しまくる作戦です。


★雲に切れ間が出た途端、トラブル連発!
さて、現地に到着すると全面どん曇りから状況が変わり、西の空に雲の隙間が現れてきました。
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さっそく三脚をセットしようとしたら・・・

げげッ!マンフロットの三脚のクイックシューが無くなってる!?

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個人的に三脚の雲台は昔ながらのねじ止め式が好きで、近年主流のクイックシューは面倒くさくて嫌いです。それでも、三脚本体がお気に入りなら我慢してクイックシューを使っていたのですが、肝心のこのパーツが紛失したとなると、三脚なんて『ただの棒』です。車の中に脱落したかと捜索するも見つからないので、今回は泣く泣く三脚2本で我慢することにしました。

さて、そうなると、3機のカメラの内1台は車の中でお留守番となります。当然D610をお留守番に任命しました。ところが、その判断がさらなるトラブルを引き起こします。D610はニコンの普及機と同様、安価なリモートコードMC-DC2を用いるのですが
D810AとD810は高級機用のガッチリした10ピンターミナル対応リモートコードMC-30Aを用います


当然、MC-DC2×1本とMC-30A×2本を持ってきた「つもり」だったのですが・・・

げげッ!D810にリモートコードが刺さらない!?

時間との勝負となる夕方の彗星撮影のドタバタ準備中に、どうしてもリモートコードが刺さらないのです。
ライトで端子を照らしてよく見ると・・・

あ!なんで今頃コイツが紛れ込んでいるのだ!?
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なんと、2本持ってきたはずのひとつはフィルム時代の一眼レフ(F801とかとかFM2のモードラ)用の2ピンターミナル型のリモートコードMC-12Bではないですか!

今回も撮影地に選んだのは地元の海岸線にある公園ですが、駐車場からは少し距離があるため、D610を取りに戻っているヒマは無さそうです。やむを得ず、D810は前回(リモートコードを忘れて)苦肉の策として用いたカメラ本体のインターバルタイマーを用いて連写することにしました。


★居た!今日も見えてる!!
さて、どのように探せば良いかは昨日体験済みです。D810に85mmF1.8を取りつけ「それらしき方向」を撮り、即時拡大再生してチェックをするという作業を繰り返します。しばらくの間は雲しか写りませんでしたが、ついに雲の隙間から紫金山アトラス彗星が姿を現しました。

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※D810+85mmF1.8G→F2.8 ISO800 1秒露光

同様にD810Aの方にも彗星が確認できましたので、いよいよ本撮影開始です。
D810は85mmで2.5秒露光の3秒インターバル連写、D810Aは200mmで2.5秒露光の単純連写を行います。

すると・・・

ででん!

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※D810+85mmF1.8G→F2.8 ISO800 2.5秒露光

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※D810A+70-200mmF2.8(200mm域)絞り開放 ISO800 2.5秒露光

どちらも非常に良く写りました。
通常天体写真には雲が大敵なのですが、大彗星になると雲があった方が趣があって良いかもですね♪



★試してみたかったこと
さて、撮影から1週間ほど何をしていたのかというと、実は、固定撮影で連写した彗星像を彗星核位置でロックオンして「まるで赤道儀で追尾して撮ったような」タイムラプス動画を作ろうと画策していたのです。
過去に自作天体画像処理プログラム『邪崇帝主(ジャスティス)』の一部としてグリッドサーチ法を転用した「星雲用自動アライメント機能」を実装したのですが、今回はそれを固定撮影した彗星に最適化しようというわけです。

その基本的なロジックはZTF彗星を撮影した際に構築済みだったので、今回はそれを固定撮影用に改修するだけです。
では、さっそく『邪崇帝主』に紫金山アトラス彗星を追尾したタイムラプス動画を吐かせてみましょう

ででん!!



おお、なかなか風情のあるタイムラプス動画に仕上がりました。
いやー、やはり紫金山アトラス彗星は凄いですね!!





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by supernova1987a | 2024-10-21 12:06 | 天体写真 | Comments(0)

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