★そういえば見たことが無い
小学生の頃から随分長い間天文を趣味にしてきましたが、よくよく考えると「土星食」って一度も見たことがありません。
今回の土星食は日曜日の夕方に南の空で見られる最高の条件で、しかもステラリウムでシミュレートしてみると、月面の明るい部分をかすめるように隠れていくという珍しい光景が楽しめそうです。

これは、ぜひとも観望&撮影しなければ!
一応、作戦としては、前日のうちにテスト撮影してピント合わせや露光の調整などを行っておき、当日は昼間のうちにセッティングして万全の体制で臨む、というもの。
せっかくのチャンスですから、下記のような機材構成を準備していました。
メイン:VMC260L+ビームスプリッタ+ASI294MM-Pro+ASI294MC-ProでL-RGB同時露光撮影
サブ:アルテア15+NeptuneCⅡで押さえ撮影
また、前日のテスト撮影では「高ゲインカメラ+低ゲインカメラの同時露光でHDR的に撮る」とか「16bitCMOSカメラでダイナミックレンジを稼ぐ」とか「グローバルシャッター機でコンニャク現象を防ぐ」とかも色々と試してみて、機材構成を最終決定するつもりでした。
★ところがどっこい
ところが、肝心のお天気が良くありません。
前日から曇り空で、当日も午後から雨がパラつくという悲惨な予報。
前日のテスト撮影どころか、昼間の機材展開すら困難な状態で、もうテンションは下がりっぱなしです。
それでも何もしないのはあまりに悔しいので、作戦を大幅に縮小して、念のため出撃することにしました。
望遠鏡はVMC260L1本に絞り込み、カメラもNeptuneCⅡのみにして、一瞬のチャンスを探ることにしました。

とりあえず望遠鏡を出した状態は、こんな感じです。
ええ、土星どころか月も見えません(涙)
★来い!雲の薄い部分!
もうダメかと思ったのですが、よく見ると雲のあちこちに薄くなっている部分がありました。もし、その雲が薄くなった部分に月と土星が重なれば!?
他に恒星も見えませんので、土星で1点アライメントすることに変更。いつでも土星を写野中心に戻せるようにしておき、雲越しの月面のクレータでピントを出します。
土星潜入が刻一刻と迫り、とにかく必死です。
そして・・・
まさに土星が半分ほど潜入したタイミングで、雲の薄い部分に重なりました。
今だ、行けNeptuneCⅡッ!!ゲイン150・40msecのSer動画で土星食を捉えるのだ!!
すると・・・
ででん!
※SerPlayerでガンマ・明るさ・色調整をした上でSer→AVIに変換し、MATLABで書いた『邪崇帝主(ジャスティス)』でAVI→mp4に変換
うす雲越しではありますが、人生初の土星食を写すことができました。
めでたし、めでたし♪
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