『サッポロポテト現象』関連

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輝星の周囲などに、円形やスパイク状の奇妙な像が格子点上に整列して出現する怪現象『サッポロポテト現象』(マイクロレンズフレア)関連のまとめページです。

★ことの発端
望遠鏡やレンズのテストを屋内で行うためにポチった人工星テスターを使い始めた時に、不可解な現象に遭遇しました。


★この現象には見覚えがある!
ふと、以前カメラ界隈で『サッポロポテト現象』と呼ばれていた現象に似ていることに気がつきました。またモノクロカメラで詳細を観察してみたところ、ナローバンドフィルター併用では円形、ノーフィルタではスパイク状に形状が変化することが分かりました。



★カラーカメラでも発現するか?
ノーフィルタでスパイク状に変化する要因を探るため、こんどはカラーカメラで現象を観察してみました。その結果、センサー上に規則正しく整列したピクセルが一種の反射型回折格子として機能した可能性が示唆されました。


★撮影本番でまさかの遭遇
怪現象とはいえ、まさか実害があるとは夢にも思わず、単に面白がっていたのですが、なんと馬頭星雲撮影本番中に現象に遭遇してしまいました。

★実害ありの悪者
なんとか画像自体は仕上げたものの、アルニタクの周囲には、見事な『サッポロポテト現象』が写ってしまいました。この現象は「実害あり」だったのです。

★忘れた頃に・・・
その後、カラーカメラの主力をASI1600系からASI294系に変更したところ『サッポロポテト現象』に悩まされることが無くなりました。その原因はASI294系カラーカメラが持つクワッドベイヤー構造にあると推理し、勝手に満足していたのですが、ASI294系でも赤外線領域では発現することが判明しました。
※追記しているように、これは大きな勘違いだったのですが、それに気がつくまでにはさらに長い時間を要しました。
★答え合わせのようなもの
あぷらなーとは道楽で天文系の謎解き遊びを楽しんでいるので、原則として文献の参照や勉強を好みません。
また、幸いなことに、フォロワーさんはじめネット上の天文界隈の方々はお優しくて、ネタバレしないように、あたたかく見守ってくれているように感じます。
ただ、ある程度自力での考察ごっこが進んだ後に「答え合わせ」感覚で文献を見ることはあります。
別件(ノイズ関連)の答え合わせのために購入した専門書を読むと、『サッポロポテト現象』はマイクロレンズフレアという名称で既知のものであることが分かりました。その生成要因も概ね当たっていたようです。
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★再検証ごっこ開始!
X(Twitter)上でフォロワーさんと議論している中で、自分が長い間勘違いをしていた可能性に気がつき、再度実験してみることにしました。
その結果、ベイヤー配列でもクワッドベイヤー配列でも『サッポロポテト現象』は発現することが判明しました。また、その他いろいろな性質が見えてきました。


★ほぼ解明か?
フィルターの取り付け位置を変化させながら実験することで、『サッポロポテト現象』の原因らしきものを確認するとともに、発現しやすいカメラとそうでないカメラが存在することの理由について暫定的な結論を得ました。


★残る謎
ここまで、約5年以上追いかけてきた『サッポロポテト現象』の謎ですが、まだ未解決問題があります。
例えば、再検証ごっこのきっかけでもある ぬんまさんからの報告にあった「IR/UVcutフィルターで解決する」が残念ながら再現できなかったことなどです。

今後、考察ごっこが進展しましたら、追記していこうと思います。


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