あぷらなーと |
あぷらなーと
「自然写真大好き」
HNあぷらなーと が いろんな写真ネタを のんびり語ります。 気合い入れすぎると 続かないので、 「ぼちぼち」いきます。 生息地:香川・徳島 カテゴリ
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★久々に晴れたので・・・
お仕事が立て込んでいた日曜日だったのですが、良い天気だったので帰宅後すぐにニワトリ開始することに。 空はどんよりしていて北極星が目視できない状態でしたが、なんとなくシーイングが良さそう♪ 早速、VMC260Lにビームスプリット装置を装着して、ASI1600MC-COOLとMM-COOLの同時露光で木星を狙うことにしました。 今回は、ビームスプリッターにADC(大気差補正装置)とIR/UVカットフィルタとショートエクステンダーメタルを加えて撮影してみます。 ★SERファイルの1コマキャプチャ ![]() (MCはビームスプリッタの影響で鏡像になっています。) 最近ご無沙汰していた大赤班がちょうど良いところにありました。 しかも、画像処理前の動画を再生しただけでも、いつもよりもシーイングが良いことがうかがえます。 さっそくAutoStackert!2で1000コマスタックしてみます。 ★MCとMMで同時露光した各1000コマのスタック ![]() ※左:MCの1000コマスタック 右:MMの1000コマスタック (MCは左右反転処理しました。) ぐっと滑らかになり色んな模様が見えてきました♪ では、レジスタックスに回してウェーブレット処理してみましょう。 これは期待できそうで、ワクワクします。 ★MCとMMのウェーブレット処理画像 ![]() ※左:MC 右:MM おお。細かい模様がウジャウジャ現れてきましたよ。 良い感じです♪ 若干ですがMMの方がシャープに見えますが、それほど差はありません。 いつもよりはシーイングが良いとはいえ、木星像はユラユラしていましたのでベイヤー処理の弊害が見えにくいのでしょうね。 ★LRGB合成して仕上げます ![]() 大きな差では無いですが、明らかにLRGB合成した画像の方が解像感が高いですね♪ ★シルキーピクスで微調整して完成 ![]() 一応自己ベストの木星像ですなぁ。 ベテランの方の解像度には及びませんが、ここまでくると、あとはシーイングの問題ですね。 ★気にすべきかどうか微妙ですが そういえば、素のVMCもビームスプリット装置込のVMCも、一体どれくらいシャープなのかは検証したことがありませんでした。 機会があれば『検証ごっこ』してみたいのですが、あいにくフーコーテスターもロンキーテスターも持ってないので、もしやるとすればハルトマンテストか焦点内外像テストくらいしか思いつきません。 というわけで、撤収前に焦点内外像を(テキトーに)撮影してみました。 ![]() ちなみに、この像はADCやらビームスプリッタやらエクステンダーやらが途中に入ってきている状態(要するに、上記の木星を撮影した条件)で撮影したので、複合的に収差が出ているんだと思いますが、はあー。『ダメな望遠鏡の見本』にような非対称性ですねぇ。 さらに奇妙なことには、たいていの『ダメ望遠鏡』は、回折リングの間隔が「徐々に」広がっていくか「徐々に」狭まっていくかのどちらかだと思っていたのですが、なんかある一定の輪体に達すると急激に悪くなっているような感じで「気色悪い」。 でも、ある程度のレベルまでは惑星も写せるし、望遠鏡の収差よりも小さなシーイングには出会ったことが無いことだし、ま、いっかー。 あ、そうだ! 「内外像ともに「同心円」にはなってるので、光軸がバッチリ合っていることが確かめらた」 ということにしておこう(笑)。 (『超絶良シーイング』に遭遇したときに「泣きを見そう」な気がしないでもないけれど・・・・・。) あの・・・み、皆さんの望遠鏡って、焦点内外像がちゃんと「対称」になってます??? <補足> カメラのレンズなら、上記の写真のうち左の状態が「二線ボケ」で右の状態が「芯のある柔らかなボケ」ということになって、前ボケか後ボケのどちらが良好という点で『個性(味)』として評価されますが、望遠鏡の場合は「ボケ味」は評価対象外なので内外像が完全に一致するのが理想(球面収差が無い)ですよねぇ・・・。 <参考> ニコンの60mmマクロはボケ傾向が真逆となる2機種↓が併売されていて「好みで選べたり」しますが、ねぇ・・・・ ▲
by supernova1987a
| 2017-05-22 09:53
| 天体写真
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★GW中の唯一の遠征日だったので
モヤモヤした空でしたが、IR改造D5000+シグマ30mmF1.4で撮影した天の川も再処理してみました。 撮影データはISO1600F4の30秒露光で、スカイメモNSのノータッチガイドです。 今回は、キャプチャNXDでアストロノイズリダクションを掛けて現像したTIFF画像と、ステライメージでホットクール除去して現像したFITSファイルを最後に合成することと、ステライメージ7のマスク処理に加えて、新たに導入したフォトショップ+NikCollectionでのレタッチも施してみました。 ちなみに、撮影した画像は148コマ。せっかくですのでコンポジットの効果も比較してみることに。 ★コンポジットの枚数による差異 コンポジット枚数による違いは次のとおり ![]() ビニングしたものをピクセル等倍にしていますので、一般的に言う「50%」に相当しますね。1コマは論外として、8枚コンポあたりから実用的に見えます。 さらに拡大してみます。 ![]() ※左から順に、1コマ/2コマ/4コマ/8コマ/16コマ/32コマ/64コマ/128コマ ビニングしたものを300%拡大したものです。やはり8枚コンポあたりから滑らかになっています。 すこし別の場所も見てみます。 ![]() ※左から順に、1コマ/2コマ/4コマ/8コマ/16コマ/32コマ/64コマ/128コマ ビニングしたものを300%拡大したものです。これだと16枚コンポあたりからが実用域でしょうか。 ★NikCollectionで処理してみると さきほどのコンポジット比較ですが、さらに強めの画像処理をした場合には状況が変わります。 ![]() ※左から順に、1コマ/16コマ/128コマ これもビニングしたものを300%拡大したものです。強めの画像処理をかけると16枚コンポでもザラザラになることが分かりますね。 ★というわけで結局・・・ 手持ちの148コマを全て処理してみました。 ついに買ってしまったフォトショも使って仕上げます。 先日、単体でも動くことが判明したNikCollectionですが、やっぱりプラグインとして使うと格段に楽ちんですね(あたりまえか)。 ちなみに、元「キャプチャーNX2使い」だったあぷらなーととしては、NikCollectionで一番ありがたいのが「コントロールポイント」が使えることです。 キャプチャーNX-Dが無料化されたのは良いんですが、大好きなコントロールポイント機能が無くなったので困っていたわけです。 フラットは撮影していないので若干トリミングして周辺部を捨てましたが、なんとか仕上がりました。 ![]() ※148枚コンポジット 画像処理は、NX-D+SI7+SI6+シルキーピクス+フォトショ+NikCollectionで色々と♪ デジカメで天の川をガイド撮影したのは今回が初めてなので、『天の川ビギナー』にしては良い感じかな? ・・・肉眼で天の川がほとんど視認できないモヤモヤ条件ではなくて、スカッと晴れた空で再チャレンジしてみたいものです。 ▲
by supernova1987a
| 2017-05-16 06:34
| 天体写真
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★GW中唯一の『とりあえず』晴れた日に・・・ ![]() 久しぶりのスカイメモNSを投入して、D810A+85mmF1.4Dで撮った天の川中心部ですが、意外にも写りが良かったので残りのコマ(実は先日アップした画像は141コマのうち42コマしか処理していなかったので・・・)も頑張って画像処理してみた。 ★ISO1600・F4・30秒露光の撮って出し ![]() ★前回アップした42コマコンポジット ![]() ★全コマコンポジット+マスク処理 ![]() ※141コマコンポジット+各種画像処理。(トリミング有り。) ちなみに超秒時ノイズ除去やダーク減算やフラット補正やホットクール除去などは一切無しです。 ただしRAW現造時にキャプチャNX-Dでアストロノイズリダクションは掛けています。 また、D810Aはデータが恐ろしく『重い』のでNX-Dから吐き出した画像はTIFFではなくJPEG(笑)。 ・・・実はまだフォトショの使い方に慣れていないので、画像処理はステライメージ+シルキーピクス。よってレイヤー処理はしていないのだけれど、それでもマスク処理するだけで相当インパクトのある天の川になりました。 あのモヤモヤ空の短時間露光で、しかも適当に画像処理してこれだけ写るんだったら、肉眼で天の川がハッキリ見える空でタップリ露光して真面目に画像処理すれば一体どうなるんだろう?? うーむ。もう一度プチ遠征したい~。 ▲
by supernova1987a
| 2017-05-10 06:55
| 天体写真
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★完成したビームスプリットシステムを見ているうちに
惑星・星雲・彗星のそれぞれのテスト撮影が成功し、一通りの成果を上げた「LRGB同時露光用ビームスプリットシステム」ですが、他に使い道はないかなぁなどと妄想していた折、マクロ撮影にも転用できるのでは無いかと思いついた(なんか強引だなぁ)。 別に普通のマクロ撮影なら、デジタル一眼にマクロレンズを付ければ用は足りるのですが、「もっとスゴイ」やつが撮れないものかと思案した結果・・・・ ★『超マクロ』撮影用・ビームスプリットシステム ・・・という奇妙な装置を組み上げてみた。 ![]() 星雲・彗星用のスプリットシステムと異なるのは主に下記の4点です。 ①レデューサや光害カットフィルタは撤去 ②IR/UVカットフィルタを内蔵 ③対物部にM57ヘリコイドを追加 ④ニコンAi50mmF1.8Sをリバースリングで逆付け といったところでしょうか。 ちなみに、④について「おお!あれか!」と言う方は、MFのフィルムカメラ時代にマクロ撮影が趣味だった人ですね。 これまた最近ではトンと話題に上らないネタですが、念のため・・・・ ★ニコンAi50mmF1.8Sとは? 1980年代に初心者向けのニコン一眼レフの標準レンズ(今で言うキットレンズ)として流行ったレンズで、当時のニッコールレンズの中では最安値のレンズでありながら、非常にバランスの取れた描写とそのコンパクトさが魅力のレンズでした。何を隠そう、私が(中学生の頃に)最初に買ったレンズで、非常に思い入れがあるため未だに愛用しています。いわゆる『パンケーキレンズ』の走りだとも言えますね。 そして、このレンズ、ニコンによれば「リバースリングで逆付けすればマクロ撮影にも好適」なのだそうで、「本式のマクロレンズは手が出ないがクローズアップレンズでは不満」という人にとっては非常にありがたい万能レンズだった訳です。ちなみに「逆付け」とはマウント側とフィルター側をあえて逆にしてカメラに取り付けるウラ技でして、最短撮影距離が大幅に縮まるとともにマクロ撮影時の画質も良くなるという手法です。 ただし、いくつか欠点があって ①全群繰り出し式のレンズの場合、レンズ側のヘリコイドが効かない ②自動絞りが効かなくなる (一応、専用のパーツが用意されてはいますが、ベローズ用です) という訳で、実質ピント合わせが非常に困難になります。 ・・・・で、今回は ![]() また、カメラとしては冷却CMOSカメラを用いますので、ピント合わせ時にゲインを上げればF22などに絞り込んでいても明るい像が得られます。 ★なんだか仰々しい装置になりましたが ![]() こんな感じでマクロ撮影をスタート♪ もちろん、L画像はASI1600MM-COOLで撮影し、RGB画像をASI1600MC-COOLで同時撮影します。 まずは「お約束」の「物差し撮影」で、撮影倍率をチェックします。 ![]() おお!これはスゴイっ!! 約5mmのエリアがマイクロフォーサーズの長辺いっぱいに広がるではないですか♪ フルサイズ換算で言うと「7倍マクロ」ですね。 ★もう一つの壁は・・・ 以前にも書きましたが、マクロ撮影時には次のようなジレンマがあります。 ○絞りを開けると、被写界深度(ピントが合う範囲)が浅くなってボケボケになる ○でも、絞りを絞り込むと、回折ボケが発生して全面がモヤモヤになってしまう そこで、ですねぇ。 ビームスプリットシステムを用いて(いや、用いなくても良いんですが)ASI1600MM-COOLのL画像をレジスタックスでウエーブレットすることで回折ボケを回避しようという訳です。 ★「MCのRGB画像」と「LRGB+ウェーブレット」の比較 普通に撮った場合と、今回の手法を比較してみましょう。 撮影対象は上記の撮影風景のとおりタツナミソウなのですが、あまりにも撮影倍率が高すぎて花にとりついたアリマキ(いわゆるアブラムシ)しか写りませんでした(笑) ・・・・あ、ここで念のため注意。注意ですー。 グロい昆虫写真が苦手な方は撤退してくださいね~。 ----------------------------- あ・・・・大丈夫なんですね? ムシのドアップ写真 では行きます。 ![]() ※左:MCの10枚コンポジット 右:MMの60枚コンポジット+ウェーブレットを用いてLRGB合成 (ビニング画像のピクセル等倍) どうです、左の画像に見られるモヤモヤが回折ボケなんですが、右の画像ではこれがほぼ消えて微細構造が明瞭になりました。 これをシスキーピクスでゴニョゴニョ微調整すると ・・・ででん! ![]() アリマキのドアップポートレート(?)の完成です。 上記の例は逆光気味で、ちと難しい条件だった上に撮影中にアリマキが少し動いてしまったので、楽勝で写せる茎部分を処理してみると、こんな感じでした。 ![]() たぶん、アリンコさんから見ると草花もこんな風に見えているんでしょうねぇ。 ▲
by supernova1987a
| 2017-05-08 21:40
| 自然写真
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★皆さんの冷却CMOSカメラは・・・
天気が悪い日に大人しく寝ていますか? さて、天候不順に泣いているうちにあぷらなーとのGW休暇は終わってしまいました。 しかし、なにか新しい課題を撮影しないと面白くないので、冷却CMOSカメラASI174MC-COOLの特性を活かした屋内の撮影対象を狙ってみることにしました。 それは・・・・ずばり「ミルククラウン」です!! 一滴のミルクが着水した瞬間に花開く刹那の『王冠』・・・美しいですね。 実はこれ、ひと昔前なら相当に難敵でして、いわゆる『職人芸』が必要でした。 ちなみに、あぷらなーとは高校~大学生時代に試行錯誤の末「フィルムカメラ+ストロボでミルククラウンを撮影」するコツを(ある程度)会得したのですが、それはおよそ次のようなものでした。 (無論、本来なら光電センサーと遅延装置を組み合わせて効率よく撮影するのが正解でしょうが、そいういう『反則ワザ』は無しという方向で) ★フィルムカメラでミルククラウンを撮るコツ デジタル時代の今、その大半はもう時代遅れでしょうがネタ的には面白いので特別公開♪ ①ミルクを落下させるのは、平たいお皿。かつミルクは極力薄く張る。 お皿の表面がミルクでうっすら隠れる程度でよく、決してミルクをなみなみと『溜め』てはいけない。 ②ミルクを落下させるのはおよそ30~50cm上方から。 できれば一定の間隔で滴下させる。 (例えば、上下に小さな穴を空けたフィルムケースにミルクを詰め、上の穴に画鋲を刺してその刺さり具合で滴下間隔を調整するなど) ③立体感を持たせるため、ストロボの光は斜め前方から逆光気味に当てる。 ④レンズのピントは、部屋を明るくした状態でファインダー内の落下予想地点に目視で合わせる。 またレンズの絞りは極力絞り込む(F11~22が目安) ⑤ストロボは落下予想地点までの照射距離と実効F値とフィルムISOからガイドナンバーを計算し、マニュアルで発光量を調整する。 ⑥実際の撮影は完全な暗闇の中で行う。 ⑦カメラのシャッターをバルブにし、シャッターを開放したらポタポタ落ちるミルク滴の音を耳で聞き、着水タイミングを推測してストロボを手動で発光させる。 ⑧ストロボの発光が完了したらカメラのシャッターを閉じる。 ⑨ストロボの閃光で、上手く撮れたかどうかは視認できるので、納得がいくまで⑦⑧を延々繰り返す このうち①~③はデジタル時代の今でも使える『超重要』ノウハウではないかと思います。 特に①で失敗する人が多いんじゃないかと思います。 受け皿のミルクが多いと、ミルク滴が「ドボン」って落ちて『王冠』では無く『丼』型とか『こけし』型になります。実は成功した場合の『王冠の底』は、お皿が写っているんです!(ここに気づくまで、いったい何本のフィルムを無駄にしたことか・・・) ★ASI174MC-COOLの最大の武器は・・・ ZWOの冷却CMOSカメラASI174MC-COOLの特徴は、その超高速なフレームレートと、グローバルシャッターにより歪みの無い高速シャッターが切れることです。 ちなみに、800×600にROI(クロップ)し、HighSpeedModeをON(ADCが10bitで駆動)にした上で、出力形式を8bitRAWのSER出力にすれば、高速シャッターでのフレームレートは実測でおよそ350FPS(1秒間に350コマ連写)にまで上がりました。 今回は、その特性を活かしたミルククラウン撮影を試みることにします。 ★実際の撮影風景は・・・ ![]() ※ASI174系はASI1600系と異なり、メーカーからカメラレンズを装着するアダプタが発売されていないので、手持ちの色んな部品を組み合わせてアダプタを自作しました。用いたレンズは、ニコンのAFマイクロ60mmF2.8(Gタイプは絞りが操作できないのでNG)です。 ![]() 今回の場合ストロボが使えない(同期できない)ので、LEDライトなどを複数用いて十分な明るさを確保します。 (ノウハウの③に準じて配光位置をセットします。) ※少なくとも1/2000秒以上の高速シャッターを切らないとミルククラウンがブレてしまいますので、相当な明るさが必要です。 ★ASI174MCの撮像パラメータは 試行錯誤の末、下記のパラメータで撮影すると上手く行きました。 [ZWO ASI174MC-Cool] Debayer Preview=On Pan=484 Tilt=304 Output Format=SER file Binning=1 Capture Area=968x608 (※この程度の解像度は欲しいところですが、ここはお好みで) Colour Space=RAW8 (※この設定が最速です) High Speed Mode=On (※ADCを通常の12bitから10bitに変わり高速駆動します) Turbo USB=80(Auto) Flip=None Frame Rate Limit=Maximum Gain=244 Exposure=0.0002 (※1/5000秒のシャッター速度ですね) Timestamp Frames=Off White Bal (B)=79(Auto) White Bal (R)=99(Auto) Brightness=1 Gamma=50 ★撮像データの現像処理は・・・ RAWデータのSER動画ですので、複数のソフトを使う必要があります。 色々と試行錯誤した結果、 ①SER Player でSERファイルを開く ②上手く写ったコマだけを抽出してTIFFで吐き出す ③シルキーピクスで色調や階調を整え、適宜ノイズ処理とシャープ処理を行う という流れで良い感じに仕上げることが可能でした。 ★まずは、NG例からどうぞ(笑) ![]() ○照明が足りていない ○シャッターが遅く、ブレている ○ホワイトバランスが合っていない ○ピントがミルククラウンの前面に来ていない(後ピンになっている) ○構図が悪く、ミルククラウンが切れている(近すぎ) ![]() ○ゲインを上げすぎて、ノイズまみれ ○まだシャッターが遅く、ブレている ○ホワイトバランスが合っていない ○階調が乏しく高輝度部がサチっている ○ミルクのシズル感(瑞々しい質感)が出ていない ※ライティングの方向、映り込みの出し方、陰の方向、撮影像の大きさはバッチリなのにもったいない(涙) ★では成功例をどうぞ♪ 1.ミルク球が落下してきます。 ![]() ![]() 3.誕生したミルククラウン ![]() ![]() 5.王冠の『角』が開き始めます ![]() 6.ミルククラウンの完成♪ ![]() 7.でも、一瞬で崩れます ![]() 8.無数の玉が飛び散ります ![]() ![]() ・・・この間(1~9まで)実に0.032秒の出来事です! ASI174MC-COOLの超高速グローバルシャッターの威力、しかと見届けたっ! という訳で、 今回は、あぷらなーとがお届けする「刹那のドラマ」でしたー♪ ※注:ASI174系以外のCMOSカメラ(ASI1600系など)の場合はグローバルシャッターではなくローリングシャッター仕様のため、いわゆる『コンニャク現象』で王冠が歪むと思われます。(王冠が変形し、左右対称でなくなる可能性がある)ただし、ローリングシャッターの『走行方向』が鉛直方向に一致するようにセットすることで、(ミルククラウンの撮影においては)歪みの影響を目立たなくなることが予想されます。 ▲
by supernova1987a
| 2017-05-07 23:14
| 科学写真
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★「みんな大好きカラフルタウン」とはいうものの
小学5年生のころから天体観測を初めてウン十年。 その間、何度か完全に天文から離れる時期もありましたが、3年前からまた天文に復帰。 しかし、まあここ10数年の間に天体写真も様変わりしました。フィルムメインから冷却CCDメインに移行した後、今はデジタル一眼全盛ですものね。(もちろん冷却CMOSも流行っていますが) ところで、近年の天体写真で驚いたことが3つあります。 A:惑星は動画で撮って大量スタック+レジスタックス B:星景写真は短時間露光+比較明コンポジット C:星雲の写真は『分子雲』の描写が人気 どれもフィルム時代には考えられなかった概念を用いて驚異的な絵を写し出す名手の方が大勢いらっしゃいます。 だからこそ、昔天文少年だったおっさんの心を熱くするのですが・・・・。 そんな中、私がまだ『手を出していない』(出せない)のがCでして、特にさそり座付近のいわゆる「カラフルタウン」と言われる領域は、赤・青・黄の星雲とモクモクと伸びる暗黒星雲(今風にいうと分子雲)が「ウソだろ!」というくらい鮮明に撮られた作品を目にしてしまうと、やる気と言うよりは「こんなん、どう頑張っても無理やん!」と諦めてしまいがちでした。 恐らく、機材の良し悪し以前に、透明度抜群の観測地への遠征体力と数時間におよぶ露光を行う根気と最新の画像処理技術をフル動員しないと写りそうにもないと感じられるからです。 ★先日の(悪条件下での)プチ遠征では・・・ 久々に持ち出したスカイメモNSにD810A+ニコン85mmF1.4Dを載っけて、「カラフルタウン」なるものの片鱗でも捉えられればと目論んでいたのですが、あいにく透明度が悪く、意気消沈。 画像処理する気力もなく、30秒露光×60コマのデータが死蔵されつつありました。 だって、『撮って出し』だと、こんなん↓ですもん。どう考えても無理っぽい。 ![]() ★あいにく天候が回復しそうにないので GWの7連休は「最低でも5回は遠征して素材をザクザク撮ってくるぞ」と目論んでいたものの、その後天候が回復せず、やることが無いので、しぶしぶ「画像処理の練習」をしてみることにしました。 ①先ほどの「撮って出し」をトーン修正してみます。 ![]() ああ、なるほどねぇ。 たしかに「カラフルタウン」らしき領域が見えますね。強引に炙り出したのでD810Aでもノイズボロボロですが。 ②60コマの画像をコンポジットしてみます ![]() ※左:1コマ画像 右:60コマコンポジット後 うんうん。ノイズは滑らかになりました。分子雲らしきモヤモヤも見えてきました。 ・・・・と、ここまでは楽勝なのです。ステライメージ6.5なら恒星を位置合わせ基準にした加算平均コンポジットでもあっという間に完了ですので。また、レベル調整やデジタル現像も使い慣れているのでサクッと終わります。 ただ、これより先が未知の領域です。そもそもダークもフラットも撮ってませんし、「マスク処理」だって今までたった1度しか触ったことが無いんですよねぇ。しかし、『食わず嫌い』は良くないので・・・・ ③マスク処理に一歩踏み込んでみます ![]() この手の処理はど素人なので、正直、吐きそうなほど試行錯誤しました。①~②までの時間を1とすると③は20~30くらいかかりました(涙)。 周辺減光や周辺部の色むらが酷いことになっているので全体をお見せすることは出来ませんが、なるほど「マスク処理使わないと先に進めないわけだ」ということが納得できるくらいには「カラフルタウンらしきもの」が写せたと思います♪ たぶん、このあたりが今回の写真素材と現有の処理ツールの限界かなあ。これを超えるためには、「透明度の高い空」で「たっぷりと露光」して「レイヤー処理」に持ち込まないとダメなんでしょうねぇ。 しかし・・・これはまた先の長いお話だなぁ(ため息) ▲
by supernova1987a
| 2017-05-06 23:45
| 天体写真
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★先日のプチ遠征は悪条件でしたが
どうしても画像処理しておきたかった対象があります。 実は、それ『こそ』が、通常のLRGB分解撮影や、フリップミラーでのカラー・モノクロ切り替えシステムでは不可能な対象でして・・・ ★ビームスプリットシステムの最大の利点は ![]() 常に光を2分割してモノクロカメラとカラーカメラのセンサーを「同時」露光する点にあります。 もちろん、それぞれ光量が半分になってはしまいますので『総』露光時間はカメラ切り替え式と変わりません。でも、木星や彗星など自転や固有運動が大きい天体の場合、フィルターワークで分割撮影したりカメラを切り替えたりしていると、色がズレちゃいます。それを回避するには、鏡筒+カメラのシステムを二連装する『ツインシステム』や今回の『ビームスプリットシステム』しかないと考えたわけですね。(もちろん、動く対象でもカラーカメラのみを使えば問題はありませんし、動かない対象ならフリップミラーなどのカメラ切り替えで良いと思います。) ※制作記はこちら↓から・・・ ※ファーストライトの様子はこちら↓から・・・ ※発生する球面収差の試算はコチラ↓から・・・ ※星雲の試写についてはこちら↓から・・・ ※部品の詳細と撮影効率についてはこちら↓から・・・ ★本領を発揮する対象として ①まずは、自転が速い木星(これは先日テスト撮影に成功しました) ②そして、固有運動が大きい彗星(実は、今回これを撮影したくて遠征したんですー) ![]() ★以前書いたように、条件は良くありませんでしたが せっかくの遠征だったのに、モヤがかかるあいにくの天候だったので、5cmファインダーの眼視ではジョンソン彗星を視認することはできませんでした。 あいにく、現在の改造アトラクスは彗星を自動導入できないので、星図を見ながら、彗星がいるらしきエリアにある恒星を次々に導入しくという『飛び石作戦』で彗星に近づけました。ところが・・・ようやく、モニタに映し出された彗星は、26cm反射を使っているのにも関わらずとても貧弱でした。 さて、VMC260L+ASI1600MC-COOLでゲイン400の30秒露光で撮像したジョンソン彗星は、こんな感じ。 ![]() く、暗っ!! これ、尾っぽとかあぶり出せるのでしょうか?! やはり、この天候下では彗星は難敵だったようです。 ★とにかく、撮影してみないことには 正直、心が折れそうでしたが、ビームスプリットシステムで同時露光を開始します。 MMとMC、どちらもゲイン400の30秒露光で、各60コマを同時撮影しました。モヤの影響かPHDも暴れるようになってきたので、思い切ってオートガイドも切っちゃいました。また、さすがにダーク減算無しではキツそうだったので、後日、ダークフレームを撮影しました。MM用とMC用を各100コマ撮影してコンポジットです。 さて、あとは「いつも通り」の画像処理です。 MMの方は、ダークを引いてからホットクール除去してコンポジットしてビニングしてメインL画像に。 MCの画像からダークを引いた後、デモザイクしてからビニングしたものをコンポジットしてRGB画像にします。 ちなみに、今回はポールマスターで極軸を合わせたのですが、まだ追い込みが足りなかったようです。 そこで、ノイズの除去が上手く行っているかどうかと、彗星追尾のコンポジットが上手く行っているかもチェックすることにします。 ★位置合わせ無しでノイズと彗星の運動を見る MMの画像60コマを「素のまま」と「ダーク減算+ホットクール除去」(以下『ノイズ除去』と表記)の双方について、位置合わせ無しの比較明コンポジットで比較してみます。 ![]() 位置合わせをしていませんので、ダークノイズは同じ位置に固定され、恒星は極軸誤差と赤道儀のピリオディックモーションが重なった動きをしてますね。 一方、彗星はそこに固有運動が加わるので、さらに複雑な動きになっています。 右の方は、上手くノイズが消えていることが分かります。 ★恒星基準で位置合わせをして比較 ステライメージ6.5で恒星を位置合わせの基準にして比較明コンポジットしてみます。 ![]() こんどは恒星が点状に写って、ジョンソン彗星は一定の方向に動いているのが分かります。これが固有運動で、普通に長時間ガイド撮影した場合に彗星だけが流れるヤツですね。一方、ノイズの方は『赤道儀の追尾エラーを逆にたどった』ような面白い動きで写っていますが、それらが皆同じ動きをしていることから、固有の素子が持っているいわゆるダークノイズだと分かります。これらはダーク減算とホットクール除去で右の画像のようにキレイに消えますが、一部消えていない『点』が見られます。恐らくはこれが「突発ノイズ」で、カメラ起因のものなのか、それとも自然現象起因(2次宇宙線の被曝とか)かは、今後検証してみる必要がありそうですね。 ★位置合わせを彗星基準にして比較 さて、いよいよステライメージ6.5で位置合わせ基準を彗星の核に指定して上手く行くか、比較明コンポジットして確かめてみます。 ![]() おおー。とても面白い絵になりました。彗星の核はまん丸になってますので、上手く位置合わせ出来ているようです。 恒星はキレイな直線になっています。ちょうど「疾走する彗星の背景の流れ」といった趣ですね。一方、ノイズは彗星の固有運動とピリオディックモーションの影響を受けてギザギザになっています。このギザギザの幅がアトラクスの機械的な追尾限界というわけですね。右の方はとても上手くノイズが消えています。 さて、ノイズの状況と彗星基準の位置合わせチェックができたので、本番の加算平均コンポジットを施してみます。 ★MCのRGBとMMのLを比較してみる 加算平均コンポジットしたMCのRGB画像と、MMのL画像を比較してみます。 ![]() MCのカラーノイズはさすがに消しきれなかったようで、MMの方が滑らかですね。また、MMの方が彗星本体が良く写っている「気」がします。 ★MCのRGB画像とMM+MCのLRGB画像を比較してみる ちょうど、上記の左の画像をRGBチャンネル、右をLチャンネルとしてLRGB合成を試みます。 ![]() おおー。かなり改善して事が分かります。バックグラウンドは似たようなものですが、彗星、恒星ともにLRGBの方が明瞭ですね。 MCのカラーノイズがLRGBで軽減されるのは、LRGB合成の際に色情報にボカシが入るからです。(人間の目の特性上、輝度のボケには敏感ですが色のボケには鈍感なことを活かして、ノイズが減ったように『見せかける』のがLRGB合成の特徴です。) というわけで・・・ ・・・ででん! ![]() ちゃんと彗星を追尾したように写せて、 しかも(ここ重要♪)恒星像に色ズレがありません。 単鏡筒+ビームスプリッターを用いたL+RGB同時撮影実験、大成功です!! ※といっても、しょぼい写りですが、今回はこれで良いんです! ビームスプリッターが彗星に有効だと言うことが確かめられたので(笑)。 ▲
by supernova1987a
| 2017-05-05 20:02
| 機材
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★皆さん頑張りますねぇ ASI1600つながりで最近情報交換をしている皆様方は、それぞれ独自のアイディアをお持ちのようで、ブログを巡回するのが楽しいのですが、その内の1人、オヤジさんからご依頼を受けましたので、「ASI1600MM-COOLとASI1600MC-COOLをフリップミラーでワンタッチ切り替えして撮影できる装置」を手持ちパーツを元に試し組みしてみました。(パーツのリスト紹介だけのつもりだったのですが、実際に試し撮りしてみないと、ピントが出ないとかのトラブルが怖かったので・・・・) ★LRGB切替撮影用フリップミラーシステム 極力、『個人の趣味』的要素のパーツは排除して、シンプルに組んでみました。 ![]() ①ビクセン フリップミラー(31.7mmアイピースホルダーは外す) ②BORG M42P0.75-M57変換リング 7522 ③NEEWER マクロエクステンションチューブ・ニコン用(のうちNo3)※代用品有 ④NEEWER マクロエクステンションチューブ・ニコン用(のうちNo1)※代用品有 ⑤BORG 2インチホルダ-SⅡ 7504 ⑥ZWO ASI1600MM-COOL ⑦BORG M42ヘリコイドT 7839 ⑧BORG M42P0.75-M57変換リング ⑨NEEWER マクロエクステンションチューブ・ニコン用(のうちNo2)※代用品有 ⑩BORG 2インチホルダ-SⅡ 7504 ⑪ZWO ASI1600MC-COOL ※上記の組み合わせの「キモ」は、③④⑨です。 ここで直視方向と直交方向の光路差を調整しています。 ちなみにM57系の延長筒はBORG純正だと結構な出費となりますが、上記のマクロエクステンションチューブは、 M57準拠の延長リングが×3個 + ニコンFマウントがオス・メス各1個 がセットになった商品で、(私が買ったときは)この5点セットが『まさかの1136円』だったのです。 アマゾンでざっと調べたところ、現在はこの商品が見当たりません。 見た感じだと、 Pixcoのマクロエクステンションチューブ ニコンFカメラ対応 が同等品の『様に』見えたのですが、仕様不明なので自信がありません。 (注:Neewerの製品でも、M57ネジとなっているのはニコン用だけで、それ以外はM60だったり色々で使えません) ところで、 直視方向の③+④は光路長合計が39mm 直交方向の⑨は光路長が19mm なので これらをBORG純正品で置き換えるなら ③④の代わりに BORG M57/60延長筒M 7603(光路長40mm) ⑨の代わりに BORG M57/60延長筒S 7602(光路長20mm) を使ってみても、上手くピントが出ました。 さて、この構成で、実際に組んでみると・・・・ ★実際に組み立ててみた 上記のパーツを組み立てると、こんな感じです。 ![]() ビームスプリッタシステムに比べると相当に軽量です。 直視方向から覗いてみると・・・ ![]() 直交方向から覗いてみると・・・ ![]() こんな感じです。 あきらかにミラーが小さく見えるので『ひょっとすると』周辺減光が出る『かも』知れません。 対物側は・・・ ![]() ※5月5日追記: 追加情報をいただきました。 マルミのステップダウンリング49mm→48mmでOKとのこと。 けむけむさん、ありがとうございました。 ★実際にピントが出るか試してみた 主鏡移動式のVMC260Lはバックフォーカスが変幻自在なので特殊。 BORG系の鏡筒は伸縮自在で、やはり特殊。 ・・・というわけで(一般的な特性と思われる)ビクセンの70EDSSに取り付けてピントが出るかテストしてみました。 ![]() ・・・といいつつ、実際には、仮組みしてキャプチャしてみるとMCかMMかどちらかのピントが出なかったり、パーツが干渉したしして失敗で、色々とパーツ交換して試行錯誤したのですが(笑)。 最初の構成図は、その結果「実用になる」ことが判明した最終解です♪ というわけで、上記パーツの組み合わせで直視方向のMM、直交方向のMCともにピントが出ました。 ![]() 左:MCの画像 右:MMの画像 ★センタリングのズレはいかほどか 拡大率を上げて、センタリングのズレを見てみます。 ![]() それぞれ200%で表示したものです。十字線がクロスしてところが写野中心なので、少しのズレはありますね。 ここは個体差が大きいかも知れませんので数値化は控えておきます。 ★LRGB合成を試してみる MCとMMの画像比較をしてみましょう ![]() 200%表示ですが、MMの方が圧倒的にシャープですね。 では、これらをLRGB合成してみます。 ![]() うん。良い感じで合成できました。 色はMC、シャープさはMMの「いいとこ取り」成功です。 ・・・・というわけで、オヤジさん、これで行けそうですか?? ▲
by supernova1987a
| 2017-05-04 18:05
| 機材
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★夜の天候がダメなら・・・
お昼間のうちに翠波高原まで遠征して、『今が満開』の八重桜と菜の花を撮影に行こうと画策していたのですが、あいにくの「ドン雲り」。何時雨が降ってもおかしくない感じで、一気にテンションが下がります。 自慢の(ジャングル状態だった)お庭も、母屋の撤去工事やら売却やらで、すっかり『更地』になっちゃいましたし、子供の頃から栽培していた膨大な量の草花関係やコケシダ関係や樹木関係も壊滅。 ここはおとなしく家の中に引きこもって延々ダークファイルの撮影をするしかないようです。 ・・・と思ったら ★いやいや、お家の中にも撮影対象が 玄関にお袋が生けたアリウムの仲間を発見。 近年の生け花展でよく見る、クネっと曲がったひょろ長い茎の先に『ねぎ坊主』みたいな花が咲くヤツですね。 (実際、ネギ系の仲間のようですが) ![]() ああ、コレ面白そう! 本来は、この自然にクネクネ曲がった茎の造形を楽しむのでしょうが、マクロ好きのあぷらなーとは、集合花の造りの方に目が行ってしまいました。 「なんか花束みたいに写りそう♪」 ・・・と言うわけで ★久々にマクロ仕様のD610投入 ![]() ああ、コイツでお花のマクロ写真なんて何時ぶりでしょうか? たぶん、去年の8月以来撮影できていなかったような気が・・・・(涙)。 早速撮影してみます。 ![]() シルキーピクスで現像+調整 ほらね。 まるでチューリップの花束が途中からユリに変化するような不思議な造形。 なかなか良い感じです♪ フルサイズのデジカメはトリミング耐性が高いので、上記の画面をトリミングして・・・ ![]() こんなのも面白いなあ♪ ・・・さてと、少し気が済んだので、ダークの撮影に戻るとしますか・・・。 ▲
by supernova1987a
| 2017-05-03 18:59
| 自然写真
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★せっかく久々に遠征したので
いつもやっているマニアックな天体写真だけでなく、普通の星野写真も撮ってみようと、スカイメモを持ち込んでいました。 ![]() ところが、遠征当日はあいにくの透明度で、いつもなら天の川がモクモクと輝いて見えるハズの場所なのに、肉眼では天の川が見えません。 主砲のVMC260L+冷却カメラで撮影するM51もなんだかぼんやり(涙)しか写りませんし、D810Aで初挑戦したカラフルタウンも見事玉砕。 しかし、M51やさそり座が西方向に広がる濃いモヤの中にすっかり消えてしまった2時過ぎには「天の川があるかも」という程度の空には回復したので、D810Aの短時間・多数枚コンポジットで銀河系中心部を狙ってみました。 ★D810Aの一発撮りでは D810Aにニコン85mmF1.4 を装着し、ISO1600・F4・30秒の短時間露光で、延々シャッターを切ります。 この条件下ですから、一発撮りだとこんな感じです。 ![]() それになにより、全然露出が足りていません。 ★42コマのコンポジットをやってみる ここで無理矢理トーンを持ち上げるとザラザラになってしまうので、同様の画像を42枚コンポジットしてみます。 さらに、ステライメージ、NikCollection、シルキーピクスを総動員して、ゴソゴソやってみます。 すると・・・ ・・・ででん! ![]() おお、とても良い感じです。 お馴染みのM8干潟星雲やM20三裂星雲をはじめ、射手座中心部の星雲星団を一網打尽という感じで、とても賑やかな絵になりました♪ それにしても、F4まで絞り込んでいるとは言え、AF85mmF1.4 Dはシャープですね。 ★IR改造D5000の画像も処理してみる 普通に撮った星野写真がなかなか面白かったので、IRカットフィルタを除去した改造D5000にLRS-P2フィルタを内蔵させシグマの30mmF1.4(初期型)で撮影した画像データも処理してみました。 下記のような元画像を・・・ ![]() 48枚コンポジットして仕上げてみると ![]() おお! こちらもなかなか良い感じ♪ ・・・やはり最近のデジカメは星野写真がキレイに撮れますね。今更ながら感心感心。 ★せっかくなので・・・・ タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星が明るくなっているそうなので、久しぶりに彗星を見てみたいと思っていたのですが、あいにくの透明度。双眼鏡やファインダーでもその姿は分かりません。 また、スカイメモNSは当然ながら自動導入も微動も不可能なのですが、フルサイズの85mmなら「それらしい方向に」エイッと向ければ写るだろうと、こと座のベガ付近を狙ってみました。 30秒露光で撮影した53コマをコンポジットすると ![]() トリミングして、さらに画像処理を進めてみます。 ![]() ああ、ハッキリと写ってますね。 久しぶりの彗星像、ゲットです♪ それにしても、D810A+85mmF1.4、トリミング耐性高いなあ。 ともあれ、こういう「お気軽撮影」も楽しいものだと初心に返った気がしました。 やれやれ。念のためスカイメモを持参していて良かった♪ PS 中学生の頃、ニコンのFG20にサクラカラー400を詰めて50mmF1.8一本槍で星野写真を撮っていたのを思い出しました。 当時は主砲のアルテア15(15cmF10)の直焦点を半自動ガイドしきるスキルが無かったので、星雲星団の拡大撮影は失敗ばかりでしたが、50mmを射手座の方に向けて15分も露光すれば星雲星団がドッサリ写って大喜びしたものです。 ▲
by supernova1987a
| 2017-05-02 21:11
| 天体写真
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