あぷらなーと


あぷらなーとの写真ブログ
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あぷらなーと
文系寄りの元理系(?)
「天体」「マクロ」「実験ごっこ」その他諸々の科学写真が大好きな HN:あぷらなーと が いろんな写真ネタをのんびり語ります。あまり気合い入れすぎると続かないので、「ぼちぼち」いきます。
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晴れた!でも『好事魔多し』

★『ダークノイズ』の秘密、早よ
ええ、そのつもりでした。それこそ休日つかって徹夜で『解析ごっこ』するつもりでしたよぉ。
・・・でも
晴れちゃった!
これはもう、お部屋に閉じこもって『解析ごっこ』している場合じゃないッ!!


★というわけで♪
やっぱ、あぷらなーと と言えばコレでしょう(笑)。
BORG89ED×3+冷却CMOSカメラ×3で構成した魔道兵器:『三連装・ガチBORG:グランデ』(対SAOナローバンド装備・ぬくぬくヒーター仕様)で、急遽
出撃決行♪
f0346040_07041924.jpg
今回の攻撃目標は「馬の首」です。

「通常の3倍の撮影速度」を誇る決戦兵器でHα・SⅡ・OⅢを同時撮影
まだ手術した右腕は重い物を持てないので、ニワトリ用常設赤道儀を利用してもセットアップに1時間半ほど要しましたが、めでたく撮影開始♪

今夜こそ(自分にとっての)『宿敵』:馬頭星雲を撃破するのです!

 
★好事魔多し
冷却温度-15℃・ゲイン300・露光30秒・ノータッチガイドの無限連写で各波長につき160コマ、合計480コマのライトフレームをあっという間に確保。なかなか順調です♪

まだダークフレームは撮っていないけど、ちょっとだけ「ちゃんと写っているか」素のFITSファイルを爆速ステライメージ6.5でコンポジットして様子を伺います。

すると・・・


げげっ!!
なんぞ、これ?!
f0346040_07154672.jpg
 ※ASI1600MM-Pro+Hαナロー ピクセル等倍
f0346040_07163160.jpg
 ※ASI1600MM-1号機+OⅢナロー ピクセル等倍
f0346040_07192552.jpg
 ※ASI1600MM-2号機+SⅡナロー ピクセル等倍

うぎゃー!
で、出たー!
『サッポロポテト現象』!?
ええ。確かに、いつぞやの人工星テスターを用いた『検証ごっこ』で懸念してはいましたよ。


でも・・・でも・・・確かあの時の『検証ごっこ』では、微妙にピント位置をズラしたときにだけ発現していたはず
よもや対象天体の合焦位置でこうも鮮やかに出てしまうものとは・・・・。

ええい。
冷却CMOSのサッポロポテトは化物かっ!


ふん。
こういう事態を予見していたからこそ、事前に『検証ごっこ』していたのだ!
全ては想定の・・・範囲内じゃないです!!

ああ、ショックのあまり睡魔が襲ってきたので、とりあえず少し寝てからダークとか撮ります(泣)。

ああ、冷却CMOS使いの皆様方~。
こんなの あぷらなーと だけ??


by supernova1987a | 2018-10-21 07:34 | 機材 | Comments(8)

ダークノイズ減算の謎①(予告編)

★面倒くさい事を成すには『公言』が一番♪
「ダークノイズが消しきれない件」について、ゴソゴソ『検証ごっこ』していて、「手作業で1ピクセルずつポチポチクリックして輝度を測定してはEXCELに打ち込む」のでは気が変になりそう(笑)だったので、潔く国立天文台が公開しているFITSファイル解析ソフト「マカリ」に手を出しました

・・・といっても、複数ピクセルの輝度を(直線上に並んだピクセルなら)一気にCSVに書き出してくれる機能を利用するだけのことですが。


★公言しよう!
『解析ごっこ』途中であぷらなーとが逃げ出すのを防止するため、あえて公言しておくことにしましょう♪
いやー。調べれば調べるほど『難敵』っぽいっす。このダークノイズとかいう輩。

 たぶん、がんばれば近日中に下記のような謎について暫定的結論が出せそう・・・かな?

謎①:「ダークノイズには2種類ある?」
謎②:「ホットピクセルって灯きっぱなしじゃないの?」
謎③:「従来のダーク減算で消しきれないノイズは如何ほど?」
謎④:「手動ダーク減算してもダークノイズが残るのはなぜ?」
謎⑤:「ダークを引くとかえってノイズが増える説の真相は?」
謎⑥:「ダークフレームって何コマぐらい必要なの?」
謎⑦:「従来のダーク減算でもうまく作用することがあるのは何故?」

・・・で目標としては
目標①:現実的なダークファイル使い回し法を確立するぞー♪
目標②:オートガイド無しでなんとかするぞー♪
目標③:長時間露光無しでなんとかするぞー♪
目標④:ディザリング無しでなんとかするぞー♪
目標⑤:σクリップ無しでなんとかするぞー♪
を実現しようっていう『遊び』

わははは。
まさに『邪道の極み』



★本当に『解析ごっこ』進めてますよー(笑)
まだ詳細には言及できないけれど、上記の「謎①」「謎②」の『考察ごっこ』のためにやってる作業途中の絵を恐る恐る公開してみると・・・
f0346040_05381082.jpg
冷却CMOSカメラASI1600MC-COOLを撮像温度-15℃・ゲイン300・露光30秒で運用した際のダークフレームについて、32個のピクセルについて64コマ分のデータから「各ピクセルのダークノイズがどう分布してるのか」をスキャッタプロットしたのがのグラフ。その結果からノイズの揺らぎ(標準偏差)を求めてノイズの推定輝度を誤差棒付きで表示したのがのグラフ。

この作業だけでも(ザックリと言えば)
 ☆No4のピクセルはホットピクセルっぽい
 ☆No14は一見ホットピクセルに見えるけど統計的有意性がないっぽい
 ☆No21とNo29はクールピクセルかもしれない
 ☆その他のピクセルは『正常』で、ダークノイズがランダムっぽい
とか、色々と面白そうな推論が出てくる訳ですねー。

しかし、これ・・・・冷却CCD全盛時代に長時間露光の試行を元に編み出された(と思われる)各種のノウハウは、冷却CMOS(とか近年のデジタル一眼)を用いた短時間露光+多数枚コンポジットでは根本的に通用しない『気』がしてきた。「ダーク減算」って難しいぞって印象。

ぬう・・・
ダークノイズとやら
敵として不足なしっ!

P.S.
ああ、もう誤差棒とか使ったのって20年ぶりだよ・・・。
若い頃にもう少し勉強(記憶が残る程度まで)しとくんだった(涙)。
そもそも「ライトフレーム上に載ったノイズ」と「ダークフレーム」は別標本なので、検定しないといけないんだろうけど。
あ、現役エンジニアの方とか研究者の方とかは鼻で笑っておられるでしょうが、謎解き遊び自体が楽しいので、まだ『答え』言っちゃダメ、絶対!(笑)


by supernova1987a | 2018-10-18 07:21 | 機材考案 | Comments(9)

デジタル一眼と冷却CMOSカメラのダークノイズ

★前回のエントリーで・・・
お気に入りの改造D5000は結構ノイズが少なくて、非冷却でも明るい天体ならまだまだ現役なんだけど、冷却CMOSカメラと比べちゃうと、そもそもダークノイズの出方が気色悪くて画像処理に難儀しそうなことが分かります。

実際はダーク減算処理などで相当分が軽減されるはずですが、今回はその『気色悪さ』を見てみることに。


★100枚コンポジットした後のダークノイズ
改造D5000についてISO3200・20秒露光を暗所で行ったダークファイル100枚を位置合わせ無しでコンポジットして、見やすいようにレベルを0-2500まで切り詰めた物がこちら。
f0346040_20152875.jpg
 ※左:ノートリミング 右:400%まで拡大したもの
 どちらもベイヤー画像(デモザイク前)

100枚もコンポジットしてますから、いわゆるショットノイズなどランダムノイズ系の統計的揺らぎは相当軽減されているはずなのですが、この現状です。
ね?『気色悪い』でしょ??

では、これをデモザイク(ディベイヤー)してカラー現像してみます。
すると・・・
f0346040_20200116.jpg
 ※左:ノートリミング 右:400%まで拡大したもの
 どちらもデモザイク後

ベイヤー画像のデモザイク処理に伴う「想定されるボケ」以上に盛大なモヤモヤが出ることが分かりますね。

ちなみに、前回載せた比較画像では1コマ画像のノイズを比較していたので、D5000のダークファイル1コマの画像と比較してみます。
f0346040_20324630.jpg
 ※左:1コマ画像を400%まで拡大 右:100コマコンポジット後に400%まで拡大したもの
 どちらもデモザイク後

はい。ちょうど前回の画像に出ていたようなチリチリとしたノイズとモヤモヤとしたノイズが1コマ画像には出ていることが分かります。コンポジットすることでこの傾向は緩和されますが、それでも後述の冷却CMOSカメラに比べると格段に『汚い』のですよー。ちなみに、1コマの方は色が出にくい傾向にあるのが謎ではあるのですが、とりあえずD5000の場合は大きめ(明るめではなく)のダークノイズが発生しているということですね。



★冷却CMOSカメラの威力?
ところが、これが冷却CMOSカメラになると事情が一変します。
まあ、下の画像を見てください。
f0346040_20380005.jpg
 ※左:改造D5000のダークノイズ 右:ASI1600MC-COOLのダークノイズ(-15℃)
 どちらも100コマコンポジットしたデモザイク前のベイヤー画像を400%まで拡大したもの

f0346040_20402561.jpg
 ※左:改造D5000のダークノイズ 右:ASI1600MC-COOLのダークノイズ(-15℃)
 どちらも100コマコンポジットした後デモザイクしたカラー画像を400%まで拡大したもの

どうです?冷却の効果はもちろんなのですが、ASI1600MCの方は、いかにも「ダークノイズです」って感じでホットピクセル除去フィルタなどが効きやすそうな面相ですよねぇ。それに比べてD5000は・・・・こんなんフィルタ処理では弁別できねーよって感じ
ま、だからこそD5000の場合はダーク減算処理は必須なんでしょうけれど、
これって・・・・
 ①冷却・非冷却の違い?
 ②センサーの仕様の違い?
 ③カメラ内部の(画像処理エンジンの)処理の有無?
一体どれが効いてきてるんでしょうね?

ASI1600系の冷却CMOSカメラにクールピクセル(黒点状のノイズ)が目立つのは、ある意味「そのほかのノイズが少ない」あるいは「画像処理エンジンが変なことをしていない」からなのかも知れませんね。

えっ?
「とっととASI1600MC-COOLを冷却せずに調べたら①の疑問は解決するんじゃね?」
ですか?

う、うん。その通り。
でも・・・ええと・・・とりあえずD5000でもダークを引いてコンポジットすれば明るい星雲は写せますし、他に取り組んでるプロジェクトが多々ありまして、正直手が足りません(涙)


by supernova1987a | 2018-10-01 06:23 | 機材 | Comments(5)

人工星テスターで『のっぴきならない』こと発見?③

★どうせ晴れないなら・・・・
どうも最近天気が思わしくありません。観測タイムが取れそうな時に限って雨か曇り(涙)。
しかたがないので、「先日来悩んでいる件」を少し進展させることにしました。


★奇妙なゴーストのようなもの
前々回の記事にも書いたように・・・・

ミニBORG60ED+ASI1600MM-Coolの組み合わせで合焦位置から少し内側にずらして点光源(人工星テスター)を撮影すると「奇妙なゴースト状のもの」が発生することを見つけました。

ナローバンドフィルタを介して撮影するとこんな感じでした。
f0346040_08242295.jpg
 ※OⅢナローバンドフィルタ併用

最初、ピカピカのナローバンドフィルタ表面が悪さをしているのではないかと推測したのです、いざフィルターを外してみると・・・
f0346040_08255306.jpg
 ※ノーフィルタ

・・・こんな有様で、ノーフィルタだとかえって悪化するという始末。
この2枚の比較と、焦点内像にのみ発生するという特性から、「格子状に配置された撮像素子群が一種の回折格子として機能し、回折光がカメラ内部の保護ガラスに反射して結像しているのではないか」と推測しました。

お恥ずかしながら光学はちゃんと学んだことがなく、波動光学はかじったことすらない有様なのですが、高校物理レベルの超初歩的考え方で、EXCELくんを使って『シミュレーションごっこ』を・・・。
f0346040_08344392.jpg
はい。
格子状に並んだ撮像素子列(ORその間の溝)が反射型回折格子の溝として機能するという仮定の下で、「ある入射角で白色光が撮像チップに当たると、それがどのように分散して保護ガラスに反射し結像するか」のどんぶり勘定です。

対物レンズから収束する波面の位相を考慮していなかったり、焦点からのデフォーカス量を考慮していなかったり・・・と、光学にお詳しい方に見られると突っ込みどころ満載なのですが、その辺はいずれそのうち勉強しながら・・・ということでお見逃しを(笑)。ええと・・・まだどんぶり勘定なので、考え方とか数式とか定量的な推算値などへの言及はできません。

いいんです。
とりあえず、この仮定の下でスパイク状の像が生じるとすれば、「内側から順に青→緑→赤という順番でグラデーションが生じるはず」ということを計算してみたかっただけですので・・・。



★今度はカラーカメラで試してみる
例の記事でも書いたように、回折による分散が生じているのであれば、カラーカメラで撮影しておくべきだったんですよねぇ。モノクロカメラでは色が分かりませんので『検証ごっこ』のしようがありませんもの・・・。

・・・・というわけで
ミニBORG60ED再び屋内で出撃♪
f0346040_08555236.jpg
 ※実際の撮影は真夜中に行ってます。

先日ポチった簡易人工星テスターは色々な直径のピンホールが5つ開いているのですが、それぞれの回折像が重なると見にくいので、付属のマスクを取り付けてピンホールが1つだけの状態にしました。
f0346040_08585625.jpg
このマスクは磁石でできているので、ピンホール板にペチャっと張り付けるだけで調整できます。

では、冷却カラーCMOSカメラASI1600MC-COOLをミニBORG60EDに取り付けて『検証ごっこ』開始です♪



★回折像にピントが来るように調整すると
f0346040_09022674.jpg
 ※左:ゲイン300・0.03秒露光 右:ゲイン300・10秒露光

で、出たぁー

きれいな同心円状の焦点内像(写真左)が得られるピント位置ですが、ピントを変えず露光だけを伸ばしてみると右のようにスパイク上の光芒が多数生じていることが確認できます。
色の順番は内側から順に「青→緑→赤」・・・うむ。予想通りだ♪

では、ここから少しずつ合焦位置にずらしていきます。


★少し焦点に近づけると
f0346040_09110936.jpg
 ※左:ゲイン300・0.02秒露光 右:ゲイン300・10秒露光

本来の像(人工星の像)がシャープになった代わりにスパイク上の光芒は薄れましたね。

さらに焦点に近づけてみます。


★焦点位置よりも少しだけ内側だと
f0346040_09135662.jpg
 ※左:ゲイン300・0.0035秒露光 右:ゲイン300・10秒露光

人工星はかなりシャープになり、ピンホール板と遮光マスクが見えますね。
スパイク状の光芒はかなり薄れてほとんど視認できません。

・・・が
気のせいか「なんかイヤなパターン」が見えてきたような・・・・

ええ、実は今回の『検証ごっこ』は「正体が回折であるらしい」ことを確かめる以外に、「合焦位置(天体にピントを合わせた状態)では変な光芒は出ないか」ということを確認する意図があったのですよぉ。いわゆる『サッポロポテト現象』のようなことは起こらないよね?っていう。

でも・・・・人工星の周囲に変なパターンが出てきたの分かります??

では、いよいよ合焦位置に持ち込みます。


★焦点位置では
f0346040_09225111.jpg
 ※左:ゲイン300・0.00034秒露光 右:ゲイン300・10秒露光

ぬう?
なんぞ、これ?!
f0346040_09282405.jpg
なんか双曲線と漸近線がセットになったような気色悪いパターンが11時方向と8時方向に出てます。いうなれば『魚の骨みたいな光芒』(笑)

ええー!?
ってことは、きっちりとピント合わせた状態でも明るい恒星の周りには常にこんな『へんてこ光芒群』が写ってるってことに・・・・。ううむ、これは謎が深まるわー。・・・いえ、決して喜んでいるわけでは・・・・(少しあるかも)。



★非対称ってところが厄介
この『双曲線群と漸近線』ですが、上下左右に均等に出てくれてればまだ解釈のしようがあるんですよねぇ。でも「なんで11時方向と8時方向だけなんだよ?」っていう・・・。

犯人説①
 人工星のピンホール付近で生じている現象
犯人説②
 望遠鏡内のどこか(対物レンズとか遮光環とか)で生じた現象
犯人説③
 カメラ内部で生じた現象

うーん。どうしよう?
あ!
これ、カメラだけを90度回してみれば③かどうかが分かるんじゃ?

A:カメラの回転と関係なく像に付随して写る
 →①か②が犯人
B:像と関係なくカメラの回転に追従して動く
 →③が犯人

よし、早速やってみよう♪


★カメラを90度回転させてみると
f0346040_09440751.jpg
げげっ!
意外ッ、全部はずれ
像に付随していないし、カメラにも追従してこない・・・(泣)

ええと・・・・
いや、ちょっとまて・・・。
ああ、ひょっとするとこれ、「スケアリングが出てなくて、カメラを回転させるとボケた回折像どうしの干渉条件が変わる」ってオチ?


★とりあえず暫定的まとめ
焦点の内側から徐々に焦点に近づけた場合、点光源像の周囲に展開する光芒は下記のように変化することが分かりました。
f0346040_10014152.jpg
①大きめの焦点内像の周りには分散を伴うスパイク状の光芒が生じる。
 これは撮像素子列が回折格子として作用した結果生じていると推測。

②スパイク状の光芒は焦点位置に近づくにつれ薄れていくが、焦点位置付近では『魚の骨状』の不可思議な光芒が発生する。
 これはカメラに起因すると思われるが詳細原理は不明。

うーん。
いったい何なんだ、この怪光『魚の骨』は・・・・。

そういえば、最近「あれ?屈折望遠鏡のくせに(スパイダー回折のような)光芒が出てないか?」って悩むことがあったのだけど、今回『検証ごっこ』で見つけた諸々が効いているのかもしれませんね。


★★★お約束★★★
①あぷらなーとは波動光学を学んだ経験がありません。エクセルの画面は『ネタ』だと思ってください。
②スパイク状の光芒が出るのは撮像素子の配列に起因すると思われるので、全てのデジタルカメラに発生可能性があります。
③これ以上の考察&検証は(知識不足で)無理かもしれません(笑)。


by supernova1987a | 2018-09-24 10:22 | 機材 | Comments(9)

クローズアップレンズ転用対物レンズ一斉比較

★本当に『そう』だったっけ?
最近どっぷりとハマっているクローズアップレンズ転用『にせBORG』作りなのですが、ケンコーのクローズアップレンズを用いた場合
 ①シングルレンズタイプは論外
 ②アクロマートタイプは実用になる
 ③ただしACNo3だけは像が甘い
という結論を出していたのですが・・・・

※自分でも「いつぞやの記事に書いたよなぁ」と思いつつ、発掘に手こずっていたところ、なんとHiroponさんが素早く発掘して関連記事にリプライしてくれてました♪Hiroponさん、恐るべし!


さて、ところが今になって思うと
「本当にそうだったのかなぁ?」
などとチョッピリ不安に(笑)。
と言うわけで・・・・


★クローズアップレンズ5種類イッキ比較!
f0346040_19333907.jpg
今回比較するクローズアップレンズは次の種類。
 ①シングルタイプMCNo3(333mm相当)
 ②アクロマートタイプPro1D-ACNo3(333mm相当)
 ③アクロマートタイプACNo2(500mm相当)
 ④アクロマートタイプACNo4(250mm相当)
 ⑤アクロマートタイプACNo5(200mm相当)
これをそれぞれBORGのパーツに組み込んで『にせBORG』に仕立てあげ、昼間の電柱を撮影して比較テストしてみます。
使用するカメラはASI1600MC-COOLです。このカメラは赤外線に感度がありますので、その影響を緩和するためZWO純正のIRカットフィルタを併用してカラー撮影を試みます。



★普通のクローズアップレンズだとこうなる
一般的なクローズアップレンズはシングルレンズ(1枚玉)です。本来の使用用途はカメラのレンズの前に装着して、より近くの被写体にピントが合うようにすることです。言わばカメラ用の老眼鏡ですからシングルレンズでも事足りるわけです。ただし、さすがにシングルレンズを対物レンズとして用いると色収差と球面収差が盛大に発生して、フワフワ・ボケボケの像になります。
f0346040_20043453.jpg
 ※対物レンズ:クローズアップレンズMCNo3 カメラ:ASI1600MC-COOL ノートリミング

まあ、これはこれで「味がある」描写なので風景写真やお花撮影には使えそうですが、少なくとも天体には不向きですね。
☆注:正確には72mm径を52mm径に変換して用いたので特性が少し異なるかもしれません。(52mm径のシングルNo3は中学生の頃からマクロ撮影に愛用してましたが、いつのまにか紛失・・・)


★ACタイプのNo3になると・・・
ケンコーのクローズアップレンズには先述のシングルレンズタイプの他に、2枚玉のAC(アクロマート)タイプが存在します。
たとえば先ほどと同じ焦点距離333mmのNo3でも、ACタイプだと、こうなります。
f0346040_20115394.jpg
 ※対物レンズ:クローズアップレンズPro1D-ACNo3 カメラ:ASI1600MC-COOL ノートリミング

ピクセル等倍でシングルタイプと比較すると
f0346040_20132570.jpg
 ※左:シングルNo3 右:ACNo3 100%トリミング

このように色ニジミ・ボケともに相当に改善していることが分かります。
でも・・・天体用としてはまだ甘いんですよねぇ。



★他のACタイプも試写してみる
では、他のタイプについて試写してみましょう。
まずは、焦点距離500mm相当のACNo2
f0346040_20170106.jpg
 ※対物レンズ:クローズアップレンズACNo2 カメラ:ASI1600MC-COOL ノートリミング

拡大表示するまでもなく、相当に良くなったことが分かりますね。口径が同じでF値が大きくなった訳ですから当然です。

次に、焦点距離250mm相当のACNo4
f0346040_20203264.jpg
 ※対物レンズ:クローズアップレンズACNo4 カメラ:ASI1600MC-COOL ノートリミング

はじめて対物レンズとして使ったときに仰天したんですよねぇ、これ。
だって、F値が小さくなってシャープさが増すなんて想定しないじゃないですかー。
でも明らかにNo3よりもシャープに見えます。
(厳密には『すこし線が太い』描写なので、解像度が高いというよりはコントラストが高いイメージと言う方が適切かも)

最後に、焦点距離200mm相当のACNo5
f0346040_20164298.jpg
 ※対物レンズ:クローズアップレンズACNo5 カメラ:ASI1600MC-COOL ノートリミング

これまた意外っ!
F4のアクロマートなのに随分とスッキリとした写りです。

こうなると、やはりACタイプは『No3だけが特別に甘い』という印象ですね。



★ACタイプ4種を比較してみる
では、像の大きさが同じくらいになるように、それぞれの画像の倍率を調整して一気に比較してみます。

すると・・・

ででん!
f0346040_20295760.jpg
 ※左から順に No2・No3・No4・No5

レンズを取っ替え引っ替えしているうちに光線の具合が変化したので厳密に公平な比較とは言えませんが、16ビットRAWのSerファイル64コマをデモザイク+スタックした他は一切画像処理していないので、それぞれの持ち味は分かりますね。

というわけで、『追実験ごっこ』した結論は・・・・
 ①シングルレンズタイプは論外
 ②アクロマートタイプは実用になる
 ③ただしACNo3だけは像が甘い
のままでしたー。

え?
「ナローバンドで撮影してもこの傾向は変わらないのか?」
「人工星テスターで見た焦点内外像はどうなのだ?」
「以前、ハルトマンテストするって公言してなかったか?」
ですと?

ええと・・・・それ全部『検証ごっこ』するのしんどいよぉ・・・。
い・・・いずれそのうちに・・・ね(笑)


★★★お約束★★★
☆今回の『検証ごっこ』は、あくまで「クローズアップレンズを対物レンズとして使う」という『邪道』における結果です。
「本来の接写用途」や「レデューサ代わりの用途」での優劣を表すものではありません。
☆コーティングの性能が良い(と思われる)Pro1D仕様かつACタイプがラインナップされているのはNo3だけなので、レデューサ用途ではNo3を愛用しています。
☆対物レンズそのものが甘く思えても、レジスタックスのウェーブレットやステライメージの最大エントロピー法を用いることで解像感は改善できます。
※例を2つ示します。
①「カラー画像をモノクロ化したものにウエーブレットしてLに。元画像をRGBとして、LRGB合成」を用いると下のように大幅な改善が見られます。
f0346040_23220455.jpg
 左:Pro1D-ACNo3による元画像 右:ウエーブレット後にLRGB合成したもの

②「カラー画像をRGBそれぞれに分解して、それぞれに最大エントロピー法を(半径を変えながら)各3回実施し、最後にRGB合成」を用いても下のようにかなりシャープになります。
f0346040_23422487.jpg
 左:Pro1D-ACNo3による元画像 右:RGBそれぞれに最大エントロピー法で処理した後にRGB合成したもの


by supernova1987a | 2018-09-16 20:45 | 機材 | Comments(8)

人工星テスターで『のっぴきならない』こと発見?②

※ご注意:前半は「前振り」で、後半が「本題」です

★『ど変態機材』には困難が山積み
一見、着々と魔道の兵器を量産しているように見えるあぷらなーとですが、実はその陰で『黒歴史』も量産しておりまして、試作品の段階ではお蔵入りしそうになるのがたいていなんですねぇ。
ただ、今年は『やりたいことリスト』を公言しているだけに、少なくともその大半は実現したいものだと楽しく悪戦苦闘してます。

例えば・・・
①二連装『フルアーマーBORG』89EDのファーストライトを敗北に追い込んだ『日の丸ゴースト』
f0346040_20424271.jpg
冷却CMOSカメラ3台とビームスプリッタを投入して組み上げた『フルアーマーBORG1号機』ですが、ファーストライトでそのうちOⅢバンドを担当したASI1600MC-COOLの画像が・・・・
f0346040_20443059.jpg
こんな有様で壊滅!・・・名付けて『日の丸ゴースト』(笑)。ちなみにビームスプリッタは使ってない筒なのにフラットも全く合わないという始末。

後日これは、レデューサ代わりに使っていたケンコーのACクローズアップレンズNo3が、この筒だけ「Pro1-D仕様」ではなく「ノーマル仕様」だったためと判明。
要するに、ピカピカのナローバンドフィルタの表面で反射したバックグラウンド光がクローズアップレンズの表面で反射+結像してしまったのではないかと推測されます。後日、見事に解消し、実戦投入に至りました♪


②ビームスプリッタ二連結による『三板式にせBORG』を「絵に描いた餅」に追い込んだ『斜め線ゴースト』
f0346040_22024591.jpg
相対角45度で連結した2個のビームスプリッタによってパララックスやライムラグなく三波長同時露光できるという『野心作』だったのですが・・・
f0346040_22042595.jpg
像自体は非常に解像度が高くて実用化まで行くかと思ったのですが、上図の通り、斜めに走るゴーストが頻発。これ、ゴーストというか斜め45度に設置した2個のビームスプリッタ間で生じた『像の二重写し』に近い物なんですよねぇ。ま、平行ガラス面が短距離に4つもあるんですから、さもありなん。
こちらは解決の光が見えず『お蔵入り』とあいなりました。

③ビームスプリッタ装備×二連装による『フルアーマーBORG・ペケーニョ』を「一時休止」に追い込んだ『ひし形ゴースト』
f0346040_22134162.jpg
BORG60ED+ビームスプリッタの二連装で4波長(Hα・Hβ・SⅡ・OⅢ)同時露光できるという邪悪な兵器ですが・・・
f0346040_22150528.jpg
特にSⅡ画像に上のような顕著なゴーストの大群が発生。しかも形状が円形ではなくてひし形っぽいという摩訶不思議な症状。
こちらはまだ原因が判明しておらず、調査中



さて、ここからが本題。

★今回の人工星テスター遊びで新たな現象を発見
これまでの諸々のゴースト像の正体を暴く一助になるかどうかは分かりませんが、興味深い現象を2例見つけました

その①:ピントをぼかしていくと再び現れる謎の合焦像
f0346040_02525805.jpg
これは、「ミニBORG60ED+純正フラットナー+OⅢナローバンドフィルタ+ASI1600MM-COOL」という構成で人工星テスター(点光源が5つある)を撮影した物です。これ、中央の輝点ではなくて回りに広がる巨大な多重円が像本体です。で、真ん中にある輝点がゴースト
実は、思いっきり焦点より内側にカメラをズラしてボケ像を観察しようとしてたら、あら不思議。「ある程度内側に進んだところで鮮明な像がもう一度現れた」という顛末。しかもよく見ると各光源につき2匹ずつ生じてるんですね。

少しずつピントをズレして、その挙動を調べてみると・・・
f0346040_22433544.jpg
 ※左から右:順次カメラの位置を前後に変化させたもの

面白れぇー!なんか非点収差(サジッタル面とメリディオナル面とで焦点がズレること)が特盛りのダメダメ望遠鏡を見ているみたい。

要するにこれ、有害光を生み出す反射面が2カ所生じていて、しかもその間隔が近いと推測されます。

・・・となると・・・

「犯人は貴様かっ!!」

では、早速『対照実験』に移ります。
OⅢナローバンドフィルタのみを外して見たところ・・・・
f0346040_22283174.jpg
見事に解消♪

これ、皆さんが懸念されている「ピカピカのナローバンドフィルタ表面」に起因するゴーストで間違いありませんね。
もっとも、これは像本体とゴーストとの合焦関係を逆にすると分かりますが、実際の撮影では相当に拡散していることが予測されます。大きく拡散したゴーストは(淡くなるので)目立ちませんから、適切な距離を取って配置したナローバンドフィルタなら実害は少ないでしょうね。

「例えば①」で紹介した日の丸ゴーストも(クローズアップレンズのコーティング特性や曲率半径はもちろんのこと)そもそもナローバンドフィルタ表面の反射光が効いているの「かも」しれません。


その②:格子状に展開する奇妙なゴースト
「ミニBORG60ED+OⅢナローバンドフィルタ+ASI1600MM-COOL」という構成で色々と遊んでいたとき、今度は合焦面から少しズラした付近で奇妙なゴーストが出ることを発見しました。

f0346040_22383254.jpg
な、なんぞこれー!

なんという美し・・・否、邪悪なゴースト!
というか、なんかゴーストと言うよりも回折像っぽい趣。
よく観察すると、点状に結像しているグループと円形にボケたグループとに分かれています。

では、少しだけピント位置をずらしてみます
f0346040_22414621.jpg
ああ、なるほど、今度はゴースト像のボケ方が逆転しましたね。
要するに微妙に結像位置の異なる2種類のゴーストが同時発生しているということですね。

ふはははは。分かっておるわ。
これもナローバンドフィルタの表面反射でなんか起こっているのだろぉ?

早速、フィルターを外してみます
すると・・・・。
f0346040_22520592.jpg
き、消えぬっ・・・というか酷くなった・・・だと?
ぬかったー!
MMではなくMCで撮像すべきであったわ!

意外!ナローバンドフィルタは犯人じゃないようです!!
本来は上の写真のように線状に伸びたゴーストで、たぶん虹色に分光してるんだと思われ・・・で、ナローバンドフィルタはそれから特定波長のみを「切り取った」に過ぎないのだと。今後の『検証ごっこ』&『考察ごっこ』の課題ではありますが、これひょっとしてCMOSセンサー表面の微細構造が反射式グレーティング(回折格子)として作用していて、その分光像がカメラの保護ガラスに反射して結像した・・・・とかだと、ユーザーサイドで回避するのはほとんどムリなんじゃ・・・・。


★そういえば!
今回の件と直接関係はないかも知れないけれど、昔、デジカメで撮影した画像に赤や緑の格子状斑点がウジャウジャ出てるのを見たことがあったぞ?
・・・で、少しググってみた。

ほおー?
巷で
『サッポロポテト現象』
と呼ばれている症状に少し似ているなぁ。


★★★以下つづきます・・・が時間かかりそう★★★


by supernova1987a | 2018-09-11 07:28 | 機材 | Comments(6)

人工星テスターで『のっぴきならない』こと発見?①

★三連装『にせBORG』のファーストライト時に
先日、北アメリカ星雲などの撮影時に、ふとした気まぐれで恒星を用いた焦点内外像を動画撮影してみました。

だって・・・・「1600円レンズの威力を見るがいいっ!」なんて強がってても実際のところ不安じゃないですかー。
光軸が大幅にズレてない? 偏心が沢山残ってない? 球面収差でボロボロとか?
・・・・もう、心配材料が満載。
幸い、Haナローバンドで見る限りそれらは杞憂でして、むしろ「良すぎる」くらいだったのですが・・・・。


★焦点内外像でもっと遊びたいっ!
正直、屈折望遠鏡でこんなにキレイな回折像が撮れるとは思っていませんでした。
ほら、色収差の影響を避けるため、屈折望遠鏡のテストでは緑色のレーザーとかを使って焦点内外像ってチェックするんでしょ?
でも「ナローバンドフィルタを使えば単色光を用いたテストに肉薄できるのでは?」と思いついたのが事の発端でした。

・・・で、困ったことに(?)目論見が予想以上に当たっちゃったので、そうなると・・・・

ポチらねばなるまい


もしも今回の試みが成功したらポチろうかと思案中だった新兵器をポチッとな。

それは・・・・

ででん!
f0346040_01564588.jpg
はい。
LEDライトにピンホールを取り付けた簡易版の『人工星テスター』です。
ちなみに(心臓部のピンホールは上出来ですが)本体のつくりが非常にアレなので商品名などは割愛(笑)。
ま、百均のLEDライトよりも貧・・・ゲフンゲフン・・・ただのライトなので固定法とか方向合わせの工夫が大変そうですが・・・。

ふはははは。
我が手元には(いつぞやミルククラウンの実験教室開催用に泣く泣く自腹購入した)「実験スタンド」があるのだよ!
では早速、人工星が実用に耐えうるかどうか軽くテストしてみますかね。

テストする望遠鏡にASI1600MM-COOL(一号機)を取り付けて、人工星を観察します。
f0346040_02153017.jpg
おおー。
意外ッ、ディ・モールト実用になるッ!!



★検証ごっこ①
『にせBORG』の波長ごとの挙動
まずは『にせBORG』がHaバンドとOⅢバンドでその挙動がどれほど異なるか軽くチェック♪
f0346040_02211877.jpg
 ※左上:Hαの焦点内像 右上:OⅢの焦点内像
 ※左下:Hαの焦点外像 右下:OⅢの焦点外像

本来の距離(10m以上)をとってないので、あくまで『雰囲気』ですが、HaとOⅢとでは(焦点のズレは盛大だが)球面収差の挙動は似ている気配
要するに、どちらも負修正(球面収差の補正不足)気味であることがうかがえます。
ただし、偏心とかの手に負えないエラーは無さそう。・・・ええ、十分ですよ。1600円のアクロマートなんだから。


★検証ごっこ②
 禁断の『にせBORG』VS「ミニBORG50アクロ」
さて、ほぼ同じスペック(口径50mm・焦点距離250mm)のアクロマート同士の禁断の比較(笑)。
比較波長はOⅢで行ってみます。
f0346040_02322053.jpg
 ※左上:『にせBORG』焦点内像 右上:ミニBORG50の焦点内像
 ※左下:『にせBORG』焦点外像 右下:ミニBORG50の焦点外像

ああ、完璧に負けましたね『にせBORG』
さすがは本物の望遠鏡。アクロマートとはいえなかなか見事な内外像!!
※若干非点収差っ『ぽい』挙動が見えますが、厳密に光軸上を測定したわけではないので詳細には触れません。

むう。
ミニBORG50アクロ・・・強敵であったわ。

あ、あと2個ほど欲しい・・・けどミニBORG50アクロの対物レンズ単体はもう販売されてないんですよねぇ(泣)。



★検証ごっこ③
「ミニBORG50」VS「ミニBORG60ED」

実戦を想定してどちらもマルチフラットナーを付けてOⅢバンドでの比較です。
これは流石に60EDに勝ってもらわないと困ります・・・。
いやー。ネタ的には「アクロマートの逆襲っ!」とか言ってても、「EDアポがアクロマートに負けてたまるかっ!」が本音ですもん。
f0346040_02452801.jpg
 ※左上:ミニBORG50焦点内像 右上:ミニBORG60EDの焦点内像
 ※左下:ミニBORG50焦点外像 右下:ミニBORG60EDの焦点外像

すげぇ!
ミニBORG60ED、完璧じゃないか!!
ああ、あと1個欲しかったのに、なんで無くなっちゃったんだろう・・・・。



★と、ここまで来て『のっぴきならぬ』気配・・・
うーん。実は、ナローバンド撮影を始めてから色々と悩んでたんですよねぇ。
なんだか不可解なゴーストめいたものが出るとか、輝星の像が不自然に思えるとか・・・。

・・・でね。
今回の『検証ごっこ』の途中で、見つけちゃった

こんな現象とか
f0346040_02525805.jpg
こんな現象とか・・・
f0346040_02552895.jpg
次回、簡単に『考察ごっこ』行ってみますねー。

★★★以下続きます★★★






by supernova1987a | 2018-09-10 06:41 | 機材 | Comments(10)

『ガチBORG』 VS 『にせBORG』

★戦艦と駆逐艦?

毎度~。怪しげな機材ばかりを量産中のあぷらなーとです。
しかし、同じ『三連装』といっても、そのスケールは全く違いますね。

こちらは『ガチBORG』三連装
本物のBORG89EDので組んだ89mmのEDアポクロマート三連装
f0346040_01395077.jpg
・・・で、こちらは『にせBORG』三連装
クローズアップレンズNo4で作った口径50mm相当のアクロマート三連装
f0346040_14322570.jpg
赤道儀とカメラが同一なので、そのスケール感の違いが一目瞭然ですね。
こりゃ、さしずめ「戦艦VS駆逐艦」の様相(笑)。



★条件や画像処理詳細は違いますが

せっかくですから、それぞれの三連装で撮影した北アメリカ星雲のうち、Haチャンネルで撮影した画像を拡大して、その戦力差をチェックしてみましょう。

カメラはどちらもASI1600MMProで、撮像温度0℃・ゲイン300・30秒露光です。
ただし、ガチBORGは120コマコンポジットで、にせBORGは240コマコンポジット
それぞれ『最善』と思われるところまで処理を進めています。

北アメリカ星雲のハイライトで比べてみると・・・・・

ででん!
f0346040_01521006.jpg
 ※左:『ガチBORG』 右:『にせBORG』

結構良い線行ってた『にせBORG』ですが、さすがに本物のBORGにはかないませんなぁ(笑)

とは言え、対物レンズだけの価格で比べると
 ガチBORG:10万7619円
 にせBORG:1600円
なんですから、まさに超弩級戦艦と駆逐艦とを比較するようなもの
コスパという面では『にせBORG』も十二分に健闘したと言うべきでしょうね。

あ、もちろん口径も焦点距離も違いますから、そのどちらが効いているのかは今後の『検証ごっこ』のお楽しみということで・・・・。
ええ、ここでACクローズアップレンズNo2に出番が回ってくる訳ですよー。

えへへ-。
「いつも無茶しやがって・・・」
と生暖かい目で見られているとは思いますが、一応今後の展開を考えた上で無茶してるつもりですので・・・。
(その伏線のうち約半数は闇に葬られるんですけど・・・ね。)


★そうそう『あれ』に言及しておかねば
よく聞かれるのですが
「240コマとかのコンポジットって大変でしょう?」
ってのがあります。念のため声を大にして主張します。

240コマの位置合わせコンポジットだと?
そんなものステライメージの6.5を使えば瞬殺だ!!

ちなみに、ASI1600MM-Pro(1600万画素の16bitモノクロFITS)で撮影した240コマの画像を、メインPCである自作Corei5機(6600@3.3GHz)で位置合わせコンポジットするのにかかった時間は・・・・

たったの1分43秒でした!

・・・で、こちらがコンポジット演算中の様子でして
f0346040_02153761.jpg
CPUはたったの21%しか消費してないし、メモリなんてたったの368MBしか消費してないっていう・・・。
(つまり、ボトルネックがもはやHDDのアクセススピードっていうくらいSI6.5のコンポジットは爆速だっていうこと!)
位置合わせも最初の1コマだけ開いて基準点を1個打つだけ。あとは全部自動でやってくれますしねぇ。
正直、200コマや300コマのコンポジットなんて何の苦労も要らないわけですよー。

なのに・・・なのに!
どうしてステライメージ7以降、仕様が変わっちゃったんだろう(泣)

ええ、一応、想像は付きますよぉ。
オートガイドとかの技術が一般的になったので短時間露光で数を稼ぐ(しかない)人は少ないであろうこと。
あとは・・・6.5の方式(ロジック)では位置合わせの精度が(ひょっとしたら)十分ではないのかもしれないってこと。

でも・・・・・。
「コンテスト入賞」とかのレベルの高い技術を追求する『正統派』以外にも、自己流でとことん楽しむっていう『邪道派』のアマチュア天文家だっていることも忘れないでいて欲しいなぁ・・・・なんてね。

by supernova1987a | 2018-09-08 07:49 | 機材 | Comments(8)

天体撮像データ移送用USBメモリ

★退院したー♪

右肩の怪我(肩腱板断裂)の手術のため2週間ほど入院していたあぷらなーとですが、おかげさまで手術は成功。昨日無事退院しました♪

ただし、重い荷物が運べるようになるにはさらに半年~1年間のリハビリが必要なので、本格的な天体復帰はだいぶ先の話。

でもね、本格的な観測が無理でも腕に負担を掛けずに色々と遊べることだって多いのですよー。


★『機材テストごっこ』復帰戦その①

入院中に色々と計画していた『ブログ復帰ネタ』の第1弾は、コレです。
題して、
「撮像画像の移送に使えるコスパ抜群のUSBメモリはどれだ?!」

ええ、皆さん色々と工夫されてると思うんですが、撮影済みの天体画像データ(ASIシリーズで撮像したFITSファイルやSerファイル等々)を撮像用ノートPCから画像処理用デスクトップPCに移送する時、お手軽なのはUSBメモリですよねぇ。(リモートデスクトップでダイレクトに転送するとかのテクいことは苦手だし、WIFIで飛ばすにしてもそもそも『5g』とか屋外での使用が禁止されてたり色々と厄介・・・)

でも、USBメモリってピンからキリまで色々とあって、その選定には以外と難儀するもの。

・・・で、今回は実用的な格安USBメモリ『あぷらなーとセレクト』を公開いたしましょう。


★USB3仕様のUSBメモリは『速い』のか?

あぷらなーとは『高級品1匹』よりも『格安品沢山』が好きな性分なので、手持ちのUSBメモリもどんどん増殖しがちなんですよねー。
f0346040_03275955.jpg

さて、例えばASI1600MCを16bitRAWでFITSファイル保存するとそのサイズはおよそ32MB程度。あぷらなーとは短時間+多数枚コンポを得意としているので、1回撮影するとコイツが数百枚に及びますので、データ量も数GBになります。
この場合、大切なのはシーケンシャルライト(連続書き込み)とシーケンシャルリード(連続読み込み)の速度です。

無論、旧世代のUSB2仕様のUSBメモリだと、あまりに遅すぎてイライラします。
f0346040_03341604.jpg
例えば、このKINGMAX製の4G-USBメモリだと
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上記の通り、実測で 読み込み22.3MB/S・書き込み5.6MB/Sですので、
1GB分の撮像データを取り出すのに少なくとも数分間はかかるわけです。ま、USB2仕様なので仕方ありません。

これが、USB3仕様の高速機、ソニーの32GB(いわゆるゴールド仕様)メモリだと
f0346040_03524180.jpg
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うひゃー!
爆速っ!!
読み込みで約10倍、書き込みに至っては15倍くらい速いではないですかー!
さすがUSB3仕様機♪

でも、コイツ少々お高いんですよねー(5000円~1万円程度)
このお値段だと複数持ちは苦しい・・・。


★使ってみなけりゃ分からない恐怖

ならば、と言うわけで、格安のUSB3メモリを探す訳なんですが・・・・。
例えば、この機種はどうでしょう??

f0346040_04015710.jpg

グリーンハウス製の USB3.0対応 USBメモリー

「ピコドライブ L3 16GB」 GH-UF3LA16G-WH

16GBで1本1000円程度のお値段で叩き売られてます。

ところが、速度を測定してみると・・・・

f0346040_04063561.jpg
な、なんじゃこりゃー!?
USB2仕様機と同じくらい『劇遅』やんかー!!
これ、ホントにUSB3仕様なの??

うーむ。
確かに、ネット上でもこの機種すこぶる評判が悪いんですよねー。

ところが・・・


★ここで終わらないのがあぷらなーと

ええ。
たいていは、ここでこのメーカーとは決別しますよね、普通。
でも・・・・。
ほら、例えは悪いかも知れませんが、
口径5cmの望遠鏡が良く見えるからといって、同じシリーズの口径10cmが良く見えるとは限らないでしょ??

おなじシリーズでも容量が異なると『まるで中身が別物』ってこともあるのですよー。

というわけで、性懲りも無くグリーンハウスを攻めます。

「ピコドライブ L3 32GB」 GH-UF3LA32G-WH

行ってみます。
型番の違いは「16」か「32」かの違いだけ!
実売で2000円弱の格安商品です。
f0346040_04213392.jpg
外観も全く同一なので、USB端子上の刻印でかろうじて弁別できるだけです。

さて、これも速度の傾向が同じ『ダメな子』なんでしょうか??

では、実測、行きますよ~。

すると・・・

ででん!!
f0346040_04251566.jpg
うおおおお!?
は、速いっ!!
ソニーのゴールドほどではないですが、特に書き込み速度は16GB版の実に6倍以上の爆速ですっ!

横軸にお値段、縦軸に速度をとってプロットしてみると・・・
f0346040_04305847.jpg
ピコドライブL3の32GB版の異常とも言えるコスパが光ってますね♪



★え?「個体差」や「ロット差」じゃないのかって?

ふふふ。
その辺は抜かりありませんぜ、だんな。

購入店や購入時期を変えて、16GB版を4個、32GB版に至っては6個も購入して調べたんですが全く同じ傾向(笑)。

私が知る限り、この『不可思議な差異』について言及している口コミレポートは見当たらないので、ネット上の口コミっていうものも盲信しちゃダメってことですねぇ♪

このUSBメモリ、かなりオススメです♪
あ、16GBではなくて32GB版だけが、ですよ!
※ついでに言うと、NタイプじゃなくてL3タイプ(ノック式)のお話です。

★★★お約束★★★

①32GB版のピコドライブL3については『たかだか』6個買って調べただけなので、市場に出回っている固体が全てこの性能なのかは、不明です。
興味のある方は、自己責任で・・・。

え?
「64GB版や128GB版はどうなのだ?」
ですか?
うーん、ちょっと投資する勇気が無いので、むしろ『人柱』覚悟の『男前』な方の登場をお待ちする次第です(笑)。

②ソニーのゴールド32GB、私の固体はちと安定性に優れません。
(結構な確率で、データが転送途中で飛びます・・・涙)
※あくまでも、私の固体は・・・ですけど。

追記①
けむけむさんから「マイクロSDを愛用」とのコメントをいただいたので、手持ちのサンウルトラ(クラス⑩)8GBマイクロSDも測定してみた。
f0346040_22372598.jpg
なるほどー。
シーケンシャルは速くないけど、ランダムライトは別次元の速さ!
小さなファイルの転送とか(懐かしの)レディブーストとかには強そう♪
要するにそもそもの想定用途が異なるということで、特に内蔵HDDやメモリの代用として有用っぽい。

追記②
オヤジさんからは「SSDを愛用」との情報。
てわけで、手持ちの250GBのSSD(crucial製)をUSB3外付け用ケースに装填して測定してみた。
f0346040_22562167.jpg
むうー。
なんというか、「圧倒的」ですね。
SSDがお安くなった今、これが本命かもねえ。


by supernova1987a | 2018-07-07 07:58 | 機材 | Comments(10)

スカイメモTの『諸問題』解決♪

★スカイメモTの『弱点』と思いきや・・・

いやー、早とちりとは怖いものです。
先日、新規導入したポータブル赤道儀・ケンコー・スカイメモTですが


その『弱点』として
 ①電圧降下に弱い
 ②バランス崩れに弱い
 ③スマホがないと何もできない
の3点を上げました。

このうち、①に対しては「エネループ×2本内蔵」から「リチウムイオンバッテリーからUSB給電」であっけなく解決しました。
たとえば、こんなバッテリーですね。
f0346040_09525836.jpg
主として、外出先でのタブレットや2in1PCの給電に愛用している、iMutoの20000mAhバッテリーです。


エネループ×2本がおよそ2.8Vのところ、約5Vで給電できる訳ですから安定して当然。

『弱点②』については、以前のエントリーで述べたように重量バランスの崩れの根本原因である「重心と回転軸が一直線上になっていない」ことを正せば回避することが分かりました。

『弱点』③については、仕様上しかたがないと思っていたのですが、
なんと、拙ツイッターのつぶやきに、だいとしぃさんから驚愕のリプを!
f0346040_10083421.jpg
要するに、「恒星時駆動ON」の状態をデフォルトとして『本体に』保存できるというのです!!

これは、早速試してみなければ!!

★・・・と、その前に

ええと、これまで7インチのタブレットを使ってスカイメモT専用アプリを使っていたのですが、手に余る大きさだし、なんかタップの位置精度が悪くて意図したのと違うボタンが反応したりして、どうも使い勝手が悪いのです。とはいえ『電話なんてガラケーで十分だ説』を唱えてきたあぷらなーとが、ついに今年のGWに(本業の業務都合上)買ってしまった初スマホをスカイメモの制御用に使うのは、色々と気が引けます。(万が一遠征先で紛失したり、壊れたりしたら・・・・)

うーん。4~6インチ位の安くて小さいタブレットがあればなあ・・・・と思っていたら、掘り出し物を発見!
おもわず、秒速でポチっちゃいました♪
f0346040_10182726.jpg
ええ。まさかの2台目スマホです。
あ、いや、「ついにおかしくなったか?」などと思わないでくださいよー。
Kyocera製の新品スマホではありますがね、これ・・・。

そのお値段、
なんと6499円!



当然、WIFI環境でしか使わないので、使用料はタダ。

もう、高価な保護ガラスフィルムとかケースとかを買うのが馬鹿らしくなる本体価格。
・・・いったい原価いくらなんだ、これ・・・・。訳が分かりません。

★では、この激安スマホで操作を続行しましょう♪

まずは、スカイメモTの電源を入れてWIFI接続待ち状態に。
次に、スマホ側からWIFI接続先を探しに行ってスカイメモTに接続。
そして、スマホから専用アプリを立ち上げて・・・。
GPSから観測地情報を拾わせたら
f0346040_10350011.jpg
「設定」メニューを開きます。

f0346040_10391475.jpg
「機能保持」をONにします。

※当然、この機能は知ってたのですが、てっきり「アプリ側に保存される」とばかり思ってましたよー。面目ない(汗)。

f0346040_10430228.jpg
天体写真撮影設定メニューに入ります。

f0346040_10472781.jpg
撮影回数は「∞」にセット。
トラッキングレートは「恒星時」をセレクトします。
※ここでは露出や撮影間隔は無視します。(スカイメモT側からカメラを制御する場合のみ必要です)
※北半球モードか南半球モードかは、初期設定時にスマホのGPSから拾った値で自動的に設定されます。
 (手動で緯度を入力しても可)

f0346040_10504414.jpg
「Start」ボタンを押すと、恒星時駆動が開始されます。

※前回の敗因は、まさかこの「Start」ボタンの状態までスカイメモT本体にメモリーされるとは夢にも思わなかった事です。
・・・だって・・・「設定」は保存できたとしても「状態」まで保存できるとは思わんよぉ・・・(言い訳)

ここで、いったん専用アプリを終了させ、スカイメモTの電源も切ってみます。

さて、しばらく待った後、スカイメモTのみの電源をONしてみます。

すると・・・・

ででん!!

いきなり恒星時駆動するやんか!!
素晴らしい♪

ああ、なんということ!

前言撤回。
スカイメモTに死角無し。
『超絶』オススメ機種です♪


※だいとしぃさん、貴重な情報ありがとうございました!
※ケンコー・トキナー公式さ~ん。拙ツイートを何度もリツイートしてくれたのに、ごめんなさい。・・・ウソ情報流してました。(ああ、一言「ちゃうよ」ってリプいただければ・・・・)

P.S.
今までブログメインでしか情報発信してなかったけど、ツイッターも有用だなぁ。
でも、ウソ情報も巡りが早いので発信には気をつけなきゃなぁ・・・・(反省)。


by supernova1987a | 2018-05-27 11:10 | 機材 | Comments(8)


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